20198.26(MON) TOPICS
「僕にとっては凄く特別な第1試合」 〜タナカ岩石選手インタビュー
9.1横浜文化体育館大会で土方隆司&近野剣心と組み、伊藤崇文&佐山駿介&馬場拓海と対戦することになったタナカ岩石。ここ数カ月悩みを抱え、土方にボロクソに言われながらも前へ前へと進み続けた岩石。8.26新木場大会では佐山との一騎打ちも控える中、この試合にかける思いを聞いた。
──土方選手と8.1後楽園大会で一騎打ちを行ないました。この試合の結果をどう受け止めていますか?
岩石 前と変わらず何もできずに返り討ちに遭ったという感じですよね。でも、何が残せたかはわからないですけど、結果的に土方さんに「俺と組んで文体やるぞ!」と言ってくださったんで、何かしら先に繋がりましたよね。
──自分自身でこれまで悩んできたことがあったと思うんですが、あの一騎打ちを経て先が見えてきた感覚はありますか?
岩石 現時点ではまだ見えてないですよ。ただ、コスチュームを変えたり頭を丸めたりしたことによって、自分の中で開き直れたというか、つっかかっていたものが取れた感覚はあります。見た目を変えたからってそう簡単に中身が変わるわけじゃないんですけど、土方さんが言っていたようにカッコつける必要なんてないんだなって気がしましたし、ありのままの自分らしい姿でいればいいんだなって思えたんで。
──ある程度の収穫はあったということですよね。そんな中、先程のお話にもありましたように、土方選手と組んで横浜文体に出場することになりました。対戦相手は伊藤崇文選手率いるチームになるんですけど、これは伊藤選手が土方選手や岩石選手がやっていることを見て、「乗っかるわ」と反応したことに始まります。
岩石 伊藤さんとは過去3回闘っているんですけど、7月18日の新木場でシングルマッチをやって、「まだ終わりにしたくない。この人ともっともっと闘いたいな」というのがあったんですよ。それが「おもしろいことやってるな」と向こうから気づいてくれて、結果的に文体に繋がったんでありがたい話ですよね。また、土方さんがそこにさらに反応してくれたんで感謝してます。
──伊藤選手はレギュラー参戦の選手ではないですけど、一騎打ちをしたりバックボーンのこともあって岩石選手にとっては特別な選手なのかなという印象を受けます。
岩石 伊藤選手は僕がファンの頃から見ていた選手なんですよ。テレビや雑誌でその活躍も知っていたし、総合格闘技のDREAMとかでミノワマン選手のセコンドに就く姿はしょっちゅう見ていたんで、その格闘家の伊藤崇文とファイティングエンターテインメントを謳うW-1のリングで闘えるのは感慨深いです。あと、W-1のファンの人にももっと伊藤崇文という選手を知ってほしいというのはありますね。
──ファン時代に見ていたことプラス、対戦してみてその凄さや魅力を肌で感じているからこそ、改めてもっと知ってほしいということですか?
岩石 そうですね。ファンの人にはわかりづらい話かもしれないですけど、スタンドで脇を差した時とかグラウンドの攻防のキワの部分とかに「本物だな」っていうのを感じるんですよ。ほんの一瞬のミスも許されないパンクラスという厳しいリングで闘ってきたというのがわかりますし、そういう凄い選手をもっとW-1のファンの人にも知ってもらいたいんですよね。
──ただ、それは岩石選手の柔術などのバックボーンがあってこそ感じられることですよね。現状も悩んでいる部分はあるんでしょうけど、そのバックボーンがある程度活きているというのがあるんじゃないですか?
岩石 いや、まだまだですね。ただ、伊藤さんと試合をしていてちょっとずつ出せているかなと感じることがあるんです。そういう意味では僕を引き出してくれるありがたい存在なんですよね。土方さんは素の僕を引き出してくれる。伊藤さんは僕の技とかを引き出してくれる。そういう2人が揃って対角線に立つという構図が文体で生まれたので、僕にとっては特別な第1試合ですよね。
──伊藤選手からは新木場大会での試合後に、「なんで負けてる奴が寝てるんだ。それじゃいつまで経っても勝てない」という厳しい言葉もありましたが、これに関してはどう受け取っていますか?
岩石 「まだまだこの人とやらなきゃダメだな」って思いましたね。負けることの意味や、リング上で大の字になっていることの意味を深く理解しているんだと思います。そういう世界で生きてきた人なんだっていうのを改めて実感しました。だからこそ、もっとやりたいと思えたんです。
──一方で、伊藤選手と組む佐山選手ともずっと闘っている間柄ですよね。
岩石 そうなんですよね。初めて試合をしたのがACEの頃なんですけど、その後も何回も試合をやっています。組むこともあったし、対角線に立つこともあったし。で、佐山くんは伊藤さんのお弟子さんだったんですよね?
──パンクラスのP’sLABに通っていた時に指導を受けていたみたいです。佐山選手とはキャリアも近いし、やりがいのある相手だと思うんですがいかがですか?
岩石 向こうはバックボーンが総合格闘技。試合をやってきて、グラウンドにしろ打撃にしろ、ちゃんと練習してきた人なんだなっていうのを感じています。彼はW-1の選手ではないですけど、今後も闘う機会は何度もあるんだろうなって気がするんですよ。
──8.26新木場大会では前哨戦のような形で一騎打ちを行ないますね。
岩石 実際、彼にはタッグマッチで負けたこともあります。でも、今まで闘ってきた自分じゃないよっていうのを文体前に肌で感じてもらいたいです。それをしっかりと見せつけた上で文体で闘いたいですね。
──お客さんも佐山選手との試合を見て、文体にも見に行こうと思う人が出てくるかもしれないですからね。
岩石 そうですね。文体までついてきてくれるとうれしいですよね。
──この試合も第1試合なんですが、文体でも第1試合。土方さんは「どこよりも熱い第1試合をやるぞ」と言っていました。第1試合って興行に火をつける意味でも凄く重要だと思うんですよ。
岩石 僕もこの世界に入って「第1試合は凄く大事だよ」って教わってきました。まあ、僕自身が上に行けないことの言い訳になってしまうかもしれないですけど、第1試合で使ってくれることは凄くうれしいし、責任を背負っていると思っています。土方さんが言ったようにカッコつける必要もないし、華やかさもいらない。タナカ岩石らしい気持ちとファイトスタイルでぶつかって、興行のいいスタートを切る存在になれればなと思います。
──ちなみに今回の試合では近野剣心選手と馬場拓海選手も加わります。
岩石 だから、格闘技色が強いですよね、この第1試合は。近野選手は修斗やキックボクシングをやってたし。僕のコーナーなので凄く心強いです。そして馬場が対戦相手にいるんですけど、彼には格闘技の経験はない。ただ、後輩だけど甘く見ているわけにはいかないし、この6人の中で唯一格闘技経験がないからこそ「負けてたまるか」っていう気持ちが強いと思うんです。実際、御殿場でシングルをやったあと、ドロップキックが飛んできましたからね。
──試合後のことでしたよね。力をつけてきているなというのは感じますか?
岩石 感じますね。あの一発だけで甘く見るわけにはいかないし、無視できない存在になってきたと思っています。
──わかりました。では、最後にこの文体の第1試合、改めてどんなタナカ岩石を見せようと思っていますか?
岩石 ファンの人にしてみたらたかが第1試合かもしれないですけど、僕にとってはこのメンバーが揃っての凄く特別な第1試合なんです。佐山駿介に負けて、伊藤崇文に負けて、土方隆司にボロクソ言われて、それを見てきた馬場がいる。そして格闘技のバックボーンを持つ近野さんがいる。今まで経験してきたものの集大成じゃないですけど、一気に出す最初の場じゃないかなと思っているんです。あと、のちのち答え合わせをした時に、結果的によかったんだって思えるようなものを作りたいので、その第一歩がこの第1試合だと思っています。だからこそ、ファンの人たちにこの第1試合を見てほしい。そしてタナカ岩石を見てほしいです。そのための第1試合です。
──わかりました! どこよりも熱い第1試合を期待しています!
―大会詳細―
【大会名】
「2019プロレスLOVE in YOKOHAMA」9.1神奈川・横浜文化体育館大会
【日時】
2019年9月1日(日)15時試合開始/14時開場
【場所】
神奈川・横浜文化体育館
【対戦カード】
▼第1試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
タナカ岩石&土方隆司&近野剣心(ダブプロレス) vs 伊藤崇文(パンクラスism)&佐山駿介&馬場拓海
▼第2試合 タッグマッチ30分1本勝負
頓所隼&本田竜輝 vs 吉岡世起(#STRONGHEARTS)&鬼塚一聖(#STRONGHEARTS)
▼第3試合 3WAYタッグマッチ30分1本勝負
近藤修司&征矢学 vs 河野真幸&アレハンドロ vs MAZADA&SUSHI
▼第4試合 シングルマッチ30分1本勝負
才木玲佳 vs アジャコング(OZアカデミー・女子プロレス)
▼第5試合 ノーDQマッチ30分1本勝負
土肥孝司 vs 羆嵐
ー 休憩 ー
▼第6試合 武藤敬司デビュー35周年記念試合!スペシャル6人タッグマッチ30分1本勝負
武藤敬司&カズ・ハヤシ&ペガソ・イルミナル vs TARU&レネ・デュプリ&ゾディアック
▼第7試合 WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ60分1本勝負
【第13代王者】アンディ・ウー vs エル・イホ・デル・パンテーラ【挑戦者】
※第13代王者・アンディ・ウー、2度目の防衛戦。
▼第8試合 WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ60分1本勝負
【第19代王者組】芦野祥太郎&児玉裕輔 vs 入江茂弘(#STRONGHEARTS)&エル・リンダマン(#STRONGHEARTS)【挑戦者組】
※第19代王者組・芦野祥太郎&児玉裕輔、初の防衛戦。
▼メインイベント WRESTLE-1チャンピオンシップ60分1本勝負
【第14代王者】T-Hawk(#STRONGHEARTS) vs 稲葉大樹【挑戦者】
※第14代王者・T-Hawk、3度目の防衛戦。
【チケット情報】
・プレミアムシート(大会記念パンフレット&プレミアムグッズ付)¥15,000ー完売
・リングサイド ¥7,000―残りわずか
・1階指定席 ¥5,000
・2階最前列席 ¥5,000―完売
・2階指定席 ¥3,000
※当日各席1000円UP
※当日のみ小中高ワンコインチケット¥500を販売致します。
※今大会ではレディースシート・ペアシート・アフターワンアワーチケットの販売はございません。
【チケット販売所】
・チケットぴあ(Pコード:594-330)TEL:0570-02-9999 http://t.pia.jp/
・ローソンチケット(Lコード:31849)TEL:0570-000-732(10~20時)http://l-tike.com/sports/wrestle_1/
・イープラス http://eplus.jp/
・後楽園ホール5階事務所 TEL:03-5800-9999
・書泉グランデ TEL:03-3295-0011
・書泉ブックタワー TEL:03-5296-0051
・チャンピオン TEL:03-3221-6237
・㈱GENスポーツエンターテインメント TEL:03-6452-6815
・WRESTLE-1 Official Web SHOP http://shop.w-1.co.jp/
皆様のご来場、お待ちしております!