- 第一試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 6分23秒
- トラースキック→片エビ固め
ACEvs三富レボリューションのシングルマッチ。頓所が怨敵・三富を迎え撃つ。まずはグランドの攻防を繰り広げた三富だが、ショルダータックルで頓所を吹っ飛ばしたあと、後頭部にドロップキックのお返しを食らう。ならばと三富は場外に出て頓所を撹乱。場外に誘うと見せかけて自身はリングに戻り、慌てて追ってきた頓所にモンゴリアンチョップを連発。さらに溜めを作ってのボディスラムで叩きつけ、ニードロップを投下する。だが、頓所は三富のブレーンバスターを切り返すとフライングフォアアームで形勢逆転。続けてミサイルキック、串刺し式のエルボードロップで三富に攻め込んでいく。しかし、続くスイング式DDTは三富に切り返され、ブレーンバスターで叩きつけられてしまう。三富から蹴り上げも食らった頓所だが、動きを読んでスイング式DDTを決めると、強烈なトラースキックでトドメを刺したのだった。
三富のコメント
「あれ、ここはどこですか? 俺は誰? なんのためにいるのかな? あ、痛え……。何も憶えていません」
頓所のコメント
「勝ったぞ! 最近W-1にも出させてもらっているけど、今度は他団体もあるから。他団体でノアのGHCジュニアヘビー級チャンピオンと組まれているから。俺はこのチャンス、必ずものにする。今日の勢いのまま俺は必ず勝つ」
- 第二試合
- シングルマッチ 30分1本勝負 ※変更カード
- 5分8秒
- 腕極めノーザンライトスープレックスホールド
まずは大谷が組み合いからDDT。さらにミサイルキックで攻め込んでチャンスを作る。しかし、岩石も払腰からのヘッドバットでお返し。そしてバックドロップの体勢に入る。しかし、これは大谷が空中で体勢を入れ替えて潰すと、ロープを岩石と交差しながら放つスタナー。さらにエルボーアタックをお見舞いだ。最後は腕極めノーザンライトスープレックスホールドで勝利をもぎ取った。
大谷のコメント
「岩石選手、ACEの選手の中では比較的大きな選手でしたけど、なんとか勝つことができましたね。ACEの人たちはちょっと欠場の人が続く中で、その分というわけではないですけど、自分も若い力でW−1を盛り上げられたらと思っています」
岩石のコメント
「やられた、完全にやられた。ACEでずっと闘ってきて、一さん、頓所さんと闘った大谷譲二。初めてだったからどうしても勝ちたかったよ。ACEの選手として。しかもHEAT-UPに入ったって聞いたし。でも、キャリアなのか経験なのか気持ちなのかわからないけど負けた。征矢さんもああやって自分を変えてシングルのベルトを獲ったり、タッグ獲ったりしたし、自分を変えなきゃダメだと思っています」
- 第三試合
- シングルマッチ 30分1本勝負 ※変更カード
- 9分11秒
- イケメンフラッシュ
佐藤は慕っている土肥熊のTシャツを着て入場。序盤はグラウンドで攻防を繰り広げた両者。佐藤が腕を取って、イケメンに腕ひしぎを極めかける。ここはなんとか逃れたイケメンだが、佐藤の体格差を活かしたエルボーアタックに悶絶。思わず場外に逃げてしまう。焦れて追いかけてきた佐藤にラ・ケプラーダ。さらに「イケメンスペシャル」と叫んでスワントーンボム、続けてイケメンクラッチで追い込んでみせた。しかし、佐藤はエルボーの連打で形勢逆転。トラースキックを食らってもブレーンバスターで投げ飛ばし、逆エビ固めで絞り上げた。しかし、イケメンはカウンターのニーで逆転。さらにランニングニーを炸裂させる。だが、佐藤は続くイケメンのムーンサルトを自爆させると、イケメンの片足を抱えて前方に叩きつけるフェイスバスター。そして、力強いエルボーアタックでイケメンをなぎ倒す。初勝利に向けて気合いを入れ直した佐藤はイケメンにバックドロップ。これがきれいに決まったが、イケメンはここで体勢を入れ替えて十字架固め! これが3カウント入り、佐藤はまたも初勝利を逃してしまった。
イケメンのコメント
「俺にはW-1がある。NEW ERAを応援してくれた皆様申し訳ございませんでした。これからはW-1の所属、エースとしてさらなる高みを目指して。あと『Number』プロレス総選挙、投票お願いします。W-1は俺の手にある」
佐藤のコメント
「イケメンさん、リザルトチャンピオン。僕はイケメンじゃないし、初勝利してないので挑戦するのはまだまだですけど、学ぶことがあるからこれからも闘っていきたいです。もう一つ、熊ゴローさん、どういうことですか? 新弟子の時から土肥熊さんに面倒を見てもらって、デビュー戦もセコンドに就いてくれて、これからも土肥熊さんとやっていくって話していたじゃないですか? おかしいでしょう。土肥さんもまだ悲しみが癒えてないかもしれないけど、俺は土肥熊さんを復活させる。まだ土肥熊佐藤は組まれてないですよ。それをやるために俺が熊ゴローさんを変えます。そして今日入場で着た土肥熊Tシャツ。これからも着て、W-1よくしていきます」
- 第四試合
- タッグマッチ 30分1本勝負 ※変更カード
- 8分56秒
- S・K→エビ固め
元NEW ERAの吉岡と土肥がEnfants Terriblesの立花&ドランクと対峙。序盤、得意の蹴りで攻め込んでいた吉岡だったが、ドランクのマンハッタンドロップで急所を打つと、立花にも腕攻めを食らってしまう。集中砲火を食らっていた吉岡だが、腕を極められながらも蹴りを放って脱出。代わった土肥はショルダータックルで立花、ドランクを吹っ飛ばし、ドランクにはスパインバスターからアルゼンチンバックブリーカーだ。しかし、代わった吉岡が再び腕攻めを食らってしまう。立花、ドランクにトップロープから左腕を攻撃されて悶絶だ。それでも土肥のサポートで形勢をを変えると、立花を蹴り倒し、最後はS・Kできっちり3カウントを奪ったのだった。
土肥&吉岡のコメント
土肥 おい、熊ゴローよ。大阪のカードが発表されたな。しっかりあいつにケジメつけさせてやるよ。八つ裂きだよ、この野郎! 誰のおかげでタッグチャンピオンになったと思うんだ。あいつは永遠に熊ゴローだよ。一生誰かの下にいる。それが熊ゴローだよ。
吉岡 もう別にNEW ERAじゃねえけど、誰と組んでも誰とやってもいいよ。ただ、熊ゴロー、あいつは殴りてえな。
立花のコメント
立花 強え……。土肥孝司……。熊ゴローが抜けた腹いせを俺にぶつけてきやがった。
※ここで芦野と児玉が登場。立花とドランクをど突く。
芦野 お前らもういいよ。「ああ〜ん?」とかいらねえよ。変われよ。終わるぞ。
立花 どうしたんだよ、芦野さん! おかしいぞ? 芦野さん! 芦野さん!
- 第五試合
- 8人タッグマッチ 30分1本勝負 ※変更カード
- 19分59秒
- カサドーラ・ラナ
NEW ERAは解散してしまったが、まだまだ続くベテラン勢と若手の抗争。まずはゴング前に若手勢が奇襲攻撃だ。しかし、場外乱闘ではベテラン勢に分がある。押され気味となった若手勢。しかし、リングに戻ったアレハンドロがFUJITAとMAZADAを場外に落としてトペ・コンヒーロだ。続くジェイも勢いよくMAZADAとFUJITAに攻め込む。しかし、FUJITAは代わったアレハンドロにマンハッタンドロップを食らわして動きを止める。そして、論外が若手たちを引きつけている間に3人がかりでいたぶり、愚連隊得意の鉄柱を使った急所攻撃、さらに論外がグラウンドでの卍固めだ。ベテラン勢はアレハンドロを捕まえてやりたい放題。MAZADAの倒れ込み式の急所攻撃、FUJITA&論外の合体フェースバスターを食らい劣勢が続くアレハンドロ。トレイン攻撃からの河野のバックドロップ、逆エビ固めも食らい、息も絶え絶えかと思われた。しかし、チョークスラムで持ち上げられたところでドロップキック。なんとか窮地を自力で脱出してみせた。代わった伊藤は得意のキックで一気に河野に攻め込む。MAZADAとFUJITAがカットに入ってもキックで蹴散らし、河野にはブロックバスターだ。さらに代わったジェイはこちらも代わった論外にミサイルキック、ダイヤモンドダストで攻め込んでいく。勢いに乗る若手勢はアンディがMAZADAを捕まえ飛鴻。さらにトレイン攻撃を敢行する。しかし、これを巧みにかわしたMAZADAは逆にアンディを捕らえ、今度はベテラン勢がトレイン攻撃。さらにスーパーパワーボムから、FUJITAがダイビングボディプレスを投下した。これで万事休すかと思われたアンディだが、MAZADAにラリアットを食らいながらも、最後はカサドーラ・ラナ! 3カウントを奪って逆転勝利を飾ったのだった。
東京愚連隊のコメント
論外 何もねえよ。なんだあの新しいパートナーは?
MAZADA アンディ、バカにしすぎじゃない?
論外 パートナー連れてくるなら、ケンドーとかダミアンとか。
MAZADA そのへんいいですね。
論外 本当にもう一人のマスクマンはメキシカンなの?
MAZADA 違うと思いますよ。
論外 何もないよ。
MAZADA あれ、若いのにメキシコに飛ばされて帰ってきたあいつですかね? メキシカンにしてはクソじゃないですかね。W-1よくあいつに金を払いますね。
論外 消化試合。すいません、先輩。せっかく来てくれたのに。
FUJITA 東京愚連隊で再修行したほうがいいな。いいレスラーになる。
論外 マスクも後楽園は遊んで破いただけだからな。
MAZADA 今時のすぐムキになる若い子。
論外 とにかく非常に不愉快だ。
アンディ&伊藤&アレハンドロのコメント
伊藤 アンディさん、最後よく獲りましたね。
アンディ 勝ちは勝ちやから。アレハンドロ悔しくないんか?
アレハンドロ なんだよ、マスク触ったり、急所攻撃したり、反則ばっかりだよ。お前らの相手になってやるよ。
アンディ あの3人、UWA持ってるだろ? 挑戦させろよ。
アレハンドロ 僕も立候補します。
アンディ あと一人は俺が連れてくるから。
アレハンドロ 覚悟しておけ。
- 第六試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負 ※変更カード
- 20分39秒
- ダイビングセントーン→片エビ固め
先発は征矢と熊ゴロー。因縁のある2人はいきなりド迫力のショルダータックル合戦だ。続く児玉をカズが巧みなテクニックで捕獲。タッチを受けた近藤も後頭部にドロップキックを炸裂させる。そして、征矢はその腰目掛けて打撃を加えて、ダメージを与えていく。立ち上がってきた児玉には逆水平チョップを食らわせる征矢。そして、再び近藤が登場。近藤は「お前は何も変わってねえんだ」とコーナーに控える熊ゴローを挑発だ。ところが熊ゴローはロープに寄ってきた近藤をアイアンクローで捕獲。これが合図となって、Enfants Terriblesは場外乱闘に持ち込む。芦野が机を使って征矢をいたぶれば、児玉もカズを客席に投げ込む。そして、熊ゴローはアイアンクローのまま客席に近藤を連行していたぶっていく。リングに戻っても左足を攻められ劣勢の近藤に「近ちゃん! 静岡出身だろ!」とカズが檄を飛ばす。場内からは近藤コールが起きるが、なかなか窮地を脱せない。そんな近藤に芦野はマフラーホールド、そして児玉は足4の字固めだ。この窮地を近藤はザ☆オリジナルで切り抜けると、征矢が凄まじい勢いで児玉をバックエルボー、ブルドッキングヘッドロック、さらにはまとめてでお返しだ。一方のEnfants Terriblesもお返しとばかりに芦野が征矢に俵返し。そして熊ゴローを呼び込み、ラリアット、芦野のエルボースマッシュアタック。さらに熊ゴローがセントーンを投下してみせる。しかし、熊ゴローは代わったカズにコンプリートショットでターンバックルに叩きつけられてしまう。それでもカズを捕まえるとベアハッグ。芦野も征矢をアンクルホールドで捕まえると、児玉も近藤をスリーパーで捕獲だ。一転ピンチに陥ったベテラン勢だが、近藤が強引に児玉を背負ったまま熊ゴローにアイアンクローでカット。カズがハンドスプリング式ジャンピングハイキックから、近藤がランサルセだ。そして、カズがコーナー最上段からハイフライスプラッシュ! だが、これを返した熊ゴローはカズに急所攻撃! 悶絶するカズを抱え上げてそのまま後方に叩きつけると、カナディアンバックブリーカーからのフェイスバスターだ。それでもベテラン軍は必死にカット。だが、カズはコーナーに再び上ったところを立花の竹刀攻撃を食らってしまう。そのカズをラリアットでなぎ倒した熊ゴローはダイビングセントーンでトドメを刺したのだった。
試合後も乱闘を繰り広げる両軍。引き上げ際に熊ゴローは自身を慕っていた佐藤を場外でボディスラムで叩きつけてしまう。怒った征矢はマイクを握ると、5・6後楽園大会での芦野&熊ゴロー征伐を観客に約束。さらに佐藤もマイクを握り、征矢に熊ゴロー更生を懇願した。それを受けて、征矢は後楽園大会当日は佐藤にセコンドに就くように要請し、メインを締めくくったのだった。
芦野&熊ゴロー&立花のコメント
芦野 見たか、これが熊ゴローだよ。後楽園も獲ろうぜ。もうやるだけで獲れるな。あとジジイよ、後楽園だけ出てんじゃねえぞ。コンディション悪くあるぞ。
立花 俺のおかげで勝ちましたからね。さっき言ってましたけど、何言ってんですか? 社長も副社長も俺が……。
芦野 いらねえんだよ! 俺たちは変わるんだよ。(ドランクを指して)お前も酒ばっかり飲んでんじゃねえぞ(と言って立ち去る)。
熊ゴロー 強え者が上に来るんだよ! この野郎!
立花 てめえ、アンファンでは後輩だろ! アンファンは入った順だろう!
征矢&カズ&近藤のコメント
征矢 ここに二冠王がいるチームにも関わらずメインを勝利で収められなかった責任を感じております。ただ一つ、芦野、熊ゴローがタッグを組んで俺とAKIRAさんのベルトに挑戦する。それはいいよ。でもよ、芦野はよ、熊ゴローのことをさんざんバカにしていただろう? なんでいきなりくっついてんだよ。そんなんで上手くいくのかタッグチーム。この246の2人だって社長、副社長のそれ以外の部分でつながってんだよ。タッグチームだってそうなんだ。そうやすやすとすぐできた急造タッグに負けるか。ふざけんな!
近藤 まあ熊が動いたんだろ? 形はどうあれ動いたことは評価するよ。それよりさ、土肥は何してんだよ? 後輩に裏切らてんだぞ? なんとも思わねえの? なんだ、スカしたコメント出して。いつまでカッコつけてんだ。心の中から本性を出して試合しろよ。いつまでカッコつけてんじゃねえぞ。
カズ NEW ERAが解散したことにより、やっぱり個々の闘いが始まったかなという気がします。ただ、熊ゴロー選手のやり方はどうなんだろうねって思いますね。自由にやるのはいいんですけど、反則とかは微妙だな。そこで勝負しないでほしいな。やっぱり身をもって感じているわけなんで、あいつの強さというか。もうアンファンだろうと反則はなしで、あいつの強さを見せてもらえれば、僕もそこに挑戦していきたいし、そういうふうなレスラーになってもらいたい。