- 第一試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 10分38秒
- 逆エビ固め
4.20新潟大会に続きカズに岩石が挑む。ゴングが鳴ると両者気合いを込めてロックアップ。さらに岩石はカズを得意のグラウンドに引きずり込み、柔術のテクニックを駆使して腕ひしぎを仕掛ける。カズも必死に防御。岩石の好きにはさせない。
岩石はカズの左腕に照準を絞りアームブリーカー、さらには頭突きをぶち込みいためつけていく。これに対してカズはチョップで逆襲。エルボーを炸裂させると、ショルダータックルでふっ飛ばしてみせた。
自身の流れにしたカズは岩石の腰に集中攻撃。ニードロップを落とし、ストンピングで踏みつけ、さらには逆エビ固めを仕掛ける。岩石が悶絶するとステップキックで顔面を蹴り上げるカズ。しかし、岩石は河津落としでこの流れを断ち切ってみせる。
そして串刺し式のスピアーから水車落とし、腕ひしぎへとつなげていく。これを逃れたカズはコーナーでのコンプリートショットで反撃しバックドロップを決め、もう一度逆エビ固めへ。だが、岩石も極めさせない。ならばとエルボーを打ってきたカズに岩石はカウンターの払い腰。さらに腕ひしぎだ。
ここを逃れたカズはハンドスプリング式レッグラリアットで岩石の動きを止めると、最後は逆エビ固め。今度こそしっかりと腰を落として岩石からギブアップを奪ったのだった。
岩石のコメント
「2連戦、2連戦、2回続けて負けたよ。どうせ勝てるわけないと思われてるんだよ。でも、それでも食らいつくのが若手なんだ。次後楽園もハヤシさんと組まれているんだ。食らいつくぞ。しつこいぐらい食らいつくぞ!」
カズのコメント
「岩石、いつまで経っても若手面してんじゃねえぞ。ふざけんな! てめえが外敵とかに食らいつかないでどうすんだ。先頭切って、本当の自分を見せてやりたいことやれ! W-1を守るためにムカつく奴がいるんだろう、岩石よ。自分の本当の気持ちを出してそれでやればいいや。しぶとい。岩石しぶといわ」
- 第二試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 11分29秒
- ファイヤーバードスプラッシュ→片エビ固め
序盤、三富が馬場の奮闘により捕まりかけるが、三富は足を踏みつけて流れを変える。サミング、フィストドロップを食らわせて佐山にタッチ。佐山は馬場に対してスリーパー。さらに三富がニードロップ、佐山がキック攻撃だ。
しかし、タッチを受けたペガソがミサイルキックで佐山を打ち抜き、三富にもショットガンドロップキック。佐山を変形のみちのくドライバーの体勢に捕らえる。だが、佐山もこれを阻止してパワースラムで反撃だ。
ペガソは三富と佐山の連携に捕まるが、馬場が救出。しかし、馬場はバズソーキックを佐山にかわされ、レッグラリアットを食らってしまう。その間に三富はサムソンクラッチからペガソを丸め込みで仕留めにかかる。
しかし、これをしのいだペガソはローリングエルボーで流れを断ち切り、変形のみちのくドライバーで三富をマットに串刺し。最後は必殺のファイヤーバードスプラッシュでトドメを刺したのだった。
佐山のコメント
「5月25日、カズ・ハヤシとのシングルが決まっているんで、自分はそこに向けてがんばっていきます。大金星掴むためにがんばっていきます」
ペガソ&馬場のコメント
ペガソ 勝って当たり前の試合だと思っているし特に言うことはないです。
馬場 ありがとうございます。俺はACEだけどW-1のリングでやっていける。お客さんの声援ももらえている。W-1じゃなくても十分やっていけている。BBこれからだよ。
- 第三試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 14分48秒
- えびす落とし→片エビ固め
序盤からああ〜ん?と調子に乗る立花にアレハンドロがドロップキックをお見舞い。だが、立花はアレハンドロのボディスラムを耐えて逆に叩きつけると、征矢との合体タックル。しかし、ポーズが決まらない。
ちぐはぐな2人だったが、征矢がアレハンドロを逆水平チョップでいたぶっていく。さらにアレハンドロのマスクに手をかける征矢。続く立花はバックブリーカーからスリーパーだ。さらにコーナーでのパンチ連打、ブレーンバスターを決めた立花。しかし、アレハンドロのセカンドロープからのドロップキックを食らって流れが変わる。
タッチを受けた河野のニーアタックを食らい、クロスフェースに捕まる立花。だが、これを脱出すると河野のチョークスラムも阻止して征矢にタッチ。征矢は河野にジャンピングラリアット、ブルドッキングヘッドロック、ショルダーネックブリーカーを次々と決めていく。
さらにチョップ合戦からスピアーを仕掛けた征矢。だが、河野はこれを受け止める。ならばと征矢はラリアットを放つが河野もすぐさまニーアタックで応戦。両者ダウンとなり、立花とアレハンドロにタッチだ。
アレハンドロは立花を場外に落とすとトペ・コンヒーロ。セントーン・アトミコ、スワンダイブ式のボディプレスを続けざまに放っていく。しかし、立花はマンハッタンドロップでアレハンドロの動きを止めると、征矢がぶっこ抜きのブレーンバスターを決める。
そして立花が河野に武者返し。倒れないと見るや征矢が飛び込んできてタックルをかますが、方向を間違えて立花がダメージを追うハメに。それにもめげず立花はCT.B.からイケメン落とし。アレハンドロもこれを回転エビ固めに切り返して阻止。
だが、立花も体勢を入れかえてシルバーロックだ。アレハンドロも体勢を入れかえてクロスフェイスに捕まえる。河野も征矢をクロスフェイスに捕獲。だが、これを逃れた立花はアレハンドロのESO ES TODOを踏ん張るとイケメン落としに切り返す。そして最後はえびす落としでアレハンドロから3カウントを奪ったのだった。
征矢&立花のコメント
立花 俺が1、2、3、獲ったぞ。つまりは俺がベルトに挑戦する……。
征矢 大手柄だぞ! 今日は俺とお前とのタッグでチャンピオンチームに勝ったな。
立花 違えよ! 俺一人で勝ったようなもんだ。
征矢 俺あってのお前だ。俺じゃなかったら負けたかもしれない。俺だったから勝てたかもしれない。俺とタッグ組むか? どうなんだ?
立花 組まねえよ!
征矢 今日の査定はパンテーラよりお前のほうが上だ!
立花 なんで上からなんだよ! やってろ、バカ野郎!
征矢 恥ずかしがってんのか? 俺の胸に飛び込んでこい! それとも今日勝ったことに恥ずかしがってるのか? でも、パンテーラと立花を査定していますけど、今日で立花が確実に近づいてきたと思うので、あとは恥ずかしい気持ちがなくなった時に真のタッグを組めると思っています。以上です。
河野&アレハンドロのコメント
アレハンドロ ああ、まさゆき〜。いつでもいいぞ! いつででも挑戦受けてやる!
河野 いいのか悪いのかわからないけど、今日はノンタイトルだったから。立花が挑戦してくるならトンドコロでも征矢でもパートナー連れて来いって。俺たちの大切な宝を賭けてやる。
アレハンドロ リベンジさせろ!
河野 W-1のタイトルでタッグが一番活性化している、話題を振りまいているってことを証明してやるよ。
- 第四試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 12分39秒
- クロスフィックス
トンドコロは序盤からパンテーラのトペをエルボーで迎撃してクロスフェイスに捕らえるなど優位に進めたかに見えた。しかし、パンテーラは低空のドロップキックでヒザを打ち抜いてトンドコロの動きを止めると、足を固めて機動力を封じにかかる。
さらに倒れているトンドコロに低空のドロップキックを連発していくパンテーラ。しかし、トンドコロもブレーンバスターで反撃。さらにミサイルキックを放とうとする。だが、パンテーラはこれを避けると低空のドロップキック。再びヒザを打ち抜くと、足を複雑に絡めて固め、続けてSTFで仕留めにかかる。
トンドコロもやっとのことで脱出するがニークラッシャーからヒザ十字固めに捕まってしまう。悶絶するトンドコロだがこれもなんとか脱出。カウンターでドロップキックを炸裂させると、ミサイルキックで追撃だ。
そしてドラゴンスープレックスの体勢に入ったトンドコロ。しかし、パンテーラはこれを踏ん張るとショルダータックルをトンドコロのヒザにぶちかます。そして風車式バックブリーカーへ。だが、トンドコロもこれを阻止してトラースキックで反撃。飛びつきのスイング式DDTでパンテーラをマットに串刺しだ。
そして投げっぱなしのドラゴンスープレックスを放ったトンドコロ。しかし、パンテーラはこれを気合いを入れて立ち上がり、カウンターでトンドコロを捕まえるとパイルドライバーでマットに串刺し。そしてスペシャルDDTだ。
しかし、トンドコロはこれをキックアウト。ならばとパンテーラはトドメのスワントーンボム。これがグサリと決まり、パンテーラはカバーへ。だが、その瞬間トンドコロは体勢を入れかえてパンテーラを押さえ込み、なんと逆転の3カウントを奪ったのだった。
試合後、マイクを握ったトンドコロ。「勝ったぞ! ヒザがめちゃめちゃ痛いけど勝ちました。5月3日、後楽園ホール。CIMAと名前を取り返すために闘います。俺はトンドコロじゃねえんだよ。頓所なんだよ! 必ず名前を取り返します。応援よろしくお願いします」とファンに勝利を約束したのだった。
トンドコロのコメント
「ヒザがめちゃめちゃ痛いけど勝ったぞ。5月3日、今日以上に大切な試合。俺が必ず3カウント獲って、トンドコロじゃない、頓所に名前を戻す!」
- 第五試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負
- 17分58秒
- キングコングラリアット→片エビ固め
先発は稲葉と芦野。素早い動きでレスリングの攻防を展開する。続く近藤と羆嵐はいきなりタックルで激突するとチョップ合戦。さらにタックルでぶつかり合うが、ここは羆嵐が制した。続いては4.20新潟大会でタイトルマッチを闘ったばかりのアンディと児玉。
いきなりラフファイトで襲いかかる児玉をアンディはドロップキックで黙らせる。そして自軍のコーナーに連行し、代わる代わるいたぶっていく。しかし、児玉は再び出てきたアンディにロープ間を走らせると、自身は倒れ込んでつまづかせて場外に引きずり出す。
これを合図に場外乱闘開始。芦野が稲葉を、羆嵐が近藤を、児玉がアンディをいたぶっていく。羆嵐はなぜか練習生の藤村を捕まえてボディスラムからセントーンとやりたい放題だ。リングに戻ってもアンディに集中攻撃を食らわせるEnfants Terribles。児玉のセントーン・アトミコ、芦野の俵返し、羆嵐のセントーンが次々とアンディに炸裂する。
しかし、アンディは羆嵐のアイアンクロースラムをフェイスバスターで切り返してようやくタッチ。代わった稲葉がエルボーアタック、ブレーンバスターで羆嵐に攻め込む。羆嵐のバックフリップの逆襲を食らった稲葉は代わった芦野とエルボーでやり合う。芦野がフロントスープレックスで攻め込めば、稲葉もブルーサンダーで逆襲と両者一歩も譲らない。
そして両軍児玉と近藤にタッチ。児玉にランサルセを食らわせた近藤だが、羆嵐がラリアットでアシスト。児玉がフライングフォアアームを食らわせる。そして、芦野が羆嵐を投下し、児玉がマッドスプラッシュで近藤を追い詰める。
ここは稲葉がカット。再びマッドスプラッシュを狙う児玉。しかし、アンディが逆立ち式のヘッドシザーズで児玉の攻撃を阻止すると、稲葉がライジンバスター。そこに近藤が児玉にラリアットだ。児玉もドロップキックで反撃するが、近藤はすぐさまラリアットで逆襲。最後もキングコングラリアットでトドメを刺して、3カウントを奪ったのだった。
試合後、マイクを握った近藤。「アンディも児玉からクルーザーのベルトを取り返した。5月3日、後楽園ホール、俺もベルトに挑戦する。T-Hawk、俺は必ず勝つぞ。レスラー人生のすべてをかけてあいつを倒す」と勝利を約束。
さらに稲葉もマイクを握ると、「5月3日、タイトルマッチもある。でも、セミのこの4人でタイトルマッチに負けない熱い試合、W-1の明るい未来が見える試合をやります。だから、僕たちを信じてください。僕も自分を信じているし、これからのW-1を信じてください」と熱戦を誓ったのだった。
近藤&アンディ&稲葉のコメント
アンディ 児玉裕輔、俺の持ち味はやられてもやられても立ち上がることだ。児玉裕輔、いつでもかかってこい!
稲葉 タイトルマッチ以上にW-1の未来がかかる試合だと思います。ファンにまだまだ上のステージにいけるっていうことを証明したいと思います。
近藤 T-Hawk、お前の負けず嫌いはわかったよ。CIMAは師匠か? 似てんじゃないのか? だったらCIMAごとお前を潰す。楽しみだよ。
──試合後に稲葉選手と握手しましたが頼もしいと感じたのでしょうか?
近藤 待ってたんだよ。何年も待ってたんだよ。もう自分の口から言ってもらう。言ったことには責任がついてくるから。どんどん言えばいんだよ。自分にかかってくるから。それをどうするかじゃない? それがレスラーの成長だから。
芦野&羆嵐のコメント
芦野 獲られちゃいました。しょうがない。まあ試合に関しては稲葉、だんだん前と変わってきているというか、表情がかなり変わってきてますんで。この調子で5月3日、いってほしいなと。引っ張んの俺たち。俺と羆嵐。そして稲葉と土肥でW-1を引っ張っていく。強くするためにね。がんばろう。
羆嵐 一つ言えるとことは、おい、近藤修司。やっと腹のテーピング取れたな。5月3日、まだ腹が痛かったらよ、俺が2試合するから。無理すんな。5月3日まで試合がないのか? 道端で襲っちゃうかもよ。それだけだよ。