- 第一試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 8分13秒
- 腕ひしぎ十字固め
まずはグラウンドの攻防からスタートするとリストの獲り合い。そこから本田がヘッドロックに捕獲して岩石を締め上げていく。さらにショルダータックルでふっ飛ばした本田はストンピングで追撃だ。
ならばと岩石は本田の左ヒジをマットに打ちつけて反撃。悶絶する本田のヒジや肩に集中攻撃を食らわせる。そして腕固めに捕獲した岩石。本田の左ヒジを伸ばしてダメージを与えていく。しかし、これをエスケープした本田はエルボーアタックで反撃。逆エビ固めに岩石を捕獲する。
しかし、これを逃れた岩石は本田がバックを奪いにきたところをワキ固めに切り返す。だが、本田も引かない。ここをエスケープするとエルボーで反撃だ。その本田を岩石はカウンターの払い腰で黙らせ、ダブルアームスープレックス。そして腕ひしぎにつなぎ、本田からギブアップを奪ったのだった。
岩石のコメント
「ずっとこうだ! ずっとこうだ! 何が正解かわかんない。1勝、やっとできた? 違うよ! 後輩だからだよ、当たり前だよ! なんにも嬉しくないよ。喜びなんかないよ。あ、そうだ。土方隆司に言われた通りだよ。変わんなきゃいけない。そんなの自分でもわかってる。食らいつくからな。食らいつくからな! まだまだこんなど底辺の俺が食らいつくからな! 変わりたいからだよ! どうしても変わりたいからだよ! このまま諦めてたまるか! 明後日新木場だ。伊藤崇文に俺は勝つ。何を見せたいとか伝えたいとかそんなもんない。俺はあの人に勝つ。俺とあの人との世界観、空間で勝つ!」
本田のコメント
「欠場中に自分のできることをしっかりやったんですけど、まだまだ体格でも上なのに負ける理由は技術だと思います。後輩もデビューするのでしっかり気持ちを持って、これから練習したいと思います。自分の復帰戦の相手でもある土方さんにいろいろ言われているんですけど、しっかり次闘う時は言われたことを補って、ドンドン噛みついてきたいと思います」
- 第二試合
- 3WAYマッチ 30分1本勝負
- 6分58秒
- ラ・マヒストラル
序盤からスピーディーな攻防を展開する3人。まずはアンディが風車式のサイドバスターで吉岡を叩きつけ、普段から仲のいいアンディとパンテーラがダブルのドロップキックで吉岡を場外に排除する。
そしてアンディはパンテーラも場外に追いやり、三角飛び式プランチャへ。だが、これを吉岡が妨害。さらにアンディに対してサッカーボールキックを連発だ。パンテーラが救出に入るが、吉岡は排除。ならばとアンディは水面蹴りで状況を打開。トップロープからダイビングボディアタックだ。
しかし、吉岡も譲らずにキック攻撃。さらに急所攻撃も見舞っていく。そこにパンテーラが飛び込んできて2人まとめて前方回転エビ固め。そして場外にいたアンディにはトペを炸裂させ、吉岡を追い込んでスワントーンボムだ。
だが、吉岡はパンテーラのスペシャルDDTを阻止。そこにアンディが入ってきて、トップロープに上がった吉岡を逆立ち式ヘッドシザースで落とす。さらにパンテーラを追い込んだアンディは飛鴻。だが、吉岡がカット。アンディを蹴散らすと、パンテーラをラ・マヒストラルで丸め込んで勝利を奪ったのだった。
アンディのコメント
「吉岡、調子良さそうやな。今日は3WAY。俺も体調いいし、吉岡と今シングルでやっても負ける気せえへんし、パンテーラとやっても負ける気せえへん。次誰が挑戦してくるかわからないけど、誰でも来い!」
吉岡のコメント
「欠場してても(頭を指して)ここが違う。元々のここが。アンディ・ウー、俺がクルーザーにいつでも挑戦できる権利持ってるからよ、せいぜい怯えとけよ。俺が一番おもしれえと思ったタイミングで挑戦してやるから。まあ、それまでお前がベルトを持っていたらの話だけどな」
- 第三試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 17分43秒
- T-ボーンスープレックス→片エビ固め
先発は『W-1 GP』の準決勝で当たる土肥と芦野。土肥がショルダータックルでリードするが、芦野もフロントスープレックスでお返し。そして羆嵐にタッチをし、合体タックルを食らわせると、羆嵐を抱えて土肥の身体に投下だ。
さらに羆嵐が土肥にアルゼンチン・バックブリーカー。だが、これを脱出した土肥はスクールボーイに逆さ押さえ込み。続いてタッチをしたペガソも丸め込みと、土肥とペガソ交互に出てきて羆嵐に丸め込みを仕掛けていく。
そして惑わせた羆嵐に土肥を踏み台にしてペガソがドロップキックを食らわせるとホワイトホースだ。しかし、羆嵐はリープフロッグにいったペガソをキャッチ。バックフリップを仕掛ける。だが、ペガソは前方回転エビ固めだ。
しかし、羆嵐はフォールを許さず、ペガソのフライングフォアアームをキャッチして叩きつけると、芦野のヒザを使ってストマックブロック。そして代わった芦野がリバースバイパーホールド。ペガソが反撃してきてもキチンシンクで黙らせ、代わった羆嵐が処刑タイム(踏みつけ攻撃)。 さらにセントーンを投下する。
続く芦野はパーと見せかけてグーでのボディブローを連発。だが、ペガソは代わった羆嵐のアイアンクローを振り切ってフライングフォアアーム。ようやく土肥にタッチすると、その土肥は羆嵐の巨体にアルゼンチンバックブリーカーだ。
しかし、これを逃れた羆嵐はフライングソーセージで反撃。そして代わった芦野がエルボースマッシュアタックを炸裂させ、俵返しで土肥をぶん投げる。しかし、土肥も逆水平チョップで反撃。芦野がエルボースマッシュを打ち返せば、自身もエルボーで反撃していく。
両者リング中央で気合いのこもった打ち合いを展開し一歩も引かない。ここは土肥が打ち勝つが、芦野もすぐさまアンクルロックを仕掛けていく。土肥が逃れると芦野は投げっぱなしジャーマン。さらに両者リング中央でぶつかってダブルダウン状態となった。
ここでタッチを受けたペガソがコルバタ。しかし、変形のみちのくドライバーにいったところを芦野にアンクルロックに切り返されてしまう。だが、これを逃れたペガソは芦野を場外に追いやり、トペ・スイシーダ。さらに羆嵐にはトルニージョを炸裂させる。
しかし、芦野も雪崩式のフロントスープレックスで反撃。土肥を場外で羆嵐が押さえている間に、ペガソをT-ボーンスープレックスで葬ったのだった。
芦野&羆嵐のコメント
芦野 今日はタッグ戦ということでこんなもんでしょ。土肥ともやり足りないし、本番はグランプリだ。あいつもだいぶ熱くなってきて、残ってるのは四天王? 違うよ。羆嵐には悪いけど、W-1を2年間引っ張ってきたのは俺だよ。俺とその他。一度も俺に勝ったことのない奴が並ぼうと思ってんじゃねえ。
羆嵐 おい、なぜ前哨戦に稲葉大樹がいない? 俺に負けた奴を挑戦させてんじゃねえ。なぜ稲葉大樹が出てこないのか? 四天王とか言っているけど、かつて言われ四天王と言われた人たちに失礼だよ。俺は四天王じゃないから関係ない。俺は俺、芦野は芦野。知ったこっちゃない。あと、丸め込みは危ねえぜ。
土肥&ペガソのコメント
芦野祥太郎と男と男の果し合いだな。W-1とかアンファンとか関係ねえぞ。1vs1で男の勝負しようぜ。決勝とか考えねえよ。考えるとしたら、芦野祥太郎とシングルマッチ。それだけ考える。けど、羆嵐が上がってきたら俺の10連発ぶち込む。
ペガソ グランプリ、1回戦で負けたよ。今日、グランプリ終わって始めての試合。気持ちを切り替えて試合したけど、今日四天王のうち3人がいて俺一人。まだまだ足りないものがいっぱいある。すぐには追いつくのは難しいかもしれないけど、俺も早く追いついて超えて、W-1の頂点に立ちます。
- 第四試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 15分1秒
- マッドスプラッシュ→片エビ固め
試合開始早々場外で子供を脅かして惑わす児玉に対して、頓所は果敢に立ち向かう。低空ドロップキックで顔面を打ち抜き、さらにドロップキック。コーナーに追い込むとチョップで児玉に悲鳴を上げさせる。
だが、児玉はロープに走った頓所の足に絡みついて場外に連れ出し、エプロンに顔面を叩きつける。さらに頓所を客席に放り投げると、頓所をほったらかしにして子供を脅かしながら会場中を追いかけ回しながら遊んでしまう。
リングに戻ると頓所にチンロック。さらにセントーン・アトミコを投下だ。頓所もエルボーで反撃。しかし、児玉のサミングで黙らされ、踏みつけられてしまう。さらにミサイルキックを打とうとして足を引っ張られて落下させられてしまった頓所。
しかし、延髄斬りを決めると、児玉を場外に追いやってエプロンを走ってのドロップキック。リングに戻ってもコーナーに追い詰めて低空のドロップキック顔面を打ち抜いてみせる。しかし、続くミサイルキックを児玉はかわすと垂直落下式リバースDDT。続けてダイビングファアームを放った児玉。
頓所はこれを返すとエルボーで反撃を試みる。だが、児玉はロープの反動を利用したエルボーで黙らせロープに振る。頓所はここでドロップキックを炸裂させると、スイング式DDT。そしてトラースキックを発射だ。
しかし、これをキャッチした児玉はサミング。さらにドロップキックを炸裂させる。だが、続く垂直落下式リバースDDTは頓所が切り返し、逆にリバースDDT。さらにトラースキックからジャーマンスープレックスだ。そしてトドメのドラゴンスープレックス。
だが、児玉は足をレフェリーに突き出して防御。さらに頓所をレフェリーに激突させると、股間目掛けてナッツショット! 悶絶する頓所を垂直落下式リバースDDTで叩きつけ、最後はマッドスプラッシュでトドメを刺した。
児玉のコメント
「元クルーザー王者から言わせてもらうと、名前がトンドコロから頓所に変わったぐらいで満足するな。キミはクルーザの選手だから忘れないように。今は僕はチャンピオンじゃないけど、僕とがっちりやり合える力をまずつける。練習に励んでください」
頓所のコメント
「クソ! 前クルーザーチャンピオンとのシングルマッチする機会はなかなかないけど、何か結果を残したいんだ。今俺に足りないのは結果だと思っています。今後、いろんな人と当たっていくと思います。必ず一つ一つ勝利をつかんで、俺が目標とするクルーザーのベルトを必ず巻く」
- 第五試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負
- 18分5秒
- MASAYUKI
先発は稲葉と征矢。グラウンドの攻防を繰り広げると、続いて近藤と征矢が真正面からチョップをぶつけ合う。そしてアレハンドロが登場。近藤に果敢に立ち向かうが、チョップ一発でダウン。さらに変わった立花にもショルダータックルでふっ飛ばされてしまう。
だが、立花を足払いで倒すとエルボードロップ。そして代わった河野が立花にエルボーを食らわせていく。ここは稲葉に代わったものの、河野は場外で立花と乱闘。珍しく感情的にやり合う。
リングでは代わったアレハンドロが稲葉にボディスラムで叩きつけられ、近藤にもエルボースタンプを食らってしまう。その間に立花と河野が場外で乱闘だ。アレハンドロをたっぷりいたぶる近藤組は立花が出てくると逆エビ固め。征矢が救出に入っても技を外さない立花は、河野が入ってくると迎撃。場外に追いやり、エプロンに上がってきたところでフロントキックを食らわせて落下させてしまう。
一方でローンバトルが続いていたアレハンドロは「カマキリ!」と叫んでドロップキック。さらにセカンドロープからのミサイルキックを稲葉に食らわせて河野にタッチだ。河野は稲葉にビッグブーツ、さらに立花にも一撃食らわせる。
そして、稲葉には延髄斬りを食らったものの、近藤をいたぶる河野。しかし、立花が再三カットに入ると、エルボーで蹴散らして征矢にタッチ。征矢はチョップで近藤を追い込むが、代わった立花にコーナーでパンチを連打されてしまう。さらにブレーンバスターも食らった征矢。
立花はこのチャンスにフロントキックを連発。だが、倒れない征矢はフライングラリアットでお返しだ。そして代わったアレハンドロが場外に落ちた立花にトペ・コンヒーロ。続けてミサイルキックを炸裂させる。
そして河野と征矢が入ってきてトレイン攻撃。続けてアレハンドロがスワンダイブ式ボディプレスだ。そしてESO ES TODOの体勢に入ったアレハンドロ。だが、近藤がランサルセでカット。立花がアレハンドロをフロントキックで蹴り倒し、武者返しだ。
アレハンドロもウラカン・ラナで切り返そうとするが、立花は許さない。前方回転エビ固めをイケメン落としで潰し、バックドロップ、開脚式のC.T.B、えびす落としで追い込んでいく。だが、これを返したアレハンドロは河野を呼び込み、立花を放る。そこに河野がニーリフト。その立花をアレハンドロがMASAYUKIで丸め込み3カウントを奪ったのだった。
試合後も立花の負傷箇所であるヒザを攻める河野。悶絶する立花を尻目に河野はさっさと引き上げる。一人残されたアレハンドロはタッグベルトを一人で掲げ、次回新木場大会でのタイトル防衛、そして清水大会での凱旋を誓ったのだった。
征矢のコメント
「次期挑戦者、近藤修司と立花、今日の状態でタイトルマッチできんのか? 足首もいかれてんだろ。横浜から調子悪いんじゃないのか? 俺はなんだったら明後日新木場、2試合ダブルヘッダーで、俺と近藤修司のタイトルマッチ……違う! 俺と近藤修司が組んで、チャンピオンに挑んだほうがいいじゃないのか? 今のうちだぞ。怪我が悪化しても知らないぞ。早く判断してくれ。立花、足が終わるぞ。俺と近藤修司でタッグのベルト、そっちほうが。早急に変えるべきだ」
河野&アレハンドロのコメント
アレハンドロ 今日も見ての通り、僕たちの圧勝。立花も歩けないようなんでね。
河野 足関節教えてくれ。足4の字とグランドクロス200しか知らないから。
アレハンドロ 足にゴールドロック!
河野 やばい……。ゴールドロック、足関節だった……。
近藤&立花のコメント
立花 クソ! 痛くねえ、痛くねえ。俺はアレハンドロ、お前には興味ねえんだ。俺は無差別でやっていくって決めたんだ。次は河野真幸、お前だよ。必ずお前をぶち倒してやるよ、この野郎!
近藤 まあプロレスラーだからいかなる状況でも、これも一つのキャリとして彼のためになるならいいなと思うけど、立花がここまでされて負けるわけにはいかない。負けるわけにはいかない。
立花 やられたら倍返しだよ。
近藤 闘う気持ちが倍になったんじゃないか? この団体もだんだん競争というかね、争いが激しくなってこういう潰し合いも出てくる。
立花 でも、副社長がインタビューで言ってた120%の河野真幸。120じゃないかもしんねえけど、俺は初めて怖え河野を見たよ。だからなんだって話だけどな。あの河野を超えてやる。
稲葉のコメント
「グランプリ2回戦、相手が羆嵐なんで。パワーでは勝てないと思うんで、その他のところを試行錯誤しながら絶対に決勝に行って、優勝して文体に行きたいと思います。羆嵐のパワーにも負けないプロレスをしたいと思います」