- 第一試合
- 8人タッグマッチ 30分1本勝負
- 9分30秒
- デスバレーボム→片エビ固め
第1試合からW-1王者・征矢学が登場。先発はACEの馬場と土方だ。馬場はロープブレイクから張り手をかましたりと果敢に攻め込むが、すぐにサッカーボールキックのお返しを食らう。その土方は馬場を軽くあしらうと征矢を招き入れるが、自身はすぐに伊藤とタッチだ。伊藤はロープに追い込んだところでハイキック。征矢もかわすが緊張感が走る。そして両者エルボーと張り手を打ち合い、伊藤は征矢の背中にサッカーボールキックを炸裂させる。征矢も強烈なエルボーで押し込むが、伊藤も得意のキックで反撃。ならばと征矢はスピアーだ。
続いてアレハンドロがボディアタックで攻め込むが、伊藤はキャッチしてブロックバスター。代わった三富がアレハンドロにモンゴリアンチョップを打ち込んでいく。さらにタッチを受けた佐藤がボディスラム。アレハンドロが捕まる展開となってしまう。土方のキック、三富のニードロップを食らったアレハンドロ。しかし、ミサイルキックで形勢逆転。代わったアンディがドロップキック、ウラカン・ラナ、水面蹴りで三富に攻め込み、フライングボディアタックで追撃だ。
三富もスリングブレイドで流れを変えると、タッチを受けた佐藤がエルボーでアンディに攻め込む。だが、アンディは佐藤の巨体をものともせずにブレーンバスター。そして征矢にタッチだ。代わった征矢はブルドッキングヘッドロック。さらに入ってきた三富とまとめてで蹴散らす。しかし、ここを伊藤が強烈なキックでカット。その伊藤はトレイン攻撃からニールキックを征矢に炸裂させ、佐藤にあとを託す。
だが、征矢はワイルドボンバーで佐藤をなぎ倒すと続けてブレーンバスター。最後はデスバレーボムで3カウントを奪ったのだった。試合後、激しくやり合った征矢と伊藤がフェイス・トゥ・フェイスで睨み合いをしていた。
征矢&アンディ&アレハンドロ&馬場のコメント
征矢 若い奴らも育ってきてますね、W-1。とにかく伊藤、あいつの狙いはこれ(W-1チャンピオンシップベルト)か? W-1の無差別のベルトか? 今グランプリが始まってんだ。でも、このベルト狙ってる気持ち伝わってきた。おい、伊藤、どっかでもう一回組め。まだまだ足りねえぞ。もっと来いよ。
アンディ このあとのクルーザーあるけど、パンテーラが獲ってくれるから。その後、俺が挑戦する。
アレハンドロ アレハンドロは欲しいものがあってW-1に来た。絶対に手に入れるためにがんばります。
馬場 おい、土方、てめえ! 最初はやられたけどよ、最後俺のプランチャでお前、あれのおかげでカット入れなかったな。これからだよ。もっとバチバチやろうぜ。
伊藤&佐藤&土方&三富のコメント
三富 コミュニケーション不足。僕はW-1はファミリーだと思ってやっているので、フリー選手の使い捨てはやめてもらって、コミュニケーションをもっとみつにして、今日は入ってますけど、お客さんをもっと入れましょう。
土方 久しぶりの征矢選手との対戦を楽しみにしていたんですけど、また機会があればやれればいいなと。あとは元気だしてやれ。
佐藤 はい!
土方 技決めたらいいんじゃねえんだ。
佐藤 はい!
土方 そこはしっかりとしないと。俺も気づくのに時間かかったけど、君たちはいい先輩に恵まれているから。俺もがんばるし、一緒にがんばろう。
伊藤 全然やり足りへんな。消化試合か? でもよ、征矢学、チャンピオンを第1試合に使ってええんか? これからもよ、やるからには一番のチャンピオンシップ目指すからな。グランプリ負けてもうたけど、その次のチャンス狙ってるからな。よく見てろよ。
- 第二試合
- 『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2018』トーナメント公式戦・準決勝② 時間無制限1本勝負
- 7分3秒
- 南京錠固め
土肥の入場を羆嵐が襲撃してスタート。そのまま両者場外で乱闘を繰り広げ、土肥が羆嵐を東側の看板に叩きつけてしまう。羆嵐は顔面から流血だ。しかし、これが羆嵐に火を点けたのか、土肥に猛ラッシュ。土肥は悶絶しながらリングに戻るが、羆嵐は容赦なくアイアンクロー。さらに反撃もベアハッグで断ち切ってしまう。
しかし、立ち上がった土肥はショルダータックルで羆嵐をふっ飛ばすと、掟破りのセントーンを投下。さらにスパインバスターで叩きつける。勢いに乗る土肥は逆水平チョップから串刺し式ラリアット。ならばと、羆嵐も土肥のあとを追いかけて串刺し式ラリアット。土肥から食らいながらも、逆にやり返して再びダウンさせると、アイアンクローで土肥を持ち上げてチョークスラムの要領で叩きつける。
さらに羆嵐はバックフリップからセントーンを投下。そして東京ピンプスで叩きつけてから、ダイビングセントーン! しかし、土肥はこれを間一髪避けると、ハーフネルソンからヒザを羆嵐の顔面に炸裂させる。そしてラリアットでなぎ倒してから、南京錠固め! たまらず羆嵐もタップし、土肥が決勝進出を決めたのだった。
土肥のコメント
「羆嵐、熊ゴロー、お前との抗争も終わりだよ。土肥熊? 知らねえ。あいつが土下座したら組んでやってもいいぞ。でも、交わりたくない。今度こそ関わりたくない。ふざけんな!」
羆嵐のコメント
「ハハハハハ! 土肥孝司、これで終わりだと思うなよ。俺とお前は今日からスタートだ。てめえも赤く染めてやろうか!」
- 第三試合
- 『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2018』トーナメント公式戦・準決勝① 時間無制限1本勝負
- 14分4秒
- T-ボーン・スープレックス→片エビ固め
昨年の文体のメインの再戦。両選手への大声援が響き渡る中、ゴングが鳴る。両者探り合いをする中、芦野がイケメンを場外に投げ飛ばす。だが、イケメンはエプロンに着地。芦野をエプロンに誘い込んでみせた。そして、両者エプロンサイドで攻防を展開すると、まずはイケメンがトラースキック。ならばと、芦野はアンクルロックでお返しだ。
リングに戻ってくると、芦野は定石通りの足攻めを開始。レッグブリーカーでいためつけ、コーナーでロープをからませながらイケメンの左足を攻撃する。イケメンがジャケットパンチで反撃してきても、すぐに足を攻めて遮断。マフラーホールドで絞り上げてから、今度はスリーパーでスタミナを奪いにかかる。これをイケメンが逃れても、すぐさまカウンターのフロントスープレックスで追撃。イケメンがコーナーに上がっても、足を掴んで引きずり落としてしまう。
だが、イケメンは突っ込んできた芦野をカウンターで捕獲。ファルコンアローで叩きつけると、ジャケットパンチを連打。さらにスワンダイブでヘッドシザーズを決めてから、場外に逃げた芦野にトルニージョだ。勢いに乗ったイケメンはスワントーンボムを投下してから、トラースキックで芦野の顔面を打ち抜く。
しかし、芦野は続くイケメンのランニングニーをキャッチすると、アンクルロックに切り返し。ならばとイケメンは足で突き放してから、スモールパッケージ、前方回転エビ固めで3カウントを狙う。だが、芦野はこれをキックアウトすると、エルボースマッシュアタックで遮断。さらにジャーマンを連発していく。
イケメンも3発目のジャーマンを着地してバックを奪うと、イケメン落としを炸裂させる。ここから両者は張り手合戦。芦野がエルボースマッシュを炸裂させれば、イケメンも延髄斬りで返したりと一進一退の攻防だ。
イケメンは芦野をコーナーに上げるが、芦野はこれを突き落とす。そして、エルボースマッシュで突っ込んでいくが、イケメンはこれをヒザで迎撃。続けてランニングニーを炸裂させると、ハイブリッドブラスターで叩きつける。そして、トドメのムーンサルトプレスを発射! 2発続けて放ってみせたが、2発目は芦野に剣山で迎撃されて阻止されてしまった。
息を吹き返した芦野はイケメンをコーナーに上げると、雪崩式の俵返しの体勢に入る。しかし、イケメンはこれを必死に阻止。逆に三角飛びの雪崩式フランケンシュタイナーを放ってみせる。ところが、芦野は叩きつけられたと同時にイケメンの左足首をキャッチ! アンクルロックでギブアップを狙う。イケメンが必死にロープブレイクすると、ジャーマンを連発。最後はT-ボーンスープレックスで叩きつけて、イケメンから3カウントを奪い、決勝進出を決めたのだった。
イケメンのコメント
「すいませんでした……本当にすいません……」
芦野のコメント
「座んのは早いか? 優勝してからだな。イケメン、久しぶりにやって良くなってきたな。方向性違くても目指してるものは一緒なんだよ。それが体現できたんじゃないかと思う、準決勝の場で。満足度の高い試合が自分でできた。W-1は俺とイケメンだから。決勝は土肥か。土肥、食い込んでこい。じゃねえと居場所なくなっちまうぞ。今以上の試合をして、優勝して、決勝以上の試合を文体でする。そしてベルトを獲る。そこまで止まれないですね」
- 第四試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負
- 6分48秒
- 垂直落下式正田落とし→片エビ固め
先発は岩石とMAZADA。ベテランに果敢に攻め込んでボディスラムを決めてみせる。続いて吉岡と論外がスピード感ある攻防を展開。吉岡がランニングニーを決めて論外を倒すと、トップロープに上がる。だが、論外はロープを蹴ってこれを阻止。すぐさまMAZADAが入ってきて、コンビネーションプレイを決める。
続くFUJITAもスリーパーからレフェリーの隙きを突いて急所攻撃だ。ならばと吉岡はゼロ戦キックでお返しをしてみせた。代わった鼓太郎もハンドスプリング式エルボーアタックから串刺しニー。さらにFUJITAをロープにもたれかけさせて619だ。FUJITAもエクスプロイダーで反撃して、MAZADAにタッチ。
MAZADAはやはり代わった岩石の頭にチョップを炸裂させるが、石頭のため逆に「痛え!」と悲鳴を上げてしまう。その岩石は頭突きを連発してからブレーンバスター。そこに鼓太郎がエルボー、吉岡がシザーズキックでアシストすると、得意のバックドロップだ。
だが、ここは論外とFUJITAがカットに入る。3人がかりで攻められた岩石はあっという間に追い詰められる。FUJITAの延髄斬り、論外のシャイニング論ザードとMAZADAのバックドロップの合体技が炸裂すると、最後はMAZADAが垂直落下式正田落としでトドメを刺したのだった。
論外&MAZADA&FUJITAのコメント
論外 俺たちはW-1で必要とされてないから。UWA持ってんのによ。
MAZADA 今日防衛戦できたのに。
論外 獲られたくないんじゃないですか? でも、俺らはプロレス界で需要があるから。W-1で遊んでる場合じゃないから。
FUJITA 文体の挑戦者がいなければ、9月から先も準レギュラーだ。
吉岡&岩石のコメント
岩石 W-1のクルーザーのトップの吉岡さんがいて、ジュニアのトップの鼓太郎さんがいたけど、甘えてるばかりじゃねえよ。差があるのはわかっているけど、俺が行かなきゃいけないのはわかってるし、まだまだ目の前の壁を超えなきゃいけないのはわかってるんだけど、こうやって負けてる間にみんな変わってるし。大きく変わってるし。でも、動きますよ。自ら動く!
吉岡 まあ、負けたけど、岩ちゃんも頓所もみんな良くなってきているから。いつか上を食ってくれるでしょう。俺はそれよりクルーザーのベルト。今日のタイトルマッチ、見させてもらいますよ。
- 第五試合
- WRESTLE-1 クルーザーディビジョンチャンピオンシップ 60分1本勝負
- 11分9秒
- マッドスプラッシュ→片エビ固め
※第12代王者・児玉裕輔が初防衛に成功。
ロックアップから始まったこの試合。パンテーラがまずロープを踏み台にしたアームホイップ、続けて風車式バックブリーカーを決める。そして、場外に逃げた児玉に対してスライディングキックを放つが、児玉はエプロンにかけられている布でパンテーラをキャッチ。いためつけてから北側のひな壇に上がると、立ち上がってきたパンテーラにトペ・コンヒーロだ。
リングに戻っても反撃してきたパンテーラにサミング。さらにコーナーからパンテーラを引きずり落として叩きつけてみせる。さらにコーナーでもたれかかっているパンテーラに走り込んでのエルボーを炸裂させると、バックドロップで追撃だ。
続いて児玉はエプロン越しのブレーンバスターを狙うが、パンテーラはこれを阻止。コーナーに上がると、児玉を断崖式のヘッドシザーズで場外に叩きつける。そして、トペ・コンヒーロで追撃だ。さらにパンテーラはロープを歩きながらのドロップキック、スワンダイブ式のフライングソーセージを連続で決める。さらに反撃してきた児玉にトラースキックだ。
ここから両者エルボー合戦を展開。児玉が競り勝ったように見えたが、パンテーラはすぐにスイング式DDTを放ち、続けてスペシャルDDTで児玉をマットに叩きつける。そして、スワントーンボムを発射だ。
しかし、児玉はこれを剣山で迎撃。すぐさまフライングボディアタックを放つと、垂直落下式のリバースDDT。そして、足を固めの変型DDTの体勢に入る。しかし、パンテーラはこれをスモールパッケージで阻止。続けて丸め込みで3カウントを狙い、ウラカン・ラナを放つ。
だが、児玉はこれを立ち上がってすぐさまトラースキック。変型のDDTで串刺しにすると、最後はマッドスプラッシュで3カウントを奪い、クルーザー王座の初防衛に成功したのだった。
児玉のコメント
「防衛しました〜。また一層輝きが増してるような気がする。次、誰やるの? 誰でもいいよ。みんな欲しいでしょ? クルーザーの選手。欲しいの我慢しなくていいから。僕から獲りたい人。来ないんなら、僕が突いてあげようかな。突いてあげるから、お楽しみに」
パンテーラのコメント
「(日本語で)やっぱり、コダマ・ユースケは素晴らしい選手。だけど、今日は皆さん、ごめんなさい。また、チャレンジャー、俺も目指す。(英語で)コダマともう一度素晴らしい試合をしたい。彼はとてもとてもとても素晴らしい! (もう一度日本語で)エル・イホ・デル・パンテーラ、もう一回お願いします」
- 第六試合
- 『WRESTLE-1 vs STRONG HEARTS』対抗戦 4vs4イリミネーションマッチ 30分1本勝負
- 20分21秒
- ジャイアントニードロップ→片エビ固め
【失格順】(1)CIMA、(2)ジンジャー、(3)カズ・ハヤシ、(4)近藤修司、(5)頓所隼、(6)T-Hawk、(7)エル・リンダマン
STRONG HEARTSとの対抗戦第2弾、4vs4のイリミネーションマッチだ。
まずはCIMAがマイクを持つ。会場からは大CIMAコールだ。「おい、W-1、2018年、一番ホットなユニット、上海・OWEからやってきたSTRONG HEARTSだ。まずは試合する前に音響に言っておこうやないか。俺らはCIMAやない。STRONG HEARTSや。STRONG HEARTSの曲渡してるやろ。お前も敵言うことやな。このリングには試合以外にも刺激入れごたえあるからよ。リンダマンのマイクを聞いてもらおうか」といきなり音響を批判した。
CIMAよりマイクを渡されたリンダマンは、「おい、後楽園! そして、W-1! 俺たちとお前らは新木場で対抗戦で闘って、3連勝だ。そして、今日4連勝するよ。だけどよ、4連敗もして、W-1側が負けました、すいませんじゃ、お客さんは納得しねえぞ。お客さんより何よりこの俺が納得しねえって言ってんだよ、バカ野郎! W-1には4連敗して責任をとってもらう。屈辱的な責任を考えてきたからよ。俺たちが勝った暁には社長、副社長がまず土下座をしてこの俺の靴を、『リンダマンさん、すいません』と言ってペロペロと舐めてもらうからな。ただ舐めるんじゃねえぞ! ペロペロ舐めてもらうからな。俺たちの4連勝は決まったもんや。おい、カズ、近藤、お前らはどっちがどっちのごちそうをいただくのか、話し合いをしておくんだな。後楽園! 社長と副社長がひざまずくのが見たいだろ? お前ら、楽しみにしとけ!」とこちらもCIMAに劣らずロングマイクだ。
しかし、調子に乗ってしゃべっていたところを頓所がドロップキックで奇襲! ゴングを待たずに場外乱闘で試合はスタートだ。それぞれ攻防を繰り広げる中、リング上に戻ってきたのはT-Hawkとカズ。T-Hawkがカズをヘッドロックで締め上げる。これを外してもT-Hawkの逆水平チョップがカズを襲う。しかし、カズも巻投げ固めでT-Hawkを焦らせてみせた。
続いて河野が登場。体格差のあるリンダマンが相手だ。河野はリンダマンのキックを軽々と受け止めふっ飛ばす。さらにショルダータックルをかまして、軽々とボディスラムで叩きつけてみせた。リンダマンも果敢にジャーマンを狙うが、河野は持ち上がらない。逆にアームロックに捕まえられてしまった。
そして、いよいよCIMA登場。W-1サイドは因縁のある近藤がタッチを受ける。まずは両者ロックアップ。近藤がCIMAを突き放す。さらにショルダータックルでふっ飛ばすした近藤。だが、CIMAもすぐにドロップキックで反撃するが、ここで頓所が背後から襲いかかる。CIMAにストンピングを食らわし、近藤の指示でオーバー・ザ・トップロープ狙いだ。
ここはSTRONG HEARTSが総出で阻止し、CIMAはT-Hawkとタッチ。頓所はT-Hawkに果敢に攻め込むが、逆水平チョップの餌食となってしまう。さらにロープに引っ掛けられると、CIMAがフットスタンプを投下。さらに逆立ちさせられ、CIMAとジンジャーが場外からサンドイッチドロップキックを頓所の顔面に見舞う。続けてジンジャーがフットスタンプだ。
やられっぱなしの頓所だったが、代わったCIMAにブレーンバスターで反撃。続いて出てきたカズがCIMAにドロップキックを食らわし、カットに入ってきたT-Hawkにハンドスプリング式エルボーアタックだ。だが、再びピンチに追い込まれた頓所はトレイン攻撃を食らってしまう。しかし、最後に突っ込んできたCIMAをショルダースルーで場外へ落とす。CIMAもエプロンに着地して粘るが、頓所はエプロンサイドの狭い場所でジャーマン。そしてトラースキックを食らわし、なんとCIMAを失格に追い込む大金星を上げたのだった。
続いてSTRONG HEARTSからはジンジャーが出てきて、カズと近藤をダブルドロップキックで蹴り飛ばす。さらに代わった河野にダイビングボディプレスだ。しかし、河野は再びコーナーに上がったジンジャーを捕まえると、雪崩式のバックフリップ。これで3カウントを奪い、ジンジャーも失格に追い込んだ。
残り2人となったSTRONG HEARTSだが、T-Hawkとリンダマンは果敢に攻め込む。リング上はリンダマンとカズ&近藤の1vs2の状況となった。近藤のランサルセ、カズの道場キックがリンダマンに炸裂する。しかし、リンダマンは高速撹乱戦法に出たカズと近藤の同士討ちを誘い、T-Hawkにタッチ。T-Hawkはカズをエプロンに出すと、救出に来た近藤のチョップを同士討ちに誘い、カズを失格に追い込んでみせる。そして、近藤にも逆水平チョップを食らわせて、場外に転落させて失格に追い込んでみせた。
2vs2の状況となったリング上ではリンダマンと頓所がエルボー合戦。リンダマンはリープフロッグに来た頓所を捕まえて水車落とし。さらにジャーマンを狙う。だが、頓所は前方回転エビ固めで切り返す。さらにスイング式DDTも炸裂させてみせた。頓所は張り手の連打を見舞うが、ここはリンダマンをT-Hawkが救出に入る。さらにリンダマンのジャーマンで投げ飛ばされ、T-Hawkのランニングニーの餌食に。さすがの頓所もこれは返せず。3カウントが入り、失格となった。
W-1は残るは河野一人。T-Hawkがチョップで攻め込めば、河野はエルボーで反撃。しかし、T-Hawkのチョップに次第に押され、ランニングニーを被弾してしまう。しかし、ロープに追い込まれたところを逆にロープを緩めて、T-Hawkをエプロンに出すことに成功。同じ手で自身もエプロンに出されてしまうが、ビッグブーツでT-Hawkを蹴り飛ばして失格させた。
さらに、リンダマンに狙われるが、エプロンからロープ越しに捕まえてチョークスラム。そしてリングに戻ると、後ろ、前の順番でシャイニングウィザードを2連発で発射。最後はジャイアントニードロップを投下して、リンダマンから3カウント! 河野一人が残ったW-1の勝利となった。
試合後、マイクを握ったCIMA。「おい、とんどころぉ(頓所のこと)! お前には何も言葉考えてなかったぞ。とんどころぉ! お前がCIMAを落とした! こんなことはプロレス界にあってはいけないことや! 俺の21年の歴史でこんなことがあってはよくない。とんどころぉ! 俺はお前に刺激入れるためにW-1来たのと違うんじゃ。お前に悔しいという気持ちをもらうとは思わんかった。とんどころぉ! このままじゃ済まさんからな」と怒りを爆発させ、T-Hawkにマイクを渡した。
続いてT-Hawkは、「おい、頓所! お前には興味ないんだ。おい、河野! お前よ、見てたろ? 図体でかいだけか? お前の真っ赤な胸、次はストロングブラックになるぐらいチョップをぶち込んでやるからよ」と河野へのリベンジを宣言。そして、「来月の後楽園ホール、そして9月2日の横浜文体、それまでにはお前らW-1、俺たちが完膚なきまでに叩き潰してやるからよ。とりあえず上海に帰って作戦練り直そう」と抗争の続行を訴えたのだった。
その後、頓所、河野がSTRONG HEARTSと乱闘を展開していた。
STRONG HEARTSのコメント
CIMA 今日はテーマ曲でやられた。あれでテンション崩れた。あんなプロレスしたことねえよ。俺らは正々堂々、W-1のリングに刺激入れるために来たんじゃ。まずはそっからじゃ。試合以前の問題じゃ。それからとんどころぉ! お前に俺がやられることはプロレス界ではあってはいけないことや。それから河野かなんだか知らないが、お前らやっと軍団戦がわかったみたいやな。
T-Hawk それとCIMAが言ったけどよ、俺らは一個体でSTRONG HEARTSだ。お前たちに勝ち逃げはさせない。後楽園ホール、そしてビッグマッチの9月2日横浜文体、それまでに俺たちSTRONG HEARTSがしっかりとケリつけてやるからよ。上海帰って、作戦練り直しましょう。
CIMA なん往復でもしたるぞ! いつでも呼べや。リンちゃん大丈夫か?
リンダマン 河野? 身長だってたいして変わんねえだろ。たまたま3カウント入っただけだ。よくも俺の顔に泥を塗ってくれたな。マイク、SNS、プライベート、すべてプロレスだ! それを教えてやるからよ。
CIMA 中国は広いからな。2m80cmの巨人探そうぜ。お前がチビっ子に見えるような奴呼んで連れてくるからな。
河野&頓所のコメント
河野 まあNOSAWAさんが投入した刺激を体感してきました。ただ、個人的には俺はもうないですね。社長と副社長に「次負けられないから行くぞ」と言われて「はい」と答えての任務遂行ですから。監督の指示通り。とりあえず新木場からの4連敗は止めたから。あとは頓所だって、新木場でやられた奴らもリベンジしたいと思っているはずだから。今日からW-1逆襲すると思いますし、僕に関しては自分に降りかかる火の粉であれば振り払うし、関係ないのであれば今後一切関わらないわけで、今日はW-1の勝ちだということです。上海帰ってがんばって。
頓所 今日やっと勝ちました。でも、今日は落として勝っただけだから、納得してないし、満足もしてない。終わったとも思ってない。次、またあいつらが来る時は俺がまた相手してやるよ。そして、次は3カウントで上海に追い返してやる。俺はW-1所属になって目標がいっぱいあるから。その目標を一つずつ叶えていって、俺はクルーザーディビジョンのベルトを必ず巻く。それが夢だから。
- 第七試合
- 『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2018』トーナメント公式戦・決勝 時間無制限1本勝負
- 21分30秒
- 雪崩式T-ボーン・スープレックス→片エビ固め
ついに『W-1 GP』も決勝戦。エプロンサイドでの攻防で芦野は断崖式の俵返し。さらにロープ越しにドラゴンスクリューを決めると、左足を抱えてマフラーホールドだ。続けて芦野は自身のヒザを土肥の左足に落としてから、足首を固めていく。さらにそのまま土肥の身体をコーナーへと引きずり、鉄柱に叩きつけていく。
土肥も反撃に出るが、すでに足へのダメージが大きいのか、途中で引きずって倒れてしまう。その土肥の左足に芦野はエルボーアタック。さらにレッグロックで固めてジワリジワリといたぶっていく。足が動かないと思われた土肥だったが、気力のショルダースルーで反撃。さらにボディスラムで芦野を叩きつけ、スクラップバスターだ。
しかし、ハーフネルソンスープレックスを仕掛けようとしたところを芦野にアンクルロックで切り返されてしまう。それでも土肥は芦野をコーナーに叩きつけ、ハーフネルソンスープレックスからラリアット。そして、ブレーンバスターの体勢に入る。
だが、ここでも芦野はアンクルロックに切り返す。そして土肥をジャーマンで投げ飛ばし、エルボースマッシュアタックで追撃だ。しかし、土肥もスパインバスターで反撃すると、珍しいドロップキック。ならばと芦野も続く土肥のラリアットをかわして、投げっぱなしジャーマンだ。
ここで両者ダウン。エルボーの打ち合いを展開する。そして土肥がチョップを放てば、芦野は張り手でお返し。続けてジャーマンで投げ飛ばしてから、T-ボーンスープレックスを狙う。しかし、土肥はこれを回避し、フルネルソンからのヒザをぶち込むと、南京錠固め! ロープブレイクしようとする芦野を無理やりリング中央に引きずり戻して固めていく。
芦野は体勢を入れかえて3カウントを狙うが、土肥はそれを許さない。自らホールドを解くと立ち上がった芦野にラリアット。さらに助走をつけてラリアットを炸裂させる。そしてブレーンバスターへ。しかし、芦野はここでも体勢を入れかえてアンクルロック! 逃げようとする土肥に絡みついて離さない。
この窮地を土肥は何度も足蹴にすることで脱出。さらに芦野に頭突きを入れると、垂直落下式ブレーンバスターだ。これで決まらないと土肥は雪崩式のブレーンバスターを狙う。だが、芦野はこれを突き放してからエルボースマッシュアタック。さらにジャーマン3連発だ。続けて、T-ボーンスープレックスを放った芦野。しかし、土肥もキックアウトして決まらない。ならばと、今度は芦野が土肥をコーナーに上げる。土肥も必死に踏ん張る。だが、芦野は執念で土肥を持ち上げると、雪崩式のT-ボーンスープレックス! さすがの土肥もこれは返せず。芦野が3カウントを奪い、『W-1 GP 2018』優勝を飾ったのだった。
試合後、マイクを持った芦野は「勝ったぞ! 正直よ、このトーナメントが始まった時、不安で仕方がなかった。俺以外の奴が文体のメインに行くことが不安でしょうがなかったんだよ。俺は文体のメインであのベルトを取り返す。あのベルトは俺のだからよ、返してもらうぞ、征矢!」とチャンピオンの征矢を呼び込む。しかし、征矢はなかなか出てこない。しびれを切らして芦野は再びしゃべろうとした。と、その時に征矢がようやく登場。
征矢はマイクを握ると、「そんなカッカすんなよ。とりあえず優勝おめでとうございます。とりあえず9月2日、文体の対戦相手、芦野祥太郎、とりあえず挑戦者として狙ってこい。全力で叩き潰してやるよ」と受けて立つ構えを見せた。
征矢が立ち去ると芦野は、「去年はチャンピオンとして文体を成功させるって言ったよ。今年はチャレンジャーとして俺が成功させるから。W-1の顔はイケメンでも征矢でもねえんだよ。W-1の顔はこの俺だ! 9.2横浜文化体育館大会、必ず来てください。最高の試合をお見せします」と力強く誓い、興行を締めくくったのだった。
土肥のコメント
土肥 負けました。それだけですね。またカッコつけてますけど、俺はああいうカッコつけは嫌いなんで。悪いことは下にやらせてカッコつけて、ああいう奴は倒します。ただ、負けました。当面はまた目標を失っちまった。目標が……ビッグマッチあるのに目標が……。
※ここで近藤が登場。
近藤 まだ終わっちゃいねえだろう。俺は1回戦負けだぞ? お前は準優勝だろう。大したもんだろう。まだチャンスはあるだろう。俺とタッグ組むか? お前が決めろ、やるか、やらないか。
土肥 やります。
近藤 チャンスは残っている。まだまだこれからだ。
芦野のコメント
「最高に気持ちいいですね。ここ最近は大事なところで勝ちきれてなかったし、やっぱり負けるより勝ちが俺には似合うかなと。このまま9.2まで無敗を貫いて、誰が来ても関係ない。あのベルト、あれは俺んだから。返してもらいます。あのベルトは俺のほうが似合う。イケメンが先月言っていた、W-1は俺とお前だと。芦野とイケメン。そこに土肥も食い込んで来たんじゃないかなあと思いましたけど、まだまだだな。もうちょっとですね。若手がもうちょっと目ん玉ひん剥いて、目の色変えて挑戦するぐらいの気持ちを持ってほしい。じゃないとW-1は変わんないですよ。来ている外敵に乗っ取られちゃうよ。そういうわけにはいかないんですよ。俺はここでデビューして、育ってきてるから。文体で勝ってからベルトを巻いてからだな。それまではW-1のベルトだけ見てがんばっていきます。W-1の顔はイケメンでも征矢でもねえ。俺だ!」