- 第一試合
- WRESTLE-1 TAG LEAGUE 2017 決勝トーナメント1回戦① 時間無制限1本勝負
- 9分44秒
- ダイビングセントーン→片エビ固め
先発はジェイクと熊ゴロー。ジェイクの強烈なヘッドロックを外した熊ゴローはショルダータックル。そして、早速セントーンを投下! 珍しく一発で決まり、場内の歓声を浴びた。続いて、火野と土肥がチョップ合戦を展開するも、火野が途中でショルダータックルを繰り出して土肥をダウンさせる。代わったジェイクは土肥にニードロップを連発。序盤は土肥が捕まる展開となってしまった。ジェイクのバックブリーカー、火野のセントーンが土肥を襲う。脇腹を傷めたか、なかなか土肥は反撃ができない状況だ。余裕の火野は腕を後ろに回し、土肥のエルボーをあえて受ける。そして、フロントスープレックスで投げ飛ばしてみせた。しかし、土肥もようやく反撃して熊ゴローにタッチ。熊ゴローはフライングソーセージ、バックフリップで火野を攻撃。さらにセカンドロープからダイビングセントーンを投下だ。しかし、ラリアットにいったところを火野にラリアットで迎撃されダウン。ジェイクのコーナー最上段からの飛びつきネックブリーカーも食らってしまった。さらにジェイクはトラースキックから二段蹴り。だが、このピンチに土肥がすぐにカットに入る。火野を熊ゴローとのダブルのバックドロップで叩きつけ場外に追いやると、ジェイクには熊ゴローがカナディアンバックブリーカーの体勢からのフェイスバスター。最後は熊ゴローがコーナー最上段からダイビングセントーン! 見事に3カウントを奪い、土肥熊が決勝トーナメント進出を決めた。
火野&ジェイクのコメント
火野 やってもうたな。余裕やと思ってたらやられてもうた。俺の悪い癖でスロースターターやから。あいつらは元気やったね。そこでちょっと足を掬われた感じやった。ジェイク大丈夫? イッツ・オーケー? 相変わらず何言っているかわからんけど、ジェイクのほうがテクニックでは勝ってたって言うてる。違う? まあええ。でも、リーグ戦は全勝しているんや。そんなチームは他にいないやろう。組んだばっかりの俺らが全勝やで。ちょっとこれで終わるのはもったいないね。ジェイク、ネクストチャンス! ウチらのチームはまだまだ続くぜ。
- 第二試合
- WRESTLE-1 TAG LEAGUE 2017 決勝トーナメント1回戦② 時間無制限1本勝負
- 11分56秒
- ムーンサルトプレス→片エビ固め
先発のイケメンと伊藤がグラウンドで渡り合う。しかし、続く河野は三角絞めでいきなり稲葉を仕留めにかかる。これを脱出した稲葉はエルボー、ショルダータックルで反撃。素早い動きでスピードをつけて、巨体の河野をダウンさせた。しかし、河野もニーアタック、バックドロップでやり返す。背中から腰のあたりにテーピングを貼っている稲葉は苦しそうだ。この稲葉の腰に代わった伊藤が容赦ない蹴り。サッカーボールキックで蹴り飛ばして、キャメルクラッチでさらにダメージを与えていく。河野と伊藤は2人がかりでニーリフトとミドルキックを稲葉に叩き込むとダブルのエルボーアタック。さらに河野のジャンピングニーアタックが稲葉に炸裂する。しかし、稲葉も意地を見せる。河野のブレーンバスターをこらえると、逆に投げ返してみせた。ここでイケメンにようやくタッチ。鬱憤の溜まっているイケメンはミサイルキックを河野に打ち込み反撃の狼煙を上げた。しかし、今度はイケメンが場外に落とされ、伊藤の餌食に。伊藤は河野とタッチするとコーナーでニールキック、続けてブロックバスターを決める。そして、トドメのジャーマンの体勢へ。ところがここで稲葉が入ってきてショルダータックルでカット。ダイビングヘッドバットを投下すると、イケメンもスワントーンボムで続く。しかし、伊藤も3カウントを許さない。突っ込んできたイケメンを捕まえると、背中にブラジリアンキック。さらにハイキックで側頭部を撃ち抜いた。河野が稲葉を場外に引きつけている間に、伊藤は水面蹴りからパワーボムの体勢へ。しかし、イケメンはこれをアックスギロチンのように背後に抱えて伊藤をマットに串刺し。さらに低空のドロップキックで顔面を打ち抜いた。最後は稲葉が卍固めで河野を止めている間にムーンサルトプレスを2発連続で投下し、伊藤から3カウントを奪取。決勝進出を決めた。
河野&伊藤のコメント
伊藤 すいません、
河野 やっぱ強いな。悔しいな。クソ!
伊藤 これで246に挑戦できない……。もう一回巻きたかったですね。
河野 いや、いこうよ。俺らがきちんと実績残して。ちょっとお前の挑戦を遅らせちゃったから巻き返そう。
伊藤 今度リザルトが稲葉大樹とあるんで、勝ちたかったですね。
河野 それは任せた。NEW ERAに入るとかそれはお前の問題だからな。お前が決めてやる分には何の問題もない。ただ、俺はお前が希望していたW-1の上の奴とやるきっかけになったから。俺をどう利用するか。まあ任す。ありがとう。でも、まだ次があるからな。
- 第三試合
- タッグマッチ
- 6分23秒
- スモールパッケージホールド
三富、ライオンはキックで一を蹂躙。グロッキー状態の一に串刺し式の膝蹴り叩き込むなどやりたい放題だ。一も意地のドロップキックで反撃するが、代わった三富が手を踏みつけてタッチを妨害してしまう。そんな三富に一は怒りのドロップキック! さらに代わった皇は気迫のこもったランニングエルボーを連発して三富を追い込んでいく。しかし、三富は皇のドロップキックをかわしてあっさりライオンにタッチ。再び登場したライオンは強烈なキック攻撃と投げっぱなしジャーマンで皇を追い込んでいく。さらに三富がフットスタンプ、ライオンがサッカーボールキックの連続攻撃。ACE勢に反撃の隙を与えない。余裕の三富は皇とエルボー合戦を展開するが、張り手を受けたあとにラリアットでお返し。垂直落下式ブレーンバスターからソルティスプラッシュを放った。しかし、皇はこれを両膝を立てて迎撃。一瞬の隙を突いて丸め込んで三富から3カウントを奪ってみせたのだった。試合後、マイクを持った三富は「お金払ってプロレス習って、レフェリーにまで払ったか? どう見ても肩上がってんだろ!」とイチャモン。これに対して皇は、「勝ったぞ! さんざんバカにされて、ACEはW-1にいらないとか言われているけど、三富、お前が一番いらねえよ!」とやり返した。しかし、三富は「おい、8月から俺が全部勝っているから。1回こっきり勝ったぐらいで大きなことを言うのはやめてくれ。そこで提案があります。7000円を払って観ているお客様。ACEの試合は観たいですか?」と、観客に問い始めた。ここで観客席から「お前を観たくねえよ!」という野次が飛ぶと、「そんな声が出ると思っていました」と三富。そして、「もう一回、来月の後楽園でやってやる。次は負けた奴は金輪際W-1に出られない。まあ俺とライオンちゃんが負ける可能性は0だけどね」と、敗者追放マッチを提案したのだ。これに対して皇は、「追放でもなんでもやってやるよ!」と返答。三富レボリューションとACEの抗争はいよいよ最終局面へと突入し始めたようだ。
一&皇のコメント
一 やっと勝てた。ドンドン俺たちの力が伸びていって、あいつらあぐらかいていたな。たかをくくってんじゃねえぞ! 三富はW-1で勝ってないだろ。ACEにも負けたぞ! あんなことリング上で言いやがって。このリングから追放されるのはお前らだ!
皇 今日やっと勝つことができました。今まで何回もやって来てずっと負け続けているけど、今日の1勝はでかいと思います。次の後楽園、負けた奴がW-1追放で一生出られないって言ってたけど、俺が三富さんを倒して、三富さんをW-1のリングから追い出します。
三富&ライオンのコメント
三富 レフェリーを買収していたね。レフェリーにまで金払っている説。まああれを負けと認めるぐらい我々は懐深いですよ。本当にACEの試合を観たいかどうか甚だ疑問でしょうがなかったけど、もういい加減決着でいいでしょう。負けたほうは永久に出られない。僕はACEWをW-1と切り離したいんですよ。わかりづらいでしょ? ACEはACE、W-1はW-1。W-1のリングには上がれなくします。これが僕のマニュフェスト。幸福になりたい人が上がれる環境作りをやってきたいなと思います。
ライオン いやあ、今日の子どもたちはひどかったね。打撃が一回もなかったね。結構衝撃。
- 第四試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負
- 10分6秒
- PK→片エビ固め
W-1初参戦となる佐山はミドルキック、ドロップキックをMAZADAにぶち込み存在感を見せる。一方、こちらも初参戦の近野はカズと対峙。カズの強烈なチョップ、フロントキックにも怯むことなく、逆にレッグラリアットを炸裂させた。ここで論外がリングに登場。カズをMAZADAとの連係攻撃でダメージを与えると、近藤の急所を鉄柱に叩きつけて場外に追いやる。論外はグラウンド卍、クロスフェイスでカズを攻撃。レフェリーの気をそらしている間にMAZADAがリングに出てきて、カズの指を傷めつけるなど愚連隊の攻撃は抜かりがない。これでダメージを負ったカズに対して、代わった近野が背中にサッカーボールキックだ。やられっぱなしだったカズだが、代わったMAZADAにハンドスプリング式のキックを放って反撃。近藤がタッチを受けると、ランサルセでMAZADAを叩きつけた。近野の側転してからのトラースキックをもろに被弾するが、マンハッタンドロップからの低空DDTで佐山にタッチだ。続く佐山は得意の蹴りで近野に対抗していく。サッカーボールキックをぶち込み、ブレーンバスターに捕らえた佐山。一度は愚連隊のカットにあったが、すぐさま246がアシスト。近野にブレーンバスターを決めた。しかし、愚連隊が246を場外で抑えにかかり、リング上は近野と佐山の一騎打ちの状況に。蹴りの打ち合いとなったが、最後は近野が佐山をランニングPKで蹴り飛ばして3カウントを奪った。
カズ&近藤&佐山のコメント
佐山 (欠場した)仲川さんの代わりに大暴れしようと思ったんですけど、申し訳ないです。もっとトレーニングして強くなって帰ってきます。その時まで強くなっています。
近藤 若い選手は大歓迎だし、近野もそうだし、世に出てないレスラーいるだろ? お前もそうだよな。ウチでも使っていきたいから。
カズ 仲川くんが怪我したけど佐山くんは代わりじゃないから。佐山くんは佐山くん。自分自身でどういうふうにやって生きていくかだからね。
論外&MAZADA&近野のコメント
近野 W-1のリングは一発目だったけど、自分が蹴りを使う分、クルーザーの吉岡くんに興味があるんで、この次の試合じっくり観させてもらいます。
MAZADA おかげさまで勝っちゃいましたね。
論外 社長と副社長に言っておくぞ。なんでタイトルマッチじゃねえんだよ。土下座したんだぞ。
MAZADA (週刊プロレスの記者に向かって)こっちに土下座すればいいですかね。
論外 週刊プロレスのお力で。全日本プロレスではこれでいけたんだけどね。
MAZADA 全日本プロレス?
論外 いや、バイトというか友達が(笑)。いろいろ言うとバレちゃうから。
- 第五試合
- 8人タッグマッチ
- 11分35秒
- シルバーロック
序盤から荒れ放題の試合。両チームとも場外に出て乱闘を展開だ。アンディの標的はもちろんドランク。西側の壁に叩きつけていたぶっていく。リングに戻ればミサイルキックで打ち抜き、マスクを剥ぎにかかる。しかし、代わった佐藤が捕まってしまう。児玉にドロップキックを食らい、W-1王者・芦野からは強烈なエルボーとストンピングの洗礼だ。さらに立花もナックルを叩き込んで後輩をいたぶる。佐藤も必死にエルボーで反撃するが、ドランクの急所攻撃で悶絶。さらにからかうように飛び跳ねながらのアームブリーカーを食らってしまう。そんな佐藤をEnfants Terriblesはコーナーに逆さ吊りにしてストンピング攻撃だ。しかし、佐藤は必死のランニングエルボーアタックで芦野をダウンさせて、ようやくローンバトルから脱出。アンディがプランチャでドランクを場外に引きつけている間に、征矢が芦野と立花をまとめて蹴散らす。さらに岩石の頭を芦野に投下していく。一方の芦野もエルボースマッシュで征矢に反撃。代わった立花もエルボーで征矢に追撃だ。ならばと征矢も立花にスピアーからブレーンバスター。さらにデスバレーボムで叩きつけてから、ワイルドボンバーを後ろから、そして前からと2連発で放った。しかし、2発目を立花にかわされるとドランクがひょうたんで一撃。すかさず児玉もマッドスプラッシュを投下すると、どさくさに紛れて立花が竹刀で一撃! そして征矢を必殺のシルバーロックに捕獲! なんと征矢がギブアップし、立花が勝利を奪ったのだった。試合後、マイクを握った芦野は「征矢、お前はチャンピオンシップに挑戦できる実力あんのによ、ヘラヘラやってんな。それで負け続ければいいんですよ。興味ないんでやるならしっかりやれよ」とエールのようでエールでないような言葉を送って去っていった。
芦野&児玉&立花&ドランクのコメント
立花 あいつはもっと強いはずですよね? あんなふざけた奴が上にいるんだったら、俺がいたほうがいいよ。
芦野 よくやったよ。
立花 俺が征矢から獲ってっからな。
芦野 あんなふうに実力ある人間がヘラヘラやってて、ハッキリ言って迷走ですよね。俺らと一緒にやります? 覚悟を持ってさ。勝ち点0でヘラヘラして。だったら俺らとやるか? 征矢学心機一転。もっとプロレスを真摯にやってみろ。そうしたら、このベルトに挑戦させてあげないこともないよ。まあユニットに入ったら挑戦させてあげないけど、どうぞご自由に。
征矢&アンディ&岩石&佐藤のコメント
アンディ あいつら何やりたいんや! あんなのでW-1おもしろくなるのか?(と、吐き捨て一人で控室へ)。
征矢 いやぁ、負けちゃったな。でも、今日は楽しかったな。エンジョイしただろ?
岩石 あんたいい加減にしろよ! だからゼロ勝なんだよ!(と、激昂して岩石が征矢に掴みかかる)。勝ちが重要だって言ってんだろ!
※ここで岩石たちと入れ替わりでブラックタイガーⅦが登場。
ブラック 膝大丈夫? お前、膝大丈夫?
征矢 もしかしたらブラックタイガーⅦさんじゃないですか?
ブラック 俺たちのタッグリーグはまだ終わってないんだよ。俺とお前が組んで、11月29日にエントリーされているから。いいんだよ。あんなガキに言われる筋合いはないんだよ。それより膝は大丈夫?
征矢 いや、肘ですよ、肘。試合、観てないでしょ?
ブラック いや、観てた、観てた。膝は?
征矢 だから、膝じゃなくて肘ですから。でも、自分は楽しんでやらせてもらいました。
ブラック 今度から飲みながらやろうぜ。
- 第六試合
- WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ 60分1本勝負
- 19分19秒
- S・K→片エビ固め
※第11代王者・吉岡世起が初防衛に成功。
序盤から吉岡は厳しい攻め。場外に出ると鉄の仕切り板に頓所を叩きつけ、さらにランニングニーアタックで突っ込んでいく。これで大きなダメージを負った頓所はカウント19でようやく生還した。しかし、吉岡は攻撃の手を緩めない。リングに戻ってきた頓所の頭部にグラウンドで膝蹴りをぶち込むと、さらにフェイスロックで絞め上げていく。一度頓所が逃げるとスリーパー。さらにその体勢からネックブリーカーだ。吉岡は頓所をコーナーに逆さ吊りにすると顔をペチペチ叩いてから、、起き上がろうとしたところにフットスタンプ! 頓所もエルボーで反撃開始。これで吉岡にダメージを与えられないと見るや、打点の高いドロップキックで打ち抜く。そして、スイング式DDTだ。ようやく流れを掴んだ頓所はミサイルキックを炸裂させ、足を踏み台にしての延髄斬りまで決めた。しかし、吉岡はすぐさまミドルキックで頓所の反撃を遮断。トドメのclock strikeの体勢に入る。頓所はこれをDDTで切り返して、ドラゴンスープレックスの体勢に入るが、吉岡も決めさせない。すぐに蹴り技での逆襲だ。ロープにもたれかかった頓所を蹴飛ばして場外に追いやると、ラ・ケプラーダも決めてみせた。そして、吉岡は頓所の延髄斬りをかわすと、足を極めてからのキャメルクラッチに捕らえる。なんとかロープに逃れた頓所に吉岡は、「お前の覚悟を見せてみろ!」と叫びながら胸板にキックを連発だ。ここで受けに回っていた頓所だったが気力で起き上がり張り手を一閃! これで動きの止まった吉岡にバックドロップを連発していく。そして吉岡が起き上がってきたところに低空のドロップキックだ。頓所はエルボー、さらに頭突きを連発して吉岡を追い込み、コーナーに吉岡を設置。一度は落とされたものの、下からドロップキックで突き上げてから、トップロープに吉岡を立たせて雪崩式のフランケンシュタイナー! そしてドラゴンスープレックスの体勢に入るが、これが投げられないとリバースのフランケンシュタイナーで吉岡の首をマットに串刺し。続けてドラゴンスープレックスをついに決めてみせた。しかし、吉岡もこれでは沈まない。コーナーに上がった頓所の顔面をトラースキックで打ち抜き、パワーボムで叩きつける。そして、スワントーンボムを投下! さらにバズソーキック、トラースキックで頓所に追撃する吉岡。最後はclock strikeからのS・Kを炸裂させて、粘る頓所から3カウントを奪ったのだった。試合後マイクを握った吉岡は、「俺はずっとお前の覚悟が足りないとケツを叩いてきたけど、最後の最後で予想を超えたな。お前の覚悟は伝わったよ。でも、今日ので満足するんじゃねえぞ。今日の覚悟と思いを持っていれば、クルーザーを引っ張っていける人間になるんだよ。その時は俺が今日以上に叩き潰してやるから、またやろうぜ」と頓所の健闘をたたえたのだった。
吉岡のコメント
吉岡 ずっと尻を引っ叩いてきて、最後の最後で想像を超えたよな。あんなにやるって誰が想像した。強くなったよ。でも、まだ心が弱いんじゃないか? もっと上にいけるはずだよ。覚悟さえ決まれば。俺も薬剤師辞めて来てんだよ。それぐらいの覚悟を持っていれば上にいけるぞ。
※ここで近野剣心が登場。
近野 チャンピオン、おめでとう。強くて華やかで蹴りを使う。凄い興味持ったよ。
吉岡 これはこれは広島から来たダブプロレスの剣心さんですね。俺が後輩に対する熱いメッセージを言っている時に邪慢しに来たの?
近野 俺もせっかく広島から来たんでね。お前のベルト、お前自身に興味がある。
吉岡 光栄だね。でも、全日本プロレス、武藤塾で中之上さんと同期で逃げ出した人が今更のこのこ何の用ですか? まあ、J-STAGEの6人タッグでやったけど、仕留め切れなかったんで興味ありますよ。ただ、俺に刺激をくれるかどうかなんですよ。あんたは俺に何をくれるんだ?
近野 いつでもやってやるよ。広島からお前のベルト奪ってやる。やってやるぞ!
頓所のコメント
頓所 (泣きながら)せっかくのチャンスを掴めませんでした。もっと練習して、もっと強くなってチャンピオンの吉岡さんに挑みたいと思います。その時は必ず獲ります。
- 第七試合
- WRESTLE-1 TAG LEAGUE 2017 優勝決定戦 時間無制限1本勝負
- 34分02秒
- 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
※土肥熊が『W-1 TAG LEAGUE 2017』優勝を飾る。
『W-1 TAG LEAGUE 2017』もついに決勝戦。10.2新木場大会で行なわれたリーグ戦で引き分けているNEW ERA同士が最後の栄冠を争う。序盤は4者ともそれぞれグラウンドでの攻防を展開。そんな中、土肥が手四つで稲葉をねじ伏せ、自軍に連行。代わった熊ゴローも稲葉の腕をねじ上げていくが、稲葉にやり返されるとボディスラムで叩きつける。一方、稲葉から代わったイケメンは土肥にさりげなくイケメンクラッチを仕掛けると、延髄斬りで頭部にダメージを与えることに成功。代わった稲葉がキャメルクラッチで傷めつけてから、イケメンも雪崩式フランケンシュタイナーを決めるなど土肥を孤立させていたぶっていく。しかし、熊ゴローがこの救出に立ち上がる。稲葉とイケメンの2人をラリアットでなぎ倒すとセントーンを投下。さらに土肥をボディスラムで抱え上げて稲葉の上に落としていく。いつもとは逆の展開だ。これで土肥も復活。土肥熊は稲葉を代わる代わるボディスラムで叩きつけてダメージを与えていく。さらに熊ゴローはテーピングを貼っている稲葉の背中にもセントーンだ。これを2発も食らってしまった稲葉は悶絶。イケメンの救出もすぐにカットされて、ローンバトル状態に陥ってしまった。土肥からも背中へのセントーンを食らった稲葉。熊ゴローにはアルゼンチンバックブリーカーで抱え上げられ、カットに入ってきたイケメンも土肥にアルゼンチンに決められてしまった。熊ゴローにはベアハッグで締め上げられ、さらにコーナーに叩きつけられた稲葉。土肥からは背中にサッカーボールキックを食らって悶絶状態。そんな中、イケメンが何度も救出に入るがそのたびに土肥に蹴散らされてしまう。勢いに乗る土肥熊はダブルショルダーアタックからギロチン&セントーンの連係攻撃も決めてみせた。
しかし、ここで稲葉が意地のショルダータックルで反撃。ようやくローンバトルから脱出すると、代わったイケメンは熊ゴローにフランケンシュタイナーからロープを飛び降りながらのキック、場外からの蹴り上げ、スワントーンボムと矢継ぎ早に攻撃。さらに熊ゴローを蹴り飛ばし続けた。だが、熊ゴローは打点の低いドロップキックでイケメンの攻撃を遮断する。ここで土肥が入ってくると、土肥熊は串刺し式ラリアットを同時に決めて、土肥がイケメンを、熊ゴローが稲葉を抱え上げてのエアプレイスピンだ。主導権を握った土肥熊は、土肥がイケメンをスパインバスター、パワーボムと大技攻勢で仕留めにかかる。そして、必殺の垂直落下式ブレーンバスターへ。しかし、イケメンはこれを十字架固めに切り返して阻止。起き上がってきた土肥に正面から膝を顔面にぶち込み、逆に追い込んでみせる。さらに、背中に土肥を担いで首からマットに串刺し。稲葉が熊ゴローを場外に押さえている間にムーンサルトプレスを発射だ。1発目は被弾した土肥だったが、2発目は膝を立ててガード。そして、熊ゴローにタッチして窮地を脱した。代わった熊ゴローだったが、稲葉のランニングエルボーでダウン。さらにイケメンと稲葉のダブルブレーンバスター、エルボーとドロップキックのサンドイッチ攻撃まで被弾してしまった。しかし、今日の熊ゴローは一味違う。ロープに振られたところを逆にフライングソーセージで稲葉とイケメンまとめて押し潰す。そして、土肥熊はダブルインパクト式フェイスクラッシャーも決めると、イケメンにはサンドイッチラリアットをぶちかまして場外に追放だ。その間に熊ゴローがフェイスバスター、ショートレンジラリアットを稲葉に炸裂させる。そして、トップロープから必殺のダイビングセントーン! だが、稲葉はこれをキックアウト。熊ゴローに張り手を連発して反撃だ。一度は熊ゴローのカウンターのラリアットを食らったものの、すぐさま絡みつき、卍固めで仕留めにかかる。しかし、熊ゴローはこれも外してバックフリップで叩きつけてみせた。続いて代わった土肥は稲葉をハーフネルソンスープレックスで投げ飛ばしたが、ロープに飛んだところをイケメンがキックで迎撃。その反動を利用して稲葉がジャーマンスープレックス、さらにダイビングヘッドバットを投下する。そして、トドメの極反り卍固め! ここは熊ゴローがカットに入るが、イケメンがスワンダイブ式のミサイルキックでカット。さらに場外に逃げた熊ゴローにコーナーからトペ・コンヒーロだ。その間に稲葉は極反り卍固めで土肥を仕留めにかかる。だが、土肥は気力でロープに逃げると、丸め込みを仕掛けてくる稲葉を振り切り、ショルダータックル。さらにハーフネルソンスープレックスからラリアットを炸裂させた。そして、トドメの垂直落下式ブレーンバスター。だが、これでも仕留められない。「何やってんだよ!」と叫んで熊ゴローがコーナーへと上がる。そこにイケメンがキックでカットに入るが、土肥がすぐさまロープにジャンプしたイケメンをラリアットで撃墜。イケメンが場外に落ちている間に熊ゴローがこの日2発目のダイビングセントーンを稲葉に投下! 最後は土肥が垂直落下式ブレーンバスターでトドメを刺し、土肥熊が優勝を飾ったのだった。
試合後、タッグ王者の246が登場。カズがマイクを握ると、「次のタイトルマッチ、場所、日にち、お前ら2人で決めろ」と言い残して帰っていった。すると、今度はW-1王者の芦野がリングイン。「はい、11月5日、後楽園大会、どっちが挑戦するの? どっちでもいいから、決めておいてください」と、こちらも返事を聞かずに去っていったのだった。
リングに残った土肥熊。ここで熊ゴローが「俺に挑戦させてくれ! シングルを俺にやらせてくれ!」と土肥に直訴。土下座までして土肥に懇願した。「俺は芦野が気に入らねえ! あいつの伸び切った鼻を俺がへし折ってやんだよ。あいつは大嫌いだ! ぶち殺してやりてえ!」と思いの丈をぶちまけた熊ゴロー。この気持ちが伝わったのか、土肥も熊ゴローのW-1チャンピオンシップ挑戦を承諾。「たぶんいつもの100倍、200倍、1000倍は力を出せると思います」と、その背中を押した。そして、最後は熊ゴローの「3、2、1、レッスル! レッスル!」で大会を締めくくったのだった。
土肥&熊ゴローのコメント
熊ゴロー 孝司さん、ありがとう優勝したよ! なんで最後、またあの組み合わせになるかね。でも、初めてセントーン返された。
土肥 俺のブレーンバスターも返された。稲葉、イケメン、急造だと思ってたけど強かった。やっぱりすげえな。
熊ゴロー でも、孝司さん、11月の後楽園、タッグの挑戦する前にいかせてくれや。あいつやってやるわ。正論ぶってよ、ふざけんじゃねえよ! 俺が身体でぶつかってあいつの鼻へし折ってやるからよ。首洗って待っとけ!
土肥 それはジェラシー?
熊ゴロー 確かにあいつはすげえけど、俺が雑草魂でやってやるよ。
土肥 でも、お前もデビューして3年で2回もタッグベルトを獲って、タッグリーグも優勝して、そんな奴他の団体にいないよ。まあ、頭は偏差値12ぐらいかもしれないけど(笑)、末恐ろしい新人だよ。
熊ゴロー なんで笑うんですか! このタッグのスペシャリストがやってやるよ。
──今日のダイビングセントーンは今までで一番高かったような気がしますが?
熊ゴロー 本当に勝ちたかったんで。
土肥 タッグはどうする?
熊ゴロー それは決めてくれ。とりあえず俺はシングルで。
土肥 熊ゴローって自分がいいところだけは騒ぐんですけど、芦野に挑戦してみんなダメで、ただのタイトルマッチじゃないというか。勝つのは大事だけど、5分とか10分でサクッと負けちゃったらね。ここで熊ゴローに賭けたいなと思います。いつになく真剣な目になっていたんで、全力でサポートします。
熊ゴロー 練習に付き合ってくれよ。
土肥 俺の練習はきついぞ(笑)。