- 第一試合
- シングルマッチ20分1本勝負
- 8分45秒
- バックドロップホールド
開始早々、ショルダータックルで立ち向かう本田は何度も何度もぶつかり岩崎をダウンさせることに成功。続けてボディスラムを放ち、エルボーで追撃していく。しかし、岩崎は強烈なエルボーを一撃。たまらずダウンした本田に仁王立ちだ。
それでも立ち上がった本田だったが、岩崎はすぐさま強烈なエルボーでお返し。座った本田の首筋にエルボーを叩き込み、さらにバックエルボーで追撃だ。そしてスリーパーに捕獲した岩崎。両腕をクロスして絞め上げていく。
ここをなんとかロープエスケープした本田はエルボーアタックで反撃。バックエルボーから得意のノーザンライトスープレックス、さらにスライディングDも決めてみせる。しかし、ジャーマンを岩崎に防がれると、バックドロップを被弾。
続けて岩崎の串刺し式ラリアット、串刺し式ニーアタックを食らうと、ファルコンアローで真っ逆さまだ。しかし、これを返した本田はブレーンバスターで反撃。そして再びジャーマンを狙う。だが、岩崎はこれも防ぐと、カウンターでニーアタック。ショートレンジのラリアット、さらにロープを走ってのラリアットで本田をなぎ倒すと、最後はバックドロップホールドで3カウントを奪った。
岩崎のコメント
「約1年ぶりにW-1さんに呼んでいたんですけど、1年前に見た本田選手と、今日実際闘ってみた本田選手っていうのは、身体の大きさもあの時に比べて大きくなってますし、試合するのは初めてだったんですけど、パワーで負けそうなとところはあったんですけど、ギリギリキャリアのちょっとの差かなと思うので、またこうやって同世代の若い選手と闘えるのは自分も刺激になるので、ドンドンヘビーの選手としてW-1の選手と闘って、スキルアップしていきたいと思います。
本田のコメント
「今日は自分が志望したZERO1の岩崎選手と闘いました。キャリアも体格も同じぐらいなのに、岩崎選手はベルトを持っていて、自分との差があるなと思いました。もっともっとでかくなって1日でも早く結果を残せるようにしたいです」
- 第二試合
- タッグマッチ20分1本勝負
- 11分34秒
- ジャーマンスープレックスホールド
まずは総合学院で同期の馬場と北村が対峙。お互いの道のりを確かめ合うようにじっくりとした攻防を見せる。続いては因縁の岩石と伊藤が対戦。こちらは得意のグラウンドでの攻防を展開だ。
一旦、岩石が捕まりかけるが、すぐさま代わった北村をボディスラムで叩きつけて馬場にタッチ。馬場はミドルキックで北村に攻め込む。しかし、北村はドロップキックで反撃。今度は馬場を捕まえて伊藤とのコンビネーションで馬場を追い込む。
それでも馬場は伊藤の猛攻から逃れて岩石にタッチ。岩石は伊藤のスリーパーに捕まりかけるが、投げ飛ばして脱出するとスピアーで一撃。グラウンドに持ち込んで腕十字でギブアップを迫る。
しかし、これをロープエスケープした伊藤は裏投げで反撃。ハーフハッチで投げ飛ばしてアームロックに捕獲する。これを馬場がキックでカットすると岩石は頭突きでお返しだ。そしてバックドロップで叩きつけ、両者ダウン状態となる。
立ち上がった岩石と伊藤はエルボー合戦から張りて合戦。さらに頭突きを叩き込むなど、両者一歩も譲らない展開となる。ここで両者、馬場と北村にタッチ。北村が馬場をエルボーで押し込むが、岩石が入ってきて払い腰。さらに岩石の河津落としに馬場がキックを合わせた合体技だ。
馬場は北村のドロップキックによる反撃を物ともせずにジャーマンを後方に着地して回避。背中にキックを炸裂させて、チャンスを作る。しかし、北村はスピアーで反撃。ノーザンライトスープレックスで畳み掛け、最後はジャーマンスープレックスホールドで同期にトドメを刺したのだった。
試合後、伊藤に突っかかる岩石に対して、北村が立ちはだかり。両者一触即発の事態となった。
岩石&馬場のコメント
岩石 もう一人いたな。俺の敵になれる奴。敵になれるって言ったら、俺が上から目線だけど、TwitterでZERO1の岩崎永遠がもう一回やりたいって言ってくれたんだ。それに続いて対戦相手の北村までやろうっていってくれたんだ。やるしかないでしょう! いつやるの? 今しかないでしょ! やろうぜ、ZERO1! W-1vsZERO1、若手vs若手。ZERO1熱いよね。ZERO1のリング熱いよね。俺も実際2人のことをこっそり見に行っているから。リングも熱くて、お客さんも熱くてうらやましいよ。その熱いリングでやりたいね。
馬場 絶対に負けたくない相手で、絶対に負けられない試合だったのに、北村? これで終わりだと思うなよ。お前、タナカさんとやりたがっているみたいだけど、俺もお前とやりてえよ。もう一回。次どこでもいい。シングルで俺がボコボコにしてやる。
伊藤&北村のコメント
伊藤 タナカ岩石、逃げるなよ。ずっと押されてるからって、違う奴のところに向かっていったでしょ? なんで逃げるんや? 訳わからんことするな。俺が目の前に相手がいるのに逃げんなよ。倒されへんと思って標的変えたんか? それならそれで終わり。来るならいつでも相手してやるよ。それだけ。
北村 1年半ぶりにGENスポーツパレスに呼んでいただいて、タッグマッチであったが、とりあず4期生同期の馬場拓海からジャーマンスープレックスホールドで直接勝ちをあげることできました。その1年半前、同じ時期にZERO1とW-1でタッグマッチやったみたいで、僕が入る前。タナカ岩石だな? あのタナカ岩石が直接ウチからギブアップ勝ちしているみたいなんでね。全然絡みが少なくて残念だった。タッグマッチでもいいし、シングルマッチでもいいよ。どこでも場所は選ばないから、タナカ岩石、W-1、かかってきなさい! タナカ岩石が来るなら、俺が真っ先にぶち当たってやるよ。俺だけで十分だ。馬場みたいにジャーマンで3カウント獲ってやるからな。
- 第三試合
- シングルマッチ20分1本勝負
- 7分4秒
- アームロック
立花が得意の腕攻めを敢行。足で蹴り上げ、すかさず脇固めだ。しかし、これを逃れた一はオーバーヘッドキック。それでも立花はすぐさま捕まえて武者返し。そして腕十字でギブアップを迫る。
これをロープエスケープした一は立花のえびす落としを十字架固めで切り返し、しつこく丸め込みにかかる。前方回転エビ固めも仕掛けた一に対し、立花はすぐさま立ち上がってエルボー。そしてもう一度えびす落としを仕掛ける。
だが、これも逃れた一は立花がロープに走ったところでフランケンシュタイナー。あと一歩のところまで追い込んだかに思われたが、立花はそのまま下から一の腕をキャッチ。アームロックで締め上げ、ギブアップを奪い、同期対決にあっさりと勝利したのだった。
一のコメント
「もう4年の付き合いとなる。立花くんと初めてシングルをして、そんな特に……。この4年見てきたけど、どうでもいいよ。俺は後楽園、カズ・ハヤシとシングルやるから。同期と関係ない。でも、明日も立花だ。今日みたいに俺が勝つ!」
- 第四試合
- シングルマッチ20分1本勝負
- 11分17秒
- 逆片エビ固め
まずは腕の獲り合い、さらにロックアップで組み合う両者。しかし、すぐさまエルボーの打ち合いを開始。一歩も譲らずに打ち合う。次第に加偉が押し始めるが、仁木もショルダータックルでお返し。連発して加偉をダウンさせる。
しかし、加偉はコーナーに突っ込んできた仁木を自爆させるとストンピングを連打。そしてスライディングキックで仁木の顔面を撃ち抜く。さらにストンピングで追い打ちした加偉はネックロックに仁木を捕獲。続けてグラウンドに持ち込んでスリーパーだ。
仁木がロープエスケープするとすかさずヒップトスで叩きつけ、続けてボディスラム。そして逆エビ固めでギブアップを迫る。しかし、仁木はこれもロープエスケープ。エルボーで反撃を試みる。その仁木の反撃を加偉はエルボーアタックで遮断。そして、再びロープに走る。
しかし、仁木はこれをドロップキックで迎撃。串刺し式のエルボーアタックを連発し、お返しの逆エビ固めだ。加偉はこれをプッシュアップしながらロープエスケープ。サイドバスターとエルボーによる仁木の追撃をしのぐと、エルボーアタックで反撃。さらにバックエルボーでダウンさせると、再び逆エビ固めを仕掛ける。
だが、仁木もそうはさせじと足首を掴んでオーバーステップを防御。足で突き放すとスピアーで加偉をなぎ倒す。そしてこちらも今度こそはと逆エビ固めだ。今度は腰をガッチリと落として締め上げた仁木。
しかし、加偉も必死にロープエスケープ。仁木の攻撃をかいくぐるとカウンターのドロップキック。さらにコーナーで串刺し式のドロップキックを顔面に炸裂させる。続けてブレーンバスターで追撃した加偉は逆エビ固め。仁木が逃げようとすると逆片エビ固めに移行し、思いっきり反り上げて仁木からギブアップを奪い、同期対決2連勝を飾った。
加偉のコメント
「今日『WRESTLE SOUL』3回目で、僕自身試合するのは初めてで、冬フェスで闘った仁木とのシングルでしたけど、若手だし同期みたいなものだし、ライバルとか言われてます。でも、正直、今の僕にはそんなもん関係なくて、とにかく自分がのし上がっていくことだけを考えています。こんなところで負けてられないので、これからも上を目指していきます」
仁木のコメント
「とにかく悔しいです。また、負けちゃった。今日こそはと思って、冬フェスからやってきたんですけど、ダメでした。向こうは冬フェスに勝って『CRUISER FES』も出て、この間の試合、凄くいいところが出てて、なんか自分だけが置いていかれているような感じがします。でも、もう切り替えるしかないんで、明日も試合あるし、切り替えてまた臨みたいと思います」
- 第五試合
- シングルマッチ20分1本勝負
- 13分29秒
- オレンジサンセット
頓所がサイドからドロップキックを放って下村の側頭部を撃ち抜けば、下村は頓所の背中にフットスタンプ。腰、背中に攻撃の的を絞る。エルボー、チョップで腰にダメージを与え、その場飛びのムーンサルトを背中に投下。ダメージを与えていく。
さらに下村は倒れている頓所にドロップキックをぶちかまし、逆片エビ固め。ここを必死に逃れた頓所は下村を蟹挟みで倒すと、ドロップキックで反撃だ。さらに低空のドロップキック、バックドロップを連続で決めた頓所。
しかし、下村もすぐさまチョップで反撃。コーナーで素早く身体を入れ替え、セカンドロープからミサイルキックで一撃だ。頓所もエルボーで反撃するが、下村はチョップでこれを食い止め、頓所の延髄斬りもスカすと、倒れたところで背中にエルボードロップを投下し、エルボースマッシュでぶつかっていく。
頓所もスイング式DDTで反撃を試みるが、下村もブレーンバスターをすぐさま放って譲らない。両者ダウンした状況の中、ヒザ立ちになるとエルボーを打ち合う。やがて立ち上がって、エルボー合戦を始める頓所と下村。
その中で頓所が延髄斬り。そしてドラゴンスープレックスを狙う。下村はこれをサムソンクラッチで切り返すが、続くスモールパッケージは頓所も立ち上がってトラースキックを連発。そして、ジャーマンスープレックスホールド。
しかし、下村はこれをキックアウト。ならばと頓所はトドメのドラゴンスープレックスへ。これを体勢を入れ替えて防いだ下村はオレンジサンセット。頓所にのしかかるように固めて、頓所から3カウントを奪った。
試合後、マイクを握った下村。「丸め込みだけど、今日は俺の完全勝利だ。全然疲れてないし……いや疲れてないからね。2016年3月、2人とも団体は違うけど、その月にデビューして俺らは同期だ。シングル、タッグと何回かやり合ってきたけど、俺ら1回タッグを組んでみないか?」と頓所にタッグ結成を提案した。
それに対して頓所は「おもしろそうだな。組んでやってもいいよ」と受諾。「じゃあ、場所とかどこの団体とか大会もわからないけど、とりあず一回組もう」と、下村から手を差し出し、頓所と握手。
続いてマイクを握った頓所は次の3月1日に開催される『WRESTLE SOUL Vol.04』のプロデューサーとして加偉を指名。リングに上がった加偉もこれを引き受け、次回は加偉プロデュースによる『WRESTLE SOUL』が行われることが決定した。
下村のコメント
「2年ぶりぐらいにシングルやったんですけど、ほぼ同期でこういう相手とバチバチやるのは凄え楽しだったんですけど、一回組んで闘ってみたいというのがあって、今日勝ったら言おうと思っていて、それ言うためにも勝たなきゃいけなかったんで、丸め込みですけど勝ててよかったです」
頓所のコメント
「今日はご来場いただいてありがとうございました。試合に負けちゃったんですけど、良い大会だったんじゃないかなと思います。そして、次回、3月1日の『WRESTLE SOUL Vol.04』は藤村加偉プロデュースということで、僕は凄く加偉くんに期待しているんで、そこも楽しみにしています。それと今日闘った下村選手、『組んでみる?』って言われて、組むことになったんですけど、いつかわからないんですけど、何かが生まれるんじゃないかっていう気持ちで凄く楽しみです。ありがとうございいました」