20193.22(FRI) TOPICS
「アメリカで一番でかい団体でチャンピオンになりたい」イケメンがW-1退団を発表!■2019.3.22WRESTLE-1記者会見①
3月22日(金)、都内・GSPメディアセンターにてWRESTLE-1が記者会見を実施。社長のカズ・ハヤシと黒潮“イケメン”二郎が出席し、3月末日付けでイケメンが退団することを発表した。
昨日の大田区大会でT-HawkのW-1チャンピオンシップに挑戦したイケメンだったが、30分を超える死闘の末に敗北。試合後もノーコメントだったが、カズ社長に退団を申し入れ本日の会見に至った。
退団する理由についてイケメンは、「ずっとどっかの団体に所属して、1人で冒険ということが一度もないプロレス人生。プロレスの旅に一度出てみようと思います」とコメント。将来的には「アメリカで一番でかい団体でチャンピオンになりたい」と子供の頃の夢を叶えるべく、海外での活動も視野に入れているようだ。
また、これに伴い、4月3日の後楽園ホール大会ではイケメンの壮行試合を行なうことが決定。カズ・ハヤシ&ペガソ・イルミナルvs征矢学&黒潮“イケメン”二郎というタッグマッチを行ない、イケメンを送り出す。
【選手コメント】
カズ・ハヤシ社長のコメント
「昨日無事にW-1初の大田区大会が終わりました。そして大会後にイケメンといろいろお話をしまして、イケメンのほうから皆さんに発表があります。
黒潮“イケメン”二郎のコメント
「昨日、まずは大田区大会ご来場ありがとございました。その大田区大会のメインでT-Hawkに挑戦しました。完全に負けましたた。正直、まだ立ち直れてはいないんですけど、そこでこの試合で俺自身かけていたものがあって、試合が終わってハヤシさんに話をさせてもらいました。4月3日の後楽園大会でW-1を退団します」
【質疑応答】
──イケメン選手、退団を決めた理由を教えてください。
イケメン 正直、いくつかあるんですけど、まずは本当に決め手になったのは昨日の大田区大会でT-Hawkにしっかり負けたというのが大きいんですけど、プロレスデビューして7年と半年ぐらいですね。ずっとどっかの団体に所属して、1人で冒険ということが一度もないプロレス人生だということを感じていまして、やっぱり海外と日本を行き来してやっているT-Hawkはしっかり強かったし、そのがんばり自体をお客さんがしっかり応援していて、そういった面で俺は今どうなんだろというのがあって、自分1人になって日本、海外ですね。プロレスの旅に一度出てみようと思います。
──今後の活動について具体的に決まっていることはありますか?
イケメン 結構みんな裏では実はどっかの団体に行くんでしょうっていう噂がワッと広まると思うですけど、ここに断言します。何も決まってないです。本当に何も決まってないです。できることならば、こんなことを言うのは甘いですけど、全然辞めたくないです。でも、ここで辞めないと自分中で何かが変わらない気がするんです。今26歳、今年27歳になります。21歳でW-1に入って、気づいたらこんなに早く時間が過ぎていて、何かしたかなって振り返った時になんもしてないっていうわけじゃないですけど、自分の中で納得のいく何かができていなかったんだなって気がしています。だから一度いろんなものを見て、いろんな経験をたった1人でして、またアメリカ、世界でも通用するようなプロレスラーを目指したいし、元はそういう夢があってプロレスラーになりました。それを20代のうちに自分の実力を世界で試してみたい。世界っていうのはアメリカとかいろいろありますけど、日本も含めて自分の何かを試してみたいと思っています。
──カズ社長は昨日、退団のお話を聞いてどのように思われましたか?
カズ まあはっきし言って、一緒にずっとやってきた仲間なんで、凄いここに残っていてほしいなという気持ちと、やっぱりW-1というリングの中で人気のある選手なので、そういうところでも残ってほしいという部分はあります。今でもありますし。ただ、これは夢のものだから。自分が描いた夢だから、これを実現させることに俺が口出しするということはできないかなって感じですかね。本当は正直な意見ではW-1を引っ張っていく存在になってもらいたかったんですけど、彼の中でもっともっといろいろなものに挑戦したいという気持ちがある以上ね、彼の人生なんでそれは邪魔しないし、さらにまたこういう機会なので大きくなって、そしてW-1に帰ってきてほしいなと思います。
──イケメン選手は、自分が抜けたらW-1が大きな穴が空くと思うんですけど、今後のW-1について思うことはありますか?
イケメン 僕が抜けたらというか、僕は別にW-1のことが嫌いになってとか、何かでもめて出ていくっていうのは一切なくて、なんならプロレスのリングの上での話とはまた別で、このW-1の会社の中にいる人たちとの人間関係が凄い好きで。実際立花とかも仲いいし、それこそデビュー、練習生のもっと前からずっと前、10年前から一緒にいる土肥孝司だったり児玉裕輔がいる中で、ここを離れるっていうのは単純に凄い寂しいことですし、本当に言ってしまえば辞めたくないんです。でも、プロレスラーとして飯食っていくんだ、遊んで暮らすんだっていうのを夢見てデビューしました。若いか若くないかで言えばギリギリですけど、今この状況でW-1で一度もチャンピオンベルトを巻けなかった状態で、W-1を離れてどうなんですかね? 新しい自分を見つけたいというのが正直大きいですけど、次W-1に帰ってくる時は外敵かもしれないし、いやきっと外敵でしょうね。強い外敵としてW-1に戻ってこれたら、この退団は成功だったんじゃないかなと思います。今は本当に先が見えていません。ライフ・イズ・アドベンチャーズ。
──黒潮選手、4月3日の後楽園大会の試合が発表されましたけど、どのような闘いをW-1のファンに見せたいですか?
イケメン 最後ですからね。卒業式と言いますか、この試合から、この日から独立。樋口壮士朗としてか黒潮二郎としてか黒潮“イケメン”二郎としてかはわからないですけど独立するので、最後の試合で社長と闘うというのは凄い感慨深いというかありがたいことですし、最近出てきたペガソ・イルミナル。で、味方は征矢学。3年ぐらい前のW-1はワイルド&イケメンがかなり目立った時期もありまして、そのワイルドとイケメンが最後に組んで試合をするのは俺自身が楽しみでもあるし、今の征矢さんが何を感じるかは興味ありますし、この試合をしっかりW-1の一員としてやって、卒業させてもらいます。
──4月3日のあとはフリーとしてW-1に上るという選択肢もあると思うんですけど、黒潮選手としては距離を置くというイメージですか?
イケメン こんなさんざんわがままを聞いてもらった団体……一度そうですね。W-1にはしばらくは上がらずに……ですね。
──4月3日以降、具体的に決まっている試合とかはありますか?
イケメン 今のところはないです。でも、退団自体発表するのも今日初めて知ってもらうんですけど、僕が海外、世界のプロレスラーになりたいっていう夢がある中で、アメリカに一度も行ったことがないんですよね。4月4日から一度アメリカに行こうと思っています。それは長期ではなくて、短期ですけど、一度アメリカに行って、アメリカのプロレスをこの目で見て感じて、自分の今後の進路を考えて、黒潮“イケメン”二郎の第2、セカンドステージですか? それをしっかり自分の目で見て考えて決めたいなと思います。
──行き先は決まっているんですか?
イケメン ニューヨーク。
──時期的に。
イケメン 大きいのがありますね。それも自分の目で見て刺激をもらってこようかなと思っています。
──レスラーになる時からの夢だったとおっしゃいましたけど、これは自分の中の空想や想像でもいいんですけど、頭の中に思い浮かぶ海外での夢はどういう形なんでしょうか?
イケメン アメリカで一番でかい団体でチャンピオンになりたいです。
──それは小さい頃から持っていた夢ですか?
イケメン 変な話、どんなベルトでもいいです。アメリカの一番でかい団体でチャンピオンになります。
──今後フリーという形になるわけですよね?
イケメン そうです。
──オファーとかはどうやって出せばいいのでしょうか?
イケメン 本当に何かにずっと守られてきたプロレス人生を歩んできたので、1人でやるのが初体験すぎて恐怖しかないんですけど。オファーはどうやってもらったらいいんですかね? 携帯とか電話。メールか? そういうのも昨日決まった話ですので、ちょっと勉強しながらやっていきたいですね。
──試合が終わったあとにノーコメントでジャケットを捨てて行きました。ジャケットは変わらずやるんでしょうか? もしくは何か新しいことを考えていらっしゃるんでしょうか?
イケメン 本当に決まってないです。いろんなプランは何個かあるんですけど、どれでいこうかっていうのと、こっちはこれ、こっちはこれになるのか? 1本で絞ってやるのか本当に検討中で、とにかく俺の中で本当に冒険が始まっちゃいますね。何が待っているのかもわからないし、言ってしまえばマジで恐怖しかないんですけど、プロレスラーとしてやっていきたいんで、ここで成長できんじゃないかなと思っています。
カズ 凄い気持ちはわかって、レスラーとしてずっとそこにいると守られている。それをまったくない自分1人でどこまで行けるのかっていうのはみんな持っている気持ちなんですよね。多分そこだと思います。でも、僕も昨日話を聞いて、今彼から初めて聞いたのが、世界でトップの団体でチャンピオンなりたいという言葉が凄く嬉しくて、僕としてもぜひ成功しほしいなと思っています。
──カズ社長もかつて団体を飛び出して世界に飛び出しましたけど、同じ経験をした者としてアドバイスはありますか?
カズ それも含めてオファーの取り方もそうですけど、それ一つから自分1人でやっていきたいんですよ。誰かが敷いたレールじゃなくて、レスラーとしてやりたいはずなんで。お腹壊すのも経験だし、ギャラの交渉も経験だし、アドバイスをしないことがアドバイスだと思っているので、納得いくまでやって、またW-1。僕らは待ってますので、帰ってきて一緒にやりたいです。それだけでかい存在なんで来てほしいかなと思います。
イケメン 4月3日が最後なんですけど、W-1所属として残り2試合あります。3月30日のラジアントホールと3日の後楽園。これは所属の黒潮“イケメン”二郎としてしっかり試合しますので、最後のW-1での現段階のイケメンの試合を会場で生で見てほしいです。
──所属は4月3日までということになるんですか?
カズ 契約上は3月末なんですけど、4月3日は契約関係なしに所属としてやってもらいたいなと。ギャラは出んの?
イケメン ギャラなんていらないですよ。
カズ じゃあ、3月に含めていい? 冗談です(笑)。