20176.29(THU) TOPICS
「卍地獄に引きずり込みますよ!」1回戦の河野戦に全力投球!『WRESTLE-1 GP 2017』出場者インタビュー②──稲葉大樹
5月20日の小田原大会で脳震盪を起こして以降、欠場を続けていた稲葉大樹が6月18日の清水大会で復帰戦を行なった。そして、7月12日の後楽園ホール大会で開催される『W-1 GP 2017』への参戦も決定。昨年はグランプリ覇者の征矢学の負傷欠場により、横浜文化体育館大会のメインを急遽務める大役を果たしたことで、飛躍のきっかけとした稲葉。「今回は実力で文体へ行く」と意気込むNEW ERAのリーダーに話を聞いた。
──6月18日の清水大会で脳震盪による欠場から復帰されましたけど、体調のほうはいかがですか?
稲葉大樹選手
「まだ万全とは言えないかもしれないですけど、復帰戦は特に問題もなく終えましたね。休んでいたのは1カ月ぐらいなんですけど、それほど長い欠場ではなかったので、あとは慣れとか勘を取り戻していければと思ってます」
──復帰戦では早速河野選手からフォールを奪いましたしね。
稲葉大樹選手
「でも、清水に関しては児玉さんの終盤のアシストに助けられたというか、そのおかげの勝利だったということですよね」
──試合後には「気持ちが悪いです」と児玉選手に言っておられましたけど、試合中は影響がなかったわけですか。
稲葉大樹選手
「試合は普通にやれたんですよ(苦笑)。でも、試合後に『W-1 GP』についてコメントを出していたら、児玉さんが来ていきなり『僕とNEW ERA、どっち?』みたいな。『私と仕事、どっちを取るの?』みたいな感じですよね。面倒くせえなって(笑)」
──「トーナメントとかほっといて一緒にやりましょうよ」みたいに言ってましたよね。
稲葉大樹選手
「はい。2人だけでやっていこうよって。それは違うんじゃないのって思いますよね。それはそれ、これはこれ。今はグランプリっていうことですよね」
──では、いろいろ悩まされていたNEW ERA内のゴタゴタですけど、意識はグランプリのほうに向いているということですね。
稲葉大樹選手
「そうですね。そっちに集中していますね」
──昨年はいろいろあって最終的に文体のメインに立ちましたけど、今回も『W-1 GP 2017』の優勝者が文体で芦野選手のW-1チャンピオンシップのチャレンジャーになることが決まりました。改めてグランプリに臨む心境を教えてください。
稲葉大樹選手
「まあ、前回はいろんなことが起こってのメインだったんで、棚からぼた餅じゃないですけど、実力で掴み取ったかって言われるとちょっと微妙じゃないですか? だから、今回はちゃんとトーナメントを勝ち上がって、しっかり実績を残して文体のメインに行きたいなと思っていますね」
──1年前に比べると、W-1王座も巻きましたし、NEW ERAというユニットをリーダーとして引っ張っていますし、成長というのは実感できていますか?
稲葉大樹選手
「はい。いろいろなことを経験して、前よりは強くなっている実感はありますね。それを確かめる意味でも1回戦は重要になると思いますね。勝ち方も含めて、重要ですよね」
──なるほど。その1回戦の対戦相手は河野選手になりました。昨年の11月の後楽園ホール大会でタイトルマッチを行って、W-1チャンピオンシップのベルトを持っていかれた相手ですよね。
稲葉大樹選手
「強敵ですよ。でも、河野さんに勝てれば、自分の中では優勝がかなり近い位置に見えてくると思ってますね」
──タイトルマッチのリベンジもありますもんね。
稲葉大樹選手
「そういう意味でも河野さん超えを果たしたいですね。でも、トーナメント表を見ても、若い選手が今回はたくさんエントリーされているじゃないですか? それはW-1にとってもいいことだと思います。NEW ERAのイケメン、土肥さん、熊、あとACEからも出てくるみたいですし、そういう若い選手で準決勝とか決勝とかを争っていかないとダメだなと思っています」
──河野選手たちベテラン選手ではなく、自分たちの若い力でグランプリを盛り上げたいということですね。
稲葉大樹選手
「特にワンデーですからね。盛り上がりは僕らの力にかかっていると思います」
──でも、1回戦は15分1本勝負と通常の試合と比べて短いですよね。引き分けは両者失格らしいですけど、このルールに関してはどのように思われていますか?
稲葉大樹選手
「これは微妙ですね」
──前回の河野選手とのタイトルマッチも15分を超えてますしね。
稲葉大樹選手
「しかも、短い試合はあんまり得意じゃないんですよね。一気に攻めるみたいな試合は」
──稲葉選手は相手の技をしのいでしのいで、最後に大逆転というイメージはありますよね。
稲葉大樹選手
「だから、そこは心配な要素の一つですよね。長い時間闘ったほうが僕にチャンスが出てきそうな気がしているので、無制限とかのほうがよかったですね」
──となると、短期決戦の闘い方を考えないといけないですよね。
稲葉大樹選手
「そうなりますね。ちょっと考えないといけないと思います」
──短期決戦対策も練ると。それで、仮に自分が決勝に上がっていくとして、反対側のブロックからは誰が上がってくると思いますか?
稲葉大樹選手
「正直、誰でもいいですね。文体のメインに立ちたいという目標があるので、決勝戦の相手は誰でもいいです。ただ、僕が一つやりたいと思っているのは征矢さんとのタイトルマッチなんですよ。去年のグランプリは征矢さんが優勝したんですけど、ケガをして文体を欠場して、それで僕がメインに出場したという経緯があるので。その時に征矢さんにも勝ちたいって言って、それが実現するまでは自分で腰にベルトを巻かないって宣言したんですけど、それが叶う前にベルトを落としちゃったんですよね。だから、今回は僕がグランプリで優勝して、文体でベルトを取って、征矢さんとタイトルマッチをやる。そして、その試合に勝って、自分でベルトを腰に巻く。それで自分の去年の文体を終わらせる。僕の中ではそこから次のステップに進みたいんですよね」
──稲葉選手の中ではまだ昨年の文体は終わってないと。
稲葉大樹選手
「まだ終わってないです。元々、昨年の文体はKAIさんと征矢さんのW-1チャンピオンシップがメインイベントとして発表されていたわけじゃないですか? お客さんだって、その試合を見るためにチケットを買ってくれたわけですからね。まあ、KAIさんには勝つことができましたけど、やっぱり征矢さんとも試合をしなきゃいけないなっていうのは自分の中で勝手に思っていますね」
──なるほど。昨年の経験があるだけに、やっぱり文体への思い入れは人一倍強いんですね。でも、1年経って、今回優勝すれば堂々と行けますよ。
稲葉大樹選手
「そうですね。あとトーナメントで優勝すれば自信をつけて臨むことができますからね。やっぱり、自分の中ではもっとみんなに認められてから、文体に行きたかったっていうのがあったんですよ。昨年は征矢さんのケガで急遽近藤さんと挑戦者決定戦をやって文体っていう感じだったじゃないですか? でも、今回トーナメントで優勝できれば、文句を言う人はいないだろうなと」
──誰も言いませんよ。そのトーナメントに優勝する自信はズバリありますか?
稲葉大樹選手
「今回はあります。さっきも言ったように1回戦を勝てれば優勝が見えると思っているので、まずは1回戦突破に全力を注ぎます」
──なるほど。その文体で待ち受けている現W-1王者の芦野選手に関してはどのように思われていますか?
稲葉大樹選手
「いやあ、強いですね。強い。でも、みんなそれぞれチャンピオン像があると思うんですよね。芦野には芦野のチャンピオン像があって、僕にも僕のチャンピオン像がある。彼のそれは僕のチャンピオン像とは違うなって思いますね。試合後のマイクとかを見ていて、お客さんはスッキリして帰れているのかなって思っちゃうんですよね。僕の思い描くチャンピオンは試合が終わって、最後のチャンピオンのマイクでみんなが気持ち良く帰れると。『やっぱりチャンピオンは凄かったね』、『今日はおもしろかったね』って語り合いながら気分良く帰らせるのがチャンピオンだと思うんですよね。芦野を見ていると、なんかあんまりスッキリしないなっていう感じがあるんですよ。だからこそ、僕がベルトを取って、理想とするチャンピオンになってW-1を動かしたいなっていう感じですね」
──そのチャンピオンは稲葉選手の欠場中も再三に渡って、NEW ERAに対して揺さぶりをかけてきていますけど。
稲葉大樹選手
「そもそもNEW ERAってユニットとしてやろうと思ったんじゃなくて、W-1を変えたいっていう同じ志の人が集まった集団なんですよ。で、今は藤村もメキシコに行ったり、土肥熊は土肥熊でタッグで成績を残して、他団体に出たりもしてましたし、イケメンもイケメンで復帰して行動を起こしていますし、それはそれでいいと思うんですよね。まあ児玉さんはちょっと……」
──行動を起こすにしても厄介な方向で起こし方をしてますよね(笑)。
稲葉大樹選手
「まあ、それはさておき(苦笑)、個人個人でW-1をおもしろくしていきたいという思いがあるのであれば、NEW ERAという枠組みで考えずにドンドン動いてもらったほうが僕もいいと思ってます。最終的にW-1が盛り上がっておもしろくなった時に、そのきっかけはNEW ERAだったっていうことになる形がいいなと。だから、NEW ERAでずっとみんな一緒でっていう感じではなく、僕はそれはそれでいいのかなと思いますね」
──わかりました。では、改めて最後にグランプリへの意気込みをお願いします。
稲葉大樹選手
「まず1回戦で河野さんにリベンジして、文体のメインには今度は実力を見せつけて立ちたいと思います」
──そう言えば、河野選手から伝言があって、お前に卍固めがあるなら、俺には足4の字固めがあると言っていました。
稲葉大樹選手
「なるほど。卍固めもまだまだ変わった入り方があるんではないかと思ってます。本来の卍固めの形に拘らず、新たな卍固めができるかなと今秘策を練っている最中でございます」
──それは楽しみですね。
稲葉大樹選手
「卍地獄に引きずり込みますよ!」
「WRESTLE-1 TOUR 2017 SYMBOL」
2017年7月12日(水)東京・後楽園ホール大会 19時開始/18時開場
▼WRESTLE-1 GRAND PRIX 2017 一回戦① シングルマッチ 15分1本勝負
河野真幸vs稲葉大樹
▼WRESTLE-1 GRAND PRIX 2017 一回戦② シングルマッチ 15分1本勝負
近藤修司vsPro-Wrestling ACE選抜選手
▼WRESTLE-1 GRAND PRIX 2017 一回戦③ シングルマッチ 15分1本勝負
征矢学vs熊ゴロ―
▼WRESTLE-1 GRAND PRIX 2017 一回戦④ シングルマッチ 15分1本勝負
黒潮“イケメン”二郎vs土肥孝司
▼WRESTLE-1 GRAND PRIX 2017 準決勝① シングルマッチ 30分1本勝負
一回戦①の勝者vs一回戦②の勝者
▼WRESTLE-1 GRAND PRIX 2017 準決勝② シングルマッチ 30分1本勝負
一回戦③の勝者vs一回戦④の勝者
▼WRESTLE-1 GRAND PRIX 2017 決勝戦 シングルマッチ 60分1本勝負
準決勝①の勝者vs準決勝②の勝者
―「WRESTLE-1 TOUR 2017 SYMBOL 」7.12東京・後楽園ホール大会 詳細―
【大会名】
「WRESTLE-1 TOUR 2017 SYMBOL 」7.12東京・後楽園ホール大会
【日時】
2017年7月12日(水)19時開始/18時開場
【場所】
東京・後楽園ホール
【チケット情報】
・特別リングサイド¥7,000
・リングサイド¥5,000
・指定席¥4,000
・レディースシート¥3,000
・ペアシート¥7,000
※当日各席500円UP、ペアシートは1,000円UP
※当日のみ一般立見¥2,500、小中高ワンコインチケット¥500ならびに試合開始1時間後より、アフターワンアワーチケット¥2,000を販売致します。
【チケット販売所】
・チケットぴあ(Pコード:594-330)TEL:0570-02-9999
・電子チケットぴあ http://pia.jp/t(PC、モバイル共通)
・ローソンチケット(Lコード:34353 TEL:0570-000-732(※10~20時))
・イープラス http://eplus.jp/
・後楽園ホール5階事務所 TEL:03-5800-9999
・書泉グランデ TEL:03-3295-0011
・書泉ブックタワー TEL:03-5296-0051
・チャンピオン TEL:03-3221-6237
・㈱GENスポーツエンターテインメント 03-6452-6815
・WRESTLE-1 Official Web SHOP http://shop.w-1.co.jp/
皆様のご来場、お待ちしております!