20182.11(SUN) TOPICS
プロレスと東京五輪出場の“二刀流”目指す山本が100万円をゲット!『ゴールデンルーキープロジェクト』合格者は3名!
2月11日(日・祝)、都内・GSPにあるWRESTLE-1道場で、W-1の新人オーディション『ゴールデンルーキープロジェクト』が開催された。特に優秀な人には契約金100万円が贈呈されるというこの企画に書類選考を通過した11人が受験した。
参加者たちは準備運動のあと、まずスクワットを100回。プッシュアップをノーマル(20回)、ワイド(20回)、ナロー(10回)の3種類を3セット。さらにブリッジを挟んでマット運動へ。マット運動は前転、後転、前転&後転、後転&前転、倒立前転、倒立後転、跳ね起き&ネックスプリングという7種目。そして、1分間のスタンドレスリングのスパーリングだ。
このスパーリングで目立ったのがGENスポーツアカデミー所属の山本康稀。現在もアマチュアレスリングのフリースタイル97kg級で活躍しており、2017年の全日本選抜選手権をはじめ数々のタイトルを持っている猛者だ。相手を務めた佐藤嗣崇をアマレス仕込みの技で圧倒してみせた。
その後、参加者たちは審査員となったカズ・ハヤシ、近藤修司、河野真幸の前で自己アピール。プロレスへの思いを語ったり、得意とする一発芸を披露する者もいた。オーストラリアからやってきたアレックス・ルドカは現地でインストラクターをやっているというカポエイラ、レスリングをやっていた本田竜輝は佐藤を相手にジャーマンスープレックス、元全日本プロレスの練習生であるイヘグロ慶はムエタイのシャドーボクシングを披露。変わったところでは野村頼平が土佐犬を2匹引くパントマイム、高校1年生の大森弘太はジャイアンのモノマネしながら大森隆男のアックスボンバー、さらに役者をやっているという米山剛はヲタ芸、笠川了はボイスパーカッションなど、個性的な芸を見せつけ、審査員たちを感心させていた。
審査の結果、山本康稀、そして本田竜輝、イヘグロ慶の3名が合格。レスリングの実績もあり、スパーリングでも圧倒的な力を見せた山本は最優秀ということで契約金100万円が贈られることになった。
現在東京五輪出場を目指しているという山本は、プロレスをやりながらアマレスも継続。プロレスラーとして東京五輪出場を目指し、プロレスとアマレスの二刀流で活動していきたいという。「二刀流は野球の大谷(翔平)くんがいるけど、前例がないことなのでモデルになれるようにがんばっていきたい」と抱負を述べた。なお、山本は日本大学のレスリング部出身でセンダイガールズプロレスリングの橋本千紘の一つ後輩、さらに新日本プロレスの岡倫之とは同級生という間柄だ。「東京五輪を目指してるんですけど、プロレスにはレスリングに通ずるものがあるし、プロレスラーの方々にもレスリングが使えると思う。プロレスにいい影響を与えられるかもしれない」と意気込みを語った。
また、本田は卒業を控えた高校3年生。レスリングをやっており、インターハイや国体などに出場した実績を持つ。プロレスラーの竹田誠志は中学高校の先輩にあたるという。元全日本の練習生であるイヘグロはムエタイとパワーを活かしたプロレスラーになりたいと抱負を述べた。
オーディションを見守っていたカズは、「大成功ですね。これは続けていくべきだと思います。いろんな人を発掘して、技術を持った人を輩出できたらなと思っています」と今後も継続していきたい模様。東京五輪出場を目指す山本については、「そこは柔軟にやっていきたいです」とバックアップしていく意向を示した。
今回発掘されたゴールデンルーキーたちのデビューが楽しみだ。