- 第一試合
- シングルマッチ30分1本勝負
- 9分13秒
- 武者返し
デビュー4戦目の仁木はBASARAの中野と対戦。まずはお互いのバックボーンであるレスリングの攻防。ヘッドシザースを巡る攻防を展開すると、続いてはリストの奪い合いとなった。一旦間を置くと今度はロープワークの攻防。まずは仁木が得意のタックルを炸裂させてストンピングで追い打ちだ。
しかし、中野も仁木のボディスラムを防ぐとコーナーに追い込んでチョップ攻撃。さらにコーナースローから串刺し式のエルボーアタック。続けて低空のドロップキックで仁木の胸板を撃ち抜いてみせた。
さらに中野はエルボーで追い打ちをかけてキャメルクラッチ。ここはロープエスケープした仁木は再三にわたってボディスラムを仕掛けてついに投げ飛ばすことに成功。逆エビ固めでギブアップを迫る。これを脱出されると、ブレーンバスターを狙った仁木。
しかし、中野はこれを防ぐとスワンダイブ式のボディアタック。さらにフェイスクラッシャーを仕掛ける。これを返した仁木はスクールボーイを連発。中野から3カウントを狙っていく。だが、中野もエルボーで反撃。仁木もエルボーで反撃し、両者譲らぬエルボー合戦となる。
中野が延髄斬りを繰り出せば、仁木もドロップキックを炸裂させるなど、お互いに一歩も譲らない。しかし、中野はサムソンクラッチで丸め込んで流れを変えると、仁木が返したところで今度はタックルで突っ込んでの武者返し。ガッチリと固めて仁木から3カウントを奪ったのだった。
中野のコメント
「今日は初めてW-1。タナカさんのプロデュース興行に出せていただいて、デビュー5戦目の仁木さん。レスリングがベースということで自分も中学からやってアニマル浜口道場と8年間やって来たんですけど、レスリングの素養は僕より強いはずだし、最初のタックルも凄かったんで。でも、自分もやっと2年半ですけど、デビューして5戦目の選手には負けられないし、ベルトも持っているんで、これを機会に勝ち進みたいと思います。また機会があったら仁木さんとW-1でやりたいです。ありがとうございました」
仁木のコメント
「デビュー5戦目で初めて他他団体の中野選手とやらせていただきました。ずっとW-1内で闘っていたので、凄くいい刺激というか、いい経験にもなりました。次の新木場も他団体の選手とやるんで、もっと今日以上に気迫出して、元気出して、次は勝ちたいと思います。ありがとうございました」
- 第二試合
- シングルマッチ30分1本勝負
- 9分49秒
- ジャーマンスープレックスホールド
序盤から身体ごとぶつかり合う両者。本田はショルダータックルで先制するが、平田もすぐに挽回。ストンピングで本田をいためつけていく。さらに平田はボディスラムで叩きつけスリーパーからキャメルクラッチへ。本田にギブアップを迫る。
本田が逃げると、平田はエルボーを胸板に叩き込んでコーナーに本田を追い詰める。しかし、本田もエルボーアタックで反撃。串刺し式のバックエルボー、ノーザンライトスープレックスを繰り出すと、座っている平田にスライディング式のエルボーアタックだ。
そして逆エビ固めに捕らえた本田。逆片エビ固めに移行して平田にギブアップを迫る。しかし、これを脱出した平田はカウンターで本田を捕まえるとアバランシュホールド。串刺し式のボディアタック、水車落としと迫力ある技を連発する。そしてブレーンバスターの体勢に。
しかし、本田はこれを踏ん張り逆に投げ返す。そして平田とエルボー合戦だ。平田のミドルキックが炸裂すると、本田も張り手でお返し。お互いに顔面を張り合う。しかし、平田はカウンターで本田を捕まえて投げっぱなしのジャーマン。さらにスピアーで本田をなぎ倒すと、最後はぶっこ抜きのジャーマンでトドメを刺したのだった。
平田のコメント
「今日、W-1さんに初参戦させてもらって、本田選手と対戦したんですけど、本田選手はキャリアも近いですし、体格も近いんでガッツリぶつかり合って凄い楽しかったです。また是非機会があれば他の選手ともやってみたいと思います。ありがとうございました」
本田のコメント
「今日、プロレスリング・フリーダムズの平田選手とやって、まだまだ自分の力がないのを実感しました。僕の何倍も身体が大きくて、何倍も力強かったです。僕ももっと力をつけて他団体の選手のヘビー級に負けない身体を作って試合に臨みたいと思います。ありがとうございました」
- 第三試合
- シングルマッチ30分1本勝負
- 13分10秒
- ホワイトホース
今大会唯一のW-1対決であり、現在開催中の『W-1 TAG LEAGUE』にタッグを組んで出場している頓所とペガソの一騎打ち。まずはペガソがドロップキックで先制すると珍しく場外で乱闘を開始。しかし、これを返り討ちにした頓所はペガソをエプロンに上げるとDDTだ。そしてリングに戻ってくるとチンロックでペガソを締め上げる。
さらに頓所はコーナーに追い込んでペガソをいためつける。しかし、ペガソもエルボーで反撃。さらにチョップを胸板に叩き込み、ソバットも発射。しかし、頓所はすぐにペガソを捕まえてDDTで遮断する。
劣勢に追い込まれたペガソだったが、前転式のフォアアームで反撃。今度は頓所をコーナーに追い詰めエルボーアタックからフェイスクラッシャーを放つ。しかし、頓所はこれをスカして後頭部にドロップキック。そしてプルマ・ブランカで捕獲する。
ここはなんとか脱したペガソ。ロープ際に追い詰められたところでショルダースルーで頓所を投げ飛ばし、すかさず矢のようなトペ・スイシーダ。これで流れを変えるとミサイルキックを発射。さらにダブルニーアタックを連発して追撃すると変形のみちのくドライバーだ。
そしてトドメのファイヤーバードスプラッシュを発射したペガソ。しかし、頓所にかわされて自爆。両者ダウンという状況からエルボー合戦だ。両者一歩も引かずに打ち合う中、頓所は延髄斬り、さらにドロップキック、ジャーマンと続けてペガソを追い込む。
そしてスイング式のDDTも炸裂させる。しかし、ペガソは頓所のニーアタックを止めると突っ込んできたところホワイトホース。頓所から3カウントを奪ったのだった。
頓所&ペガソのコメント
ペガソ パートナー同士でシングルマッチが組まれて、やる前は何でだろうって思ったけど、お互いを確認し合ういい機会だったと思いました。明後日、新木場大会、残り一戦になります。次勝っても負けてもどっちにしろ決勝には行けないけど、だからってこの試合を無駄にするつもりはないし、明後日はタッグチャンピオンだし、勝ったら何かあるかもしれないので、俺らは勝ちに行きます。そして大晦日もこの二人でKzyさん、堀口元気さんとドラゴンゲートの選手と闘うことも決まっているんでね。年内、突っ走っていきます。
頓所 ペガソも言ったけど,タッグリーグ中にも関わらずシングルというのは今までにないことだ思うんですけど、負けたのはあれだけど、明後日のタッグリーグに向けていい弾みはついたと思うんで、明後日も全力で勝ちに行きます」
- 第四試合
- シングルマッチ30分1本勝負
- 7分5秒
- ムーンサルトプレス→片エビ固め
女子の朱崇花にロープに押し込まれる一。そんな一を朱崇花は前蹴りで蹴り倒し、髪の毛を掴んでぶん投げる。さらにロープで絡めて張り手にビッグブーツと容赦ない朱崇花。そしてファイヤーマンズキャリーで持ち上げる。
一が脱出しても逃さずにソバット。さらにビッグブーツで蹴り飛ばし、ファイヤーマンズキャリーで叩きつけると、四つん這いの一にドロップキックだ。そしてムーンサルトプレスを発射した朱崇花。
しかし、一はこれをかわすとスクールボーイ、スモールパッケージと丸め込み技を連発。朱崇花から3カウントを奪いにかかる。そしてカサドーラを狙った一。しかし、朱崇花はこれを強引に後方にスープレックスで投げ飛ばす。
さらにトラースキックで蹴り倒し、ジャーマンスープレックスを狙った朱崇花。一はこれを踏ん張るとオーバーヘッドキック。さらにコンプリートショットで叩きつける。そしてロープに走った一。
だが、朱崇花はこれをスピンキックで迎撃すると、ジャーマンスープレックスホールド。最後はムーンサルトプレスを投下し、3カウントを奪った。
朱崇花のコメント
「久しぶりのW-1。なんだろう当時所属していた花とのFloÜrishでしか上がったことなかったので、しかも男子選手とは1〜2回、あるかないかだったから、久々に上がることができてうれしかったのが単純な気持ちとしてあるんですけど、今日の一選手。Twitterで煽ってたのを見て、なんか勝てないみたいな。朱崇花に勝てるわけがないみたいな。もちろん勝てるわけないんだけど、それを言っちゃうのが凄くおもしろいなって。凄く勝ちますみたいなのを根拠もなく簡単に言っちゃう人が多い中、勝てませんって最初に言われちゃうと朱崇花ですら動揺しちゃう部分があったんですけど、やってみたら朱崇花が勝利を収めましたけど、いざやってみたらそんなに凄い雑魚なわけでもなく。強いわけでもないんですけど、個人的にはちょっと好きだなとも思いました。斬新で個人的にはちょっと好きかもしれない。そんな感じです」
一のコメント
「やっぱり勝てませんでした。朱崇花さん、とっても強いです。僕が100人いても勝てない自信があります。勝てないことに自信ありです。今日『WRESTLE SOUL』、2回目の大会。岩石プロデュースで、(シュークリームを見せながら)これ岩ちゃんママから。岩ちゃんママ、ありがとうございます」
- 第五試合
- シングルマッチ30分1本勝負
- 11分39秒
- 腕ひしぎ十字固め
今大会をプロデュースした岩石がメインに登場。柔術の大物であり、自身の憧れの人でもある関根“シュレック”秀樹との対戦に挑む。
関根の「来いよ!」という誘いに乗って、グラウンドの攻防を挑む岩石。腕十字を仕掛けるなど、積極果敢に攻め込んで見せる。スタンドに戻ると珍しく掌底、さらにローキックを放っていく岩石。エルボーアタックで殴り倒してカバーにいく。だが、関根は待ち構えていたように岩石を捕まえて三角絞めのように捕獲。そしてアームロックで極めていく。
これを逃れた岩石。関根の打撃を凌ぐとバックブローをかわしてバックドロップ。さらにスピアーを炸裂させる。そして張り合いから関根を投げようとする岩石。しかし、ロープを掴んで粘る関根はスリーパーへ。
だんだんと力が抜けていく岩石。しかし、なんとかしのいでみせると、今度こそカウンターで払い腰を炸裂させる。たまらず関根は場外へ。一旦息を整えてリングに戻ると、今度は岩石が飛びつきの腕十字。さらに三角絞めに移行して関根からギブアップを迫る。
しかし、関根は強引にこれを持ち上げて叩きつける。それでも突っ込んでくる岩石を真正面から受け止めるとそのま抱え上げてジャンボスープレックス。さらに投げっぱなしのじゃーマンで岩石を放り投げると、最後は腕ひしぎ。さすがの岩石もたまらずにタップアウトしたのだった。
試合後、マイクを握った岩石。
「正直な感想を聞かせてください。僕のプロデュースする『WRESTLE SOUL Vol.02』いかがでしたか? メインイベント、この対戦カードを組んだ時、関根さんしかなかったし、僕自身も不器用だし、今どきの試合じゃなかったかもしれないけど、自分はこういう感じだから。不器用で泥臭くてどうしようもない自分だから、それでも必死に必死に毎日コツコツやって来てます。そう簡単に変われるって思ってないけど、そう思って必死に毎日生きてます。たくさんの人に来ていただいて。僕からお願いして他団体の方に来ていただきました。心から感謝しています。プロレスやってまだ3年です。でも、今日で一旦ピリオドを打ちたいと思います。3年は今日ここに置いておきます。今日は来ていただいてありがとうございます。僕らのことを影で支えてくれるているスタッフの皆さんにもお礼が言いたいです。毎日毎日本当にありがとうございます。最後にW-1の若手のみんな、今日出たみんなリングに上がってください」
W-1の若手が集合すると、頓所に向かって、「頓所さん、引き継いてくれますか?」と次回の1月25日の『WRESTLE SOUL Vol.03』のプロデュースを託した。頓所はマイクを渡されると、「俺もプロデュースしたいと思いました。俺がプロデュースした大会をやります!」と宣言。そして、「皆さん、1月25日です。来てくれますか? それと明後日、新木場大会あります。俺はペガソと組んでリーグ戦でEnfants Terriblesと闘います。そちらも応援しに来ていただけるとうれしいです。それとエディオンアリーナでビッグマッチがあります。それと2020年3月に大田区大会もあります」と今後のビッグマッチの宣伝も行ない、興行を締めくくったのだった。
岩石のコメント
「今日の僕の試合を見て、どう思うか、どう感じるかわからないと思うんですけど、ただ僕自身の気持ちはちゃんとぶつけたつもりではいます。周りがどう評価するかわからないけど、今の時代に合ってないかもしれないけど、自分らしいものだったと思っていますし、ずっと憧れだった、雲の上の人だった関根さんと、柔術の雲の上だった人とプロレスのリングで向かい合える日が来れたということ、オファーをかけてすぐにOKいただけたこと、本当に心から感謝します。僕自身、26年間生きてきて、そのうちたった3年間、まっすぐに突っ走ってきたつもりです。一旦この3年間をあそこに置かせてもらいます。ピリオドを打たせてもらいます。また明後日もあるし、大晦日もあるんで、今までと変わることなく突っ走ってきいきます。そこから先はまだまだ時間があるんで、突っ走りながら考えながら生きていきます。なんすかねえ? 思うようにいったりいかなかったり。でも、僕がこれからどうあろうと僕が僕でいることに変わりはないんで、僕ら若手をみんなに見てもらいたいです。それは僕の心からのお願いです。今日オファーしてOKいただいた他団体の皆さん感謝しています。ファンの皆さん、スタッフの皆さんに感謝しています。ありがとうございました」
関根のコメント
「全然体重も違うし、こう言っちゃあなんだけど、格が違うかなと思ってやったんですけど、途中でいきなり彼の目が違ったし、寝技で少しやってみてできる選手だなというのがわかって、自分も本気でやらせてもらいました。やっぱりプロレスは奥が深くて、自分よりみんなキャリアがな長いんですけど、やる相手というのは。試合をやっているうちにドンドンペースを失われるというか、沼に引きずり込まれるというか、全て出し尽くすような闘いになっちゃいますね。今日は彼の目が違ったんでね、自分も本気でやらせてもらいました」