- 第一試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 8分17秒
- フィッシャーマンズバスター→片エビ固め
先発は土方と本田。ロックアップから組み合うと本田が押し込み、さらにリストを奪いにいく。だが、土方はこれをグラウンドの技術で抜け出してみせる。続いて馬場が登場すると、土方は岩石の胸にチョップを入れてタッチ。
岩石はヘッドロックから馬場の攻撃をかいくぐってショルダータックルを決めると、自軍のコーナーに連行。土方にタッチだ。土方は馬場の背中にサッカーボールキックを炸裂させる。馬場がキックで反撃してきても蹴りで黙らせ、岩石と強引に交代する。
岩石は馬場にエルボーを連発。ならばと馬場もドロップキックでお返しだ。そして再び本田が登場。本田は岩石をエルボーで押し込み、バックエルボー、ブレーンバスターを連続で決める。そして逆エビ固めに捕獲した本田。
ここに土方が登場。救出するかに見えたが、岩石がプッシュアップしてロープに逃げようとするのを見るや何もせずに引き返す。本田は馬場とタッチすると合体エルボーから馬場がPK。さらにコーナーに岩石を追い詰め串刺し式のバックエルボーだ。
馬場は続けてエルボーアタックも決めるとコーナートップからミサイルキック。そしてエルボーを連打していく。だが、ロープに走ったところを岩石はカウンターの払い腰。そして土方にタッチ。
代わった土方は馬場の背中、そして胸にサッカーボールキックを打ち込む。馬場もミドルキックで反撃し土方をダウンに追い込んで本田にタッチ。そしてトレイン攻撃を敢行だ。最後に本田がエルボーアタックからジャーマンスープレックス。
しかし、土方は投げられた瞬間にアームロックに切り返す。ここは馬場が救出に入るが、岩石が場外に排除。その間に土方はキックを連発して本田をいたぶっていく。本田もエルボーで反撃するが、土方はローリングソバットで黙らせ、スライディングキック。最後はフィッシャーマンズバスターでトドメを刺して3カウントを奪った。
試合後、土方は岩石を無理やり捕まえてバックステージへと引き上げていった。
土方&岩石&本田&馬場のコメント
土方 なんだあの態度は! おめえのその態度がプロレスを狭くしてんだよ! (岩石の肩のテーピングを剥がして)こんなもんつけやがって! 一からやり直せ! 全部だ! 俺はお前をレスラーとして認めねえ! 目に見える形で態度を変えてこい。おめえが納得がいかねえ? 何様だ! 俺のセリフだ! 身体調整して会場来てみりゃ、てめえみてえな肝っ玉が小さな三流以下のレスラーがパートナーだ。本田や馬場のほうがまだ認められるよ。ここまで言われて悔しくねえのか? 変わってみろ! 心から変われねえなら見た目から変わってみろ! 俺はレスラーとして認めない。全部やり直せ。目に見える形でやり直せ! 本田、馬場、来い! (馬場に向かって)もっと来いよ! 蹴りがダメならすぐに次の技に移るな! もっと磨け! 蹴りで倒すまで蹴れ!
馬場 はい!
土方 本田、背伸びをするな。お前にはレスリングというバックボーンがあるんだ。地に足ついたプロレスをしろ。
本田 はい!
土方 俺一人じゃ無理だ。俺たちでW-1の第1試合はどこよりも熱くするぞ。(岩石に向かって)お前はやり直せ。マイナスからやり直せ!(と言って土方は立ち去る)。
岩石 変わってやる! 変わってやるよ!
馬場 デビューしたからプロレスラーではない。デビューしてからもプロとしての気持ちを持ってもっと熱い、もっとお客さんの心がワクワクする試合をしなければいけない。僕も変わらなくちゃいけないと思っています。蹴りをもっと磨いて、今度は土方をボコボコにしてやるよ!
本田 9月にデビューしてまだ初勝利を上げていません。後輩もデビューしてドンドンこのあと下に追いつかれてしまうと思っています。しっかりと今自分ができることを全力でやって、自分の力で1日も早く初勝利をつかみたいと思います。
- 第二試合
- 藤村加偉デビュー戦!シングルマッチ 30分1本勝負
- 6分35秒
- 逆エビ固め
デビュー戦の加偉。序盤から児玉の厳しい攻撃にさらされるが、エルボーで反撃を試みる。しかし、児玉はすぐに黙らせ逆エビ固め。それでも加偉は必死にロープエスケープだ。その加偉に児玉はバカにするように頭を小突く。
これで立ち上がった加偉はエルボーで反撃。ロープにトンでエルボーアタックを連発し、3発目で児玉をダウンさせてみせる。そして串刺し式ドロップキックで打ち抜き、ブレーンバスターも決めた加偉。
さらに児玉の反撃をかいくぐって足をすくいハーフボストンクラブだ。ギブアップを奪えないとすかさずロープに飛び乗りスワンダイブ式ミサイルキック。そして再びブレーンバスターの体勢に入る。
だが、児玉は逆に投げ返す。それで加偉はすぐさまエルボー、そして張り手で反撃。ならばと児玉は加偉が走ったところでカウンターのドロップキックで打ち抜き、バックドロップを炸裂させる。そして逆エビ固めに捕獲。加偉も必死にロープに逃げようとするが、児玉はリング中央に引きずり戻して締め上げてギブアップを奪った。
加偉のコメント
「練習生期間、9カ月を経て、後楽園でデビューすることができました。ありがとうございます。練習でリングに上がることはあるけど、後楽園ホールまた全然違うリングで、正直言えば凄いきつくて、自分の力を全部出しましたけど、まだまだでした。僕はクルーザー戦線、そこに加わっていきたいし、チャンピオンになりたい。チャンピオンになりたいからレスラーになったし、元クルーザーチャンピオンの児玉裕輔と闘って、自分がまだまだだと身体で感じたんで、またこれからクルーザー戦線でベルトを獲るんだって堂々と言えるようにがんばっていきたいと思います」
児玉のコメント
「思いきりがいい。あんだけ思いきりがいいと児玉裕輔も気持ちよくなっちゃって、おもしろい新人がデビューしたなと。この前も言いましたけど、クルーザーの世界にようこそ。前クルーザー王者の児玉裕輔をはじめとしておもしろい奴がいっぱいいますから。それに負けない思いきりの良さ、元気の良さ、そこだけは評価してやろうかなと。ただ、デビューしてここで失速した奴はいるんで、ゴールじゃなくてここからがスタートライン。今日ダメージはきついと思うけど、今夜からクルーザーの世界に突き進んでいってもらいたいと思います。クマにはいじめんなよって言っておこうかな?」
- 第三試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 10分1秒
- ヴァルキリースプラッシュ→片エビ固め
序盤からKAORUが流れを掴む。才木をコーナーに追い詰め顔面を踏みつけていく。さらにビッグブーツで蹴り倒し、机の板を取り出す。才木が避けてバックを獲っても後ろに振って叩きつけ、続いて正面からぶっ叩く。
さらにブレーンバスターを決めたKAORU。板を持ったままコーナーに上がると、そのまま投下だ。才木はこれを避けてドロップキックを連発。KAORUはこれを板で叩き落とすが、めげない才木は3発目で鉄板ごとドロップキックで打ち抜いてみせた。
そしてコーナーに上がった才木。だが、KAORUはこれを叩き落として、自身がコーナーへ。ならばと才木も追いかけるが、KAORUは頭突きで迎撃だ。しかし、才木は強引に引きずり落とすと、再びコーナーに上がりミサイルキックを発射。そしてバックドロップの体勢に。
だが、これを踏ん張ったKAORUはビッグブーツ。それでも才木はKAORUを捕まえるとアルゼンチンバックブリーカー。さらにバックドロップも決めてみせる。そしてもう一度アルゼンチンバックブリーカーで持ち上げた才木。しばらく締め上げてから後方に叩きつけ、キャメルクラッチでギブアップを迫る。
これが決まらないとブレーンバスターを仕掛ける才木。KAORUが逃れるとスクールボーイで転がし、シャイニングウィザードだ。KAORUの反撃もタックルで断ち切った才木。しかし、KAORUは再び板を取り出して才木の頭頂部に一撃。続けて垂直落下式ブレーンバスターだ。
才木はこれをキックアウト。続くエクスカリバーもキックアウトするが、KAORUはビッグブーツで黙らせ、もう一発エクスカリバー。そして倒れた才木を無理やり起こすと、コーナー近くに置き、自身はコーナートップへ。最後はヴァルキリースプラッシュを発射し、才木から3カウントを奪ったのだった。
才木のコメント
「痛かったです……。ああ、クソ! 本当は何が来てもこの身体で行くつもりだったんですけどダメでした。クソ、悔しい。でも、今回、こういう選手と初めて闘って、なんか普段やっているプロレスと違う意味で鈍い痛みで。でも、凄い悔しいので、悔しさも通り越して物足りないというか、自分はまだまだこんなもんじゃないし。また闘いたい。今度はもっとハードでいい。今回はハードコアマッチじゃなかったですよね。もっとっ脚立とか机の上とか使ってくるとか思っていたんですよ。でも、机の破片一つで。でも、これだけボコボコにされて、なんて言うんですかね? うまく言えない。とにかく次また闘うチャンスがあるんであれば、得意としているハードコアマッチで。今日は小手試しというか、あの破片一つだったんですけど、次はハードコアマッチで潰してやろうと思われるぐらいがんばります」
KAORUのコメント
「おもしろかった。W-1のお客さんも初見だから凄い厳しかったんですけど,机で殴るっていうことが私の売りでスタイルで。だけど、多分ハードコアで来ると思っていたと思うんで、次はハードコアルールでやるならいいな。自由にできるというか、私もやりたいし、多分才木選手も初めてだからって言ってたけど、今日は全然ハードコアじゃないし、いろんな凶器を使ってやりたいと思いました。凄いガッツがあるなとも思いました。ハードコアをやれば幅が広がるし、凶器を絶対使いたくないっていう選手もいるけど、それだけ幅が広がるし、お客さんにも痛みがストレートに伝わるかなとも思いますし、レスラーとしてそういう引き出しがあればね。本人はそんなに嫌じゃなさそうだし、おもしろかった」
- 第四試合
- 『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019』トーナメント公式戦 準決勝① 時間無制限1本勝負
- 11分39秒
- 極反り卍固め
※稲葉が決勝戦に進出。
『W-1 GP』準決勝。まずは場外乱闘から試合はスタート。羆嵐が暴れまわり、いきなり場外でセントーンを投下だ。そしてリングに戻るとロープ際で踏みつけ攻撃。さらにリング中央でセントーンを決める。
稲葉もエルボーで反撃するが、羆嵐は涼しい顔で受けて逆に強烈なエルボーをお見舞い。そしてコーナーに上がってセカンドロープからセントーンを投下だ。続いてブレーンバスターを仕掛けた羆嵐。
だが、これを逃れた稲葉は羆嵐にロープに振られながらもフライングショルダータックルをお見舞い。そしてコーナーでエルボーを連発していく。羆嵐がエルボーで反撃してきても、すぐさまエルボーを連発してコーナーで黙らせキャノンボールを発射だ。
しかし、続いて仕掛けたブレーンバスターは羆嵐に逆に投げ返されてしまう。ならばと稲葉は羆嵐のバックを奪ってしがみついてスリーパー。コーナーにぶつけられて一度は解いたものの、すぐさましがみついてスリーパーだ。
ならばと羆嵐はこれを振りほどき、アルゼンチンバックブリーカー。稲葉はこれをも逃れれうとスリーパーで絞め上げて、卍固めだ。だが、羆嵐はしっかり極まる前にロープエスケープ。そして近づいてきた稲葉をアイアンクローで捕まえてぶん投げる。
しかし、稲葉は延髄斬りで反撃するとブレーンバスターで追撃。続けてブルーサンダーで叩きつけると、卍固めに捕獲する。しかし、羆嵐はこれをバックフリップで切り返し、セントーンを投下。続けてラリアットでなぎ倒す。
稲葉もこれをキックアウト。ならばと羆嵐はコーナートップへ。しかし、立ち上がった稲葉はこれを追いかける。一度は羆嵐に叩き落とされたが、下から頭突きを突き上げて反撃を遮断。雪崩式ブレーンバスターで叩きつけると、続けてダイビングヘッドバットを投下だ。
そしてタイガースープレックスの体勢に入った稲葉。だが、羆嵐はこれを許さず。ロープに走った稲葉にフライングソーセージをお見舞いし、埼玉に乾杯!の体勢に入る。しかし、稲葉はこれを脱出。延髄斬りを炸裂させるとジャーマンで叩きつけ、極反り卍固め。ついにガッチリと絡みつかれて、羆嵐もたまらずタップアウト。稲葉が勝利し、決勝進出を決めたのだった。
羆嵐のコメント
「バカ野郎! コメントなんかあるか! どけ、この野郎!」
稲葉のコメント
「勝つと信じれば勝てる。99%攻められても。見たでしょ? 耐えてればどっかにチャンスが来るんで、決勝も100%信じてがんばります」
- 第五試合
- 『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019』トーナメント公式戦 準決勝② 時間無制限1本勝負
- 14分37秒
- アンクルロック
準決勝もう一試合は昨年の決勝と同じ顔合わせ、芦野と土肥。ゴングが鳴るとロックアップで組み合った両者。アームホイップで投げ合うが、ここは互角。一旦離れたところで芦野が片足タックルからレスリングのテクニックを駆使し、グラウンドで土肥をコントロール。
しかし、強引に立ち上がった土肥はエルボーで芦野をふっ飛ばすと、串刺し式ラリアットを炸裂させる。さらに土肥は突っ込んできた芦野をコーナーでショルダースルーで放り上げて捕まえるとツームストンパイルドライバーだ。
たまらず場外に逃げた芦野。土肥もこれを追いかけ芦野を捕獲。肩に抱えあげると鉄柱に叩きつけていく。そしてリングに戻すと首4の字固めだ。芦野がロープに逃げるとDDTで追撃。そして無理やり立たせてラリアットを発射だ。
しかし、芦野はこれを避けると低空ドロップキックで土肥のヒザを打ち抜き、続けてドラゴンスクリューで土肥の左ヒザにダメージを与えていく。さらにドラゴンスクリューで追撃するとマフラーホールドに捕獲。
続けてエルボースマッシュを連発し、土肥をダウンに追い込んでいく。そして俵返しで叩きつけ、土肥のバックを奪う。一度は土肥に振りほどかれたものの、すぐさま奪い返してロコモーション式の投げっぱなしジャーマンだ。
しかし、土肥は3発目を許さず。ショートレンジのラリアットでなぎ倒すと、パワーボムの体勢に。だが、芦野は回転エビ固めで切り返すと、すぐさま足首をキャッチ。アンクルロックでギブアップを迫る。
土肥も必死に脱出を試みるが、芦野は足首を離さない。なんとかロープエスケープした土肥は芦野に足首を掴まれたままフロントキックを放って突き放す。そして立ち上がると芦野とエルボー合戦だ。
エルボースマッシュを放った芦野は土肥のヒザにストンピングを入れて動きを止めるが、土肥もニーリフトで対抗。すぐさまブレーンバスターで叩きつける。そしてシットダウン式のラストライドを放った土肥。
芦野がキックアウトするとトドメの垂直落下式ブレーンバスターの体勢に。しかし、芦野は後方に着地すると土肥の足首を捕獲。必殺のアンクルロックで土肥の足首を捻りあげ、遂にタップアウトを奪い、決勝進出を決めた。
芦野のコメント
「去年よりも土肥、良くなっていた。確実に。でも、俺のほうが上だな。まだ負けねえよ。この勢いで稲葉、タップアウト奪ってやるよ」
土肥のコメント
「大事なところで、大事なところで勝ちきれねえ。去年も今年もクソ……。まあでもあいつは2019年も1日も休まずに試合してる。俺は2019年始まってから5カ月も休んでてそういう差が出ちまったのかも。ただ、俺がリングを叩いたのは事実だし、しっかりと受け入れないといけない。ただよ、9月のメインの夢は失ったけどよ、ビッグマッチを控えているからよ。すぐ切り替えらんねえけど、まだまだ行くぜ」
- 第六試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負
- 9分4秒
- 垂直落下式正田落とし→片エビ固め
先発はアンディとパンテーラ。まずはアンディがヘッドシザーズホイップで先制。たまらずパンテーラは場外へ。しかし、戻ってきたパンテーラは素早い動きでアンディに対抗し、最後はアンディと同時にドロップキックを発射した。
続いてアレハンドロが登場。征矢を呼び込み、果敢にチョップを打っていく。しかし、征矢には全く効かない。ならばとタックルを放つが、これもまるで通じない。その後もチョップを連打するアレハンドロ。征矢に効き目がないと見るや、「カモン!」と挑発するが、チョップ1発でダウンしてしまった。
続いては河野とMAZADAの対戦。河野がショルダータックルでふっ飛ばすと、アレハンドロがタッチを受けてスワンダイブ式のボディプレス。だが、すぐにMAZADAの反撃を受けて河野にタッチ。河野のアシストを受けてセカンドロープからのスワンダイブ式ミサイルキックを炸裂させる。
だが、1vs1になるととたんに劣勢に。すぐさま河野にタッチすると、その河野が逆エビ固めだ。しかし、MAZADAにアレハンドロと河野が同士討ちさせられてしまうと、征矢が出てきてダブルのラリアット。さらに征矢は河野とアンディにまとめてを炸裂させ、ワイルドボンバーへ。
しかし、河野はジャンピングニーで迎撃。そしてアレハンドロにタッチするが、アレハンドロは簡単に征矢の餌食になってしまう。だが、代わったMAZADAとパンテーラの連携攻撃をかわすと、アンディと同時にコルバタを決める。そして、アレハンドロがトペ・コンヒーロ、アンディが三角飛び式プランチャだ。
しかし、すぐさまMAZADAとパンテーラが挽回し、パンテーラのスワントーンボムを被弾してしまったアレハンドロ。そして孤立したアレハンドロはトレイン攻撃を食らい、征矢とMAZADAのダブルフラップジャックも被弾。征矢のワイルドボンバー、MAZADAの垂直落下式正田落としを食らって万事休す。3カウントを聞いたのだった。
河野&アンディ&アレハンドロのコメント
アレハンドロ また僕とまさゆきでタッグチャンピオンになろうよ。僕たちは必ずタッグチャンピオンになれる。
河野 獲り返すために練習するぞ!
アンディ W-1クルーザー級の選手、誰でもかかってこい!
征矢&MAZADA&パンテーラのコメント
征矢 勝ちましたね。
MAZADA 勝ってきました。
征矢 僕とMAZADAさんはつながりがありますよね。
MAZADA 全日本、全日本、武藤全日本。でも、残ったんだよね? そのあとW-1でくっついたんだ。
征矢 俺はパートナーを探しています。ぜひMAZADAさん。
パンテーラ (自分とMAZADAを指して)メキシコ人、メキシコ人!
MAZADA 凄くありがたいんですけど、ステーキ屋がめちゃくちゃ忙しくて無理です。ごめんなさい(と言って立ち去る)。
パンテーラ ムリムリ(と言って立ち去る)。
征矢 まあまあ半分は恥ずかしがってますから。必ずパートナー。MAZADAさんは無我の先輩であり全日本でも先輩。必ず心を掴みます。
- 第七試合
- 「WRESTLE-1 vs #STRONGHEARTS対抗戦」10人タッグマッチ 30分1本勝負
- 15分7秒
- ナイトライド→片エビ固め
カズ・ハヤシ&近藤修司&立花誠吾&頓所隼&☓ペガソ・イルミナル vs CIMA&吉岡世起&○T-Hawk&エル・リンダマン&鬼塚一聖
ゴングと同時に場外乱闘が勃発。両軍、場外で暴れまわる。いち早くリングに戻った立花とリンダマンが胸を突き飛ばしあい、さらにお互いにメンチを切り合う。立花のエルボーをことごとく返すリンダマン。だが、立花も武者返しでお返しだ。
続いて頓所と吉岡が対峙。吉岡は得意のキックで頓所に攻め込む。ならばと頓所も素早い動きで吉岡の攻撃を掻い潜りドロップキックだ。続いてカズが新人の鬼塚を迎え撃つ。カズは容赦なくタックルでふっ飛ばし、逆水平チョップをお見舞いだ。
鬼塚もチョップで反撃。次第にカズを追い込んでいく。カズのバックエルボーを食らいながらも下がらない鬼塚はドロップキックを決めてみせた。しかし、カズはヒップトスから顔面踏みつけ攻撃。さらに蹴り上げを食らわせてお仕置きだ。
続いて近藤がリングイン。鬼塚の頭にエルボーをぶち込み、串刺し式ラリアット。タッチを受けた頓所がドロップキック、ブレーンバスターで鬼塚を倒すとW-1軍は5人全員で同時にドロップキックを炸裂させる。
続いてペガソと頓所が合体攻撃。だが、鬼塚はこれをかわしてT-Hawkにタッチ。ならばと頓所とペガソはトレイン攻撃を仕掛けるが、T-Hawkは余裕で蹴散らし、ペガソのスワンダイブ式のフライングフォアアームはヒザで迎撃だ。
そしてタッチを受けたCIMAがダブルニーアタックからローリングセントーン。さらに顔面を踏みつけ、ストンピングでいたぶっていく。そして吉岡との連携攻撃からリンダマン、T-Hawk、鬼塚が3人同時にドロップキックをペガソに炸裂させる。
そしてCIMAはペガソにターキー。ここはロープエスケープしたものの、劣勢が続くペガソ。ドロップキックもスカされ、CIMAのフットスタンプを顔面に食らってしまう。だが、ペガソはローリングソバットで流れを変えるとショットガンドロップキック。そして両軍リンダマンと近藤に交代。
近藤はザ☆オリジナルでリンダマンを叩きつけ、さらにW-1軍がトレイン攻撃。近藤のブレーンバスター、タッチを受けたペガソのスワンダイブ式フライングフォアアーム、ファルコンアローが炸裂する。
しかし、コーナーに上がったところでCIMAがビーナス。アイコノクラズムで叩きつける。そしてT-Hawkがチョップからネックハンギングボム。そのT-Hawkにカズがハンドスプリグ式レッグラリアットを放つ。そこに吉岡が入ってきてシザースキック。その吉岡を頓所がミサイルキックでふっ飛ばすと、鬼塚がドロップキックだ。そこに近藤が入ってきて蹴散らすが、CIMAが排除。そのCIMAに立花がドロップキックだ。
そしてリング上は立花とリンダマンの1vs1の状況に。リンダマンが立花をジャーマンで投げると、救出に入ったペガソを戻ってきたT-Hawkがヒザで迎撃。そしてT-Hawkのリバースパワースラムが決まり、最後はナイトライドでペガソにトドメを刺したのだった。
試合後、マイクを握ったリンダマンが喋り始めるが、ちょっかいを出された加偉がリングに上がりCIMAに噛みつく。これが落ち着くとリンダマンは立花に向けて、「俺はお前にシングルで負けたの忘れてないからな。お前の減らず口黙らせてやる。夜道に気をつけろ」と言い放つと、「T-Hawkへの挑戦権誰が掴むのか楽しみにしておくんだな。それではメインイベントどうぞ」と宣伝をして立ち去ろうとした。
しかし、#STRONGHEARTSの面々は加偉に暴行。怒った加偉は怒りのドロップキックをCIMAに炸裂させる。そして近藤になだめられながら引き上げていった。
カズ&立花&頓所&ペガソのコメント
立花 久しぶりに#STRONGHEARTSとやったらまた来たなリンダマン。俺も4月のシングルで頓所の力を借りたとはいえ、あれはあいつが勝手に入ってきたんだよ。勝ちは勝ちだ。お前には興味ねえんだよ。俺はW-1で上に行くんだ。邪魔すんな。次にやる相手は決まってんだ。おめえなんかとやるかバカ野郎!
頓所 俺は#STRONGHEARTSの次を見てるから。この団体のクルーザー見てやってます。
ペガソ グランプリが終わって、結果を出せてない。今年は残り半分あります。残り半年きっかけを掴むチャンスが欲しいです。
カズ 彼は本当の意味で強くなります。そのためにも彼の試合、ペガソに用意しているから。それは試練になるから。誰にも経験できないような山を作って、彼が乗り越えてくれると信じてます。
ペガソ ハヤシさんが何か用意してくれていると思っています。山は自分の力で乗り越えます。
#STRONGHEARTSのコメント
CIMA とりあえず先月の借りは返したな。ホンマに次はTの挑戦者決定戦でしょ?
T-Hawk これで決まりますけど、僕も2回防衛して、W-1のべるとではありますけどそれも背負っているつもりでなんで、文体のメインで待ってます。
リンダマン 立花、まあ物騒な世の中だから夜道に気をつけるんだな。
CIMA ヨーロッパには入江選手もいてるからな。ツイート一つでアメリカから帰って来いへんのや。ツイート一つでカード決めやがって。俺らもう一回、このグランプリ終わってから刺激入れ直すからよ。そのためにはTに防衛してもらって。それから坊主頭の野球少年。
鬼塚 むかつきます、坊主!
CIMA 俺は22年飯食ってんじゃ。お前は飯食わせてもろうてるんやろ? 来月1vs1ではやらんぞ。何村か知らんけどよ、W-1、俺は俺らのやり方で#STRONGHEARTSのやり方でおもしろうしていくんや。
T-Hawk あんまりナメんなよ。俺たちドンドン刺激ぶち込むからよ。これからの俺たちに期待しとけよ。
CIMA それからOWE、定期的に興行やっていくけど、9月にアジアツアーがあって、11月に日本に帰ってくるけど、11月24日にアクロス福岡で初の興行やるからな。
- 第八試合
- 『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019』トーナメント公式戦 決勝 時間無制限1本勝負
- 22分5秒
- 極反り卍固め
※稲葉が『W-1 GP 2019』優勝
ついに決勝戦。場外戦が繰り広げられる中、稲葉はエプロンで芦野を捕獲。タイガースープレックスを仕掛ける。だが、芦野も必死に阻止。拳を奮って対抗する。ならばと稲葉はジャーマンで芦野を場外に向かって投げようと試みる。
芦野はロープを掴んで踏ん張るが、何かをやられてダウン。稲葉は芦野をリングに戻すとチンロックで固めていく。さらにエルボーを連発してダメージを加えていく稲葉。だが、芦野は稲葉を強引に捕まえてリングに叩きつけると、すかさず土手っ腹にフットスタンプを投下。
さらにタックルで抱えあげてコーナーに激突させると、コーナーでショルダータックルを連発。セカンドロープとトップロープの間に稲葉を固定すると、串刺し式ドロップキックで稲葉の土手っ腹を打ち抜いてみせる。
芦野は腹に集中攻撃を開始。ニードロップ、ヒップドロップ、さらにフットスタンプと攻撃を続け俵返しを敢行。そしてヒザ蹴りを連打してダメージを与えると稲葉をコーナーに上げて雪崩式の俵返しだ。
しかし、稲葉も必死に踏ん張りエルボーで反撃。芦野をコーナーから叩き落とすとダイビングヘッドバットだ。そして串刺し式エルボーを連発してからフライングショルダータックル。続けて芦野をコーナーで自爆させると延髄斬りからキャノンボールを発射だ。
さらに稲葉はブルーサンダーで叩きつけ、再びダイビングヘッドバットを炸裂させる。そしてバックを奪ってジャーマンの体勢に。だが、芦野は体勢を入れ替えてアンクルロック。これを脱出した稲葉がジャーマンを放つと、ジャーマンでお返し。ならばと稲葉もジャーマンでやり返す。
お互いジャーマンを打ち合う中、稲葉は芦野の身体が一回転する危険な角度の一発を発射。しかし、芦野もすぐさまラリアットでやり返し、ダブルノックダウン状態となった。立ち上がってきた両者はエルボー合戦。やがてお互い首を掴んでノーガードで打ち合う。ここは芦野がリード。足から崩れた稲葉の首に容赦なくエルボーを連打してダウンに追い込んでしまう。
そして芦野は抵抗する稲葉を強引にジャーマンスープレックスホールド。稲葉がキックアウトするとトドメのT-ボーンスープレックスだ。しかし、稲葉はこれもキックアウト。ならばと芦野はコーナーに上がり、まさかのムーンサルトプレスを発射!
だが、稲葉はこれを避けて自爆させることに成功。そして今度は自身がコーナーに上る。だが、芦野も立ち上がりこれを追いかけると雪崩式の俵返しだ。しかし、稲葉はこの強烈な一撃もキックアウト。
ならばとトドメのアンクルロックへ。しかし、稲葉はこれを脱出して卍固め。さらに回天を決めると、タイガースープレックスホールド。だが、芦野は続いて近づいてきた稲葉を捕まえてアンクルロックに捕獲。リング中央でガッチリと極めてギブアップを迫る。
しかし、稲葉は回転しながらこれも脱出。そして卍固めの体勢に入る。抵抗する芦野の頭を何度も蹴りつけ極反り卍固めが完成。そのままグラウンドに倒れ込みながらもガッチリと締め上げると、遂に芦野もタップアウト。稲葉が勝利し、『W-1 GP 2019』の優勝を飾ったのだった。
試合後、マイクを握った稲葉。「優勝しました! もちろん優勝目指してがんばってきましけど、もう一個やらなきゃいけないことがあります。おい、そこで見てるチャンピオン、上がってきてください」と、T-Hawkを呼び込む。
これに応じてリングに上がったT-Hawk。マイクを握ると、「稲葉さん、僕は今あなたの試合を見て、あなたの覚悟を感じました。優勝、おめでとうございます。今の試合見て、俺もウズウズしてんだ。今月、18日、新木場で試合あるでしょう? そこで前哨戦を組んでもらいましょう。そして俺は9月1日、横浜文体のメインであんたを待っています。よろしくお願いします」と紳士的に言い放って立ち去った。
最後に残った稲葉は、「横浜文体、俺は必ずW-1にベルトを持ってきます。そしてプロレスはきつくて痛いけど、それ以上にもっともっと楽しくて凄いです。僕がファンの時にプロレスに元気をもらったので、今度はファンの人に元気をあげられるようにがんばります。これからもW-1をよろしくお願いします」と挨拶をして締めくくったのだった。
芦野のコメント
「結果は稲葉が俺を上回った。俺自身、やっぱり2連敗している。タッグでも。クソ。まあプロレス始めて5年か? 6年目か? 今年は本当に大事なところで負けているから。5月、3月、そして今日。勝たなきゃいけないところ全部負けてる。文体はカードがどうなるかわからないけど、自分に何が足りてないのかもう一回見つめ直そうかなと。でも、最後にW-1のリング、立って笑ってんのは俺だから。その姿が一番似合ってんだよ。稲葉じゃねえ。T-Hawkじゃねえ。俺だよ。だから俺はのし上がる。必ず稲葉、絶対タップさせてやるよ。ただ俺はW-1で一番下だよ。だから、それ認めてどんな奴相手でも一からやってくから。今日デビューした加偉でもいいよ。誰でもいい。一からやり直そう」
稲葉のコメント
「2019年の『W-1 GP』優勝できました。プロレスは凄くきついですけど、それ以上にやりがいあるし楽しいし、僕がプロレスを見てプロレスラーに元気をもらったので、今日の試合でまた明日から学校とか会社とかでがんばっていこうと思ってくれる人がいれば嬉しいです。そのためにもがんばります」