201910.7(MON) TOPICS
「俺らが優勝しないとW-1もおかしなことになっちゃう」(土肥) 『WRESTLE-1 TAG LEAGUE 2019』出場チームインタビュー⑤ 稲葉大樹選手&土肥孝司選手
現W-1チャンピオンの稲葉大樹が今回の『W-1 TAG LEAGUE 2019』でタッグを組むのは2年連続でリーグ戦制覇を成し遂げている土肥孝司。W-1を盛り上げるという目的意識を共有した2人が、タッグリーグ制覇に向けて動き出した!
──この2人だけでタッグを組むっていうと5月の後楽園大会での土肥選手の復帰戦となったタッグマッチが思い浮かびますけど、あまりないケースですよね?
稲葉 あんまり思い浮かばないですよね。土肥さんにはこれまで固定のパートナーがいましたから。土肥クマとか。
土肥 去年は近藤さんとも組んでましたからね。
稲葉 そのチームがチャンピオンになって、僕が挑戦しに行くっていうパターンが多かったですね。去年だったら征矢さんとかその前は伊藤とも組んで挑戦してるし。
土肥 タッグリーグの決勝で僕らは2年連続で闘ってるんですよ。一昨年がイナビーとイケメンで、去年が征矢さんとのタッグ。
──それが今年は組むと。いかがでしょうか?
稲葉 今言ったように、土肥さんはタッグではかなりの実績を残していますからね。
土肥 シングルではないけどね。テニスの杉山愛的な存在ってこと?(笑)。
稲葉 ダブルスなら土肥さんですよ。誰と組んでも優勝する人です。
──だから土肥選手は2年連続で優勝していて、稲葉選手は2年連続で決勝戦で敗れている。その土肥選手と組むのは心強いですよね。
稲葉 凄く心強いです。
土肥 でも、イケメンが退団したタイミングで俺の復帰戦のあのタッグマッチがあって、あの試合に出ていた人間で共鳴していない奴もいるとは思いますけど、一丸となってやっていこうという意思が確認できた試合だったと思うんですよ。その時のパートナーであり、現チャンプですから。俺らが優勝しないとW-1もおかしなことになっちゃいますよ。
──今回はBブロックにエントリーされましたけど、同じブロックのチームにはどのような印象を受けますか?
土肥 今回は無駄なチームが出てない分、白星配給係もいないなっていう感じはしますよね。まあ、クマレネは危ないな。いろんな意味で危ない。
──土肥選手は羆嵐選手と横浜文体でノーDQマッチをやったばかりですからね。
土肥 いや、クマは危なくないです。
稲葉 危ないのはレネさんですよね。あんだけ身体が大きくて、パワーももちろん凄い。何をしてくるかわからないし、目つきが違う時があるんですよ。触っちゃいけない人の目をしている。
──普段は凄く陽気な方なんですけどね。
稲葉 多分、暴れだしたらクマでも止められないと思うんですよ。そうなった時がめっちゃ怖い。制御不能ですよね。
──なるほど。このチームは羆嵐選手よりレネ選手のほうが要注意だと。近藤選手と征矢選手のチームはいかがですか?
稲葉 このチームは僕らにとってはそれぞれ前のタッグパートナーなんですよね。
土肥 そういう意味ではここも要注意なんだけど、先輩後輩と謳っちゃってるじゃないですか? それが原因で征矢さんが萎縮しちゃっているところもあるんじゃないですか? だから訳わかんない発言をしているのかもしれないし。
──稲葉選手、征矢選手と組むのは大変ですか?
稲葉 大変だと思います(笑)。わかりかけていたと思ったら、全然わかってなかったり。でも、それが征矢さんの持ち味かもしれないし。
土肥 逆に言えば近藤さんは誰と組んでもそれなりのチームに仕上げてきそうな感じはありますよね。
──去年、土肥選手と組んだのも唐突ではありましたけど、しっかりとタッグチャンピオンになってタッグリーグ優勝という結果も残していますからね。チームを作るのがうまいんですかね?
土肥 それはあると思いますよ。ただ、俺は後輩として組んでなかったんで。
稲葉 カッコいい(笑)。
──対等な立場で組んでいたと。あともう一つが#STRONGHEARTSの吉岡選手とリンダマン選手です。体格的には小さいんですけど。
土肥 ちっちゃい時点で目立ってるっていう発言自体がナンセンスだと思いますけどね。そりゃちっちゃければ応援されるだろうって。この前、俺、中野で飲んでた時に深夜3時頃に客引きに声をかけられたんですけど、そいつはリンダマンの同級生だったんですよ。
──本当ですか! リンダマン選手は中野が地元なんですよね。
土肥 それで「いい店あるのか?」って聞いたら、ボッタクリバーに連れて行かれそうになったんですよ。入った瞬間に「これやべえな。氷で1万円取る店だな」って思って、その客引きをゴミ捨て場に捨ててきました。
稲葉 ええっ!? 僕、そんな怖い人と組むんですか?(笑)。
土肥 ハハハハハ! 「リンちゃん、リンちゃん」って言ってましたよ。まあ油断はできないチームではありますよね。俺らの3倍ぐらいの速さで動いてくるから。ただ、チームとしてはどうなのかなっていうのはあるけど。
──2人だけで組むのは本当に初めてみたいですね。
稲葉 やっぱスピードには注意しなきゃいけないし、ずる賢いところもあるからそこも注意しなきゃいけない。でも、最終的に土肥さんがゴミ箱に捨ててくれると思います。
土肥 捨てますよ。
稲葉 それを拾うのが僕の役目(笑)。
──拾ってどうするつもりなんですか(笑)。では、決勝に出ると仮定した場合、Aブロックで闘いたいチームはいますか?
土肥 この前後楽園でやったT-Hawk&入江は強力ですよね。それは凄く感じました。まあチャンピオンチームもいますし、あとは若手の頓所とペガソか。
稲葉 河野&アレハンドロの元チャンピオンチームもいますよ。チャンピオン経験チームが2チームいるのと、T&入江っていう強力チーム。そんなに組んだことはないと思うんですけど、9月の後楽園の試合で凄いっていうのはよくわかったんで。だから、結構要注意チームが揃っていますよね。その中でペガソ&頓所っていう何考えてるかわからない怖い部分があるんじゃないですかね?
土肥 内に秘めすぎてる感がありますよね。こういう時に爆発してくる可能性もあるかもしれない。
──ペガソ選手は吉岡選手とTwitterでやり合い始めてますから、内に秘めていたものが少しずつ出始めてきたのかもしれないですね。入江選手と試合をしたのはこの間が初めてですか?
土肥 俺はお互い若手の頃に1回シングルをやっているんですよ、7〜8年前に。その頃とは全然違いましたね。インパクトという部分ではこの前の試合は完全に持っていかれたっていうのがあります。ただ、あれはいいお披露目になったんじゃないですか? それでW-1来ているお客さんで凄いなっていうのもわかったと思うんで、そのチームを俺らが凌駕していけばいいかなと。
──土肥選手はT-Hawk&入江組が決勝に来そうだなと感じていらっしゃるんですか?
土肥 どうですかね? 現チャンピオンチームも強力ですからね。ただ、チャンピオンチームが決勝に出てきて、俺も出るなら去年同様タイトルマッチにしてほしいですね。タッグリーグはタッグ王座の次期挑戦者決定リーグ戦じゃないと思うんでね。だから、会見でも言いましたけど、優勝したら無差別のベルトに挑戦したい。優勝してタッグベルトに挑戦するのはつまんないですからね。そこはパートナーに挑戦したい。どうですか?
稲葉 いいですよ! ゴミ箱に捨てられないように気をつけます(笑)。でも、ベルトを獲ってから挑戦をアピールしてくる選手もいなかったので、土肥さんとの防衛戦は僕もやりたいです。凄い試合ができると思うし、そのためにもまずはタッグリーグで優勝します。
──タッグ王座に関してはリーグ戦とは別だという考えですか?
土肥 もちろんタッグベルトに対しても意欲がないわけじゃないですけどね。
稲葉 逆に僕からしたらタッグベルトは獲ったことがないし、リーグ戦も優勝したことがないから、タッグの勲章も凄い欲しいという意欲があるんですよ。
──なるほど。ちなみに優勝する自信はありますか?
稲葉 ありますよ。
土肥 なきゃ出ないですよ。なくても出る奴らもいるとは思いますけどね。でも、両ブロック4チームずつにしぼってエントリーされているから、1試合も落とせないですよね。
──公式戦が3試合しかないですから、1試合落とすと即脱落につながる可能性がありますよね。
土肥 だから、頭も使っていかないといけないですよね。
稲葉 がんばりましょう!
──もう一つお聞きしたいんですけど、このチームの強みはなんですか?
土肥 個々の力が強いということと家が近所。
稲葉 すぐに決起集会が開けるのはメリットですかね?(笑)。まあ、このチームの強みは土肥さんですよ。やっぱタッグと言えば土肥さんというイメージが僕の中にあるので、その土肥さんと組めた時点で初優勝が近づいたと思っているし、いろいろとアドバイスをもらいながらタッグチームとして完成させていきたいですね。
──土肥選手、信頼されていますね。
土肥 いやあ、近所だから家まで送らせるためのよいしょです(笑)。試合が終わったあと、いつも「あれ、土肥さん、今日車ですか?」って来ますからね。
──交通費節約のために(笑)。
稲葉 スーッとね(笑)。
土肥 ただ、俺らは気持ちが強いですよ。ハートが強い。本当の強心者ですから。本当のストロングがどんなもんかタッグリーグで見せつけてやりますよ。