- 第一試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 8分8秒
- S・K→片エビ固め
地元・大阪のジャパンプロレス2000から2度目の参戦となる上野を現クルーザー王者の吉岡が迎え撃つ。試合開始から両者はお互いの背中をサッカーボールキックで蹴飛ばし合い、さらにエルボー合戦を展開する。上野は気迫を込めて打っていくが、吉岡はこれを余裕で受けてスリーパーホールドへ。上野がロープブレイクで逃げるとエルボー、ニーリフトで攻め立てる。上野も胸板へダブルチョップを叩き込んで反撃。さらにエルボーを打ち込み、額を突きつけて吉岡に対抗する。この上野を吉岡はニーリフトで黙らせキャメルクラッチだ。しかし、上野はこれを必死で逃れるとスピアーで逆転。串刺しドロップキックから高速ブレーンバスター、さらにトラースキックを顔面にぶち込む。しかし、吉岡はカウンターのドロップキックで反撃すると、串刺し式ニーアタックだ。上野が意地で放った三角絞めに捕まるも、これも脱出。最後はS・Kでトドメを刺した。
吉岡のコメント
「おい、今日初めて試合した上野。勢いは認めるよ。勢いの他にもう一個欲しいな。でもおもしろい奴いっぱいいんだよ。『CRUISER FES』もタイトルマッチをやった近野剣心、土方隆司、そして正体不明のアレハンドロ。誰が来てもおもしろいですね。王者として迎え撃ちます」
上野のコメント
「さすがチャンピオンの吉岡選手でした。もっともっと練習して食らいついていけるようにがんばります」
- 第二試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 8分39秒
- キングコングラリアット→片エビ固め
三富と守屋はまずは2人がかりでカズを捕獲。守屋はWARスペシャルを繰り出してみせる。しかし、カズはすぐに形成を変えて三富にネックブリーカー。続く近藤もスリーパーホールドで三富を絞め上げていく。そして、三富を場外に連行。救出に来た守屋はカズが捕まえて、両チームとも場外で乱闘を繰り広げる。リングに戻ってもペースはチーム246のままだったが、三富は気迫のブレーンバスターをカズに繰り出して守屋にタッチ。守屋はカズにチョップの連打からストレッチプラムだ。これを近藤がドロップキックでカット。ここからカズはチョップ、パンチ攻撃と猛然と攻めかかるが、守屋もラリアットで迎撃。さらにスイッチした三富は近藤に丸め込みからトラースキックの連続攻撃を食らわせる。しかし、近藤は冷静だ。またもスリーパーで三富を捕まえる。三富もバックドロップで返して意地を見せるが、近藤はすぐさまカウンターのキングコングラリアット。さらに反撃してくる三富にカズがハンドスプリング式のジャンピングキックを食らわし、最後は近藤がキングコングラリアットでトドメを刺した。
カズ&近藤のコメント
近藤 まあ調子がいいっていうこと。どこそこのリーグ戦も控えているからね。調子がいいんだよ。
カズ ついに来ましたよ、初遭遇。守屋! ふざけやがってよ! おい! なんだお前! おい、守屋! またお前と試合やるよ。この続きだ。次、てめえの首取ってやるからな!
三富&守屋のコメント
三富 ここはどこ? 後楽園ホール? 博多? エナジャイズが足りなかった……。
守屋 たまたま負けただけやから。でも、目標ができた。カズ・ハヤシ。次また試合したいね。今度は勝つようにがんばります。ジャオリャー!
- 第三試合
- シングルマッチ 30分1本勝負 ※変更カード
- 7分6秒
- ジャイアントニードロップ→片エビ固め
河野のパワーに対して、MAZADAはインサイドワークで対抗。自ら場外に出て河野を誘いながら、自分はさっさとリングへ。そして、河野がロープをまたいで帰ってきたところをロープを蹴飛ばして急所攻撃だ。さらに巧妙に急所攻撃を食らわせて主導権を握るMAZADA。しかし、MAZADAのボディスラムを逆に投げ返してからブレーンバスター。そしてトドメのジャイアントニードロップを狙う。しかし、MAZADAは巧妙にコーナーから離れて、これを阻止。さらに隙きを突いてスモールパッケージで慌てさせる。だが、河野はこの攻撃から逃れると、バックドロップで追撃。最後はジャイアントニードロップを投下して、MAZADAから3カウントを奪ったのだった。
河野&MAZADAのコメント
河野 特にないよ。だって、MAZADAさん味方みたいなもんだもん。やりたかったらお客さんを盛り上げて、僕とMAZADAさんしかできないわかりやすいプロレスしますから。
※ここでMAZADAが登場。
MAZADA 硬い攻撃いらないっす。
河野 だって、急所攻撃してくるから。
MAZADA まあ、またこんな感じでよろしくお願いします。
- 第四試合
- シングルマッチ 30分1本勝負 ※変更カード
- 7分42秒
- デスバレーボム→片エビ固め
征矢の入場中に立花が急襲! 両者場外で乱闘を繰り広げる。パワーで勝る征矢有利かと思われたが、立花は征矢のラリアットを自爆させて鉄柱にぶつける。そして、その鉄柱を利用して、征矢の腕をいためつけていく。一方の征矢もリングに戻るとショルダータックル、バックエルボー、ネックブリーカーで反撃だ。立花も征矢からバックドロップ、ワイルドボンバーを食らうも、2発目は脇固めに切り返し、さらにシルバーロックへとつないでみせる。しかし、征矢はギブアップしない。これを持ち上げて強引に外すとワイルドボンバー。さらにショートレンジのワイルドボンバーを食らわせてから、最後はデスバレーボムでトドメを刺したのだった。
征矢のコメント
「野上彰に言われた一言は確かにお客さんがそういう反応を起こしてたけど、それが俺があるべき俺の答えなのかもしれない。でも、俺の気持ちの中で戸惑い……戸惑いが正直あります。このままでいいのかなって。人生も一緒だろ。この先なんかわかんないけど、この先を理解するには今の瞬間を大切にしなきゃいけないんだ。それはわかっている。その意味が野上さんの言葉にあったけど、ハッキリとこうしたいっていう形が見えない。ちょっと考えたい。
立花のコメント
「あいつ強くねえか? 強くねえか? 打ったか? 打ったんじゃねえか? これがこれがメンタルの持ちようってやつか……」
- 第五試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負 ※変更カード
- 13分39秒
- ダイビングセントーン→片エビ固め
土肥熊プラスFREEDOMSの正岡、そして稲葉&佐藤にドラゴンゲートのK-ness.の混成トリオ同士による6人タッグマッチ。試合開始から順繰りに対戦して、正岡が稲葉組に捕まりかける。しかし、佐藤にサミングをして形勢逆転。熊ゴローが佐藤にボディスラムを連発していためつけ、さらにタッチを受けた土肥はアイアンクローだ。土肥熊組はここが勝負どころとばかりに土肥が逆エビ固め。そして、熊ゴローも正岡も稲葉とK-ness.を場外に排除する。しかし、佐藤はこの絶体絶命のピンチを気力でロープブレイクしてなんとか逃れたのだった。それでも土肥熊組の攻撃は止まらない。正岡のリバーススプラッシュ式セントーンが決まり、佐藤を追い込んでいく。だが、佐藤は正岡のボディスラムを踏ん張るとエルボーアタックを放って、ローンバトルから脱出してみせた。土肥熊も合体攻撃で稲葉を場外に排除するものの、続くK-ness.に熊ゴローがスイング式DDTを食らってしまう。さらに佐藤がコブラツイストからストレッチ式のオクラホマスタンピートで叩きつけていく。だが、熊ゴローはカウンターのラリアットで佐藤をダウンさせると、カナディアンバックブリーからのフェイスバスター。最後はダイビングセントーンを投下して、佐藤の息の根を止めた。
稲葉&佐藤&K-ness.のコメント
稲葉 この間、土肥熊に負けてるんで、タッグもそうだし、UWAの土肥熊が持っているので、僕はベルト1本獲ることから初めたいと思います。
佐藤 初めて土肥熊さんと対戦して、組んだこともないし、闘ったこともなかったんですけど、身体の大きさを凄い感じました。自分はまだまだ小さいんで土肥熊さんと組んだり闘ったりして盛り上げていきたいと思います。
K-ness. W-1には2回目の参戦をさせてもらいましたけど、W-1の選手はみんなでかいですね。ある意味新鮮だったし、また呼んでください。ありがとうございました。
土肥&熊ゴロー&正岡のコメント
熊ゴロー ありがとうございました。
正岡 でも、でかいですね、あの若い人。上げようと思っても上げられなかった。
熊ゴロー でかいけどまだまだパワーが足りない。
土肥 お前の弟子じゃん。初対決はどうだったの?
熊ゴロー あのコブラツイストからの投げが、かなり武器になるんで。140kg、150kgを投げられるパワーがつけば。でも、まだまだですね。
土肥 俺は特にないよ。
正岡 またよろしくお願いします。
- 第六試合
- WRESTLE-1リザルトチャンピオンシップ 60分1本勝負
- 10分39秒
- ジャーマンスープレックスホールド
※第4代王者・伊藤貴則、3度目の防衛に成功。
グラウンドのレスリングから始まったこの試合だが、すぐさまショルダータックル合戦へ移行。体格で劣る御堂だが、素早く動いて伊藤をふっ飛ばすことに成功する。しかし、伊藤もパワースラムで形勢逆転。さらに御堂の背中に強烈な蹴りを見舞っていく。続けてエルボードロップを投下した伊藤。御堂がチョップで反撃してくると、ミドルキックをぶち込んで黙らせる。串刺し式ラリアット、ニールキック、ブロックバスターと次々に伊藤の大技が決まっていく。しかし、御堂は伊藤のブレーンバスターを踏ん張って逆に投げ返すと、ジャンピングネックブリーカードロップを2連発。さらにコーナー最上段からミサイルキックを炸裂させる。伊藤も水面蹴り、PKとやり返すが、トドメのジャーマンを前方回転エビ固めで切り返され、さらにレインメーカー式のネックブリーカードロップ、ノーザンライトスプレックス、フロッグスプラッシュという大技の連続攻撃を食らってしまう。しかし、伊藤はこれを凌ぎきると、雪崩式ブレーンバスターで反撃。続けて、バックドロップ、PKを放ち、最後はジャーマンスープレックスで3カウント。リザルト王座の防衛を果たした。
伊藤のコメント
「自分の地元・大阪で負けるわけにはいかないんで、防衛できてよかったです。そして、これ(勝利者賞としてもらったレアリッチの生食パン)見てください。ここの食パンはめちゃくちゃうまいんですよ。一つだけ味見ますわ。うまい! 試合後でもパンが瑞々しいので口の中が全然パサパサせえへん! このレアリッチは大阪にしかないんでね。これ食って、また試合に出直します」
ダイナ御堂のコメント
「W-1さんがせっかくタイトルマッチ組んでくれたんですけど。伊藤選手は大阪出身ということでがんばってはると思います。でも、B168プロレス、たった1人でがんばっております。次またW-1さんに参戦して、成績残してタイトル挑戦させてください。今日はありがとうございました」
- 第七試合
- 6人タッグマッチ 60分1本勝負 ※変更カード
- 17分9秒
- 飛鴻→片エビ固め
場外乱闘からスタートしたこの試合。アンディが感情に任せてドランクをいたぶっていく。アレハンドロも軽快な動きで児玉を翻弄。さらにドランクを捕まえたイケメン組が試合の主導権を握っていく。しかし、ドランクはペースを変えるために場外へと逃亡。その隙に立花がリングに竹刀を持って乱入してくる。これでアンディが捕まってしまう。芦野からショルダーバスターを食らい悶絶するアンディ。一方的にEnfants Terriblesの攻撃にさらされる。ドランクにマスクを脱がされかかり、児玉からはチョーク攻撃となかなか反撃の糸口がつかめないでいた。しかし、ダブルのドロップキックを食らわせて脱出。タッチを受けたイケメンはジャケットパンチからライオンサルト、イケメンクラッチで児玉を追い込む。続くアレハンドロも芦野に俵返しなどを食らったものの、人工衛星式のDDTを食らわせる。そして、アンディがドランクに怒りの猛攻だ。ところが、場外から立花がアンディを竹刀で一撃。児玉のトラースキック、芦野のジャーマン。ドランクのツームストンが連続でアンディに決まってしまう。イケメンとアレハンドロも場外に追い出され、ドランクがアンディのマスクに手をかけた。しかし、アンディはこれを凌いで逆にエルボーを食らわせる。そして、アレハンドロが芦野と児玉にトペ・コンヒーロ。最後はアンディが怒りのバズソーキックから飛鴻を決めて、ドランクから3カウントを奪った。そして、ドランクが被っていた自身のマスクを一つ取り返したのだった。
試合後、イケメンが伊藤を呼び出し、「リザルトのベルトが欲しい」と挑戦をアピール。伊藤も「やりましょう」と快諾すると、イケメンは「次の後楽園でリザルトを懸けてメインでやろう」と宣言した。そして、「NEW ERAで盛り上げましょう」と言う伊藤に「俺、本気出したらプロレス巧いぞ。眠れぬ夜を過ごせ、フィニッシュ!」と言い残して去っていったのだった。
芦野&児玉&ドランク&立花のコメント
立花 ドランク・アンディ、めちゃくちゃ怒ってるぞ。最悪だよ。次やったら殺してやるって言ってるよ。
芦野 まだマスク持ってんだよ。
児玉 あとあの白いの腹立つな。
芦野 調子乗んなよ? こっちは日本でW-1をずっと守ってきたんだよ。
児玉 誰かは言わないけどな。
芦野 チビっ子が! 見当はついてんだよ。メキシコシティの風か?
児玉 あえて言わないけど、調子乗んな!
アンディのコメント
「この1枚を取り返したけど、あいつらにとってはただの布切れかもしれないけど、俺からしたら命と同じぐらい大切なマスクなんだよ。もう1枚も半殺しにしても取り返してやる。次の『CRUISER FES』、1回戦でも準決勝でも決勝でも、あいつと当たるように。あいつをぶちのめした上で、俺が優勝します」
伊藤のコメント
「このベルトに、イケメンさんが名乗りをあげたので。このベルトに興味を持ってくれるのはうれしいんで受けました。次の後楽園は盛り上げて、僕が勝ちたいと思います」