- 第一試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 5分46秒
- ソルティスプラッシュ→片エビ固め
グラウンドの攻防でリードした三富だが、一はエルボーアタックで逆襲。ならばと三富はニードロップを投下して動きを止める。そしてボディスラムで叩きつけてから、コーナーに追い詰めてモンゴリアンチョップ。さらにレフェリーの気をそらして、サミング攻撃という卑怯な手を使う。しかし、一は三富をボディスラムで叩きつけ、コーナーで延髄斬り。さらにエルボーアタックで追い詰める。それでも三富は譲らない。外道クラッチで一の焦りを誘い、トラースキックをカウンターでぶち込むと、最後はソルティスプラッシュでトドメを刺した。
三富のコメント
「一! 去年、後楽園でやった時、もっと前の夏からやっている時に比べて別人だ。全然別人だ。追い込まれたよ。一、俺はACEどうこうじゃなくて、気になってるかも。ちょっと片思いしちゃってるかもしれない。組んでみるのはどう? あと佐世保でW-1の大会を初めてやったけど、いろいろな方に協力してもらってできました。地方にも待っている選手はいるんで、地元でがんばっている選手に声掛けできるんで、僕は地方を大切にしていきたいと思います」
- 第二試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 6分10秒
- マグマドライバー→片エビ固め
阿蘇山のW-1シングル3連戦の2日目はEnfants Terriblesの立花が迎え撃つ。立花は早速「身長サバ読んでんだろう」といちゃもんをつけるも、ショルダータックルは通じず。だが、脇固めに捕らえていたぶると、場外乱闘では竹刀攻撃だ。しかし、阿蘇山もチョップで逆襲。さらにボディプレスを投下する。ならばと立花はシルバーロックに捕獲。阿蘇山を追い詰めてみせるが、阿蘇山は強引にロープブレイク。重量級のドロップキックを食らわせると、最後はマグマドライバーでマットに串刺し。立花から3カウントを奪ったのだった。
阿蘇山のコメント
「立花誠吾! 右腕ばっかり攻めやがって。箸も持てねえよ。W-1の九州シリーズ、今日で2戦目だけど、明日は博多スターレーンでイケメンと対決だよ。こっちも九州代表として絶対勝つから。よう見ときんしゃい!」
立花のコメント
「なんだあいつ……何が阿蘇山だよ。180ぐらいしかねえじゃねえかよ。何が1592mだよ。嘘ついてんじゃねえよ、てめえ。ああ〜ん?」
- 第三試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負
- 7分26秒
- ムーンサルトプレス→片エビ固め
アンディvsアレハンドロの、『CRUISER FES』の前哨戦。それぞれの陣営に大分のプロレス団体・FTOのA-ji&馬之助が加わっての6人タッグマッチだ。先発は佐藤とA-jiの大分対決。佐藤がショルダータックルで吹っ飛ばし、自軍のコーナーに連行する。そしてアレハンドロにタッチだ。しかし、アレハンドロはA-jiに逆に捕まり、コーナーに連れて行かれてしまう。ここでアンディとアレハンドロの対決だ。まずはアレハンドロがドロップキックで先制すれば、アンディも風車式のバックブリーカーで対抗だ。これでアレハンドロが捕まってしまう。イケメンにイケメンクラッチ、A-jiからは急所攻撃とダブルアームスープレックス、そしてアンディにはロメロスペシャルでいたぶられた。しかし、コーナーでのスクールボーイからのドロップキックで形勢逆転だ。しかし、代わった佐藤が捕まる。イケメンのジャケットチョップ、アンディのロープ越しのカウンターキック、さらにA-jiのラリアットも食らわされてしまう。馬之助がA-jiの排除に乗り出すが、リング上は佐藤とイケメンの2人に。佐藤もエルボーアタックで食い下がるが、イケメンの牙城は崩れない。佐藤のバックドロップを後方で着地すると、カウンターのトラースキック。さらにランニングニーを炸裂させ、最後は佐藤をムーンサルトで仕留めた。
アンディのコメント
「前哨戦やっているけど、6人タッグとかタッグマッチは力を出し切れないし、あいつもそうやろう。明日博多であいつから直接獲って、次の後楽園、俺が絶対に優勝する」
アレハンドロのコメント
「前哨戦、今日で3回目。完全に必殺のDDT警戒されていますね。そう感じています。でも、明日はしっかりDDT決めて、アンディ・ウーからフォールを奪います。そして、3月14日、決勝で優勝するのはアレハンドロだ。クルーザーディビジョンのチャンピオンシップを必ず巻く。ソイ・アレハンドロ!」
- 第四試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 13分43秒
- エル・パンテーラ
序盤、クリーンファイトを装うMAZADAに疑いを抱きながらもまんまと騙された吉岡。しかし、素早い動きでミドルキック、さらにフライングニーを食らわしてMAZADAを捕獲。伊藤とのコンビネーションで攻め込み、さらに伊藤がジャンピングボディプレスを炸裂させる。しかし、吉岡にMAZADAは急所攻撃。ここから吉岡が蹂躙される。場外でMAZADAにいたぶられ、リングに戻されると論外にグラウンド卍固め、クロスフェースの固め技地獄。さらに鉄柱を使った急所攻撃まで食らわされてしまった。しかし、ブレーンバスター狙うMAZADAを破って、シザースキックで逆転。続く伊藤はMAZADAをニールキック、バックフリップで追い詰める。論外が出てきても、2人に交互に蹴りを叩き込んで、蹴散らしていく。しかし、MAZADAに捕まり、論外のShining論ザードとの合体ジャーマンを被弾。吉岡が救出に入ったことでなんとか難を逃れ、蹴り技を連発していき、MAZADAをトドメのジャーマンの体勢に捕らえた。ところが、MAZADAは身体を巧みに入れ替え、いつの間にかクルクルと丸め込み、エル・パンテーラに持ち込んで、3カウント! 3月14日の後楽園でのUWA世界6人タッグ選手権試合の前哨戦で、伊藤はまんまとMAZADAのテクニックにしてやられた形となった。
論外&MAZADAのコメント
MAZADA 勢いは認めますよ、若いから。ただ、いかんせんオツムが……。こんなのはどう努力してもダメなんで。
論外 もしかしたら、NOSAWA、MAZADA、FUJITA、東京愚連隊はW-1に必要ないのかもしれない。でも、NEW ERAの若い力は必要なんだ。逆を言ったら、俺たちはこんな客の入ってないW-1には必要とされてなくても、プロレス界に必要あんだよ。あいつらはW-1しか必要とされてない。ただのプロレスやっているあんちゃんなんだから。俺たちはやっぱりあんまり優しくないよ。
MAZADA しゃあない。仕事だから。
論外 3月14日の後楽園のUWA6人タッグ、昨日も言った通り、W−1は過去のもんだよ。もし、どうしても負けてくないってあいつらが謝るなら、3カウント3つ、俺が譲ってやろう。どうだ?
MAZADA こういうの聞くとイーとなってまたバーッと来るんですよ、若いのって。
論外 俺たちなんてW-1は必要としてねえよ。俺たちも必要としてない。俺たちはもっと視野が広いんだ。NEW ERAバラバラじゃねえか。全日本のEvolutionと同じだ。
MAZADA こういうことを言うとまたバーッと来るでしょ? そこをコロンとやっちゃえば。足りない、足りない、考えが。
論外 W-1でなくても、この商売で飯食っていけるんだよ。格が違うんだよ。
吉岡&伊藤のコメント
吉岡 UWAあんのに今日、なんで負けてんだよ。どうしたんだよ。
伊藤 あんなの勝ちじゃねえよ。なんや最後の? あんなの認めへんからな。次のUWA、ギャフンと言わせて、このベルト死守して、愚連隊を排除する。以上!
- 第五試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 12分31秒
- アンクルロック
3月14日の後楽園大会で行なわれるW-1チャンピオンシップの前哨戦。芦野と児玉は試合開始早々に奇襲攻撃。場外乱闘に持ち込んでいく。しかし、征矢は芦野を逆に客席に投げ飛ばしてみせた。一方リング上では岩石が児玉にスリーパーで捕まっていたが、気合いのショルダータックルで吹っ飛ばす。しかし、代わった芦野が怒りの突撃。試合権利のない征矢に襲いかかり、場外で腕を鉄柱に誤爆させると、何度も叩きつけていたぶっていく。さらに芦野はリングに戻っても岩石を蹂躙。児玉も岩石に逆エビ固めに捕獲する。だが、岩石は児玉のブレーンバスターをこらえると、頭突きから河津落としで征矢につなぐ。征矢は児玉と、カットに入ってきた芦野を捕まえて、まとめてを敢行。だが、児玉に傷めていた腕を攻められ、頭部には延髄斬りを食らう。続けて芦野のアームブリーカーも被弾する。芦野には俵返しを食らった征矢。だが、カウンターでスピアーを決めると、ワイルドボンバー2連発。2発目は捕まったが、すぐに振り払ってショートレンジのワイルドボンバーだ。そして、タッチを受けた岩石が登場。岩石は芦野にダイビングヘッドバットを投下するも、これは自爆に終わり、芦野のジャーマンを逆に受けてしまう。そして、アンクルロックに捕まった岩石。なんとか逃れても、今度はコーナーに上がらされ、雪崩式ブレーンバスターの体勢に捕らえられる。しかし、征矢がこれを救出。芦野をデスバレーボムで叩きつけ、そこに岩石がダイビングヘッドバットを投下だ。続けてバックドロップも放った岩石。これを児玉がカット。岩石は続けてジャーマンを狙うが、芦野は身体を入れ替えてアンクルロック! 一度は岩石も逃れようとしたが、芦野は放さない。ついに岩石もタップし、芦野が勝利をもぎ取った。試合後、場外で征矢が芦野を襲撃。それに対して芦野はイスで殴りつけ、勝ち誇ったのだった。
征矢&岩石のコメント
征矢 チャンピオンらしくねえな。本性現したな。
岩石 すいません。結局、俺は何もできてねえ。クソー! 何もできてねえ、俺!
征矢 いいんだよ。それが全てじゃねえんだよ。やっぱり、芦野祥太郎、お前はチャンピオンに相応しくない。俺が必ずベルトを獲って、ちゃんと正しいチャンピオン像を見せてやるよ。
岩石 こんなんじゃダメだ。俺は絶対にあの人をチャンピオンにさせるんだ。あの人がチャンピオンじゃなきゃダメなんだ。俺もこのままじゃダメだ!
芦野&児玉with立花のコメント
芦野 見たろ? 試合後、場外で寝っ転がる征矢と岩石。後楽園の試合が終わったあともああなるからよ。ラリアットだけだろ? 徹底的に右腕潰してやるよ。使い物にならないようにしてやるよ。チャンピオンに相応しくない? そんなことも言えねえぐらいボコボコにしてやるからよ。あと岩石も鬱陶しいな。あんまり絡んでくるなら徹底的に潰そず、立花。
立花 あいつどうしましょうか? ボコボコにするまでもねえですよ。
芦野 埋めるか?
立花 岩にしてやりますよぉ。
芦野 東京湾に沈めてやるよ。よく憶えとけ。
- 第六試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負
- 15分42秒
- ダイビングセントーン→片エビ固め
NEW ERAとベテラン軍の6人タッグ。序盤、河野とフロントキックの打ち合いに挑む熊ゴロー。しかし、河野が顔面を蹴るのに対して、熊ゴローは足が河野の顔まで届かない。ならばと、フライングソーセージで河野を圧殺。続いて出てきたカズをボディスラムで叩きつけ、今度は土肥と連携のトレイン攻撃だ。しかし、土肥が河野のドラゴンスクリューでひねられ、ベテラン軍に捕まってしまう。カズは足を固めて、土肥を攻撃。さらに3人がかりのストンピングを食らう土肥。熊ゴローが救出に入るが、すぐに排除。熊ゴローの土手っ腹には近藤のフットスタンプが炸裂した。その後も土肥は近藤の裏足4の字でいたぶられる。稲葉のカットで逃れ、自らハーフネルソンスープレックスを放っても、すぐに近藤が低空のドロップキックを食らわしていく。しかし、ここでようやく稲葉にタッチすると、稲葉が顔面ウォッシュから大暴走だ。近藤もマンハッタンドロップから低空のDDTではやり返す。稲葉は代わった河野にチョークスラムを食らうも、延髄斬りで逆転。そして、熊ゴローの登場だ。熊ゴローはカズをアルゼンチンバックブリーカーに捕獲。カットに入ってきた近藤を土肥もアルゼンチンで担ぎ上げ、アルゼンチンの共演だ。ここは河野がカット。熊ゴローには強烈なニーが入る。さらにカズがハイフライスプラッシュからキックを入れ、パワープラントの体勢に入る。しかし、熊ゴローもこれを許さない。逆にカナディアン・バックブリーカーに担ぎ上げ、フェイスバスターで叩きつける。そこに稲葉が入って来てブルーサンダー、土肥も垂直落下式ブレーンバスターをカズに食らわせる。最後は熊ゴローがダイビングセントーンを投下! カズから3カウントを奪い、佐世保大会を締めくくったのだった。
稲葉&土肥&熊ゴローのコメント
稲葉 今日は勝ったので、僕はこのままNEW ERAをW-1で続けていって、W-1で一番輝くチームというか、集まりにしたいと思っています。このままNEW ERAでがんばります。あと、一が今回の佐世保大会でケガをして、明日の博多大会は欠場になるということです。昨日地元に凱旋して、初の試合をやったばかりで、会社としてはピンチですけど、同じ仲間として一の気持ちも持って、明日の博多大会は僕が2試合やりたいと思います。これが僕の考える団体を引っ張っていくことだと思います。
土肥 いろいろ言われているけど、リング上で示していくから。結果で示していくから。
熊ゴロー なんとか佐世保で自分の力で獲れたんでね。イデオロギーだなんだとかって言ってますけど、ベルトを持っているのは俺たちだし、結果を残しているのは俺たちだし。僕は主張しているんでね。その前に俺たちはタッグのベルトを上に持っていかなきゃいけない。外でもいいし、W-1でも誰でもいいですけど、タッグの価値を上げて、UWAの防衛戦も目の間に迫っているのでがっちり防衛して、結果を残していきます。
近藤&カズ&河野のコメント
近藤 まあNEW ERAって団体を引っ張っていくって気持ちなのかもしれないけどさ。まあ、今日の3人は地味な3人だよね。引っ張っていく気があんのかわかんない、俺には。必死こいてやってるか、いろんなこと。トップの選手って相当しんどいと思うぞ。それができてるか? 上っ面のいいところだけやってトップになれたと思っているのか? 背中で見せてくれよ。さもなくば、とっとと解散しろ。なあ、河野?
河野 メインで勝ったから中心かと言ったらそうじゃないですからね。今日来てくれたお客さんに印象に残るのは誰かということだから。今の彼らのやりたいことはなんなのか? 近藤さんが言った通り、解散して景色を変えるとか、心機一転変えるのがいいと思いますけどね。こんな感じでしょうってこなしているから。そうじゃないよと。おもしろいものをお客さんに提供し続けないと。W-1でがんばっていかないと。引っ張っていくならついていくよ。
カズ チームとして機能してないのかなって感じますね。やっぱり熊の勢いは凄く感じますし、みんなで上がっていうこうというよりも、僕が思う気持ちとしてはもうハッキシ言って解散して、その中で差をつけるべきだよね。NEW ERAというものが自分自身の価値を止めちゃうよ。そんな中で、強くなっていく奴もいるし、そのまま停滞しちゃう奴もいるし、ドンドン自分らの好きなようにやっていけばいいと思います。僕の個人的な意見ですね。