20183.1(THU) TOPICS

3.9大分&3.10佐世保大会に参戦、プロレスリングFTO!「僕らみたいなローカル団体が『プロレスっておもしろいな』って思わせないといけない」政治家と二足のわらじのマスクマン!!スカルリーパーA-ji(プロレスリングFTO)

3.9大分&3.10佐世保大会に参戦、プロレスリングFTO!「僕らみたいなローカル団体が『プロレスっておもしろいな』って思わせないといけない」政治家と二足のわらじのマスクマン!!スカルリーパーA-ji(プロレスリングFTO)

3月8日(木)の熊本大会から始まるWRESTLE-1の九州ツアー『WRESTLE-1 TOUR 2018 TRANS MAGIC』。その中の3月9日(金)の大分イベントホール大会と3月10日(土)の佐世保市体育文化館大会には地元・大分のプロレス団体・プロレスリングFTOが参戦する。その代表のスカルリーパーA-jiは大分市議会議員も務める異色のマスクマンだ。地域に根ざすローカルプロレス団体を興した理由やW-1参戦への思いなどを聞いてみた。

 

 

──今回、W-1の九州ツアーにプロレスリングFTOさんが参戦されることになり、その代表を務めていらっしゃるのがスカルリーパーA-ji選手ですけど、そもそもプロレスラーになられたきっかけはなんだったんですか?

 

A-ji 元々、子供の頃からプロレスは好きだったんですけど、30代前半になって人生は一度しかないし、夢を叶えるのは今しかないと思いまして、一念発起して仕事を辞めてプロレスラーになったんですよ。

 

──30代で仕事を辞めるのは一大決心ですよね。

 

A-ji そうですよね。僕がデビューしたのが34歳だったので、かなり高齢の新人ですよね。ただ、きっかけがありまして、ある日、居酒屋さんにいた時に隣りに座っていたおじさんが、テレビを見ながら、「俺は若い頃、これになりたかったんだ」ってぼやいていたんですね。その様子を隣で眺めていて、「僕は子供の頃に何になりたかったんだろう?」って感じたんですよ。「そうだ、プロレスラーになりたかったなあ」と。

 

──子供の頃の夢を思い出したんですね。

 

A-ji そうなんですよ。当時はミル・マスカラスさんとか郷土の英雄・藤波辰爾さんがマジソン・スクエア・ガーデンで大活躍されていた時代でして、家族でよく生観戦もしていましたし、テレビも見ていました。将来、歳を取ってぼやきたくないなと思ったし、下地として柔道とかキックボクシングとかやっていたので、「よし!」と思ってプロレスラーになろうと決意したんですよ。

 

──活動を始めたのは地元の大分からだったんですか?

 

A-ji そうです。大分で活動しながら、出稽古でDDTさんに行って、一宮章一さんに手ほどきを受けまして、本当によくわかんないままリングにも上げていただいたり、いろいろな体験をさせていただいたことを憶えていますね。

 

──それからFTOを旗揚げされたということですか?

 

A-ji DDTさんでプロレスの練習のキツさを教わったんですよ。思い返してみると、当時は飯伏くんがまだデビューする直前だったんですけど、レスラーはこれだけのトレーニングをやっているんだっていうのを体感して、ローカルで緩くやっているのはダメだなというのを感じたんですね。そこで同じ志を持った選手が集まって、ローカルでプロレスをしっかりと根ざす活動をしていこうと。地元の方々に身近にプロレスを感じていただき、喜んでいただけるような団体を目指そうということで旗揚げをさせていただいた次第です。

 

──地方の団体ではみちのくプロレスが先駆けでしたけど、最近は全国にローカルのプロレス団体も増えてきましたよね。FTOさんは旗揚げされたのが2004年ということですから、かなりの老舗団体になりますよね。

 

A-ji 今年で15年目ですね。気づけばあっという間ですよ。まあ、ローカル団体にしては年間で定期的にきちっと大会も開き、いろいろな団体にも上がらせてもらったり、いろいろなイベントで試合をさせてもらったり、おかげさまで細く長くやらせていただいてますね。

 

──地元で団体をやろうと思ったのはなぜなんですか?

 

A-ji 当然、故郷でやりたいことを実現させたいという思いもありましたし、地元の住民の方々にプロレスを身近に感じてもらいたかったというのがありますね。あと、学校でプロレス活動をしたり、災害復興支援の活動をしたり、様々な施設を回らせてもらったりしているんですが、そういったボランティア精神も団体骨子の一つにしているんですよ。だから、メジャー団体さんにも凄く憧れますし、凄いなって思いますけど、僕らはボランティアにも力を入れつつ、ローカルの中でもしっかりがんばっている団体を目指すのがいいかなと思ったんですね。

 

──特にボランティア活動にかなり力を入れていらっしゃいますよね。

 

A-ji そうですね。我々ローカルのレスラーは毎日試合ができるわけじゃないですし、全国を回るわけでもない。レスラーとしての活動は時間的に限られているわけですが、ご存知のように全国で様々な災害が起きた時にそこに僕らが行くと非常に喜んでもらえるんですね。少しでもこの人たちの力になれる存在でいようということで、東日本から九州から、いろんな被災地に足を運んでいろんな活動をして、被災者の方々に寄り添って、復興支援のお手伝いをやらせてもらっています。

 

──そういった活動の延長がA-ji選手を政治家への道へと進ませたんですか?

 

A-ji まさにおっしゃる通りですね。いろんな被災地に行くとですね、「そう言えば覆面の議員さんっていたよね」って言われることが多くて。よくグレート・サスケさんに間違われるんですけど(笑)。「A-jiさんも口だけじゃなくて、実際に足を運んでくれるような行動力のある人なんだし、政治の世界に行ったほうがいいんじゃない?」という声を何度もいただいたんですよ。僕も最初はまったく興味がなかったんですけど、サスケさんやデルフィンさんという先輩の方々もいらっしゃいますし、学歴は低いですけどチャレンジしてみようかなと。こんな人間でもちゃんと支持を受ければ、特別な職に就けるし、さらに幅広い大きな人助けができるんじゃないかなということでチャレンジしてみたんですよ。そうしたらなんと当選しまして。ただ、そこで大問題が発生してしまったんですが(笑)。

 

──マスクをかぶって議場に入れるか入れないかという問題でしたよね。当時はワイドショーとかでもたくさん取り上げられていましたね。

 

A-ji そうなんですよ(笑)。当時は朝から晩まで、「これがぶら下がり報道というものか……」というものを体験しましたし、精神的に極度に追い込まれまして、食べる物の味がしなかった1週間でしたね。悪いことをしているわけじゃないのに……まあリング上では悪いことをするんですけど(笑)、あの吊るし上げられ方は未だに納得できてないところがありますね。

 

──マスクマンがマスクを脱ぐって大変なことですからね。会見などで相当悔しい表情をされていたのを憶えていますね。

 

A-ji そうでしたねえ……。ただ、あの時、悔しさを圧し殺しながら議場に入ったことを今でも糧にしているんです。知見を高めるためにいろんな勉強会にも出席していますし、多分、あの時に何事もなく受け入られていたら、ぬるいところで何もしなくてもいいんだとか、やっているふりをすればいいんだとか、そういった悪しき問題になるような人になっていた可能性があるなと。むしろあそこで叩かれて、プロレスファンの方からも「こんな奴、知らねえぞ」というご批判を受けたことで、「こいつがんばってるね」って言われるようにがんばろうと思ったことが、自分にとってはプラスになってますね。

 

──悔しさが糧になったということですね。そして、今では自由党の大分県連会長まで務められていらっしゃるんですよね。

 

A-ji まあ小さい我が党ですので、大きな活動ができているわけではないですけど、小沢一郎という政界の怪物に声をかけられたからには、しっかり国民の力になれるようにがんばろうと思っていますね。

 

──なるほど。でも、政治家の他にもいろいろ肩書というか、活動が多岐にわたっていらっしゃいますよね。

 

A-ji 変わりどころではプロ雀士の免許も持っています(笑)。話題にならないだけで、やっていることは我ながら凄いなと思うことがあるんですけどね。ただ、プロレスラーとしても政治家としても自覚を持って、緊張感を持って取り組んでいます。

 

──バイタリティに溢れておりますね。そして、今回、W-1に参戦されることになりましたけど、この団体にはどのようなイメージを持っていらっしゃいますか?

 

A-ji W-1さんはどちらかと言うと、アメリカのスタイルに近い印象があったんですよね。旗揚げした時には演出が凄くて、また違った切り口のプロレススタイルなのかなという印象を受けましたね。実は武藤さんと映画で共演させていただいたことがあるんですよ。

 

──なんという映画ですか?

 

A-ji 『サブイボマスク』ですね。その中で武藤さんと対戦しているんですね。アニメーションと実写とほんのワンカットですけど。だから、全日本時代もご一緒させていただいてますし、カズ・ハヤシ代表からも今回こういう声をかけていただいたという経緯もございますので、素晴らしい団体の一つだと思って、上がっていきたいなと思っています。

 

──縁のある団体ということですね。ただ、こうしてW-1のように九州を巡業する場合に、結構いろんな団体さんに協力されていますよね。

 

A-ji 今のプロレス業界的に地方巡業は厳しいところがあると思うんですよね。特に大分ではテレビ放送されている団体が限られているわけですし、本当に好きな人しか見ないとか、新たに広げていくのにどうするのっていう中で、僕らみたいなローカル団体が「プロレスっておもしろいな」って思わせないといけないと思っているんです。そこでさらに有名な団体の人が来たよってなった時に、「A-jiも馬之助も出るんだ。だったら行ってみようかな」と地元の人たちが思ってくれれば、プロレス業界全体の活性化につながるかなという思いがあるんですよ。

 

──プロレス業界の根っこの部分を地方で支えられているというか。

 

A-ji 本当に陰ながらですけどね。ただ、我々はどの団体でも声がかかれば協力する姿勢は見せますし、少しでも多くの人に他団体のプロレスも見てほしいんですよ。僕らにはできないことをやられている選手はたくさんいるわけですし、そこで感動してもらって、「また見に来るね」って言われたら、僕にしてみれば成功ですから。

 

──業界全体のことを考えての活動なんですね。ちなみにW-1で興味のある選手はいますか?

 

A-ji 恐れ多いんですけど、一度武藤さんとはリングでご一緒させていただく機会があればなと思いますね。手術をされるということで、早い復帰を願っているんですが。あと、実はカズ・ハヤシ社長や征矢選手とは対戦したこともありますし、MAZADA選手とはタッグを組んだこともあるんですよ。意外と知っている選手もいるんで楽しみですね。

 

──なるほど。では、FTOという団体のどんなところをW-1のファンの方にアピールしたいと思っていらっしゃしますか?

 

A-ji 「なんだ。意外とプロレスちゃんとやっているんだ」っていうのを見せたいですね。他都市とかよその団体に呼ばれて行った時に、なんとなく紹介されて、議員で問題になった奴だっていうのは意外と知られているんですけど(笑)、「どうせローカルの選手でしょ」っていう見方をされるんですよ。デビューしたての頃の映像がネットに残っていて、そんなのばっかりが注目されてしまうので、「思ったより試合できますね」って言われることが多くて(笑)。だから、ちゃんとできるんだよっていうのを見せたいです。たくさんの人に見に来ていただきたいですし、翌月にはウチの大会(4月1日、ホルトホール大分大会)もありますので、プロレスがたくさん見られる大分であってほしいなと思っております。

 

 

ー大会詳細ー

 

【大会名】

「WRESTLE-1 TOUR 2018 TRANS MAGIC」3.9大分・大分イベントホール大会

 

【日時】

2018年3月9日(金)19時試合開始/18時30分開場

 

【場所】

大分・大分イベントホール

 

【対戦カード】

▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負

三富政行 vs 阿蘇山(九州プロレス)

 

▼第2試合 3wayマッチ 30分1本勝負

吉岡世起&熊ゴロー vs NOSAWA論外 vs MAZADA

 

▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負

土肥孝司 vs 立花誠吾

 

▼第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負

アンディ・ウー&一(Pro-Wrestling ACE)&スカルリーパーA-ji(プロレスリングFTO) vs アレハンドロ&伊藤貴則&上田馬之助(プロレスリングFTO)

 

ー 休憩 ー

 

▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負

芦野祥太郎&児玉裕輔 vs 征矢学&タナカ岩石(Pro-Wrestling ACE)

 

▼メインイベント 6人タッグマッチ 30分1本勝負

稲葉大樹&黒潮“イケメン”二郎&佐藤嗣崇 vs 近藤修司&カズ・ハヤシ&河野真幸

 

【チケット情報】

・最前列プレミアムシート ¥7,000

・リングサイド ¥5,000

・指定席 ¥4,000

・自由席 ¥3,000

※当日各席500円UP

※当日のみ小中高ワンコインチケット¥500を販売致します。

 

【チケット販売所】

・チケットぴあ(Pコード:594-330) TEL:0570-02-9999  http://t.pia.jp/

・ローソンチケット(Lコード:83025) TEL:0570-000-732(10~20時) http://l-tike.com/sports/wrestle_1/

・イープラス http://eplus.jp/

・㈱GENスポーツエンターテインメント TEL:03-6452-6815

・WRESTLE-1 Official Web SHOP http://shop.w-1.co.jp/

 

皆様のご来場、お待ちしております!

WRESTLE-1 OFFICIAL GUIDE