- 第一試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 6分41秒
- 逆片エビ固め
プロレス総合学院5期卒業生で、現在はフリーで活躍している鈴木がW-1に初参戦。2期生出身の伊藤とのシングルマッチに挑む。
伊藤は鈴木のショルダータックルを浴びるも、すぐさまカウンターのキックでお返し。ボディスラムで叩きつけ、背中にサッカーボールキックを炸裂させる。そしてリバースフルネルソンで固めていく。
鈴木はその後も伊藤のキック攻撃に苦しめられるも、カウンターのバックエルボーアタックで反撃。ボディスラムで叩きつけ、逆エビ固めも決めてみせた。だが、伊藤はすぐにキックと張り手で反撃し、バックドロップ。そして逆エビ固めでいためつける。そして逆片エビ固めに切り替えて、ギブアップを奪ったのだった。
伊藤のコメント
「身体はええな。経験積んだらパワーも凄いしえらいことになる。でも、デビューして間もない奴に負けるわけにはいかんねん。後楽園は土方と組んでMAZADAとFUJITAの愚連隊のコンビ。もうちょいでなんか掴めると思うし、足りないものを必ず見つけ出す」
鈴木のコメント
「今日、プロレス総合学院の先輩である伊藤選手と闘わせていただきました。まだデビューして2戦目なんですけど、技とか迫力とか気合いとか全部に負けておりました。だけど、気持ちだけは勝ってやろうという気持ちでいました。プロレスの厳しさを教えてくれました。W-1さんありがとうごとうございました」
- 第二試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 8分1秒
- ファイナルカット→片エビ固め
頓所に厳しくエルボーなどで攻めるカズ。しかし、頓所はリープフロッグからドロップキックで反撃。場外に逃げたカズにトペ・コンヒーロで追撃だ。さらにミサイルキックで畳み掛ける頓所。だが、カズはネックブリーカーで動きを止める。
そして両腕を交差して固めてスタミナを奪い、顔面にフィストドロップを投下する。カズの技に悶絶し続けていた頓所だが、エルボーをがむしゃらに叩き込んで反撃。ジョン・ウーから得意のスイング式DDTを放とうとする。
しかし、カズは簡単には許さないコンプリートショットでコーナーに頓所を叩きつける。だが、頓所も突っ込んできたカズにヒザをぶち込んで、それ以上の反撃を許さない。一旦エプロンに出るとセカンドロープで反動をつけてのスイング式DDT、さらいにコーナーを使ってのスイング式DDTも決めてみせた。
カズの反撃を受け、ファイナルカットを放たれそうになった頓所だが、逆に十字架固めでフォールを狙う。しかし、反撃もここまで。最後はハンドスプリング式レッグラリアットからファイナル・カットで3カウントを喫した。
カズのコメント
「年間最大のトーナメント、『W-1 GP』にカズ・ハヤシは出場します。出場するからにはなぜ僕が選ばれたか、エントリーされたか、なぜ僕がエントリーしにいったか、そういうものを年間最大のトーナメントで見せていきたいと思っています。トーナメントではレスラー、カズ・ハヤシとしてその姿を見せていきたいと思います。頓所は真面目なんだけど、不満があるね。彼が本当にやりたい闘いを。せっかくW-1のリングにいるんだから気にする必要はない。学院上がりだろうがそんなものは関係ない。なぜ彼がレスラーになろうとしたのか、もう一皮剥ける時が来たんじゃないかと思います。それを僕が試合を通して、できたらなと思っています。ハッキシ言ってまた闘いたい。それだけです」
頓所のコメント
「今日久々にハヤシさんとシングルで闘わせてもらって、前とは変わったところを見せたかったけどいまいちでしたね。次、後楽園、鈴木鼓太郎さんとハヤシさんと俺で組まれているし、変わったところを必ず見せたいと思います。ありがとうございました」
- 第三試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 12分39秒
- 変形式エル・パンテーラ
ベテラン勢に囲まれての試合となった佐藤だが、まずは論外にヘッドロック。さらにエルボーで攻め込んでいく。しかし、すぐさま愚連隊のペースにハマる。MAZADAにロープを使っての目潰し攻撃を食らい、鉄柱を使っての急所攻撃まで被弾。なかなか反撃の糸口を掴めない。
必死にエルボーで攻撃をする佐藤。しかし、MAZADAは涼しい顔で受け流す。だが、佐藤はMAZADAのブレーンバスターを逆に投げ飛ばして、ようやく河野にタッチ。代わった河野はニーアタックから串刺し式ニーアタック、さらにブレーンバスターと大技攻勢だ。
論外がカットに入ってくるが逆にビッグブーツで排除した河野。愚連隊の巧みなコンビネーションを放っていくが、佐藤が意地でカット。流れを譲らない。そして河野とのダブルビッグブーツ、ダブルブレーンバスターを決めていく。しかし、MAZADAは巧みに佐藤の攻撃をやり過ごして、クルクルとエビ固め。変形式のエル・パンテーラで3カウントを奪ったのだった。
論外&MAZADAのコメント
論外 完璧だろう。
MAZADA 背が高い。
論外 禁酒が効いているね。それよりUWA世界6人タッグ、いつ防衛戦組まれるんだよ。次の後楽園もバラされているし、俺たちがアンディとかアレハンドロとかパンテーラを潰したから組んでくれないみたいな。
MAZADA ひどいですね(笑)。
論外 潰してほしい奴名乗りあげてくれよ。なんなら他でやってもいいんだぜ。全日本でもリアルジャパンでも愚連隊でもDDTでも大日本でもいいぞ。
MAZADA 背の高い人と当てるぐらいなら工夫したほうがいいね。
論外 いや禁酒効いてる。
河野&佐藤のコメント
河野 お前の初勝利をアシストするって言ったのにごめんごめん。前橋でも組むんだよ。
佐藤 後楽園はタナカ岩石と組まれているんで、しっかり勝ちます。
河野 まあ佐藤に関してはシングルマッチで当たったり組んだりすることもあるから、なんか相談というか悩んでることがあったら聞いてやろうかなとか。ちょっと佐藤の若さ、勢い、俺も落ち着いちゃってたから。若い力、パワー。俺もどっしり構えすぎたから、若さゆえというところを思い出しつつ、トーナメントもあるから。去年準優勝だから優勝しかないからね。佐藤の若いエキスを吸って、俺の実にしてがんばります。
- 第四試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負
- 10分50秒
- ムーンサルトプレス→片エビ固め
イケメンが吉野&ダイナソーのK-DOJOコンビとトリオを結成。マスクマントリオとの6人タッグマッチに挑む。
イケメン組はまずはアンディを捕獲。トレイン攻撃から、吉野とダイナソーがコンビプレイを決め、そこにイケメンがライオンサルトだ。流れを掴んだイケメン組は吉野がパンテーラの背中にボディプレス。ダイナソーもサンセットフリップ、スパインバスターで追撃だ。
そんなダイナソーにパンテーラは延髄斬り。代わったアンディも前方回転エビ固めからローリングクレイドルを披露した。ところがここで吉野がカット。アンディにサンドイッチボディアタックだ。ならばとマスクマントリオもパンテーラとアレハンドロが2人一緒にトペ・コンヒーロを炸裂させる。
そして アンディがトドメの飛鴻へ。しかし、ダイナソーはこれを防いでフルネルソンバスターで叩きつける。ここでアンディとダイナソーは引っ込み、アレハンドロとイケメンの対戦に。イケメンはアレハンドロのESO ES TODOをかわして、イケメン落とし。最後はムーンサルトで3カウントを奪ったのだった。
イケメン&吉野&ダイナソーのコメント
イケメン じゃべりがたが……移っぢゃっだ……。
吉野&ダイナソー あぁぁぁ……。
アンディ&アレハンドロのコメント
アンディ なんやあいつら? 古代の生き物か? あんな奴らに負けとったらUWAは遠いわ。でも、俺ら3人でやるって決めたから、そこ目指す。
アレハンドロ 『CRUISER FES』優勝してその後は負けてばっかりです。もう一度気を引き締め直して、パンテーラもメキシコから来てくれたんで、もう一度あのUWAのベルトを狙います。
- 第五試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 14分5秒
- S・K→片エビ固め
吉岡と児玉が6.13後楽園大会で行なわれるクルーザー王座戦の前哨戦を行なう。
先発は吉岡と児玉。まずは吉岡が素早い動きでキックを食らわし先制だ。続く近藤とアラケンはアラケンが近藤につばを吐きかけて挑発。怒りの近藤は場外にアラケンを連れ出すと鉄柱攻撃を食らわした。
しかし、アンファン組は吉岡をアラケンがサミング攻撃で捕まえる。そしてコーナーに追い詰めると、児玉の強烈なチョップ、ストンピングが吉岡を襲う。その後も代わる代わる児玉とアラケンにいためつけられてしまう。吉岡も同士討ちにさせ、アラケンにキックを見舞って脱出を図るが、近藤へのタッチも妨害される。長らく吉岡は孤立状態での闘いを強いられることになるった。
ようやくタッチを受けた近藤は鬱憤を晴らすかのようにまとめてで児玉と新井をなぎ倒し、アラケンにはランサルセだ。さらにタッチを受けた吉岡はコーナー最上段からミサイルキック。そして代わった児玉にキック攻撃を連発だ。
児玉もバックドロップでお返しをし、変形のDDTへ。しかし、吉岡も決めさせない。その後も両者は一進一退の攻防を繰り広げてみせた。だが、続くアラケンに捕まった吉岡が逆片エビ固めに捕らえられてしまう。ここを脱しても場外にいた児玉に足を引っ張られ、パートナーの近藤も急所攻撃を受けて悶絶。吉岡はアラケンに羽交い締めにされ、目の前にはマスタードを持った児玉と、絶体絶命のピンチに追い込まれてしまう。
しかし、吉岡は児玉のマスタードを蹴り落として防御。アラケンの羽交い締めからも逃げるとそこに近藤がキングコングラリアット! そして近藤が児玉を場外に引きつけている間にS・Kを決めて、アラケンから3カウントを奪ったのだった。
近藤&吉岡のコメント
近藤 今日は吉岡と組んだことがあんのかないのかわかんないけど、組んだからって俺の気持ちは変わらないし、ただ向こう側にいるか隣にいるか。俺の圧は変わらないから。日大のやり方? 危険なタックルは推奨してないけど、圧のかけ方は推奨してるから。問題をすり替えるな。圧はかけないとあいつら自分から動かないだろう。そういうことなんだよ。
吉岡 前哨戦、3つ獲ったぞ。マスタードとか余計なことに気を取られているからだよ。試合に集中しろ! じゃねえとこのベルトには届かねえぞ!
児玉&アラケンのコメント
児玉 刺激欲しがってんな、チャンピオン。あと3日だよ。6月13日後楽園ホール、相当刺激欲しがってるみたいだから。最後マスタード獲っちゃってさ。そんなに欲しいならくれてやるよ。刺激をな。
アラケン 久々に、十数年ぶりに近藤修司のラリアットを食らいましたけど、なんか若返ったんじゃないか? 俺、自分の足で立ってるよな? どインディーファンよ! 新木場に来るどインディーの住民よ! どインディーの住民が、武藤敬司の息のかかった団体で生き残っている姿を見に来いよ。俺は武藤敬司の息のかかった奴らの中で生き残る。そして、こいつの腰にベルトが戻ってくるぞ。ベルトが似合うだろう? 近藤修司のラリアット様様だよ。このあとすぐセコンド就くぞ。
- 第六試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 16分30秒
- ダイビングセントーン→体固め
征矢と羆嵐、6.13後楽園大会で行なわれるW-1チャンピオンシップの前哨戦。
まずは征矢と羆嵐が対峙。ど迫力のぶつかり合いを展開する。しかし、続く土肥が芦野に場外に連れ出される。アンファンは得意の場外戦で流れを掴むと、リングに戻れば芦野が土肥にスリーパー。
土肥は羆嵐が目に入ると襲いかかるがむしろアンファンの思う壺。芦野、羆嵐の両方から攻め立てられてしまう。芦野の俵返しを食らった土肥。だが、投げられながらも息を吹き返すと、芦野を抱え上げてロープに落とす。さらにスタナーを食らわしてようやく征矢にタッチだ。
代わった征矢はまとめてで芦野と羆嵐を蹴散らし、芦野にはDDTを炸裂させる。一方の芦野もバックドロップでやり返し、羆嵐にタッチだ。代わった羆嵐はバックフリップからセントーンの連続攻撃。さらにカナディアンバックブリーカーの体勢に持ち込もうとする。
しかし、征矢はショルダースルーで回避。さらにフライングラリアットを炸裂させる。だが、羆嵐もラリアットで反撃。両者ラリアットを打ち合う展開となったが、ここは羆嵐が競り勝つ。そして、芦野が出てきて、羆嵐の身体を征矢に投下してダメージを負わせたのだった。
だが、代わった土肥が反撃に出る。スパインバスターで羆嵐を叩きつけ、スクラップバスターも決めてみせる。しかし、パワーボムを狙ったところで羆嵐が急所攻撃。悶絶する土肥をカナディアンバックブリーカーからのパイルドライバーで落とし、救出に来た征矢は芦野と一緒に場外に放り投げて排除。最後はトップロープからのダイビングセントーンでトドメを刺した。
試合後も羆嵐と芦野たちは征矢と土肥に暴行。羆嵐は征矢をイスの上に叩きつけると、またもダイビングセントーンを投下。征矢の身体にW-1チャンピオンシップのベルトを置いて、勝ち誇りながら去っていったのだった。羆嵐たちがいなくなったリングでマイクを握った征矢は、「俺がこのベルトを防衛してやる! 覚悟しとけ!」と宣言して、興行を締めくくったのだった。
芦野&羆嵐のコメント
羆嵐 あと3日後。何がシングルの王者だよ。同等だよ。いや、俺のほうが上だな。あのシングルのベルトを必ずもらうよ。
芦野 持ってきてくれ。今アンファンにシングルないから、視野に入れとくか。羆嵐が無差別を持ってくるだろう? で、児玉さんがクルーザー。あとはリザルト。UWAも全部俺たちが総なめにするから。後楽園では田中将斗な。全勝でいこう。他団体も俺がきっちり迎え撃ってやるから。W-1を仕切っているのは俺たちだよ。タッグも俺たち。リザルトなんて全員忘れていただろう? その名前を出したのは俺だよ。他団体も俺が迎え撃つ。
征矢&土肥のコメント
土肥 チキショウ! プロレス人生で一番悔しいかもしんないよ。必ず這い上がる! 必ず! チキショウ! 必ず這い上がってやる。全員ぶち殺す! 必ずぶち殺してやるからな!
征矢 言いたいことも言った。1週間切ってんだよ。このベルトを必ず防衛して、9月2日、横浜文体、2年前にメインの大切な切符をちゃんと使えなかったんでね。必ずもう一度、2018年はベルトを防衛して、チャンピオンとして文体のメインの切符を俺が獲ります。以上。