- 第一試合
- シングルマッチ 20分1本勝負
- 6分18秒
- シルバーロック
本日成人式を迎えた立花。まずは腕を取ってから、グラウンドに佐藤を持ち込む。佐藤がブレーンバスターを繰り出すと脇固めに切り返し。さらにアームロックに捕獲して、ジワジワと佐藤をいたぶっていく。左腕に集中攻撃を食らっていた佐藤だが、なんとか脱出するとエルボーアタックで立花を吹っ飛ばす。さらにブレーンバスターを繰り出し、コブラツイストに捕獲。続けてその体勢から持ち上げてオクラホマスタンピートだ。しかし、立花は続く佐藤のバックドロップをこらえると、STOで叩きつけ、腕ひしぎ逆十字固め! これを佐藤がロープブレイクするとリング中央まで引きずり戻し、必殺のシルバーロックでギブアップを奪った。
立花のコメント
「今日はとにかくこれ(酒)だよ。てめえら成人祝い持ってきたのか? なんだてめえこらああ〜ん? 去年までは芦野さん1人だったけど、2018年はEnfants Terriblesは個人個人も上目指していくぞ、ああん?」
佐藤のコメント
「新年1発目にシングルやらせてもらって、W-1は今日が闘い初めですけど、僕は1日にZERO1に出させてもらってタナカさんと勝ってます。その勢いで勝ちたかったんですけど、負けてしまいました。いち早く、いち早く、皆さんに初勝利をお届けします」
- 第二試合
- 6人タッグマッチ 20分1本勝負
- 9分2秒
- リストクラッチ式ノーザンライトスープレックスホールド
馬場の挑発で三富が先発で登場。ACE勢は先制攻撃を仕掛けたものの、すぐに三富組が挽回。馬場を捕獲し、三富がニードロップを食らわせる。さらに竹田も気合いの入ったボディスラムで攻め立てる。ローンバトルを強いられる馬場。たまらず頓所や一が救出に入るが、すぐに排除されてしまう。ならばと馬場は気力を振り絞ってなんとか脱出。頓所がミサイルキック、さらに一も出てきて、竹田にサンドイッチドロップキックを食らわせる。頓所は大谷を踏み台にしてスイング式DDTを竹田に敢行。さらに代わった一が大谷にブレーンバスターからSTFだ。三富がカットに入ってくるが、ここは馬場が気合満点で排除。ACEが勝利のチャンスを掴む。しかし、ここで攻め込みたい一だったが、大谷にスタナー、エルボーアタックを食らってしまう。そして、三富のソルティスプラッシュも炸裂。これでグロッキーとなった大谷はリストクラッチ式のノーザンライトスープレックスで一から3カウントを奪ったのだった。
三富&大谷&竹田のコメント
三富 というわけで完勝を収めることができました。おい、ACE、気迫は見えてきたよ。だけど、芋づる式で何ら苦しいこともせずに毎月後楽園ホールに上がれてしまう温室育ちの彼らにとって、大谷と竹田は劇薬になったんじゃないの? こうやってマスコミに取り上げられることもないし、GAORAの中継もない。だけど、試合見て分かるでしょ? 彼らのほうがグッジョブだったじゃないですか? のし上がろうとしている奴らはいるんだよ。温室育ちのACE、7000円払って見る価値ある? 彼らのほうが必要なのかもしれない。そう思って送り込みました。
竹田 頓所? 最後、絡んできましたね、あいつね。ちょっとどっかでもう一回やりたいなと。
三富 彼のほうが試合数全然多いから。頓所とか呼ばれてないでしょ? 月に10試合、15試合ぐらいやってる。顔じゃねえって。言ったほうがいい。
大谷 僕は三富さんと考えが違って、彼らを見下してはいないし、あんなケンカ売られるとやるしかないですよね。
三富 ということで俺はいいから。彼らで盛り上げていこうと思います。ACEもW-1も本当にがんばってる奴を優遇してくれ。
竹田 ちょっと爪痕残せなかったんで。
大谷 ACEでまたタッグを組むんで、売られたケンカ、買ってやりましょう。
頓所&一&馬場のコメント
馬場 三富の野郎! ACE、ナメんじゃねえ!
頓所 大谷、竹田! 今日は三富に行くと思ったけどさ、大谷、竹田のほうに目がいっちゃったよ。今月、27日にも一と組んでタッグマッチやるから。ACEのリングに上がる時は覚悟して上がってこいよ。
一 27日のACE大会、楽しみになった。あと20日。ぐらいどんだけ強くなるか。次は勝つ。
- 第三試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負
- 9分15秒
- 前方回転エビ固め
ドランクはこれまでアンディより奪ってきた本家・アンディマスクをドランクマスクの上に被って登場。感情的になるアンディはドランクをロープにもたれかからせてストンピングを連打。そこに場外から吉岡がドロップキックで顔面を打ち抜いてみせた。しかし、代わった吉岡がセコンドの立花に足を引っ張られてEnfants Terriblesに捕まってしまう。児玉、芦野、さらにドランクと攻め立てられた吉岡だが、児玉にカウンターのジャンピングキックを食らわせて形勢逆転。代わった土方はサッカーボールキックで児玉を打ち抜いてみせる。代わったドランクにはカウンターのハイキックからランニングジャンピングハイキックだ。そしてアンディに交代。アンディはミサイルキックを3つのコーナーから発射し、それらすべて炸裂させると、馬乗りになってドランクのマスクを剥ぎにかかる。しかし、ドランクのマンハッタンドロップが炸裂し、アンディは悶絶。立花の竹刀攻撃、児玉のトラースキック、芦野のスープレックスが決まり、最後はドランクのパイルドライバーでマットに串刺しとなってしまった。そして、ドランクがトドメのアンディ・ヴーを狙う。しかし、アンディはこれを前方回転エビ固めで切り返し。見事に3カウントが入り、アンディが勝利を飾った。だが、負けたにも関わらずアンディをいたぶるEnfants Terribles。このピンチに謎のマスクマンが登場! 見事な人工衛星式DDT、さらにトペ・コンヒーロを決めて、Enfants Terriblesを蹴散らしてみせた。バックステージにも出現した謎のマスクマンは自ら、「ソイ・アレハンドロ(私はアレハンドロだ)」とスペイン語で名乗り。アレハンドロという名前が明らかとなったのだった。
芦野&児玉&ドランク&立花のコメント
児玉 誰だあれは? 見たことあんな。知ってんなあ。
芦野 NEW ERAの新戦力か? おもしろいじゃねえか。あんなチビっ子が帰ってきたって変わらねえぞ。このベルトは無差別だから、あのチビっ子でも挑戦してくればやってやらないことはないぞ。(立花を指して)新成人だぞ、この野郎!
立花 こんな成人……。
芦野 まあまあ2018年もEnfants Terriblesでいきましょう。
アンディ&吉岡&土方&アレハンドロのコメント
アレハンドロ ソイ・アレハンドロ!(私はアレハンドロだ)。
アンディ 今日で終わりにしようと思ったけど、勝ちは勝ちやけど、悔しいし、最後誰やあいつ? 助けられたけどいいとこもっていきやがった。
吉岡 わかんねえ奴出てきたけど楽しみだな。2月から『CRUISER FES』始まるけど出ないらしいんで、勝った人をチャンピオンんとして迎え撃ちますよ。刺激をくれる人が勝ち上がってくることを望みます。
土方 新年最初の試合で緊張しましたけど、個人的に2点ほど。芦野凄いね。チャンピオン。あのキャリアでやったことがある人じゃないとわからないけど、団体のチャンピオンに君臨しているのがわかりました。刺激を受けました。そして『CRUISER FES』。体調もバッチリです。私も出場させていただきたい。以上です。
- 第四試合
- 3wayマッチ 30分1本勝負
- 8分49秒
- ムーンサルトプレス→片エビ固め
試合巧者3人による3WAYマッチ。観客の大「イケメン!」コールを聞いて、河野とMAZADAの両ベテランは帰ろうとしてしまう。ようやく試合が始まると、河野とMAZADAのショルダータックルを受けて、勢い良く起き上がるというムーブ。さらにボディスラムを2人から食らってしまうが、スワンダイブ式のミサイルキックで2人まとめて吹っ飛ばす。だが、ブレーンバスターを河野に切り返されて、逆に叩きつけられてしまう。河野はチャンスと見てコーナーに上がりニードロップを狙うが、MAZADAが出てきてイケメンにDDT。すかされた河野はMAZADAにニーアタックで攻め込むが、イケメンがカット。イケメンはMAZADAにイケメン落とし、ツームストンパイルドライバーの大技攻勢。さらに場外にいた河野にトペ・コンヒーロを決める。最後はムーンサルトプレスでMAZADAから3カウントを奪ったのだった。
イケメンのコメント
「ずるくねえ? 俺しか動いてねえじゃん。とにかくあけましておめでとうございます。いいスタート切ることができたんで、DDTでもW-1でも羽根を伸ばしつついい結果を残したいと思います。フィニッシュ」
第4試合終了後、W-1の所属選手となった木村花が登場。社長のカズと共に、「あけましておめでとうございます。木村花と申します。私はプロレスリングACEで試合を続けてきたんですけど、W-1に入団させてもらって、今まで培ってきたものをW-1にも還元できるようにがんばっていこうと思っているので、どうかよろしくお願いします」と挨拶を行なった。そして、早速、2月14日の後楽園ホール大会への出場も決定。ビジョンで、木村花&安納サオリvs白姫美叶&万喜なつみというカードも発表された。
カズ&木村花のコメント
カズ スケジュール的にどうするというよりも、さらに羽ばたく可能性を見せるリングをW-1にしていただけたらと思います
──毎回W-1の大会に出るんですか?
カズ いえ他と重なるのであれば、そこに出てもらう。今まで築き上げてきたものは大事にしてほしいですね。うまく木村花というブランドを作れたら僕はうれしいと思います。
──女子の所属選手は初めてとなるが。
カズ 初めてですね。僕たち男子と絡むことは考えていなくて、男子の大会だからこそ見せられる木村花を出していただければと思います。
──所属になることの決め手となったのは?
木村 同期の立花誠吾とかがW-1に入ったのを見て、私もそろそろ、自分がやってきたこと、できることを信じて、環境を変えてみたいなと思いました。
カズ 僕的には新しいものを見せてもらいたいなと思います。W-1だけではなく他でもできるものをドンドン作ってほしいし。
木村 模索していって、新たなものを作れればおもしろいなと思います。
──女子部として今後所属選手は増やすつもりですか?
カズ まったく自分たちと女子部で関わることはしないと思っているので、彼女がプロデュースできることをバックアップしていきたいですん。
──後輩を育てたいという気持ちはありますか?
木村 後輩っていう意識はないんですけど、男子のプロレスを受け継いだ女子選手は少ないので、そういう選手が増えればいいなと思います。
──外の団体に出る時はW-1を背負ってという気持ちになりますか?
木村 やっぱり生半可な試合はできないと思いますし、やっぱりW-1所属としてその名に恥じないようにプロレス総合学院出身者として恥ずかしくない試合をしたいと思っています。
──男子とやってみたい?
木村 今はそういう考えはないですけど、そういう流れがあれば。自分はなんでもやってみたいので、可能性はゼロではないです。
- 第五試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 15分14秒
- ムササビプレス→片エビ固め
久々に対峙するAKIRAに征矢も気合いが入る。しかし、岩石の頭突き攻撃に悶絶。コーナーでショルダータックルを食らい、水車落としで叩きつけられる。ならばと征矢はスピアでお返し。代わった論外は岩石を蹴飛ばし、メキシカンストレッチで追い込んでいく。さらに征矢も逆エビ固めで追撃。論外もレフェリーの目を盗んで征矢の身体を反らして、岩石にダメージを与えていく。だが、岩石もギブアップしない。ならばと論外は頭突き攻撃をするものの、硬い岩石の頭に逆に自分の頭部にダメージを負ってしまう。ここで岩石組はAKIRAに交代。AKIRAはフライングラリアットからオールドボーイで固めていく。しかし、論外がこれを逃れたところで、征矢がラリアットで救出。論外からタッチを受けた征矢はワイルドチョップから、まとめてで岩石もまとめて蹴散らす。さらにブレーンバスターでAKIRAをいためつけた征矢。ここで論外が出てきてAKIRAを捕獲。「絶対当てろよ」とラリアット攻撃を命じるが、案の定これが論外に誤爆。一気に流れを奪われた征矢は岩石、AKIRAのトレイン攻撃からダブルブレーンバスターを食らってしまう。しかし、征矢もダブルラリアットで反撃。そして、再びAKIRAを論外に捕まえさせる。だが、案の定、これもラリアットが論外に誤爆。征矢に岩石のバックドロップ、AKIRAのシャイニングウィザードが炸裂し、さらに岩石のダイビングヘッドバットも被弾する。そして、トドメはAKIRAのムササビプレス! 2発連続で決まり、AKIRAが征矢から3カウントを奪ったのだった。
試合後、マイクを握ったAKIRA。「征矢! お前に言っておきたいことがあんだよ。来い、こら!」と呼び止めてリングに戻すと、「新年早々おちゃらけてんじゃねえよ! お前、それでいいのかよ! お前は日本の、いや世界のプロレスを背負っていく器なんだよ。こんなちっぽけな会社でちっちゃくまとまってどうすんだよ! 目を覚ませ! ここにいるお客さんだってお前がチャンピオンシップでがんばってる姿が見たいんだよ!」と征矢に対して檄を飛ばした。この激に対して最初は「お正月と言えばお年玉だろう」と相変わらずおちゃらけようとしていた征矢だったが、「俺だってどうしていいかわかんねえんだよ! 答えを教えてくれよ!」と取り乱しながら絶叫。「ほっといてくれ! 俺に構うな!」と言い残してリングから去ったのだった。
征矢のコメント
「まったくお節介な野郎だ。ほっといてくれ。俺だってわかってるよ。変わらなきゃいけないってわかってるよ。わかってる。わかってんだよ。一番自分が理解してるよ!」
AKIRA&岩石のコメント
AKIRA 征矢学には目を覚ましてほしいって言ったつもりなんだけど。あいつ別に遠慮することないと思うんだよ。やっちゃっていいと思うんだ。日本のプロレス界を背負える、世界のプロレス界を背負える。できると思うんだ。岩石だってそう思っているし、遊んでる場合じゃないだろうって。だから、いいんだよ、敵を作ったって。プロレスラーは自分の生き様をリングにどれだけ刻み込めるか。俺からはそれだけ。
岩石 尊敬していたAKIRA先生と組めて良かったです。でも、征矢学に昔みたいに戻ってほしい。強い征矢学に戻ってほしい。この気持ちがちょっとでも伝わったと思っています。だから、俺とAKIRAさんの気持ち、あの人にまだまだ伝え続けますよ。
- 第六試合
- WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ 60分1本勝負
- 15分9秒
- 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
※第12代王者組・土肥孝司&熊ゴロー、2度目の防衛に成功。
タッグ王座を懸けたNEW ERA対決。まず先手を取ったのは土肥熊。伊藤を捕まえると、熊ゴローがボディスラムでいためつけ、さらに土肥との合体パイルドライバーを食らわせる。さらに土肥がアイアンクロー、逆水平チョップ、熊ゴローも串刺し式ラリアットを2連発で放ってから、セカンドロープからダイビングセントーンだ。しかし、伊藤もパワースラムでお返し。代わった稲葉はコーナーで串刺し式のキックから、顔面ウオッシュを見舞っていく。さらにコーナーにもたれかかる熊ゴローにローリングセントーンを2連発だ。そして、熊ゴローをコブラツイストに捕獲した稲葉。だが、熊ゴローはアルゼンチンバックブリーカーで切り返し、そのままバックフリップで叩きつける。一方の稲葉と伊藤の反撃も断ち切り、土肥のフライングソーセージを熊ゴローがドロップキックを食らわせてアシストして追撃。熊ゴローは稲葉にもセントーンを決めると、続けて合体技を狙って土肥がコーナーに上がる。しかし、距離が遠かったこともあり、稲葉たちがこれを阻止。稲葉のダイビングエルボードロップ、伊藤のボディプレス、PKが次々と土肥に決まる。さらに土肥の背中にブラジリアンキックを食らわせた伊藤は必殺のジャーマンスープレックスだ。しかし、これを熊ゴローがカット。稲葉をラリアットでなぎ倒すと、伊藤をアルゼンチンバックブリーカーに捕らえて、そのまま稲葉に叩きつける。そして、伊藤にはカナディアンバックブリーカーからのフェイスバスターだ。そこからコーナーに上がろうとした熊ゴロー。これを稲葉が阻止して、場外に出た熊ゴローにエプロンサイドからダイブしてのエルボーアタックを食らわせる。その間、リング上では伊藤と土肥がキックとチョップの打ち合いだ。伊藤の蹴りに押されていたと思った土肥だが、張り手の連打で伊藤の動きを止める。さらにコブラクラッチからハーフネルソンスープレックスで投げ飛ばすと、ラリアットも叩き込む。カットに入ってきた稲葉も合体技で排除すると、伊藤にはサンドイッチラリアットからワシントン条約だ。伊藤も水面蹴りで抵抗するが、土肥はこれをジャンプして回避。ラリアットでなぎ倒してから、最後は垂直落下式ブレーンバスターでトドメを刺したのだった。
土肥&熊ゴローのコメント
熊ゴロー V2! 初めてだよ。2度目の防衛に成功。これ大きく書いてください。
土肥 急造チームには負けてられないからな。
熊ゴロー でも、孝司さん個人として言わなきゃいけないことがあるんじゃないの?
土肥 いや、別に(笑)。
熊ゴロー 孝司さん、結婚したんです(笑)。
土肥 どうでもいいよ(笑)。まあ世帯主だからな。今は20代のレスラーで結婚とかしないだろう。他の団体でも聞かないし、世帯を持つとより責任感が大きくなるよ。
熊ゴロー 孝司さん、ひとり暮らしでも世帯主だ。
土肥 所帯持ちか(笑)。今年はタッグのベルト、誰にも渡さないから!
稲葉&伊藤のコメント
稲葉 負けちゃいましたけど盛り上がって。俺たちも不満がないわけじゃない。ただ、会社もお客さんももしかしたらこっちのほうがセミであっちがメインでって思ったかもしれない。今年は俺たちがメイン張って、メインでやれるっていうことを証明していきます。NEW ERAをナメないでほしい。ナメられないというのが2018年の目標です。
伊藤 土肥熊さんたちのほうがタッグとしての経験というか、そいうものが急造チームよりあると思います。これから稲葉さんとドンドン経験を積めると思うんで、次に挑戦した時こそ、絶対勝ちたいと思います。
- 第七試合
- カズ・ハヤシデビュー25周年記念試合 60分1本勝負
- 14分40秒
- シャイニングウィザード→片エビ固め
カズのデビュー25周年記念試合。豪華メンバーが揃った中、先発はカズと武藤。まずはグランドの攻防からスタートだ。ここは武藤がアキレス腱固めなどで攻め立てる。ならばとカズは素早い動きで武藤の股をくぐりドロップキックだ。続いて東郷とサスケの対戦。サスケは何やら気のようなものを放ち、さらに東郷を手を触れずに操りながら捕獲する。しかし、東郷も逆に腕を取り返し、サスケとグラウンドの攻防を展開する。次は近藤とウルティモの師弟対決。ウルティモのショルダータックルに近藤は余裕の表情。逆にショルダータックルで吹っ飛ばすと、マスクを剥ぐ動作を見せた。さらに東郷と一緒にウルティモを捕獲すると、そこにカズが乗っかり海援隊☆DXのポーズだ。優勢に見えたカズ組だったが、サスケが東郷の首を執拗に攻めて捕まえると、タッチを受けた武藤がフラッシングエルボーからSTFだ。さらにウルティモがメキシカンストレッチで東郷をいためつけ、サスケがチョップで攻撃だ。しかし、東郷はパンチ攻撃からのドロップキックで反撃すると、タッチを受けたカズがサスケにライオンサルトを放つ。だが、これを自爆させられると、武藤がドラゴンスクリュー。近藤、東郷もドラゴンスクリューで蹴散らすと、カズには足4の字固めだ。カットに入ってきた近藤はウルティモが蹴散らし、代名詞とも言うべきラ・ケプラーダを放とうとする。しかし、近藤が足を引っ張って阻止。ならばとサスケがラ・ケプラーダだ。そこにカズがトペ・スイシーダ、東郷がトペ・コンヒーロで続くと、なんと武藤もプランチャ! 背中から落ちてしまったが、ファンは大喝采だ。リングに戻るとカズは武藤にハンドスプリング式のジャンピングハイキックを見舞うが、武藤はシャイニングウィザードでお返し。さらにウルティモがアサイDDTで追撃だ。ウルティモは東郷と近藤をまとめて場外に排除すると、サスケがコーナーからサスケ・スペシャルX ver10.2セグウェイ(物まね禁止)でカズの肩口を撃ち抜く。最後は武藤がシャイニングウィザード! デビュー25周年のカズから3カウントを奪ったのだった。
試合後、マイクを握ったカズ。「武藤さん、僕の25周年記念試合ですよ? でもね、こうやって先輩方が背中を見せてくれる。僕はパワーをもらってます。W-1、若い選手ががんばっていますが、僕も驀進していきます! 今日はありがとうございました!」と挨拶して、大会を締めくくったのだった。
カズ&近藤&東郷&武藤のコメント
カズ レスラーとしてこうあるべきっていうのを先輩たちに教えられた気がします。レスラーである以上、闘いをやめたらいけない。自分も近ちゃんも経営のほうに回っているけど、レスラーとしてやるんだったら背中見せていかないとダメだということを身をもって教えられましたね。凄い強いアクを持った人たちに囲まれて。こうやって25周年記念の試合ができたことを感謝して、勉強させてもらいました。
東郷 とりあえずおめでとう。25年って、そんなに経ったのかって感じるよね。
※ここで武藤が登場。
武藤 カズ、25周年おめでとう。「驀進します」って俺の何十年前のセリフじゃねえか(笑)。でも、俺のパートナーもカズの先輩だもんな。若い奴に踏み台に……ちゃっちい踏み台になってほしくないよ。踏み潰すぐらいの存在になってほしいですよ。お願いしますよ。
カズ 今日の試合ですげえ感じましたね。
武藤 近ちゃんもありがとう。サポートして。(東郷と握手して)世界を回ってきた技量を感じましたよ。
※ここで武藤は退場。
東郷 僕とハヤシはみちのくの旗揚げ当初からずっとやってきて、明るく楽しいだけがルチャじゃないと実験で海援隊をやってきたんですけど、みちのくの勢力図を塗り替えてきたし、今でも同志だと思っているんでね。若い奴に気合いを注入にするために呼んでくれればおもしろそう。でも、今日は武藤さんからドラゴンスクリューもらったし、フラッシングエルボーももらったし、満足して帰ります(笑)。
カズ あとシャイニングがありますよ(笑)。
近藤 去年経営をしてきて、今年レスラーとしてもちゃんとしないといけないんだなという思いが。あと校長と……UDと絡んで、東郷さんと組ませてもらいましたけど、その中でもW-1につながるスクールはそこにつながっているんだなと思いましたね。初めてぶん殴ったかもしれない(笑)。
──試合後に握手してましたけど、
近藤 はい。初めて表に出したのかなと。どんな人であれ師匠は師匠なんで(笑)。