- 第一試合
- シングルマッチ
- 5分26秒
- キドクラッチ
一がドロップキックで先制するも、すぐに三富が巻き返す。サッカーボールキック、ネックブリーカーで傷めつけて、反撃してくる一にはチョップでお仕置きだ。しかし、コーナーに突っ込んだところを自爆し、一の延髄斬りを食らってしまう。それでも三富は牛殺しで一の首を傷めつけ、ソルティクラッチの体勢に。しかし、これがガッチリと極まらず、一はロープブレイク。そして、バックエルボーをぶちかまして反撃開始だ。三富も余裕を見せて反撃してくるが、その余裕をついて一瞬の丸め込み! 一が敗者追放マッチを前に三富から貴重な3カウントを奪った。
三富のコメント
「またレフェリー買収したか? 今日の試合も9割9分、俺が勝ってた。最後の最後で3つ叩いたのはレフェリーを買収したとしか思えない。まあ総合学院にお金を払うのも、レフェリーにお金を払うのもいいよ。じゃあお金を払ってでもW-1で生き残りたいの? そういう本質の部分の気概はわかんないし、俺らみたいにプロレスで幸福になりたい奴は……ちょっと待て。今日は俺に非があったのかもしれない。なんだか調子悪い。前回の後楽園もライオンちゃんが裏切ろうとしたのかもしれないね。ちょっと疑心暗鬼だ」
一のコメント
「3つ! 3つ入った! 入ったぞ! 追放されるのはお前らだ! 俺たちはこのW-1で生き残ってやる!」
- 第二試合
- タッグマッチ
- 8分16秒
- 飛鴻→片エビ固め
クルーザー戦線で闘う男たちにACEの皇が入ってのタッグマッチ。序盤から素早い攻防が繰り広げられる中、皇がアンディにミサイルキックを炸裂させる。しかし、アンディも2度目のミサイルキックは許さず。皇を自爆させると、頓所もスイング式DDTで追撃だ。頓所が喧嘩腰に吉岡に突っかかっていき、場外で引きつけている間にアンディが飛鴻で皇から3カウントを奪った。
アンディ&頓所のコメント
アンディ まあこんなもんやろう。それより、ドランク・アンディ、なんでタナカ岩石やねん。俺と組めよ。後楽園も3vs3か? やってられるか。次シングルやらせろ!
頓所 試合には勝ったけど自分が獲れなかったんで悔しいですね。また吉岡さんから3つ獲ればクルーザー挑戦できるかもしれないけど、俺はまだ諦めてないから。これからドンドンベルトに絡んでいきます。
吉岡&皇のコメント
吉岡 壮馬、お前総合学院の何期生だ? 3期生? 誰がいるんだ? 佐藤か。1期の頓所が挑戦してきたけど、お前もまだまだ伸びしろあるはずだ。期待してるからな。
皇 三富さんたちと追放マッチあるのにこんなところで負けて情けないです。でも、後楽園では自分が三富さんから獲って、あいつを追放します。
- 第三試合
- シングルマッチ
- 7分27秒
- アンディ・ヴー→体固め
序盤から場外乱闘で始まったこの試合。老獪なインサイドワークを誇るドランクが主導権を握る。岩石が反撃してもすぐに場外に出て撹乱し、リングに戻ればコーナーマットを外してレフェリーの気をそらして、チョーク攻撃だ。しかし、岩石もカンヌキからのヘッドバットで反撃すると、河津落とし、ダブルアームスープレックスだ。ドランクが握手で油断させてからのサミング攻撃もなんのそので、すぐに頭突きを繰り出してドランクをダウンさせる。だが、ドランクはスリーパーで岩石を捕まえてスタミナを奪うと、最後はアンディ・ヴーで3カウントを獲ったのだった。
ドランクのコメント(立花が通訳)
「こいつしゃべれねえからよ、日本語を。俺が通訳してやるよ。よっく聞いとけ。なんだ今日のマッチメイクは? なんでアンディ・ウーがいねえんだよ、ああん? あいつよ、このドランク・アンディが怖いから逃げただろ。そんな調子じゃよ、のし上がれねえぞ。今日はよ、とりあえず完璧な二日酔いだよ。いつもにも増して完璧な二日酔いだけど、勝ったよ。この調子でドランク・アンディ上に上がっていくからよ。目離すんじゃねえぞ、おい」
岩石のコメント
「意味のわからない相手、正体不明の相手に負けるなんて後味悪すぎる。ドランク・アンディの世界にもっていかれた。気持ち切り返る。次、征矢さんだよ。俺の気持ちを全部ぶつけるからな。今日の気持ちもぶつけるからな!」
- 第四試合
- タッグマッチ
- 15分42秒
- Fucking bomb→体固め
論外のショルダータックルは火野に通じず。逆に吹き飛ばされてしまう。チョップを打ってもびくともしない火野に論外は逆にチョップでダメージを負わされてしまう。続いてジェイクにも傷めつけられると、思わず元同じチームメイトということで火野にタッチを求めてしまう始末。なかなか苦境から脱せずにいた。しかし、ジェイクにサミングで反撃すると、「いい加減代われ、馬鹿野郎!」と征矢にタッチ。そして、征矢にボディスラムでジェイクを叩きつけさせてから自分がフォールするという行動を繰り返す。しかし、これでは3カウントが獲れない。「お前のスラム通用しないぞ」と文句を言って、結局征矢にタッチしてしまった。その後、征矢は代わった火野とチョップ合戦。論外への誤爆はあったものの、ブルドッキングヘッドロック、まとめてを決めてみせた。そしてコーナーで火野を捕らえた征矢。「論ちゃん!」と論外を呼び込んでトレイン攻撃を試みたが、あっさりとかわされ、逆に火野のラリアットの餌食にされてしまう。論外も火野に串刺し式ラリアットを食わされ悶絶。その間に征矢はジェイクと火野の合体チョークスラムを食らってしまった。それでもワイルドボンバーで攻め込んだ征矢。しかし、パワーボムの体勢に入ったところをジェイクにトラースキックでカットされ、火野にはショートレンジのラリアットでなぎ倒される。最後はFucking bombで叩きつけられ、3カウント負けを喫した。
火野&ジェイクのコメント
ジェイク 俺たちは全勝したのにトーナメント一発で負けたら終わりか? 俺たちのタッグはまだ終わらない。
火野 その一発目が今日や。ウチらはこれからや。火野&ジェイク、ネクストマッチ!
征矢&論外のコメント
論外 おい、俺らの連係、もうちょいで完成だな。俺たちのタッグリーグはまだ始まってないから。
征矢 タッグリーグ? あんた誰だ?
論外 今日はノーマスクだから。いいね。ようやく元気出てきた。W-1はこれぐらい適当に遊んでればいいんだよ。だいぶ連係噛み合ってきたと思わない?
征矢 今日は頭打って何日かわからないけど、12月誕生日ですよね? 論ちゃんもね。楽しもうぜ。シャンパン入れちゃう?
論外 ドンペン入れる? またか金なくなるな。メモリーメモリー。飲まなきゃやってられないよ。楽しんでやろうよ
征矢 それから、タナカ岩石くん、おもしろくもなんともないよ。あいつがおもしろいのは顔だけ。あいつは頭も顔も硬いんだよ。だから周りにおいていかれるんだ、あいつは。勝ち負けにこだわる? あいつがこだわるのは違うだろ。もっと他にやることがあるだろう! 俺は違うパートナーを探しに出る旅に行くから!
- 第五試合
- タッグマッチ
- 12分6秒
- ファルコンアロー→片エビ固め
11月19日の千葉Blue Field大会でタッグ王座の防衛戦を控えるチーム246が地元・茨城を拠点とするGJPプロレスの吉田&ダーイシとそれぞれ組んで闘うタッグマッチ。まずはカズがダーイシと対戦。ダーイシは持ち前のパワーでカズに攻め込む。一方の吉田は近藤のパワーに苦しめられるも、スピードで対抗。カズとの連係も決めてみせた。しかし、ダーイシがアイアンクローでカズを捕獲。持ち前の怪力でカズの顔面を締めつけて苦しめていく。近藤もロープでカズの顔面をこすってアシスト。さらにナックルを振るって追撃だ。だが、カズもハンドスプリング式のキックを近藤に見舞って脱出。代わった吉田は近藤とエルボー合戦。さらに掌底、キックと打撃で攻め込んでいく。近藤もマンハッタンドロップ、低空のDDTで傷めつけてダーイシにタッチ。そのダーイシに吉田はブレーンバスターをかわしてスリーパーからランニングニーだ。そして、場外にダーイシを連れ出すと、なんとデスバレーボムの荒技! しかし、リングに戻ると近藤がスピアーを吉田に決めてアシスト。ダーイシはボディプレス、ドリラーホールパイルドライバーを決めると、最後はブレーンバスターの体勢で吉田を持ち上げ、旋回しながら前方に叩きつけて勝利を奪ったのだった。
近藤&ダーイシのコメント
近藤 勝ってくれました。得意技はクロー?
ダーイシ クローです。
近藤 腕、見てみろ、社長の顔を潰すところだったよ。
ダーイシ ありがとうございました。
カズ&吉田のコメント
カズ ありがとうございました。
吉田 初のW-1のリング、武藤さんとカズさん、オーラ感じました。
カズ とりあえず茨城にこのような熱いプロレスを広めたい意志を持った人間がいるので凄くうれしいです。武藤さんが今、前回の文体の時にやろうとしてたどこの団体も一生懸命やっているんだっていう団体の一つに入っていると思っています。あとは吉田さんが茨城での熱い思いを語ってくれます。
吉田 これをきっかけに武藤さんじゃないですけど、点が先になるように僕たち地方のプロレスがW-1さんのような団体とつながってプロレス界を微力ながら盛り上げたいと思います。また出させてもらうのでよろしくお願い致します。
- 第六試合
- タッグマッチ
- 13分28秒
- ランニングニー→片エビ固め
若い大型の伊藤と佐藤が序盤から激突。ここは先輩でリザルト王者の伊藤が貫禄を見せて、ショルダータックルで吹き飛ばし、蹴りを見舞っていく。さらに場外に出されると、河野に客席にぶん投げられるという先輩たちからの厳しい洗礼を浴びせられた。河野のニーアタック、伊藤の蹴りと厳しい攻撃を受け続けた佐藤だが、飛んできた伊藤をキャッチしてそのまま叩きつけてようやくローンバトルから脱出だ。今度は代わった稲葉が鬱憤を晴らすかのように大暴れ。ショルダータックルで飛んできて、タイトルマッチを控える伊藤には顔面ウォッシュをお見舞いだ。伊藤の蹴りも素早くかわすと、卍固めの体勢へ。しかし、伊藤も屈せずにミドルキック、ジャーマンで反撃する。すぐさま稲葉もジャーマンでお返しして、ここは痛み分けの形となった。この稲葉の奮闘ぶりに佐藤が気合いを入れてリングイン。自分よりも大きな河野を稲葉の延髄斬りのアシストでブレーンバスターで投げてから、ストレッチボムの体勢に入る。しかし、ここは伊藤がキックでカット。河野&伊藤の連係攻撃から、チョークスラムとバックドロップの合体技を食らい、最後は河野のランニングニーで3カウント負けを喫した。
河野&伊藤のコメント
伊藤 まあ稲葉さん、今日の感じだと大丈夫です。それより佐藤が元気ないッスね。新人のくせに。もっともっと来てほしかった。ちょっとやりたんないですね。
河野 まあタッグのほうもきちんとやっていかないと。他団体もあるから。それもしっかり形を残して、せっかく敵地に乗り込むからめちゃくちゃやって、W-1アピールしてそのまま後楽園に行こう。
稲葉&佐藤のコメント
稲葉 次の後楽園で伊藤からリザルトを獲って、伊藤をNEW ERAに入れたい。入ったほうが伊藤は伸びると思っているので、リザルトを獲るのと伊藤のNEW ERA入りを目標にがんばりたいと思います。
佐藤 今日初めてセミでやらせてもらったんですけど、まだまだセミでできる器でもないし、練習が必要だなと思いました。タッグ組んでいる先輩たちに迷惑をかけないように一戦一戦しっかり闘っていきたいと思います。
- 第七試合
- UWA世界6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
- 21分2秒
- アンクルロック
※第59代王者組・黒潮”イケメン”二郎&土肥孝司&熊ゴロー組が2度目の防衛に失敗。芦野祥太郎&児玉裕輔&立花誠吾組が第60代王者組となる。
入場時、来場していた子どもたちをリングに上げたイケメンだが、子どもたちはいかついレスラーたちに囲まれて恐怖のあまり号泣してしまうというハプニングが起きてしまった。波乱の予感がする中、NEW ERAvsEnfants TerriblesのUWA世界6人タッグマッチは熊ゴローと立花のマッチアップでスタート。しかし、熊ゴローは立花を軽く蹴散らし、11月5日の後楽園大会で挑戦するW-1王者・芦野を挑発して呼び込む。だが、芦野は応じない。その代わりに熊ゴローは立花をたっぷりといたぶってみせた。一方の立花も代わった土肥を相手に奮闘するものの、パワースラムで叩きつけられてしまう。さらに代わった児玉もイケメンに翻弄される。序盤は王者組が主導権を握って試合を進めた。しかし、熊ゴローが芦野を挑発するあまり、隙を突かれて児玉に場外に落とされてしまう。こうなるとEnfants Terriblesのペース。芦野自らイスや傘を使って、客席で熊ゴローをいたぶる。土肥もイケメンも場外で劣勢に立たされてしまった。リングに戻っても芦野は熊ゴローを俵返しで投げ飛ばし、立花を使って傷めつけていく。さらにEnfants Terriblesは熊ゴローの右腕に照準。児玉、芦野、立花と順繰りに集中攻撃だ。熊ゴローは児玉のスリーパーに捕まり悶絶。脱出する糸口がなかなか見えずにいた。しかし、立花と児玉にロープに飛ばされたところを逆にフライングソーセージを食らわせると、すかさず入ってきた芦野もこれで圧殺してみせた。ここで土肥がタッチを受けると、Enfants Terriblesを一人でボディスラムで叩きつけていく大暴れ。児玉にスパインバスターを見舞うと、イケメンがすかさずミサイルキックで追撃だ。さらに芦野を捕まえて、土肥熊がサンドイッチラリアット、イケメンがライオンサルトの大攻勢。続けて熊ゴローがカナディアンバックブリーカーの体勢からフェイスバスターで叩きつけていく。感情的になっている熊ゴローは芦野をマウントからのエルボーで攻め込む場面もあった。劣勢に立たされていた芦野だったが、イケメンのムーンサルトを自爆させてアンクルロックに切り返す。そして、リング内でイケメンを孤立させると、トドメのアンクルロックへ。何度も脱出を試みたイケメンだが、ついにギブアップ! 芦野がタップアウトを奪い、Enfants TerriblesがUWA世界6人タッグ王座を奪取した。試合後、熊ゴローは芦野と小競り合いを繰り返すが、土肥たちに止められ退場。その後、芦野たちはUWAのベルトを足蹴にして、勝ち名乗りを受けて去っていった。
芦野&児玉&立花のコメント
芦野 これが現在のW-1の勢力図。チームとして秀でていて、Enfants Terriblesは個々の力も上なんで、これが結果です。
児玉 熊はあんなんで芦野に挑戦できると思ってんのか?
芦野 まあまあ会社が挑戦権を与えちゃったんで、そのレベルにはいない人間なんで、今日は時間がかかっちゃいましたけど、後楽園ではもっと短い時間で仕留めますよ。俺が勝って仕留めますんで。UWA、返上してもいいですけどね。
児玉 いらないよね。
芦野 僕は(無差別級のベルトを叩いて)これがすべてなんで。それ以外のタイトルは興味ないんで(と、UWAのベルトを足元に捨てる)。あとは会社に任せたんで。以上。
イケメン&土肥&熊ゴローのコメント
イケメン ごめん、獲られた……。文体から何も変わってねえよ……。
土肥 ベルトを足蹴にして、シングルのベルト以外は価値がねえのか? そんなことねえだろう。また俺らが持って、UWAをメインで盛り上げていこうと思ったんだけど、熱くなりすぎちゃったね。
熊ゴロー 暴走しすぎた。俺のせいです。
土肥 その憎しみをパワーに変えてくれ。俺がサポートする。
熊ゴロー 後楽園まで時間がねえけど、あいつへの憎悪で沸々しています。後楽園、やってやるからな! UWAのベルトをなんだと思ってんだよ! ふざけんな!