- 第一試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 10分56秒
- ゴリラクラッチ
序盤から力強く組み合う近藤と岩石。まずは近藤がヘッドロックに捕まえ、岩石を締め上げていく。続いてタックル合戦で激突するが、ここは近藤に軍配。ならばと岩石はエルボーで反撃するが、近藤は重たいチョップでお返しだ。
さらに近藤は岩石のエルボーを仁王立ちで受け止めると、左ヒザにストンピングを一撃。ニークラッシャー、ヒザ十字固めで岩石の左ヒザにダメージを与えていく。さらに串刺し式ラリアットからブレーンバスターの体勢に捕獲した近藤。しかし、岩石はこれを踏ん張り投げ返してみせた。
さらに払い腰から腕十字につなげた岩石。だが、これをロープエスケープした近藤は続く岩石のバックドロップも踏ん張って阻止。再び攻勢に出る。岩石もエルボーで反撃するが、近藤もエルボーを打ち返す。
そしてバックドロップ、ランサルセと続け、最後はゴリラクラッチでギブアップを奪い、勝利を飾ったのだった。
岩石のコメント
「連敗、ずっと連敗、近藤さんが相手でもここで勝たなきゃ、覆さなきゃ意味がないんだよ。どうせ近藤修司の勝ちだろうって100人に聞いたって100人がそう言うよ。だけど、それを覆すのがプロレスラーだ。タナカ岩石だ。負けて何が悪い。負けて負けて恥かいて、ここからどんどん上がっていくんだよ」
近藤のコメント
「まあ立花が芦野と闘う。初戦で。でも、相手が誰でも関係ないさ。俺が望むのは俺に勝ったT-Hawkから誰がベルトを獲り返すか。俺は立花に期待しているよ。俺の魂は立花に預けたから。命がけで闘ってくれよ。以上だよ」
- 第二試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 9分29秒
- ドラゴンスープレックスホールド
序盤から頓所はエプロンからミサイルキックを発射。リングに戻るとスリーパーでアレハンドロを絞め上げていく。さらにボディスラムで叩きつけ、素早い動きでバックエルボーを食らわすとブレーンバスターも続けて繰り出していく。
アレハンドロもエルボーで反撃。そしてコーナーで体勢を入れ替えてスクールボーイから低空のドロップキックを発射する。しかし、頓所はこれをスカして再びスリーパーだ。ようやくこれを脱出したアレハンドロはセカンドロープからのミサイルキックを放つと、場外に落ちた頓所にトペ・コンヒーロ。
反撃の狼煙を上げたアレハンドロは続けてヒャッホー式ボディプレスを投下し、リバースDDTも放ってみせる。そしてトドメのESO ES TODO。だが、頓所はこれを回避。コーナーでジャンピングハイキックを食らわし、スイング式のDDTだ。
アレハンドロも頓所のドラゴンスープレックスをサムソンクラッチで切り返し、続けて丸め込んでいくが頓所も許さない。トラースキックを3発連続で放つと、ジャンピングニー。倒れたアレハンドロを無理やり立たせてジャーマンだ。
アレハンドロがこれをキックアウトするとトドメのドラゴンスープレックス。またもタッグチャンピオンから3カウントを奪ったのだった。
アレハンドロのコメント
「頓所〜! クソ! もう一回だ、もう一回! 次、新木場で。立花にも頓所にも負けた。このベルトかけてもいいけど、まずはお前たちからギブアップ、そしてESO ES TODOを決めてやる。覚えとけ!」
頓所のコメント
「アレハンドロ、タッグチャンピオン。そのタッグチャンピオンにシングルマッチで勝ったぞ。これが実力だよ。俺は名前が変わって、CIMAに勝って頓所隼という名前を取り戻して、このW-1に新しい風を吹かせてやるからよ」
- 第三試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 12分55秒
- ワイルドボンバー→片エビ固め
征矢とアンディは入場してくると、大会前に演武を披露してくれた極真空手茨城支部のキッズたちと一緒にリング上で演武を披露。
先発のカズとアンディはスピーディーに動き回り、アンディがまずはドロップキックで先制。続く河野と征矢はヘビー級らしくタックル合戦、エルボーとチョップをぶつけ合う。しかし、征矢はアンディと空手キッズたちにアピールするようにダブルの正拳突きを河野の腹に見舞う。
これに怒ったカズはコーナーでアンディの腹を滅多打ち。さらに河野と一緒に場外に出て暴れまわり空手キッズたちを恐怖させる。リングに戻れば河野がニーリフトを連打。さらにアンディのマスクに手をかけたりとやりたい放題だ。
アンディもエルボーで必死に反撃。河野のブレーンバスターを踏ん張ると、その巨体を逆に投げ飛ばしてみせる。そしてタッチを受けた征矢がフライングラリアット。さらに征矢はカズも捕まえまとめてを放つ。
しかし、河野がラシアンスイープで反撃。続くカズはボディブロー連打から、コーナーでのコンプリートショット。さらに河野のバックドロップ、ハンドスプリング式レッグラリアットが征矢に炸裂する。
だが、アンディがこのピンチを救出。カズをコーナーからヘッドシザーズで落とすと、河野には胴体に飛びついてのブルドッキングヘッドロックだ。そして自身は場外に逃げた河野に三角飛び式プランチャで追撃。その間に征矢がデスバレーボム、ワイルドボンバーを前後から2発、カズに炸裂させ勝利を収めたのだった。
試合後、征矢とアンディは再び空手キッズたちをリングに上げる。その空手キッズたちに河野がペットボトルの水をぶちまけると身を挺して防ぎ、一緒に記念撮影をしたのだった。
河野のコメント
「チックショウ。まあ、俺は直接負けてないけど、タッグチャンピオンがいるチームで、パートナーは社長だし、それに勝ったということはアンディ・ウーと征矢学にも挑戦の資格認めますよ。一個前のアレハンドロも負けちゃったから、頓所にも挑戦権がある。挑戦してこいって。アレハンドロが言ってたよ。いついかなる時でも挑戦を受けるって。いいですよ、タッグは。狙ってる奴らみんな来いって。やっつけてやるから。明後日の新木場でも挑戦受けてやるよ、この野郎!」
征矢のコメント
「清々しい勝ちを得ることができました。なぜならプロレスと空手の融合。この空手少年たちからの熱い声援に助けられました。本当に空手少年、ありがとう。熱い気持ちを受け取った。そんな気持ちでいます。話は180度代わりますけど、W-1、2019年のグランプリ、今日対戦カードが決まったろう。一回戦は土肥だ。確かに若手は勢いが出てきている。でも、俺は『W-1 GP』2連覇してるんだ。2連覇の次はなんだ? 1、2、3だろ。ということは3連覇だよ! 俺は3連覇狙っていくぞ。不可能を可能にする。それがワイルドだ!」
- 第四試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 12分48秒
- シルバーロック
まずは立花がグラウンドでヘッドロックでパンテーラを捕獲。しかし、パンテーラは立花の足を攻め、場外でもいたぶっていく。さらにパンテーラはリングに立花を戻すと、アンクルロックとの複合関節技だ。
立花が反撃してくるとヒザにタックルをかまし、変形の足4の字固め。さらにSTFで締め上げていく。しかし、これを逃れた立花はエルボーで反撃。エルボーアタックでパンテーラを殴り倒すとコーナーでパンチを連打だ。
勢いに乗った立花はブレーンバスター、腕決め式のバックドロップを続けて放ち、腕ひしぎに捕獲する。そして武者返しの体勢に。だが、これをしのいだパンテーラはヒザにドロップキックを一撃。再び倒れた立花のヒザを踏みつけていたぶっていく。
そしてパンテーラはニークラッシャーを連発してからヒザ十字固め。しかし、ここも逃げ切った立花はフロントキックで突っ込んでくるパンテーラを迎撃。武者返しで叩きつけてからシルバーロックだ。
これを逃れたパンテーラは風車式で捕まえてサイドに叩きつけ、トラースキック、スペシャルDDTから、スワントーンボムを狙う。しかし、これをかわした立花。パンテーラはすぐに立ち上がりトラースキックを放つ。
だが、立花はパンテーラに飛びつきグラウンドに持ち込んでシルバーロック。パンテーラが逃げようとしても体勢を入れ替えて逃さず、ついにタップアウトを奪い逆転勝利を飾ったのだった。
パンテーラのコメント
「オーマイガッ! マケタ。タチバナ、カモン!(と言って立花と握手し立ち去る)」
立花のコメント
「強いな。軽量級とは思えねえパワーだな。だけど、グランプリ、選ばれたからには負けるわけにはいかねえんだよ。それと芦野、この試合前に会見やって、楽勝とか6月は消化試合とか言ってたけど、好き勝手言ってんじゃねえぞ。てめえの好きな足攻め、俺のやる腕攻め、どっちが上かだよ。必ずタップアウトさせてやるよ。あの余裕、必ずなくさせてやるからよ」
- 第五試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負
- 20分9秒
- ダイビングセントーン→片エビ固め
先発は土肥と芦野。静かな立ち上がりを見せると、続いては稲葉と児玉が激突。稲葉がヘッドロックで締め上げ、タックルでふっ飛ばし、ヘッドバットも炸裂させる。続いては『W-1 GP』の1回戦で対戦するペガソと羆嵐が対戦。
ペガソのドロップキックやエルボーに倒れない羆嵐だったが、ミサイルキックを食らってついにダウン。続いて土肥がエルボーで攻め込んでいく。さらに稲葉がエルボードロップで追撃し、ペガソもストンピングを連打だ。
しかし、羆嵐はボディスラム一発で形勢逆転。セントーンを投下すると、これを合図に土肥や稲葉を場外に連れ出して場外乱闘だ。これで流れを掴んだEnfants Terribles。リングに戻ってもペガソ一人に集中砲火だ。児玉のセントーン・アトミコ、羆嵐の踏みつけ攻撃に悶絶するペガソ。
だが、児玉にカウンターのドロップキックを食らわせてようやく稲葉にタッチ。稲葉は児玉をタックルでふっ飛ばし、場外に落とした羆嵐にはプランチャ。さらに児玉にブレーンバスターを決める。しかし、児玉もドロップキックを放って芦野にタッチ。
代わった芦野と稲葉はエルボー合戦を展開する。そしてフィッシャーマンズバスターで投げ飛ばして土肥にタッチ。土肥はニーアタックからエルボーで攻め立てる。両者ロープ間を追走してのエルボーをぶつけあうが、芦野がジャーマン。ならばと土肥はすぐさまラリアットで追撃だ。
そしてそれぞれペガソと羆嵐にタッチ。羆嵐を捕らえたペガソたちは3人がかりで攻め立て、ペガソのミサイルキックが炸裂する。しかし、羆嵐もフライングソーセージで逆転。芦野が入ってきてジャイアントスイングでぶん回し、児玉がドロップキックで打ち抜く。
そして芦野が羆嵐を抱えて、ペガソに投下。羆嵐は続けて埼玉に乾杯!を放とうとする。だが、これをこらえたペガソ。そこに土肥が入ってきてラリアット。続けて稲葉がブルーサンダーを放つ。
そしてペガソはフライングフォアアームを発射すると、トドメのファイヤーバードスプラッシュだ。しかし、これをかわした羆嵐。芦野と児玉が合体スタナーを食らわせると、羆嵐がダイビングセントーンを投下だ。
しかし、ペガソはキックアウト。ならばと芦野がT-ボーンスープレックスで叩きつけ、続けて児玉がマッドスプラッシュ。最後は羆嵐がダイビングセントーンでトドメを刺し、『W-1 GP』に向けて幸先良い勝利を飾ったのだった。
試合後、マイクを握った羆嵐。「おい、大丈夫か? 赤いマスクマン。6月2日、後楽園。せいぜい心も身体も鍛えておくように」と言い残し、児玉は子どもたちを脅かしながら引き上げていった。
Enfants Terriblesが引き上げると、再びリングに上がった稲葉たち。土肥に促されてマイクを握ったペガソは、「こんなにボロクソに言われて黙っているわけがありません。後楽園は絶対に絶対に絶対に絶対に勝ちます!」と観客に勝利を誓ったのだった。
稲葉&土肥&ペガソのコメント
ペガソ、悔しくないんか? あんだけ言われてよ。お前だけあんなに言われて、お前含めてW-1だろ? おい、8人で『W-1 GP』やんだからよ。見返してやれよ。
ペガソ あんあに言われて試合も負けてこのままじゃ絶対終わらない。後楽園、絶対俺が羆嵐に勝って、1回戦突破します。ありがとうございました。
稲葉 グランプリの1回戦は河野さん。このグランプリに誰かから推薦されて出場する選手もいるかもしれない。でも出たからにはW-1の一番を決めるんですから、俺はW-1の一番になって文体でT-Hawkからベルトを獲り返す。それを目標にがんばります。
土肥 1回戦、征矢選手。小細工なしのぶつかり合いができると思います。そして『プロレスLOVE』横浜文化体育館、今年で4年目だな。3年連続セミファイナルに出てんだよ。もうセミファイナルの男は終わりだよ。メインに立って、W-1のトップに行きます。
羆嵐のコメント
「見た通りだ。ガリガリだな。なんだあれ? お前本当にプロレスラーかよ。素人相手にできねえんだよ。おい、ガリガリの学プロ。大学卒業してから出直して来い、バカ野郎! 本当に10秒で終わっちまうぞ。観客ナメてんのか? プロをナメてんのか? プロのリングをナメてんのか?」
芦野のコメント
「抽選があったんですよ。1回戦は立花。6月はウォーミングアップかな? 7月に向けてがんばりますよ。まあシングルマッチをする機会がないんで、うまく調整するっていう感じですね。最近のあいつを見ていても笑いに走っているんで。今日パンテーラに勝ったから楽しみにしようかな。対戦相手のペガソ・イルミナル。彼もあの身体で羆嵐と1回戦。今日はボロボロにしてやったけど、プロレス界で生き残っていけないんじゃないのか? 会社がトーナメントに出すから出ますけど、何の資格もないよ、立花は。これからグランプリの価値を上げていかないといけないから、1回戦で姿を消してもらって、7月の後楽園で真髄を見せたいなと。まあ6月もシングルマッチがたくさんあるんで、ぜひ足を運んでいただいて、みんなで楽しんでください」