201911.6(WED) TOPICS
柔術界の大物・関根シュレックと待望の一騎打ち! 「見せたいのは『今の俺』です」 11.9『WRESTLE SOUL』出場選手インタビュー⑤ タナカ岩石
11月9日(土)に開催される『WRESTLE SOUL Vol.02』のプロデュースをしたタナカ岩石。自身のカードは柔術界の大物である関根“シュレック”秀樹に決定した。関根戦に対する思い、そしてその他の試合に関して、どのような意図を持って決めたのか? 話を聞いてみた。
──今回岩石選手がプロデュースした11.9『WRESTLE SOUL』の全カードがついに決定しましたね。
岩石 僕の中でも「この人たちを呼びたいな」っていう選手にスムーズにOKをいただけたので感謝しています。
──ご自分のカードは関根“シュレック”秀樹選手とのシングルマッチになりました。以前のインタビューでやりたい人がいるとおっしゃっていましたけど、柔術界の大物ですよね。
岩石 僕が関根さんのことを知ったのは高校生の時なんですよ。その頃、関根さんは柔術で日本一になられていたような存在でした。ちょうど僕も柔術をやりたいなと思っていた時期なんですよね。
──柔術を習う前から知っていた存在だったんですね。
岩石 はい。それで初めて公式戦に出た時に、目の前をでかい人が通り過ぎたんですよ。それが関根さんだったんです。試合も見てるんですけど、身体がでかいだけじゃなくて技術の面も凄い人なんです。だから、関わることはないかもしれないけど、いつかこの人と試合をしてみたいなと思っていたんですよ。それが何年か経って、自分で『WRESTLE SOUL』という大会をプロデュースするというチャンスをいただいた。そうなった時に関根さんもプロレスをやっていたので、同じ土俵でやりたいなと思ってオファーをさせていただきました。
──タイミング的に良かったですよね。関根選手がプロレスを始めたのってわりと最近ですもんね。
岩石 そうなんですよ。でも、プロレスのキャリア云々は関係なく、あの人とやりたいだけなんですよ。いざ試合になったらどんな攻防になるのかわからないですけど、僕はこの試合で一旦ピリオドを打ちたいんです。その相手として選んだのが関根さんだったということですね。試合は決まったし、あとは当日に向かって進むだけですね。
──W-1のファンの中には関根選手の凄さを知らない人もいるかもしれないんですけど、岩石選手が説明するとどんな選手になりますか?
岩石 実績的に言えば柔術の大会で日本一になられています。今、RIZINに出ているホベルト・サトシ・ソウザっていう選手と、マルキーニョス・ソウザという柔術の兄弟がいるんですよ。その2人が静岡でブルテリア格闘技ジムっていうのをやっていてボンサイ柔術を教えているんですけど、関根さんはその2人に教わっているんですよ。ソウザ兄弟は柔術で世界を獲っている人で、その2人から技術を直々に教わっている人ですから、技術云々に関しては僕の口からじゃ説明できないほど凄いです。
──しかも、身体の厚みが凄いですよね。
岩石 身長は僕とあまり変わらないですけど、筋肉の厚みが凄いです。ただ、そのヘビー級の体格なのに柔らかい動きができる。でかさがあって、パワーがあって、その上柔らかい動きができるって凄い武器を持っていますよね。
──その上、元警察官という肩書も持ってますよね。
岩石 静岡県警の警察官だったんですけど、格闘技で生きると決めて警察官を辞めた方です。その生き方に関しては本当にリスペクトしています。僕自身、格闘技も見るし、柔術もやっていて周りにも格闘家の方とかいっぱいいます。だから、格闘技一本でやるっていうのがどれだけ大変なのか話にも聞いてるし、関根さんの生き方には本当にリスペクトですね。
──そういう方との試合ですけど、一旦今の自分にピリオドを打ちたいと。いったい何を見せたいと思っているんでしょうか?
岩石 デビューしてからこの3年間のまとめですかね? 僕自身、器用なレスラーじゃないし、華もないレスラーです。でも、それでも応援してくれる人たちがいて、文体の試合とかこの間の後楽園での鬼塚選手との試合でも、3カウントが入った瞬間にお客さんが手をあげて喜んでくれたのが見えたんです。試合に勝ってあんなに歓声をもらったのも初めてでしたし、その時にこれだけ自分のことを見てくれている人たちがいるんだなっていうのを改めて感じたんですよ。そういう人たちに対して、「今の俺」を見てほしいです。だから、見せたいのは「今の俺」です。
──この3年でいろんな経験も積んできましたし。
岩石 いろんなことがありましたからね。それこそ、ちょうど1年前にこの会場(2018年11月25日、本庄総合公園体育館)で怪我をしたんですよ。
──そう言えばそうでしたね。
岩石 それで3カ月欠場して、その後、土方さんと会っていろんなことがありましたし、欠場している時にまた柔術を始めたというのもあります。3年間って短いかもしれないですけど、凄く長く感じた3年なんです。だから、一旦僕の中でまとめてピリオドを打ちたいんですよ。その相手として、やっぱり関根さんがベストなんですよね。
──わかりました。では、その他のカードに関してもお聞きしますけど、まずデビューしたばかりの仁木選手はプロレスリングBASARAの中野貴人選手とのシングルマッチですね。
岩石 テーマは若手らしさですよね。仁木はまだデビューしたばかりなので若手らしい試合を見せてほしい。また、中野選手も仁木と同じようにレスリングの実績のある選手なんですよ。しかも、今UWAの6人タッグのベルトも持っている。かつて僕も巻いたことがありますけど、仁木にとってはチャンスですよね。ベルトを持っている他団体の若手とやれるチャンスなんてめったにないですから。あと、プレッシャーをかけるわけじゃないですけど、一瞬でもいいからW-1を背負って、代表して試合をやってもらいます。
──岩石選手も早い段階から他団体の選手とやる機会がありましたけど、やはりキャリアは短くても団体を背負うという気持ちになるんですか?
岩石 僕自身は背負うという感覚はなかったです。この間の鬼塚選手との試合もそうでしたけど、なんだかんだ言って僕個人が一歩ずつ上に行かなきゃいけないんで、まず「俺が!」っていう気持ちでした。だから、仁木に対してはもちろんW-1を背負ってほしいと思うんですけど、「俺が上に行くんだ」っていう気持ちも持っていてほしいですね。リング上では生意気でもいいと思うんですよ。そこを期待しています。
──わかりました。次は本田選手がフリーダムズの平田智也選手とシングルマッチで対戦しますね。
岩石 僕、平田選手のデビュー戦を見ているんですよ、後楽園ホールで。デビュー戦の時点で身体の厚みがあったし、凄いパワーファイトをするんですよ。今はデスマッチもやっているんで、本田の相手をどうしようかなと考えた時にすぐに平田選手が思い浮かびました。本田もヘビー級の身体になってきたし、ちょうどいい相手かなと思ったんですよ。本田に聞いたら、平田選手のことは気になってたみたいで、「やらせてください!」って即答だったんですぐに決めましたね。本田もまだまだ身体を大きくしたいって言っているんで、凄くいい相手かなと思っています。
──なるほど。そして、異色のカードとして一vs朱崇花というカードが組まれました。これはどういう意図があって組んだカードなんですか?
岩石 皆さんの目に一という選手がどう映っているかわからないですけど、もっと出してほしい部分があるんですよ。一の中におもしろい部分が絶対あるんです。だったら、他団体の選手、しかも女子の選手とやらせたら、そのおもしろい部分が出てくるんじゃないかなと思ったんですよね。で、女子で誰がいいかなと考えた時にW-1のリングにも上がってくれていた朱崇花さんがいいかなと思って。土方さんとやっていてもそうじゃないですか? 「イヤだ」とか駄々をこねてますよね。
──レスラーでああいう反応を見せる人って珍しいですよね。
岩石 彼には独特の世界があるんで、それがもっとリング上で出せればいいなと思っています。だったら、朱崇花さんのようなキャラクターや個性の強い選手とやるのが一番だと思ったし、しかも朱崇花さんって身体能力も凄くてなんでもできるイメージがあるじゃないですか?
──そういう朱崇花選手なら、一選手が持っている独特の世界を引き出してくれるかもしれないと。
岩石 はい、それを期待しています。あとは試合が終わって、朱崇花さんの目に一がどう映ったのか、僕は聞きたいです。
──わかりました。では、最後に今大会のカードの中で唯一のW-1対決になるんですけど、頓所vsペガソですね。
岩石 なんでタッグリーグ中の今、この2人を闘わせるのかっていうのはあるかもしれないんですけど、僕の中ではタイミング的に今なんじゃないかなと。僕の勝手な想像では、この2人がシングルをやるのは当分先なんじゃないかなという気がしていたんです。でも、鉄は熱いうちに打てじゃないですけど、早い段階でやってもデメリットはないなと思って。タッグリーグ中だからこそ、お互いの気持ちをぶつけ合えるかもしれないし。
──ここは他の試合とは違う期待があると思うんですよ。
岩石 ありますね。お互いに手の内もわかっているだろうし、その上でどんな試合を見せてくれるのか? 今回のメンバーの中で2人ともハヤシさんから教えを受けてますからね。W-1=カズ・ハヤシという感じになっていますし、ハヤシイズムの影響を受けた者同士の試合になりますから、「これぞW-1のスピーディーな試合」というのを期待しています。
──全カード、満足のいくカードが組めましたか?
岩石 僕以外の選手の試合は期待しかないです。僕自身の試合に関してはあんまりきれいなものは見せられないかもしれない。でも、不格好でも不細工でも泥臭くても、僕自身の気持ちを全面的に見せられるものにしたいんですよ。勝ちだけじゃなくて、何かを掴み取るような試合にします。じゃないとこの3年間、やってきた意味がないので。
──わかりました。それでは当日も期待しております!
ー大会詳細ー
【大会名】
「WRESTLE SOUL Vol.02」11.9東京・GENスポーツパレス大会
【日時】
2019年11月9日(土)17時30分開始/17時開場
【場所】
東京・GENスポーツパレス4F WRESTLE-1道場
※住所:東京都新宿区百人町2丁目23-25
※当施設にはエレベーター等はございません。
※本施設は全館禁煙になります。
【対戦カード】
▼第1試合 シングルマッチ30分1本勝負
仁木琢郎 vs 中野貴人(プロレスリングBASARA)
▼第2試合 シングルマッチ30分1本勝負
本田竜輝 vs 平田智也(プロレスリングFREEDOMS)
▼第3試合 シングルマッチ30分1本勝負
頓所隼 vs ペガソ・イルミナル
▼第4試合 シングルマッチ30分1本勝負
一 vs 朱崇花
▼メインイベント シングルマッチ30分1本勝負
タナカ岩石 vs 関根“シュレック”秀樹
【入館料情報】
・入館料 ¥3,000(税込)
・FC会員入館料 ¥2,500(税込)(要会員証)
※当日のみ高校生 ¥500(要学生証)
※当日のみ中学生以下 無料(要学生証)
【チケット販売所】
・㈱GENスポーツエンターテインメント 03-6452-6815
・WRESTLE-1 Official Web SHOP http://shop.w-1.co.jp/
【チケット販売】
・WRESTLE-1 Official Web SHOP にて販売。
【お問合せ】
㈱GENスポーツエンターテインメント 03-6452-6815
皆さまのご来場お待ちしております!