「WRESTLE-1 TOUR 2018 TRANS MAGIC」

平成30年3月8日(木)〜平成30年3月28日(水)

20183.14(WED)

「WRESTLE-1 TOUR 2018 TRANS MAGIC」3.14東京・後楽園ホール大会
開催日:2018年3月14日
時間:19時開始/18時開場
場所:東京・後楽園ホール
住所:東京都文京区後楽1-3-61
TEL:03-5800-9999
アクセス:
水道橋駅徒歩約3分 後楽園駅徒歩約10分

第一試合
シングルマッチ 30分1本勝負
    • 立花 誠吾

    • 三富 政行

  • 3分39秒
  • 腕ひしぎ逆十字固め

まずは立花がショルダータックルで三富を吹っ飛ばし、「ああ〜ん?」とウンコ座り。さらにアームブリーカーで左腕に対しての攻めを開始。シルバーロックへの布石を打っていく。だが、三富もスリーパーで反撃。カウンターのエルボーを食らわし、フェイントでヒザにトラースキックを炸裂させる。しかし、立花は脇固めで反撃。さらにコブラクラッチの状態から三富を叩きつけていく。三富も丸め込みで粘るが、立花は腕ひしぎ逆十字固めに捕獲。ギブアップを奪ったのだった。

立花のコメント
「三富、あいついつまでW-1に上がるつもりだよ。勝手にACE批判して、お前他に上がってんのかよ? ACE批判できるほど実力あんのか? もう一回自分のこと考えろよ。ああ〜ん?」

三富のコメント
「折れた……俺の心も折れたかもしれない……。W-1で腕も心も折れられた。この先どうすればいいんだ……」

第二試合
タッグマッチ 30分1本勝負
    • 佐藤 嗣崇

    • 近野 剣心

    • 児玉 裕輔/Enfants Terribles

    • ドランク・アンディ/Enfants Terribles

  • 6分57秒
  • マッドスプラッシュ→片エビ固め

佐藤&剣心組が序盤からドランクに勢い良く攻め込むが、ロープ際で児玉が一撃。さらにドランクからタッチを受けると、佐藤に対してサミング、チョーク攻撃とやりたい放題だ。佐藤を代わる代わるいたぶるEnfants Terribles。佐藤もショルダースルーでドランクを投げ飛ばすが、すぐさま児玉がカットに入り、剣心にタッチをさせない。逆に2人がかりで佐藤の巨体をブレーンバスターで投げ飛ばしてみせた。しかし、佐藤の心も折れない。ドランクに顔を蹴られながらも、カウンターのボディスラムでお返しだ。そしてようやくタッチを受けた剣心が、ドランクの後頭部に延髄斬りを叩き込む。さらに再び登場した佐藤は強烈なエルボーアタックで児玉を吹っ飛ばし、ブレーンバスターで叩きつける。だが、アバランシュホールドを狙ったところを児玉にドロップキックで切り返され、トラースキックも被弾した。しかし、児玉を抱え上げるとドランクも蹴飛ばして排除。アバランシュホールドを決めてみせる。だが、児玉はコーナーに飛ばされたところを素早くエプロンに逃げカウンターでキックを食らわせる。最後はマッドスプラッシュで3カウントを奪ってみせた。

佐藤&剣心のコメント
佐藤 武藤さん、手術前最後の試合で、その舞台で試合ができることをうれしく思います。そんな中でしっかり勝利を勝ち取りたかったんですけど、まだまだです。武藤さんが手術しても、W-1は佐藤がいるなら任せられるという選手になります。
剣心 今日は佐藤くんのがんばりが一番。俺はやり足りない部分があるんで、またこの舞台に上がれるようにがんばっていきます。武藤さんの手術前最後の舞台に呼んでもらえたのは凄くうれしいんで、このあとの試合をしっかり見て目に焼き付けたいと思います。

第三試合
6人タッグマッチ 30分1本勝負
    • 稲葉 大樹

    • 吉岡 世起

    • 黒潮“イケメン”二郎

    • カズ・ハヤシ

    • 近藤 修司/TriggeR

    • 土方 隆司

  • 8分20秒
  • サムソンクラッチ

NEW ERAvsベテラン軍の6人タッグマッチ。NEW ERA批判の急先鋒である近藤が先発に登場。そして、リーダーである稲葉に出てくるように促すが、NEW ERAはイケメンが先発だ。ならばと近藤はコーナーにいた稲葉に突っかけておいて、土方に交代だ。土方はいつものようにジャケットを広げてポーズを取るイケメンに張り手。それでもイケメンはショルダータックルで倒されながらも奇声を発して立ち上がりポーズを取る。最後は尻を蹴飛ばされ、「なんで……」と呆気に取られていた。続く吉岡とカズの攻防では吉岡がスピードを活かしてミドルキック、シザースキックを発射。さらにイケメンと一緒に場外に向かってラ・ケプラーダも決めてみせた。だが、カズは吉岡をコンプリートショットでコーナーに叩きつける。続く土方はイケメンにスワントーンボムを食らわされながらもハイキックで反撃だ。しかし、イケメンは続く近藤にロープから飛びついてのヘッドシザースを決めて、稲葉にタッチ。ようやく出てきた稲葉は近藤に顔面ウォッシュ、大暴走を連発して攻め込む。しかし、近藤も稲葉を捕獲。すぐさまカズがハンドスプリング式のジャンピングキックを決めると、土方が出てきてPK。近藤もランサルセを決める。一方のNEW ERAも近藤にイケメンのフランケンシュタイナー、吉岡のバズソーキック、稲葉のダイビングヘッドバットが炸裂。さらに近藤を卍固めに捕獲する。だが、近藤はこれを切り返して、メキシカンストレッチで締め上げていく。万事休すかと思われたが、ここはイケメンと吉岡がカット。脱出した稲葉は延髄斬りを決めるが、近藤はこrをものともせずにキングコングラリアット。ならばと稲葉もバックドロップから卍固めだ。ところが、近藤はこれを切り返して、サムソンクラッチ! あっという間に3カウントを奪い、自らの頭を指差して勝ち誇った。

稲葉&吉岡&イケメンのコメント
稲葉 ツーだったでしょう! ツーだったでしょう! もうNEW ERAやってくって決めたんだから! 続けるって決めたんだから! 結果出さないと。
吉岡 ガタガタ言っている副社長に一言。全日本のジュニアリーグ優勝したんだろ? ベルト持ってこいよ。それから10キロ痩せて、俺とダブルタイトルマッチやろうぜ!
イケメン そんなにNEW ERAダメかね? いや、折れないよ。絶対折れない。

近藤のコメント
「引き出しだよ。これがキャリア。ベテランの力。稲葉、俺はとことん追い詰めるぞ、お前のこと。NEW ERAはお前の口から解散って言うまでとことん追い詰めるからな。覚悟しとけよ」

第四試合
タッグマッチ 30分1本勝負
    • 木村 花

    • 安納 サオリ

    • 万喜 なつみ

    • 関口 翔

  • 9分36秒
  • ミサイルキック→片エビ固め

開始早々、卍固めを極められた花だったが、脱出してビッグブーツで反撃。安納が万喜をサブミッションに捕まえると、一緒に鎌固めを極めてみせる。さらに万喜に対しては逆片エビ固め。逃げられても安納がエルボーなどで万喜を追い詰めていく。しかし、万喜の側転からのドロップキックを被弾すると、関口からもドロップキックの連発を食らってしまう。勢いに乗る関口はコーナーに上るが、安納はそれを捕まえて雪崩式のフィッシャーマンズスープレックス。さらに顔面を蹴飛ばして花にタッチだ。花はロープでもたれかかる関口にビッグブーツを連発。だが、関口もドロップキックからフェイスクラッシャー、STOを花に決めてみせる。ならばと花は万喜と関口を2人まとめてドロップキックで吹っ飛ばしてみせる。関口の丸め込みもしのぐとグラウンド卍固めで締め上げ、これが逃げられるとブレーンバスターで追撃だ。最後はトップロープからミサイルキックを炸裂させて関口から3カウントを奪ったのだった。

花&安納のコメント
花 前回と同様安納さんとタッグを組ませていただいてありがとうございました。
安納 こちらこそありがとう。
花 安心感というのがちょっとずつ芽生えてきたなと感じたのと、同じアクトレスガールズの関口翔さんと初めて試合をしてみて、どんな選手だろうと思って、凄いボーイッシュでやる気に満ち溢れた選手で、1年しかキャリアも変わらないんですけど、ダラダラしていたらすぐに追い抜かしていくような選手だと感じたので、そこは自分も追い抜かれないように気を張ってないといけないなと思いました。
安納 今日は余裕だったんじゃないですか? 私いらないからなとやっていて思いながら。花は一人で突っ走ってやってくれるので心強いし、私も安心感とか信頼関係が芽生えてきたなというのは感じます。
花 まあ同じアクトレスガールズの方として失礼かもしれないですけど、体格も自分たちより劣っていると思うし、特別パワーがあるわけでもなく、もうちょっと安納さんと一緒だったらもうちょっと強い選手と試合ができるんじゃないかなと。W-1の所属になってから、まだ限界は出し尽くしていないので、W-1のお客様に全力の木村花を見せられてないというのがあるので、今年中には全力な私を見てほしいなと思います。

第五試合
UWA世界6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
    • 土肥 孝司

    • 羆嵐/Enfants Terribles

    • 伊藤 貴則

    • NOSAWA論外

    • MAZADA

    • FUJITA

  • 10分28秒
  • 回転エビ固め

※第61代王者組。土肥孝司&熊ゴロー&伊藤貴則、5度目の防衛に失敗。NOSAWA論外&MAZADA&FUJITAが第62代王者となる。

先制したのはチャンピオンのチームあんこ型。土肥熊得意の熊ゴローが足を引っ張る交互の串刺し式ラリアットを決めると、論外を捕まえて伊藤がエルボードロップを投下。さらに土肥熊がダブルショルダータックル、ギロチンドロップとセントーンを同時に投下してみせる。だが、論外は巧く熊ゴローから逃れて、エプロンにいたMAZADAに攻撃させる。さらに愚連隊のコンビネーションプレイを炸裂させて、一気に流れを奪った。勢いに乗る愚連隊は論外とMAZADAで熊ゴローの急所を打ち付け、さらにFUJITAがドロップキックを脳天にぶち込んで追い打ちだ。熊ゴローを孤立させることに成功した愚連隊。だが、熊ゴローはフライングソーセージで圧殺すると、代わった土肥が愚連隊をボディスラム、ラリアットで次々と3人を蹴散らしていく。そんな土肥をあざ笑うかのようにMAZADAはサミングからDDTを食らわせる。ならばと土肥はスパインバスターで反撃。代わった伊藤はFUJITAにミドルキックを連発。パワースラムも決めてみせた。そしてブロックバスターで大きく後方に投げ飛ばす。そして、リバースチキンウィングでFUJITAを捕獲すると、土肥と熊ゴローも出てきて、論外とMAZADAをアルゼンチンバックブリーカーに捕らえた。だが、愚連隊はこれを脱出すると、伊藤をダブルのフェイスバスターで叩きつけ、そこにFUJITAがボディプレスを発射する。これを土肥熊がカットし、すぐさまFUJITAにサンドイッチラリアット、ワシントン条約から伊藤がPK。そして熊ゴローがダイビングセントーンへ。しかし、論外がこれを突き落として阻止。土肥のMAZADAへのラリアットも伊藤に誤爆してしまい、MAZADAがジャーマンの体勢から、論外がシャイニング論ザードをぶつける合体技だ。追い詰められた伊藤だが、得意の蹴り技でFUJITAに対して反撃。水面蹴り、PKと決めると、トドメのジャーマンへ。しかし、FUJITAはバックを奪われてから、身体を入れ替えて、前方回転エビ固め! これが3カウント入り、愚連隊がUWA世界6人タッグの新王者となった。

土肥&熊ゴロー&伊藤のコメント
土肥 ツーだろう! まあ、ツーじゃなくて、スリー入ってたかもしれない。ただよ、汚え真似ばっかりしやがって!
熊ゴロー こっちが攻めていてスリーっておかしいだろう。レフェリー買収されてんのか?
土肥 ソフト、買収されているな。
熊ゴロー 汚えローブローやってきたりよ。
土肥 こっちだってタイトルマッチ受けたんだ。リマッチあんだろ? リマッチするぜ!
伊藤 ナメんな!

論外&MAZADA&FUJITAのコメント
MAZADA (床にベルトを置いて)1000円から。1000円からどうですか? 1500円でどう?
論外 どうせないだろう? コメントも何もないだろう。どうせ載らないし。どこに出んだよ。売店行きますか? どこでも挑戦受けるよ。
FUJITA 売店行きますか。

第六試合
『WRESTLE-1 CRUISER FES 2018』トーナメント決勝 時間無制限1本勝負
    • アンディ・ウー

    • アレハンドロ

  • 10分54秒
  • ESO ES TODO(エソ・エストド)→片エビ固め

ついに『CRUISER FES』の決勝戦。序盤からルチャ式の攻防を始めるが、先制したのはアレハンドロ。アンディを場外に出すと、ノータッチのトペ・コンヒーロを決めてみせる。一方のアンディも場外でアレハンドロにDDTでやり返す。20カウントギリギリで戻ってきたアレハンドロだったが、アンディのネックロックに捕まる。アレハンドロも逃れようとするが、アンディはどんな体勢になってもすぐに捕獲。さらに後頭部にドロップキックを食らわせてから、チンロックで首にダメージを与えていく。これを脱出したアレハンドロはアンディの低空のキックをかわして、そこにギロチンドロップを投下。さらに顔面にドロップキックを炸裂させてから、その場飛びのムーンサルトプレスを食らわせてみせた。一方のアンディも場外に逃げると見せかけ、すぐにリングに戻ると三角飛びのプランチャで反撃。さらにアレハンドロがリングに戻ると、ミサイルキックで追撃だ。そして、アレハンドロを客席の向きにコーナーに座らせると、フルネルソン。これをアレハンドロが振り落とすと、逆立ちからのヘッドシザーズホイップだ。しかし、アレハンドロもすぐに反撃に移る。コーナーに上がったアンディを追いかけ、雪崩式のアームドラッグで叩きつけてみせた。これで両者ノックダウン状態になったが、立ち上がるとエルボー合戦を敢行。その中でアンディがきりもみ式のキックを決めると、ドラゴンスープレックス。アレハンドロが立ち上がっても、すぐさま2発目を打って、バズソーキックも連続で叩き込んで反撃を許さない。そして、トドメの飛鴻へ。しかし、アレハンドロはこれを阻止すると、トラースキック。続けて必殺の旋回式DDTを決める。これをアンディがキックアウトすると、アレハンドロは間髪入れずに2発目の旋回式DDT! さすがのアンディもこれは返せず。アレハンドロが『CRUISER FES』優勝を飾ったのだった。
試合後、トロフィーを受け取ったアレハンドロの前にクルーザー王者の吉岡がベルトを持って登場。アレハンドロと顔を突き合わせ、帰っていった。

アレハンドロのコメント
「第1回『CRUISER FES』覇者、アレハンドロ。まあ、甘い闘いじゃなかった。厳しかったけど、記念すべき第1回に勝ったのはアレハンドロだ。そして優勝したら挑戦権が来る。次はチャンピオン、覚悟しとけ。この勢いでアレハンドロがベルトを巻く。ソイ・アレハンドロ!」
※ここで吉岡が登場
吉岡 今日のあの決勝で満足か? みんな武藤さんのムーンサルトを見に来てるんだよ。俺はあのお客さんたちをクルーザーの闘いを見に来るぐらいにしたい。お前じゃ足んねえんだよ。
アレハンドロ もうしゃべれないように口を塞ぎます。ソイ・アレハンドロ!

アンディのコメント
「記念すべき第1回大会は準優勝、でも、今日のこの時点で負けは終わったところだから。自分に都合の悪いことは全部無視して、明るい未来を自分で掴みます」

第七試合
スペシャル8人タッグマッチ
    • 武藤 敬司

    • 浜 亮太

    • SUSHI

    • 宮本 和志

    • 河野 真幸/TriggeR

    • 大和 ヒロシ

    • 中之上 靖文

    • KAI

  • 19分8秒
  • ムーンサルトプレス→片エビ固め

武藤の人工関節手術の前、最後の試合に弟子たちが集結。武藤が入場してくると場内からは大武藤コールだ。先発はなんと武藤。相手は長年付き人を務めてきた中之上だ。まずはグラウンドの攻防を展開した両者。中之上は成長の跡を見せつけるかのようにヘッドロックで締め上げ、続いてショルダータックルで吹っ飛ばす。そんな中之上に武藤はドロップキックでお返しをしてみせた。続いては宮本とKAIの対戦。宮本は誇らしげにマッチョポーズを決めると、持ち前の怪力でKAIを手四つでねじ伏せる。一方のKAIもドロップキックで反撃。お返しにマッチョポーズを決めてみせた。続いては河野と浜の巨漢対決。河野のショルダータックルにびくともしない浜は逆に吹っ飛ばす。そして、最後はSUSHIと、今日が復帰戦の大和。SUSHIの「へい、らっしゃい!」に惑わされることなく素早い動きについていき、ドロップキックをお見舞いする。さらにチョップ合戦を行ない、その身体の復調ぶりをアピールだ。だが、続いて武藤が登場。大和にフラッシングエルボーを食らわせ、STFで締め上げる。これで大和が捕まってしまう。宮本の怪力殺法でいためつけられ、浜には腰の上に乗っかられ、さらにコーナーではケツで圧殺される。これには大和も悶絶だ。続いて、SUSHIの低空ラリアットを食らった大和。だが、気力を振り絞ってカウンターのエルボーで反撃。さらにスピアーを決めてみせた。代わった中之上は串刺し式ラリアット、滞空時間の長いブレーンバスターをSUSHIに決める。一方の武藤組は宮本がコーナーでチョップ連打で中之上に攻め込む。ならばと中之上もラリアットで宮本をダウンさせてみせた。宮本はKAIにパワースラムでやり返し、武藤につなぐ。武藤はドラゴンスクリューから足4の字固めだ。これを河野たちは総出でカット。だが、浜たちもすぐさま入って来て、河野たちを蹴散らし、トレイン攻撃。浜のDDTから武藤のシャイニングウィザードがKAIに炸裂する。ここで武藤はシュミット式バックブリーカーから、コーナーへ! ムーンサルトを狙う。だが、これを河野がイスを投げつけて阻止。さらにタッチを受けた河野は武藤にショートレッグシザースだ。なんとか逃れた武藤に河野たちはトレイン攻撃。だが、浜が横から出てきてぶちかましでカットする。SUSHIが大和を蹴散らすと、浜のスティンクフェイス、SUSHIのダイビングヘッドバットが次々に炸裂。そして、武藤が河野にシャイニングウィザードだ。そしてシュミット式バックブリーカーからついにムーンサルトを発射! ところが河野はこれをかわして武藤を自爆させてしまう。ここで倒れた武藤にKAIがスプラッシュプランチャ。とこらがSUSHIが覆いかぶさって武藤をかばう。ならばと今度は河野がジャイアントニーを投下するが、今度は宮本が覆いかぶさって武藤を守る。その隙きに今度は浜が倒れている河野と大和にボディプレス。さらに浜はラリアットで河野をなぎ倒すと、ここで復活してきた武藤はシャイニング弾を連発。シュミット式バックブリーカーを決めると、コーナー最上段へ! ついにムーンサルトプレスを発射! 武藤の最後のムーンサルトを食らい、河野も悶絶。武藤がラストムーンサルトで3カウントを奪ったのだった。
試合後、マイクを握った武藤。「河野、KAI、中之上、大和、今日はありがとう。大和復帰戦、おめでとう。そして、浜、相変わらずでかいな、お前。宮本、そして川畑……! あ、SUSHI!(笑)。お前らとプロレスができて本当、元気もらったよ。しばらく、プロレス休みますが、必ずこのリングに戻ってきますので、新生武藤敬司で戻ってくるから、皆さん、待っててください。今日はありがとう!」と挨拶をし、“ラストムーンサルトショー”を締めくくったのだった。

第7試合のコメント
河野 ありがとうございました。復帰戦の相手に立候補させていただきます。武藤さんが作ったW-1のリングを守っていきます。
武藤 お前との復帰戦に、がんばって戻ってくるよ。
河野 勝ち逃げは許しません。ありがとうございました。
中之上 武藤さん、手術で大変です。でも、復帰した時に、こいつと試合したいと思われるレスラーになりたいです。
武藤 また胸、貸してくれよ。
KAI 自分がプロレスラーを目指すきっかけは武藤さんのムーンサルトを見たことなので、武藤さんがいなければ、本当に自分はいないと思います。感謝してます。でも、本当に最後のムーンサルトなんでしょうか? 
武藤 次は2回転して戻ってくるかもしれねえな(笑)。
KAI 武藤さんがリハビリしている間、精進します。
SUSHI 自分はいろいろあってから武藤さんと絡むのは初めてで、やっぱりテーマ曲を聞いた時は懐かしさがこみ上げてきました。迷ったけど今日来てよかったと思います。
武藤 なんだよ、お前、迷ったのかよ(笑)。みんな気持ちよく来てくれてるのによ。
SUSHI 最後にここに来れてよかったです。
大和 今日は復帰戦だったんですけど、武藤さんのラストムーンサルト。
武藤 バトンタッチだ。駅伝と一緒だよ。
大和 自分が薄れるかなと思い、何度も薄れないようにがんばろうと思ったんですけど、武藤さんをリング上で見た時に全て敵わねえなと思いましたよね。光栄だったなと思います。逆に復帰してがんばっていきますので、今日の武藤敬司に敵うように自分の持っているものをぶつけてがんばっていいます。
武藤 歌だったら勝ってるだろう(笑)。
浜 やっぱりプロレスというものの素晴らしさ、プロレス界に入る前に僕も両ヒザを壊していたので、勇気づけられることがありました。人間は喉元過ぎれば忘れることがあるけど、武藤さんのがんばっているところを見たらがんばれるから。河野さんが復帰戦に立候補していたので、飲み会の復帰戦は僕ということで、立候補せていただきます。お金貯めていてください(笑)。
宮本 俺たちは武藤敬司に憧れて入って、言うなればみんな息子、武藤チルドレン。みんな武藤敬司になりたくて厳しい道を辿って独立していったけど、俺が長男になるのかな? 一番最初に家を飛び出したんですけど、僕は復帰する時には僕の団体に呼べるようにがんばります。他団体の復帰戦の相手に立候補します。やっぱり武藤敬司あってのプロレス界なんで。
浜 武藤さんぐらい身体がでかくて動ける人はいないと思うよ。
武藤 正直、なかなか苦しい闘いで、思うように動かなくて、バックブリーカーで自分の足が参っちゃたな。それをパートナーに助けてもらいながら、かろうじて締めることができたけど、本当に、跳躍力もないし、不格好かもしれないけど、気持ちのこもったムーンサルトだったと思います。武藤敬司悔いなしと。ただ、これから仮面ライダーになって帰って来るから。もしかしたらバネつけてくるかもしれない(笑)。
──デビュー戦から使っているムーンサルトへの思いとは?
武藤 あれができたから、運動量があるからって海外に出れたし、トップに這い上がることができたし、今までの武藤敬司はムーンサルトありきですよ。もしかしたら、あとはなんとかなくても今までの経験から新しいことをしてがんばります。
──手術に不安は?
武藤 今でも不安だよ。でも、こいつらから元気をもらったというか。こいつらも俺の遺伝子でもあるし、歴史でもあるわけだから。こうやって独立しているのを見るとうれしく思うし、頼もしくも思うし、がんばってきたいと思います。ファンの方たちにも元気をもらいました。プロレスで返すのがプロレスラーですから。まだ引退するわけではないので、がんばっていきますよ。
──今日3回目で成功しましたけど、最後にコーナーに上る時の心境は?
武藤 登る前は失敗しているから、バックブリーカーでヒザが耐えきれてないと思って、不安はいっぱいあったけど、パートナーにも押されたし、ファンの声援にも押されて、がむしゃらにやりましたよ。あんまりカッコいいムーンサルトじゃなかったかもしれないけど、気持ちはこもってたかもしれない。

第八試合
WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本勝負
    • 芦野 祥太郎/Enfants Terribles

    • 征矢 学

  • 23分14秒
  • ワイルドボンバー→片エビ固め

※第11代王者・芦野祥太郎、8度目の防衛に失敗。征矢学が第12代王者となる。

序盤からじっくりとした攻防を展開する芦野と征矢。まずは征矢がショルダータックルで芦野を吹っ飛ばす。芦野がエプロンに出ると、さらにぶちかまして、場外に転落させてみせた。しかし、芦野は場外から征矢の傷めている右腕を引っ張ってアームブリーカー。征矢は痛みをこらえながら、張り手を打っていく。芦野のエルボースマッシュにも一歩も引かずにワイルドチョップ。さらにブルドッキングヘッドロック、ネックブリーカーを決めてみせた。一方の芦野もカウンターのドロップキックで反撃。征矢が場外に逃げると追いかけて、征矢の右腕を鉄柱に2度も叩きつける。リングに戻ると右腕にエルボースマッシュを食らわし、征矢が倒れるとそのままマットに右腕を叩きつける。さらにストンピング、ニードロップと攻撃の手を緩めない。芦野は征矢の右腕をアームロックに固めてダメージをさらに与えていく。しかし、征矢は気力で立ち上がり、芦野をショルダースルー。続けて首を抱えてからヒザ蹴りの連打、ジャンピングDDT、ブレーンバスターと決めてみせた。一方の芦野もアンクルロックで反撃に出るが、征矢は極めさせない。芦野のジャーマンを何度も回避し、逆にスピアーでなぎ倒してみせた。ならばと芦野もエルボースマッシュアタックで反撃。それに対して征矢は再びスピアーをかまし、ジャーマンで投げ飛ばす。芦野もすぐさま立ち上がり、ラリアット。両者ダブルダウン状態となった。ここで先に立ち上がった芦野は征矢にエルボースマッシュ。征矢も傷めた右腕からのチョップでやり返す。しかし、芦野は効いてないと胸を突き出し、続けて右腕にエルボースマッシュを連打する。ならばと征矢は芦野に鈍い音のするヘッドバット。さすがの芦野もこれにはヒザから崩れ落ちてしまった。だが、征矢に立ち上がらせると、お返しとばかりに強烈な張り手で征矢の顔面を張り飛ばす。そして、ジャーマンスープレックスから必殺のアンクルロックへ! 征矢が足で突き放そうとするも、芦野は放さない。顔面を蹴られても体勢を入れ替えて、征矢の足首を締め上げる。ところが、征矢は足の力を振り絞って、芦野をコーナーに激突させる。肩にテーピングの張ってある芦野は肩をぶつけてさすがにつらそうな表情。しかし、征矢は容赦せずに雪崩式ブレーンバスターで叩きつけ、フラフラとした芦野にスピアー、デスバレーボムを連続して放ったみせた。これを芦野が返すと、パッケージドライバー。これもキックアウトした芦野の後頭部にワイルドボンバーだ。さらに続けて正面からワイルドボンバーを発射した征矢。しかし、芦野はまだ死んでいなかった。征矢の右腕を掴んで、脇固めに切り返してみせたのだ。ここをなんとか逃れた征矢の右腕を掴むと、思いっきり後方にのけぞるアームブリーカー。そして、博多大会でギブアップを奪った腕極め式のアンクルロック! これで万事休すかと思われたが、征矢はなんとかロープブレイク。ならばと芦野は腕ひしぎ、さらに三角絞めに移行し、ギブアップを狙う。だが、征矢は渾身の力を振り絞って強引に芦野を持ち上げると、そのままリングに叩きつけて脱出。芦野も立ち上がってまたも脇固めに出るが、征矢はニーリフトでこれを遮断。ショートレンジのワイルドボンバーで芦野をなぎ倒す。そして、今度こそはとコーナーで腕を突き上げ、正面からのワイルドボンバー! これが見事に炸裂し、あさうがの芦野も返せず。ついに無敗の王者・芦野を倒し、征矢が新王者となった。

試合後、マイクを握った征矢は、「俺の中の時計の針は動き出したぞ!」と絶叫。さらに「W-1は旗揚げして5年目です。まだまだ底知れぬ若さと未知の力がある団体だと思っています。そこで俺のお願いを聞いてくれ。これからのW-1の成長を、W-1をあんたらの目ン玉で見届けてください!」とファンにお願いをした。そして、セコンドについたAKIRAと岩石に感謝の言葉を述べると、AKIRAに対しては「俺をここまで目覚めさせておいて、これで終わりってわけじゃねえだろう? 俺とAKIRAさんでタッグのベルトを獲りにいこう! 俺たちタッグのベルトは巻いてねえよな?」とタッグ王座挑戦をぶち上げた。戸惑うAKIRAを尻目に征矢は、「会社がどう決めるかわかりませんが、俺とAKIRAさんでタッグに挑戦したいと思います」ときっぱりと宣言してみせたのだった。


征矢のコメント
「2年前に時間が止まってたんで、ベルトを獲って、ようやく時計の針を進めることができました。でも、これから正念場だと思っています。俺が持ったから、先頭に立って変えていく。変えていくって口で言ってもなかなか姿形は変わらないんと思うんで、今できることを全力で、一試合一試合お客さんの心に残るような生き様ってものを見せていきたいなと思っています。腕が痛くてマイクで何言ったかわかんなかったけど、AKIRAさんとベルト獲ってないんで、タッグの。AKIRAさん、いや、野上彰! 俺とAKIRAさんで挑戦させてくれ。言う権利あるだろう。俺は野上彰とベルトを獲りたい。次はタッグのベルト。以上」


芦野のコメント
芦野 俺は負けた……? 
立花 負けてないッスよ。
芦野 なんで負けた?
立花 負けてないッスよ、芦野さん。
芦野 ベルトは、俺のベルトは……? 俺のベルトはー! クソ! クソ! もう終わりだ。全部終わりだ、終わりだ……。

第〇試合
シングルマッチ
    • 頓所 隼

    • 馬場 拓海

  • 4分57秒
  • 逆片エビ固め

ACEの2人が第0試合に登場。気合の入ったエルボー合戦から頓所がアームドラッグで投げ飛ばし、後頭部に低空のドロップキックを炸裂させる。さらにブレーンバスターも決めた頓所。しかし、馬場もエルボーアタックで反撃。さらにコーナーに追い詰め、コーナースプラッシュ、エルボーアタック、ヒザ蹴りを叩き込んでいく。ミサイルキックも放った馬場は頓所のどろっぷきっくによる反撃を受けるも、続くブレーンバスターは丸め込みで切り返す。しかし、頓所はカウンターでドロップキックを決めると、逆エビ固め。さらに逆片エビ固めに切り替え、思いっきり締め上げて勝利を奪った。

頓所のコメント
「前の九州シリーズで一がアゴのケガで長期欠場になって、ACE、いろいろ厳しい状況が続いてますけど、一のためにも、一の思いを背負ってこれからACEを盛り上げます」

馬場のコメント
「後楽園、初めてじゃないけど、やっぱり凄い視線感じて、緊張したんですけど……クソ! クソ! やっぱりミサイルキックで仕留められるところだったと思います。もっとこの技を磨いてスリー獲れる技にしたいです」

WRESTLE-1 OFFICIAL GUIDE