- 第一試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 6分53秒
- 飛鴻→片エビ固め
三富はアンディの軽快な動きに翻弄され、場外に出ると「帰ります」と一旦帰りかける。しかし、客の差し出したビールを一口飲むと、再びリングへ。そして、アンディを逆に場外に出すと、戻ってきたところで攻撃を仕掛ける。レッグブリーカー、さらにモンゴリアンチョップで攻めた三富。だが、アンディはコーナーでのダブルニーからフェイスクラッシャー、さらにクロスボディアタックを決める。それでも三富は飛鴻をコブラツイストで切り返して抵抗。アックスボンバーも炸裂させ、滞空時間の長いブレーンバスターも決めてみせる。だが、アンディは続くトラースキックを避けると、バズソーキック。最後は飛鴻で決めて3カウントを奪ったのだった。
アンディのコメント
「まあ今日はこんなもんやろう。愚連隊の言ってることはその通りや。だから、愚連隊を認めさせて、もう一回UWAを目指すわ」
三富のコメント
「すいません、今日は前頭葉が春日部の駅まで飛んでいったので覚えてないんですけど、発表することが2つあります。後楽園で組んだMEN’Sテイオー選手から伝言を預かっています。我々が組んだユニットはメンズクラブでもNEOメンズクラブでもなくメンズ大学です。そしてもうひとつ発表。あのテイオーさんを校長としてこれからプロレス界にムーブメントを巻き起こしていきたい。その一環としてもプロレスモーホー学院を始めます。プロレスの四十八手を学べるから、入校を希望する人は僕のTwitterからお願いします」
- 第二試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 8分43秒
- S・K→片エビ固め
昨年10月のクルーザー王座のチャンピオンシップ以来のシングルの再戦。頓所は吉岡の後頭部にドロップキックを炸裂させて先制打。しかし、吉岡はすぐさま背中にサッカーボールキックを3発ぶち込んでお返しだ。エルボーで食い下がる頓所にさらに強烈な一撃を入れる吉岡。頓所のキックもかわして足を固めたままキャメルクラッチだ。さらにサーフボードストレッチの体勢から、背中を踏んづける。だが、頓所もカウンターのドロップキックで逆襲。串刺し式のバックエルボーを2発炸裂させてから、ミサイルキックも決めてみせた。しかし、吉岡は頓所のスイング式DDTをかわすと逆に雪崩式フランケンシュタイナー。続けてシザースキックを叩き込む。頓所の2度目のスイング式DDTもかわして、逆に同じ技を放ってみせた吉岡。しかし、頓所もこれをかわして、三度目の正直でスイング式DDTを決めると、トラースキックだ。だが、頓所の抵抗もこれまで。吉岡はトラースキックをかわして、逆にトラースキックを炸裂させる。そして後頭部に蹴飛ばすと、clockstrike。最後は必殺のS・Kでトドメを刺した。
試合後、頓所と握手をした吉岡。しかし、そこに児玉が登場。吉岡に足取り式のDDTを決めると、取り出したのはマスタードの入った容器。股間に構えると、コーナーでぐったりと倒れた吉岡の顔面にマスタードを垂れ流したのだった。
吉岡のコメント
「なんだ、あの野郎。俺が思い描いている方向と違う方向に行っている。この借りは必ず返すぞ」
頓所のコメント
「今日はチャンピオンの吉岡さんのシングルマッチで、せっかくのチャンスだったけど、何もできなかった。でも、俺は絶対に諦めないから。必ずあのベルトを獲る」
児玉のコメント
「チャンピオン、頓所じゃ刺激が足りないだろう。俺が刺激をトッピングしておいてやったから。次の後楽園まで刺激与えてやって、後楽園で児玉裕輔という最高の刺激与えてやってそれで終わり。大丈夫かな? 結構しみたんじゃないかな? 指、何本かわかる?」
- 第三試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 12分31秒
- ランニングニーアタック→片エビ固め
珍しいイケメンと岩石のタッグ。岩石はイケメンばりに柔術衣のジャケットを開いてポーズだ。試合が始まるとイケメンのいつもムーブで河野を翻弄。続く岩石もイケメンのアドバイスに従い、カズに腕を取られながら、ジャケットを開いてポーズを決めてみせる。しかし、この岩石にカズが激怒。岩石を倒すと片足で腕を踏んづけつつストンピングだ。河野も柔術衣を使った絞め技で岩石を苦しめる。岩石はたちまち左腕にダメージを負ってしまった。しかし、カズのステップキックやパンチ、チョップなどの猛攻を耐えた岩石は頭突き一発で逆転。カズを河津落としで倒してみせる。続くイケメンはジャケットパンチからスワンダイブ式のヘッドシザース、さらにラ・ケプラーダを決めるなど一気に攻め込む。そして、イケメンクラッチへ。これは逃れられたものの、つ続く岩石も頭突きなどでカズ、河野を蹴散らす。イケメンとのトレイン攻撃から岩石はバックドロップだ。しかし、カズがハンドスプリング式のジャンピングハイキックでイケメンを排除。その隙きに河野はチョークスラム、ネックハンギングボムを決める。最後は頭突きで粘る岩石をビッグブーツで黙らせ、ランニングニーアタックで3カウントを奪ったのだった。
カズ&河野のコメント
河野 今日は社長秘書官として。
カズ 今日は札止めですからね。
河野 これを続けないと。
カズ こればっかりは積み重ねですからね。見に来てほしい。このままW-1で最高の空間を見せていきます。
河野 岩石、調子乗ったほうがいいな。普段ジャケット脱いでやるのに。このままプロレスのスタイルを変えていったらそうなるぞ。
イケメン&岩石のコメント
イケメン 悔しがることないよ。
岩石 全然ダメだった。自分の力じゃなくて、イケメンさんに引っ張ってもらった感じ。お客さんの反応だってイケメンさんがいたから岩石コールが起きたわけであって……。
イケメン じゃあ帰れ! 帰って反省しろ! ダメだあの野郎! 俺はあんな下向きな奴じゃなくて、メガネかけて、スーツ着て、髪の毛剃って、馬鹿みたいにやっている禿げた若者が好きなんですよ。
- 第四試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 6分20秒
- ジャーマンスープレックスホールド
かつてリザルト王座を巡って争った2人が久々に一騎打ち。Enfants Terriblesを追放されて初めての試合となる立花だが、相変わらず伊藤の前で「ああ〜ん?」を決める。そんな立花を蹴散らした伊藤だったが、場外戦で竹刀攻撃を食らって悶絶。リングに戻っても立花得意の腕攻めの餌食となる。だが、一転攻勢に出た伊藤は串刺し式ラリアット、ニールキックを連発。さらにブロックバスターで投げ捨ててみせる。立花もSTOからシルバーロックで逆襲するが、伊藤は強引に立ち上がりショルダースルー。さらにフロントキックで蹴り飛ばすとバックドロップ。続けてPKで蹴り抜き、最後はジャーマンスープレックスで3カウントを奪ったのだった。
伊藤のコメント
「どうした立花? 俺とリザルトやってた時のほうが元気あったんか違うか? アンファン抜けてすっかり弱くなっちまったな。でも、俺はこんなところでて立ち止まってられへん。土方戦でなんか掴みかけてる。来週土方と組まれてるやろ? 掴みかけているものを来週見つけ出す」
立花のコメント
「ああ、クソ、クソ……。わかんねえよ……」
- 第五試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 16分9秒
- 正田落とし→片エビ固め
先週の後楽園大会でUWAを争った愚連隊とアレハンドロ&パンテーラのマスクマンコンビがタッグマッチで激突。序盤はパンテーラとアレハンドロの軽快な動きで優勢かと思われたが、論外がアレハンドロに腕極め式のDDTを食らわせて逆転。アレハンドロを場外に投げると、すぐさまMAZADA攻撃を加える。これで流れは完全に愚連隊のものだ。だが、やられっぱなしだったアレハンドロも論外をコーナーでの攻防で翻弄してパンテーラにタッチ。代わったパンテーラは串刺し式のドロップキックから、論外の左腕に集中攻撃を加えていく。続くアレハンドロも腕攻めを敢行。さらにタッチを受けたパンテーラはサーフボードストレッチだ。ここでMAZADAがカットに入るが、いつも自分がやる倒れ込み式の急所キックをパンテーラから食らってしまう。さらにマスクマンコンビはダブルのトラースキックだ。しかし、論外はパンテーラのムーンサルトを自爆させて脱出。代わったMAZADAは串刺し式のラリアットを連発し、DDTの猛攻だ。しかし、パンテーラもトラースキック、セカンドロープの反動を利用してのクロスボディアタックで流れを逃がさない。続くアレハンドロもスワンダイブ式のボディアタックを2連発で決め、パンテーラと一緒に2人揃ってトペ・コンヒーロだ。しかし、愚連隊を仕留めるには至らず。リングに戻ると逆転され、アレハンドロは愚連隊の合体フェースバスターを被弾。パンテーラが論外にキャメルクラッチに捕まっている間にMAZADAの正田落としによって敗北を喫したのだった。
MAZADAのコメント
「会社が組むならいいですよ。でも、キラキラしたカッコいいマスクマンをお客が応援してくれなくて、なんだかわからない見てくれの人間を応援する。そのへんですよ。受け身取れるだけでデビューできるならもっと連れてくればいい。なんだあれ。こっちからのリクエストとしてはやりたくない。やってもいいですけど、祭なしですからね。もう付き合わない」
- 第六試合
- 8人タッグマッチ 30分1本勝負
- 21分12秒
- ダイビングセントーン→体固め
NEW ERA解散後、近藤と土肥が初めて同じチームで試合をする。そして、羆嵐と因縁のある土肥と佐藤が先発を買って出ようとするが、征矢が制して自ら出陣だ。征矢と羆嵐はショルダータックル合戦、チョップとエルボーの打ち合いと肉弾戦を敢行。しかし、続く土肥が羆嵐を捕まえて自軍のコーナーに連行するとEnfants Terriblesも総出で救出に向かい、一気に場外乱闘だ。怒りの土肥は熊ゴローの顔面を客のビール缶でぶん殴るなど荒っぽい攻撃を見せる。リングに戻っても羆嵐に近藤も加わって集中砲火だ。だが、代わった佐藤をアイアンクローに捕らえて、逆に自軍のコーナーに連れて行く。佐藤は児玉、アラケン、芦野、熊ゴローに代わる代わるいたぶられる。アラケンと児玉を同士討ちにして逆転を狙ったが、すぐにアラケンのDDTの餌食に。土肥と羆嵐が場外で乱闘を繰り広げている間に佐藤も場外でいたぶられてしまう。なかなか反撃の糸口が見えない佐藤だったが、なんとか芦野をカウンターのボディスラムで叩きつけて脱出。代わった土肥はやはりタッチを受けた羆嵐にチョップで攻め込む。さらに入ってきた児玉たちもボディスラムで投げ捨てた。続く征矢も羆嵐にネックブリーカー。Enfants Terriblesが入ってきて征矢にトレイン攻撃を仕掛けるが、すぐさま近藤たちもお返しだ。征矢と羆嵐はラリアットを打ち合い、お互いダウンする状況となった。ここで再び佐藤が登場。土肥が羆嵐にラリアットを食らわせてから、ロープに飛ぶ。しかし、Enfants Terriblesが背後からイスで一撃! 羆嵐はカナディアンバックブリーカーからのフェイスバスターを食らわせる。そして孤立した佐藤に芦野のジャーマン、アラケンのネックブリーカードロップ、児玉のトラースキックが次々と決まる。さらに芦野が羆嵐を持ち上げて、そのまま佐藤の身体にセントーンで投下。最後はダイビングセントーンで羆嵐が勝利を上げたのだった。
試合後も両陣営は大乱闘を繰り広げていた。
征矢&近藤&土肥&佐藤のコメント
征矢 何がしてえんだか、さっぱりわかんねえや。全然変わってねえだろう。熊ゴローだろうが羆嵐だろうが。でも俺は熊ゴロー、唯一お前が変わったところを言ってやるよ、あえて。ちょっとだけ髪の毛切ったのと、試合中に反則攻撃、イス攻撃をして勝つところ、あとコスチュームがちょっと変わったな。あと何も変わってねえよ、バカ野郎!
佐藤 後楽園から頭の傷かまされて、春日部でやり返そうと思ったんですけど、また変わってやる! 羆嵐、ぶっ潰してやる。覚えとけ!
土肥 クソ! あの野郎! 俺を相手にしとねえのか?
近藤 これがNEW ERAの結果だよ。全部を出すんだよ! ここにあるものをさ! わかるだろう!
土肥 やるしかねえんだ! ふざけんなこの野郎!
芦野&羆嵐&児玉&アラケンのコメント
羆嵐 元気ないですね。土肥孝司、俺にやられて頭来てんだろ?
芦野 後楽園でシングル持って帰ってきてくれよ。信頼してるから。やってくれ。
児玉 あれ、ドランク・アンディ?
アラケン (マスクを脱いで)ああ、ごめんなさい。Enfants Terriblesが楽しすぎてもうすぐ46歳の私が生き返りました。(羆嵐の身体を叩いて)見てください、このストロングボディ! 間違いなくこいつは天下取るぞ。間違いないよ。
児玉 すげえ元気
芦野 溜まってんただよ。我慢してたんだよ。
アラケン 本当に僕いて大丈夫ですか?
児玉 いてください(笑)。熊、締めてください。
羆嵐 征矢、You are next! 次はお前だ。6月待ってろ。
アラケン 最後に一言。俺はW-1に上がり続ける限り、近藤修司のラリアットを受けないぞ。絶対受けないぞ。
芦野 なんかあるんですね。あとでスマホで調べないと。