- 第一試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 9分6秒
- 腕極めノーザンライトスープレックスホールド
まずは三富組が馬場を捕獲。三富と大谷の気の合ったコンビネーションで馬場を攻め立てる。三富は足で馬場の首を挟んでいためつけ、さらにネックブリーカードロップで追撃。大谷もネックブリーカーで馬場の首をいためつけていく。しかし、馬場は三富のブレーンバスターをこらえると、エルボーアタックで反撃して岩石にタッチ。タッチを受けた岩石は三富と大谷に頭を攻撃されるが、逆にその石頭を利用して攻め込んでいく。交互に頭突きをぶち込んでその石頭の硬さを見せつけた。だが、三富もヨーロピアンクラッチで流れを変え、トラースキックをフェイントで岩石のヒザにぶち込んでみせる。しかし、代わった大谷が岩石の頭突きで悶絶。ACE組はトレイン攻撃、ダブルのブレーンバスターで大谷をいためつけ、馬場が得意のミサイルキックを炸裂させる。馬場はトドメのみちのくドライバーへ。しかし、大谷はこれをキックアウト。ならばと馬場はエルボーを連打して攻め込むが、大谷はロープを馬場と交差しながら走ってスタナーを決める。そしてランニングエルボーアタックから、最後は腕極め式のノーザンライトスープレックスで馬場から3カウントを奪ったのだった。
三富&大谷のコメント
三富 大谷さん! 大谷さん、久しぶり。大谷と組めてうれしいのよ。大谷がこうやってプロレス界で活躍してくれて、ACEだけど勝ったのはうれしい。俺はめっちゃ好きだから。
大谷 おネエみたいで気持ち悪いな。でも、僕は好きな先輩じゃなかったんですよ。
三富 ふざけんなよ! でも、大好きよ。
大谷 キモすぎる……。
岩石&馬場のコメント
岩石 首がいてえ。次、新潟でもシングル組まれてんだよ。三富さん、なんだかんだ言って、また息吹きかえしたんじゃないの? ACE代表してまたあなたと勝負だよ。
馬場 大谷、これで終わったわけじゃねえんだよ。新潟で俺とタナカさん、2人ともスリー取って終わらせてやる。
- 第二試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 8分25秒
- 変形エル・パンテーラ
体格で勝る佐藤はショルダータックル、ボディスラムで果敢に攻め込むが、MAZADAは一旦場外に逃れて一息入れる。さらにMAZADAは控え室のほうへ逃亡。だが、もちろんこれは罠。佐藤が追いかけてくるとカウンターで襲いかかり、場外でいためつけていく。佐藤が反撃してきても巧みな急所攻撃で悶絶させてしまう。だが、佐藤もブレーンバスターをこらえると、気合いの入ったエルボーアタックで反撃。さらに逆エビ固めで締め上げていく。一度はまたも急所攻撃で悶絶させられてしまうが、ブレーンバスターをこらえてバックドロップなどで反撃。しかし、ストレッチ式のアバランシュホールドをかわされると、MAZADAの巧みな丸め込み(変形エル・パンテーラ)の前に涙を飲んだ。
佐藤のコメント
「デビューして半年してなかなか組んでもらえない中、今日MAZADAさんとシングル組んでもらって。やっぱり階級違うけど、テクニックが凄いなと思って。こかちはパワーですよ。テクニックじゃない、パワーで勝負していきます」
MAZADAのコメント
「今日は皆様、お忙しい中、ご足労いただき、ありがとうございました。僕もW-1の一員としてがんばっていきたいと思います。もっと大きい会場でできるようにがんばっていきます……その逆です」
- 第三試合
- 3wayマッチ
- 8分54秒
- シルバーロック
Enfants Terriblesの3人による3WAYマッチ。まずは児玉と立花がドランクを相手に2人がかりで攻め込むが、フォールを巡って2人は対立。「なんだその目は?」と後輩の立花を威圧した児玉は、「ああ〜ん?」とウンコ座りする立花にドロップキックだ。一方、ドランクは立花の「ああ〜ん?」の隙きを突いて攻め込んで、コーナーでネックハンギング。立花がコーナで児玉の蹴りを受けると、ドロップキックで追撃する。立花はコーナーで児玉とドランクからストンピングのお仕置きを受ける羽目になってしまった。しかし、立花はエルボーで2人相手に反撃すると、児玉とドランクを激突させ、児玉にはバックドロップ。さらにドランクには腕極め式のバックドロップだ。勢いに乗った立花は児玉に脇固め。ドランクにもシルバーロックを極めるが、児玉がカット。児玉は立花をエメラルドフロージョンのようにサイドに落とし、ドランクと立花を並べて、自分はコーナーへ。しかし、これを立花がロープを利用して妨害。立花はコーナーに上ると、雪崩式ブレーンバスターの体勢に入る。ところが、これをドランクが立花を児玉ごとパワーボムで叩きつける。それでも立花はフォールに来たドランクを下からの三角絞めだ。ここは児玉がカット。その児玉を捕まえた立花はSTOから、児玉を場外に投げ飛ばす。そして、ドランクの丸め込みをしのぐとアームブリーカーからのシルバーロックで勝利を奪ったのだった。
立花のコメント
「見たか、おら!。この俺が児玉裕輔とドランク・アンディを完封したぞ。(テレビカメラに向かって)てめえ、撮ってっか? 日本だけじゃなく、世界に流せよ。この結果を見て、イケメン、ブルってんじゃねえぞ!」
児玉のコメント
「気合い入ってんな立花。芦野がベルト落として、欠場して、自分なりにアンファン盛り上げようとしている。僕も『CRUISER FES』1回戦敗退したけど、逆に何をするかわかんないけど、今まで出したことのない自分が出てきそうな気がしているから」
- 第四試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 11分22秒
- 回転エビ固め
昨年の8月に行なわれたDDT両国大会の再戦。勝俣は奇襲を仕掛け、場外乱闘からこの試合はスタート。リングに戻っても勝俣はストンピングを連打して、イケメンに反撃の隙きを与えない。イケメンは左足を痛めたのか、いつもの動きが見られない。そんなイケメンに勝俣は低空ドロップキック、トゥーホールド、セカンドロープからのミサイルキックで左足に集中砲火だ。イケメンは続く勝俣の足4の字固めに悶絶だ。しかし、奇声を発しながらのジャケット張り手で気合いの反撃。いつも以上に荒々しく「おら!」と叫びながら勝俣をコーナーに追い詰める。そして、スワントーンボムを投下だ。さらにトラースキックを食らわし、勝俣をダウンさせると、コーナー最上段へ。だが、ミサイルキックをかわされ、逆にマフラーホールドで捕まえられてしまう。イケメンがこれを逃れると、勝俣はムーンサルトを発射。だが、イケメンはこれを自爆させて、イケメン落としからムーンサルトだ。そしてイケメンクラッチで3カウントを奪いにかかる。しかし、勝俣はこれを回転エビ固めに切り返す。ここから勝俣とイケメンは丸め込み合戦。最後はイケメンが回転エビ固めを決めて、3カウントを奪ったのだった。
試合後、勝俣に感謝の言葉を述べたイケメン。と、そこに立花が登場。イケメンに竹刀を預け、からかい気味にあしらわれたものの、「しっかりベルト磨いとけ!」と18日の後楽園大会に向けて宣戦布告を放ったのだった。
イケメンのコメント
「立花、邪魔すんな! 勝俣はきっかけくれた人だし、同い年だということでもっと絡んでいきたいですね。あとね、立花ね。いいよ別に。ただ、竹刀持ってきたら絶対に裏目に出るからな。なんて考えていると思うか? 眼窩底じゃすまんぞ」
勝俣のコメント
「イケメン二郎選手に今日も負けて2連敗です。正直嫉妬しています。前回のシングル組まれた時はDDTの両国大会。ホームだったはずの両国大会なのに僕はなぜかアウェイの中で試合をしました。今日はイケメン選手のホームということでべつに応援されたいと思いませんけど、ぶっ潰してややろうという思いで挑みました。正直なぜ組まれたかわからない。なぜこのタイミングで組まれたかわかんないんですけど。タイトルマッチでもなかったし、勝てば挑戦できたと思うんですけど、立花選手が表明していて、僕がここで表明しても、どっちと当たるかわからないし。次は結果を残して、同世代でバチバチとやりたいですね。次は僕がKODを巻いた時にできたらと。丸め込みで返された。でも、そこまで追い込みました。足痛そうにしていたけど、それも作戦のうちです。またイケメン選手とやりたいです」
- 第五試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 12分38秒
- ESO ES TODO(エソ・エストド)→片エビ固め
18日の後楽園大会でのクルーザーのタイトルマッチの前哨戦。先発はタイトルマッチを闘う吉岡とアレハンドロだ。吉岡が張り手から厳しいエルボー、蹴りで攻め込めば、アレハンドロも旋回式のヘッドシザーズホイップを繰り出して応戦。両者一歩も譲らない。続いては大和と頓所のマッチアップだが、大和は逆水平チョップで頓所をなぎ倒し、エルボードロップ。続くアレハンドロは足を固めて頓所の機動力を奪いに出る。これを吉岡が強烈に背中を蹴り込んでカットだ。ならばとアレハンドロはエプロンサイドに行った吉岡に三角飛びからのドロップキック。さらにトペ・コンヒーロを放ってみせた。一方、リング上では大和が復帰から初めてのジャイアントスイングを披露。自分の目が回りつつも、頓所を追い込んでいく。しかし、頓所は延髄斬りを食らわせて、逆転。代わった吉岡は素早い動きからキックを放ち、さらにスイング式DDTだ。だが、大和もスピアーでお返しをしてアレハンドロにタッチだ。アレハンドロはコーナーで身体を入れ替えてのスクールボーイ、ドロップキックの連続技を吉岡に食らわせる。吉岡もカウンターの延髄斬りで応戦。さらにシザースキックで畳み掛けて頓所にタッチだ。代わった頓所はアレハンドロにドロップキック。さらに串刺し式のエルボーアタックを炸裂させ、コーナーに上る。だが、アレハンドロはこれを雪崩式のアームドラッグで回避。大和とのトレイン攻撃から、大和がノーザンライトスープレックス、アレハンドロはその場飛びムーンサルトで追撃だ。ここは吉岡がカットするが、アレハンドロがESO ES TODOで吉岡を排除。最後はアレハンドロが裏DDT、ESO ES TODOを連続で放って3カウントを奪ったのだった。
アレハンドロのコメント
「どうした、チャンピオン。刺激が足んないだろ? ベルトがかわいそうだよ。18日までベルトをしっかり持っとけ。18日からアレハンドロがクルーザー戦線を盛り上げる。そしてあのベルトの輝きを取り戻す。ソイ・アレハンドロ!」
吉岡のコメント
「英雄気取りのクソが。あれがヒーロなら俺は悪者か? ヒーロはな悪者がいてこそ輝くんだよ。悪者がいて存在できんだよ。ただ現実はヒーロが悪者に勝つとは限らないぞ。思ったよりやるのは認めるよ。でも、まだ足りねえ。まだだ」
- 第六試合
- キャプテンフォールイリミネーションマッチ
- 24分7秒
- キングコングラリアット→片エビ固め
稲葉大樹&土肥孝司&熊ゴロー&アンディ・ウー&伊藤貴則 vs 近藤修司&カズ・ハヤシ&河野真幸&征矢学&NOSAWA論外
【退場順】(1)征矢学、土肥孝司(2)アンディ・ウー(3)カズ・ハヤシ(4)伊藤貴則(5)熊ゴロー(6)NOSAWA論外(7)河野真幸(8)稲葉大樹
ゴングと同時にNEW ERAは奇襲で先制。キャプテンの近藤を捕まえて集中攻撃だ。そして、いきなりオーバー・ザ・トップロープを狙っていく。しかし、ベテラン軍もすぐに挽回。稲葉をロープから場外に落とそうとする。両軍入り乱れての大混戦だ。ようやくリング上が落ち着くとアンディとカズが対戦。カズはアンディの両腕を捻り腕攻めだ。ならばとアンディもウラカン・ラナからドロップキック。そしてカズを場外に放り投げる。しかし、カズもロープを掴んで必死に耐える。そこにアンディがドロップキックで追撃するが、なんとかカズは位置を移動して逃れたのだった。続いては土肥と論外の攻防。土肥は論外をショルダータックルで吹っ飛ばし、さらにラリアットでカットに入ってきたベテラン軍を蹴散らす。熊ゴローを呼び込んで、土肥熊のコンビネーション攻撃だ。しかし、ベテラン軍もチャンピオンの征矢がタッチを受けて反撃。土肥熊をまとめてで蹴散らしてみせる。さらに征矢によってエプロンに落とされた土肥。征矢がエルボーで叩き落とそうとするが、ロープを緩めて土肥も征矢をエプロンに落とす。ここで両者ラリアットで相打ちし、そのまま転落。両者同時に失格となった。続いてベテラン軍がアンディを捕獲。トレイン攻撃からカズが丸め込みに入る。アンディも反撃に出るが、ベテラン軍がNEW ERA勢を押さえている間に、ファイナルカットで3カウントを奪い失格に追い込んだ。だが、続いてはNEW ERAの反撃。稲葉が顔面ウォッシュでカズに攻め込む。しかし、カズはハンドスプリング式延髄斬りで逆転。ベテラン軍がこれで倒れた稲葉に襲いかかる。だが、カズと1vs1の状況となった稲葉は卍固め。たまらずカズもギブアップし、失格となった。それでも稲葉のピンチは続く。論外にいためつけられ、近藤には逆エビ固めを食らってしまう。なんとか逃れても論外の張り手が稲葉を襲う。稲葉も返していくが、論外は仁王立ちでこらえて、逆に張り飛ばす。さらに代わった河野はブレーンバスターだ。だが、稲葉もカウンターのショルダーアタックでようやく反撃。ここで伊藤にタッチだ。伊藤は串刺し式ラリアットにニールキックを連発。さらに投げっぱなしジャーマンも決めてみせた。しかし、河野に逆襲され、ロープをから放り投げられる。なんとかこらえたものの、河野のショルダータックルを食らって場外に転落し、失格となった。NEW ERAは熊ゴローと稲葉が攻め込む。論外に稲葉がダイビングヘッドバット。しかし、続く熊ゴローのダイビングセントーンは自爆に終わり、逆に押さえ込まれて3カウントを喫してしまった。これでNEW ERAはキャプテンの稲葉のみ。ベテラン軍は3人がかりで稲葉を攻撃する。それでも稲葉は論外の超高校級ラ・マヒストラルを切り返してスクールボーイ。論外を失格に追いやった。そして稲葉はエプロンサイドに出た河野を落とそうと攻撃。しかし、近藤がすぐに救出に入る。倒された稲葉に、河野はエプロンからコーナーに上がってジャイアントニーを狙う。しかし、稲葉は下からドロップキックを食らわして、河野を転落させて失格に追いやった。残すは稲葉と近藤の両軍のキャプテンのみ。近藤は稲葉にランサルセ。そしてキングコングラリアットの体勢に入る。これを稲葉はかわして逆さ押さえ込み、さらに卍固めだ。これを逃れた近藤に稲葉は十字架固めで3カウントを狙う。だが、近藤もキックアウトし、ショートレンジのラリアット! 最後渾身のキングコングラリアットで稲葉をなぎ倒し、3カウント! ベテラン軍が勝利を飾ったのだった。
試合後、マイクを持った近藤は「今日で解散か? 追い詰めたぞ。どうするか聞かせてくれよ、リーダー」と稲葉を追い詰める。マイクを持った稲葉は、「次の後楽園で解散かけてやります」と宣言。涙声で、「次はないぞ。変えるんだったら、今変えよう。次の後楽園絶対勝って、NEW ERA続けよう」とチームメイトたちにゲキ! 最後は「結果を残せてませんが、後楽園絶対に勝って時代を変えますんで、応援よろしくお願いします」と観客に挨拶して締めくくったのだった。
近藤&河野&論外のコメント
近藤 後楽園はこの3人でいくか。
論外 喧嘩だったら役不足だけど。
近藤 ストリートファイトでやる?
論外 もっと元気だせよ。フォール取られてそれで終わりか? 仲間なんだろ? 俺たちは仲間じゃないけど成立してんだよ。
河野 解散させたくないんだったら、その態度を出さないと。所詮そんなもんだろうって思うでしょう。
論外 俺たちは寄せ集めだけど、向いている方向が同じだよ。同じチームならTシャツ合わせて上がってこいや。一体感ねえんだよ。俺たちは仲良くないからね。遊びだよ、遊び。
河野 でも、相手に歯ごたえがないのはつらいですね
近藤 会社にしてみれば、解散したほうが会社のためなんだよ。それを自分たちの口で言ったほうがいいじゃない?
論外 あとは社長がどう思っているかだよ。NEW ERAをどう思ってんだよ。パワハラだよ、パワハラ。
征矢のコメント
「俺にとってはNEW ERAとかどうでもいいんで。とにかく土肥熊が持っているタッグのベルト。それだけ。今日はルールに縛られて負けたけど、タイトルマッチはギブアップ、フォール取らないと勝てないんでね。こっちもその覚悟でいくから」
稲葉&アンディ&土肥&熊ゴロー&伊藤のコメント
稲葉 これ以上好き勝手言われるのは嫌なんですよ。ここで勝たないとまた言われる。時間ないよ、俺たちには。絶対勝つ!
アンディ 俺の目的はクルーザーやからな。解散とかどうでもええねん。負けへんかったらクルーザー近づいていけるやろ。
熊ゴロー (征矢に対して)一番先に落ちてんじゃねえかよ。逃げも隠れもしないからよ。真正面から来いよ! 叩き潰してやるから!
土肥 俺も真っ先に落ちたけど、NEW ERA解散かけるってリーダーが言ったけど、解散マッチでこっちが勝ってもメインのタイトルマッチで負けたら話にならねえからな。しっかり締めるよ。そしてNEW ERAで変えていく。もう何も言われたくねえよ。
熊ゴロー 俺たちはタッグを守ってきたんだよ。
土肥 タッグチャンピオンの自負があるから。今日はダメダメだったけど、稲葉一人にあそこまで言わせて不甲斐ないな。俺らも背負っていく。