- 第一試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 10分2秒
- グラウンド卍固め
序盤はグラウンドで渡り合った両者だが、稲葉のタックルを食らった立花がうんこ座りで「ああ〜ん?」。構わず稲葉が蹴散らすと、立花は場外で一旦間をおく。戻ってくると稲葉はストンピングからエルボーの連打。一方の立花はアームドラッグで流れを変えて稲葉の左腕にアームブリーカーだ
しかし、稲葉はすぐに反撃。串刺し式エルボーを連発するとブレーンバスターの体勢に入る。立花が踏ん張ってもエルボーで追撃してブレーンバスター。そして卍固めの体勢に入る。しかし、立花は体勢を崩して脱出。カウンターのエルボーから武者返し。さらにコーナーでパンチを連打してから、リストクラッチ式のバックドロップだ。
そして腕ひしぎ逆十字固めに捕獲した立花。稲葉が逃れるとその左腕をアームブリーカーでいためつけていく。だが、稲葉もスリーパーで切り返す。ならばと立花は飛びつき式のシルバーロックだ。
これをなんとか逃れた稲葉は立花をロックボトムで叩きつけてから、ライジングバスター。最後は卍固めをグラウンドで極めてギブアップを奪った。
立花のコメント
「あいつに、稲葉大樹に俺が勝てばW-1もっとおもしろくなるところだったのに。こういうところで勝てねえ俺の勝負弱さが……。本当は強えけどな。こういう時に負けちまう勝負弱さを直さねえとな」
稲葉のコメント
「これから新しいW-1をどんどん引っ張っていきます。5月の後楽園で僕、土肥、芦野、クマで試合が組まれているんで、こっからW-1どんどん強くおもしろく激しくやっていきます」
- 第二試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 10分40秒
- スペシャルDDT→片エビ固め
現W-1タッグ王者登場。征矢&パンテーラの新コンビを迎え撃つ。河野と攻防を繰り広げた征矢にアレハンドロが挑む。アレハンドロは征矢の左足を掴むと「滑る! 毛がねえぞ!」とクレームをつけるが、征矢のチョップでふっ飛ばされる。
続いてパンテーラと攻防となったアレハンドロはスワンダイブ式のヘッドシザーズ・ホイップ。そのアレハンドロにパンテーラはケブラドーラ・コンヒーロを食らわせて動きを止める。そして自軍のコーナーに連行すると、征矢がテーピングを使ってアレハンドロの視界を封じてしまう。マスクの目の部分を塞がれたアレハンドロは征矢とパンテーラに好き放題やられてしまった。
しかし、テーピングが取れるとミサイルキックで形成逆転。代わった河野がバックドロップからクロスフェイスだ。だが、征矢もショルダータックルでお返しをすると、代わったパンテーラが串刺し式のドロップキックを炸裂させる。
しかし、河野はパンテーラをショルダースルーで場外に落とし、そこにアレハンドロがトペ・コンヒーロ。さらにセントーン・アトミコ、スワンダイブ式ボディプレスを連続で発射する。しかし、パンテーラもトラースキックで動きを止めると、征矢がラリアット。征矢が河野もラリアットで場外に排除している間にパンテーラがスペシャルDDT2連発でアレハンドロにトドメを刺したのだった。
試合後、パンテーラがスペイン語で河野&アレハンドロに挑戦表明。征矢も4.14大阪大会で同じカードが組まれているため、タイトルマッチにしろと要求したのだった。
征矢&パンテーラのコメント
征矢 どうせカード組まれているんだから、こっちが勝ったんだよ。ということはタッグ王座に挑戦する権利めちゃくちゃありますよね。パンテーラと狙っていくぞ。言ったれ、言ったれ!
パンテーラ (スペイン語でがなり立てる)。
征矢 征矢さんはカッコいいって言ってるぞ。以上だ!
河野&アレハンドロのコメント
アレハンドロ いつでもやってやるぞ。征矢、ずるいことばっかりするんじゃねえ! そんな奴にはベルトをかけてはやらないぞ。でも、今回はやってやる!
河野 もう一回やろう。パンテーラさんとはこれで1勝1敗だもんな。次は決着戦だろ。
アレハンドロ 大阪で勝つのは僕とまさゆきだ!
- 第三試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 13分24秒
- 飛鴻→エビ固め
4.20阿賀町大会でタイトルマッチを控えるアンディがカズと一騎打ち。まずはグラウンドの攻防を展開する両者。先に仕掛けたのはアンディだ。得意の三角飛び式プランチャを放とうとする。しかし、カズはこれを避けて逆にロープを使ったスタンガン。
さらに場外に落ちたアンディをシーソーフリップで客席のイスにぶつけていく。リングに戻ってもヘッドロックでアンディをいたぶるカズ。巧みにグラウンドに持ち込んでいく。アンディが逃げようとしてもすぐにスリーパーで再度捕獲。クロスフェイスで絞め上げていく。
アンディがもう一度逃げようとするとエルボーで追撃。アンディのエルボーによる反撃もワンツーエルボーで断ち切ると、バックドロップ、蹴り上げだ。しかし、アンディもヘッドシザーズ・ホイップでようやく反撃。三角飛び式のプランチャも炸裂させる。
リングに戻るとコーナーでミサイルキックの体勢に入ったアンディ。カズが追いかけてくるとこれを避けてキック。対角線のコーナーに移りそこからミサイルキックだ。さらにフライングボディアタックを放ったアンディ。
しかし、カズは続くアンディの飛鴻をジャーマンで切り返し、キックでアンディを滅多打ち。ハンドスプリング式レッグラリアットも炸裂させる。それでもアンディはカズがコーナーに上ったところを逆立ち式ヘッドシザーズでリングに落下させ、カナディアンデストロイヤーを炸裂させる。そしてエビ固めの状態のまま回転してフォールを狙うと、最後は飛鴻で3カウントを奪ったのだった。
アンディのコメント
「まあ社長も俺が入った頃とは歳もいっているし、今日は油断して捕まったけど、まだまだ次期挑戦者として全然ダメでしたね。でも、あと大阪あるんでね、そこで挽回して、新潟で児玉のベルトをしっかりこの腰に巻いて、新元号を迎えます」
- 第四試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 12分43秒
- アルゼンチンバックブリーカー
地元・埼玉県出身の才木が登場。アクトレスガールズの有田とタッグを組み、同じくアクトレスガールズの安納&本間組と対戦だ。先発は才木と安納。腕の獲り合いから試合はスタートし、まずは安納がグラウンドで才木を捕獲。ヘッドロックで締めていく。
さらにツープラトンを駆使して才木をいためつけていく。タッチを受けた本間はロープにもたれかかる才木の背中にドロップキックだ。さらに本間は髪の毛を掴んだ攻撃。才木は安納の鎌固めに捕まり、そこに本間のドロップキックも被弾してしまう。
しかし、エルボーアタックで逆転すると、代わった有田がショルダータックルを連発。ボディスプラッシュも炸裂させる。その後、安納と本間のコンビネーションに苦しめられた有田だったが、逆エビ固め、背中へのランニングニーを安納にぶちかます。
代わった才木もタックルで安納をふっ飛ばす。安納もドラゴンスクリューかで攻め立てる。劣勢に追い込まれた才木は本間のドロップキックを顔面に被弾し、腕ひしぎに捕まってしまう。だが、才木は強引に持ち上げて脱出。
そして有田をボディスラムに捕らえて本間の身体の上に投下する。チャンスと見た才木はアルゼンチンバックブリーカー。しかし、ここは安納がカット。安納、本間のミサイルキックを連続で被弾してしまう。
さらに本間の腕ひしぎに捕まった才木。しかし、このピンチを有田がカット。才木もシャイニングウィザードで本間を打ち抜き、最後はアルゼンチンバックブリーカー! ジャンプしながらダメージを与え、ギブアップを奪ったのだった。
試合後、マイクを持った才木。「私も埼玉県民です。春日部で勝利できて嬉しいです! 埼玉って何かとバカにされることが多い。でも、埼玉を題材にした映画大ヒットだし、2020年にはオリンピックを開催する場所もあります。だから私はその埼玉県民であることを誇りに思っています」と挨拶をしたのだった。
才木のコメント
「地元の人に勝つ姿を見せられてホッとしています。嬉しいです。今日闘ったアクトレスガールズの皆さん、はじめましての方もいたんですけど、個性的ですし、攻撃も一発一発重くてさすが堀田さんの弟子だと思いました。また機会があったら闘いたいです。(井上京子戦が1カ月後に迫っているが?)実は若手のみんなとビッグ3、ベンチプレス、スクワット、デッドリフト、どれぐらい上るのかとやったんですけど、ベンチプレスはあまり上がらず、スクワットも足の具合が悪かったんですけど、デッドリフト105キロでした。井上京子選手が108キロなので、3キロの差を1カ月でどう埋めるのか? 現実を突きつけられました。でも、また課題も見えたのでモチベーションに繋がりました」
- 第五試合
- 8人タッグマッチ 30分1本勝負
- 23分56秒
- ダイビングセントーン→エビ固め
トンドコロ、岩石、羆嵐と埼玉出身者が集まった8人タッグマッチ。先発は岩石と児玉。岩石は積極的にエルボーで攻め込み、ヒップトスも決めてみせる。続いてはトンドコロと新井のマッチアップ。ペガソも加わり、ダブルのドロップキックだ。
続く近藤にもいたぶられた新井。だが、スルリと場外に逃げると、追いかけてきた近藤を羆嵐に捕まえさせる。羆嵐は脇腹をいためている近藤にベアハッグだ。そして場外乱闘へ。Enfants Terriblesがここはリード。セコンドの練習生である藤村も羆嵐のセントーンの餌食となってしまう。
リングに戻ると近藤と羆嵐がチョップ合戦。しかし、羆嵐はニーリフトに切り替えて、再び近藤の脇腹を攻撃。劣勢だった近藤だが、羆嵐のセントーンを自爆させてようやくタッチ。代わったトンドコロはやはり代わった新井をエルボーで攻める。
しかし、戦場は再び場外へ。またもEnfants Terriblesは場外で大暴れだ。リングに戻るとトンドコロが捕まり、児玉、芦野、羆嵐にいためつけられている。トンドコロは羆嵐のケツで圧迫されて悶絶だ。
続く新井はトンドコロの左腕を捻り上げていく。これを脱出してショルダータックルをかましたトンドコロだったが、すぐにキーロックに捕まってしまう。トンドコロも代わった児玉にエルボーを連発して状況の打開を図るが、ブレーンバスターを食らって沈黙。それでもリバースDDTをかわすと延髄斬りを食らわせてペガソにタッチだ。
ペガソは児玉にドロップキック。さらに場外にいた芦野たちにトペ・スイシーダを見舞う。児玉にはショットガンドロップキックだ。代わった芦野のエルボースマッシュに苦戦したものの、ローリングソバットを食らわせたペガソ。
続く岩石もエルボーで攻め込んでいく。しかし、芦野は岩石をジャーマンで投げ飛ばす。代わった羆嵐もバックフリップからセントーンだ。そして岩石を孤立させたEnfants Terriblesはトレイン攻撃から羆嵐のアイアンクロースラムが炸裂する。
だが、岩石はダイビングセントーンを自爆させると、そこにペガソが打撃のコンビネーション。さらにトンドコロのスイング式DDT、近藤のラリアット、岩石のスピアーが炸裂する。さらに腕十字を仕掛けた岩石。
しかし、これを逃れた羆嵐はラリアット一発で形勢逆転。芦野が入ってきて、羆嵐を持ち上げると、岩石の身体に投下する。岩石も払い腰で粘りを見せるが、埼玉に乾杯!を食らって万事休す。最後はダイビングセントーンでトドメを刺されたのだった。
試合後、マイクを持った羆嵐。「俺たちW-1は春日部で何回も興行打ってるけどよ、初の2面開催だ、おら。2面開催だけどよ、おい、このクソ客ども、サンキューな。今日、俺が締めてやってもいいけどよ、ベビーフェイス、小僧3人共、俺の目の前で締めてみろ」とトンドコロたちに興行の締めを預けた。
マイクを持ったトンドコロは「俺たち埼玉出身者で締めてやる。ちゃんと聞いとけ! 今日はこんなにたくさんのお客さん、ありがとうございました。今日、俺たち埼玉出身で負けちゃったけど、次はもっとたくさんのお客様を会場に入れて、もっと埼玉を春日部を俺たちで盛り上げます。俺が最後締めたいところだけど、今日は岩石お願いします」と岩石にタッチだ。
マイクを受け取った岩石は、「俺本当にまだまだだな。退団者が続出して不安な人たちとか若い僕らでさえ不安がないわけではありません。だけども、それでも下の人間からでも一生懸命踏ん張るんでこれからのW-1を見に来てください。これからもW-1をお願いします。ありがとうございました」と挨拶して締めくくったのだった。
トンドコロ&岩石&ペガソのコメント
岩石 最後マイクで言いましたけど、そんなこと別に自分が言わなくてもみんなわかってることだと思います。退団者が続出して、それでも自分たちで踏ん張っていかなきゃいけない。偉そうなこと言いましたね。僕もそのうちの一人なんで、地元埼玉で有終の美は飾れなかった。でも、これで終わりじゃないんで、不器用でも泥臭くても踏ん張ります。我慢すれば強くなると思うんで、自分を信じてやっていきます。
ペガソ W-1には埼玉県出身者がたくさんいるということで、会場もどんどん大きくなってきて、それも嬉しいことです。
トンドコロ 今日は埼玉出身ということで故郷に帰ってきたんですけど、最高の舞台で最高の結果を残したかったけど負けちゃいましたね。あともうちょっとだった。次に帰ってきた時には今まで以上に埼玉を春日部を俺たちで盛り上げる。俺個人としては次の後楽園はシングルマッチ、CIMA選手と組まれているから、どんな相手でも諦めない。その気持ちを今日の試合で学びました。その気持ちでCIMA戦がんばります。
近藤のコメント
「まず俺がタイトルマッチもT-Hawkとやるって決まってんだからよ、羆嵐がああだこうだ言うな。また脇腹狙ってきやがって。やるなら徹底的にやってやるから。ベルト獲ったあとだよ。邪魔すんじゃねえ。あとはT-Hawk。乗り込んできている割にはベビーフェイス気取ってんじゃねえぞ。お前が気取ってんなら俺が襲いに行くからな。副社長とか関係ねえからな」
羆嵐のコメント
「W-1春日部大会、初の2面だよ。大成功、大盛況だよ、この野郎、お前。だんだん定着してきたんじゃねえか、W-1の春日部大会。次は7月28日、日曜日。決まったからよ、今日見に来たクソ客、今日見に来てないクソ客、俺だけ見に来い。あとよ、近藤修司。まだ腹痛そうだな。俺は回復してるから、いつでも代わってやるぞ。まだ後楽園まで日があるからよ、襲っちゃうかもよ? 痛かったら代わってやるから。それからよ、俺はまだT-Hawkのベルト、諦めてねえからよ。昔言ってたな。誰がなんと言おうと俺は諦めてねえけどよ、ただカードが決まったから。あんなただのタッグマッチ。土肥孝司の復帰戦に俺を当てんのか? 顔じゃねえよ。俺が一番強いんだよ。でっかくて強くてよ。俺が目立っちゃうぞ。稲葉、土肥、パートナーの芦野もそうだけど、俺が最強というところを証明してやるよ」