「WRESTLE-1 TOUR 2019 OUTBREAK」

2019年6月1日(土)〜2019年6月30日(日)

20196.23(SUN)

「WRESTLE-1 TOUR 2019 OUTBREAK」6.23長野・長野市芸術館 アクトスペース大会
開催日:2019年6月23日
時間:18時開始/17時30分開場
場所:長野・長野市芸術館 アクトスペース
住所:長野市大字鶴賀緑町1613番地
TEL:026-219-3100
アクセス:
・長野電鉄「市役所前駅」で下車、「市役所前駅」交差点から国道19号(昭和通り)を緑町方面へ進む(乗車時間約1分、徒歩約5分、約300m)

第一試合
シングルマッチ 30分1本勝負
    • タナカ 岩石

    • 本田 竜輝

  • 8分23秒
  • 腕ひしぎ十字固め

 試合前のオープニングには地元長野県箕輪町出身の征矢学と長野大会初参戦となる才木玲佳がリングに登場。ややスベりながらも自己紹介と自身のカードを紹介し、会場の空気を暖めてから去っていった。

 第1試合は岩石と本田の若手対決。本田の握手を岩石が払い除けて試合はスタート。まずはグラウンドで手を探り合い、続いてリストの奪い合いに移行する。そして、本田がサイドヘッドロックで岩石を捕獲だ。

 さらにショルダータックルで追撃した本田。しかし、逆エビ固めを防がれると、マットに左腕を叩きつけられて悶絶。その本田に岩石は容赦なくワキ固めだ。本田がロープエスケープするとストンピングで追撃し、腕をねじってからエルボーを炸裂させる。さらにショルダーアームブリーカーでいためつける岩石。

 反撃の機会を伺っていた本田はカウンターのボディスラムで反撃し、ブレーンバスターで叩きつけると逆エビ固めに持ち込む。しかし、岩石はロープエスケープすると再びワキ固め。そしてバックドロップの体勢に入る。

 だが、本田もそれを許さない。エルボーを打ち込み反撃だ。しかし、岩石はカウンターの払い腰でこれを黙らせバックドロップで追撃。最後は腕ひしぎを極めて本田からギブアップを奪ったのだった。

岩石のコメント
「先週のW-1 TVで悩める若手3人ってナレーション入ってたけど、一括りにするなよ! 一緒にするな! あいつらはあいつらで俺は俺だから。悩んでるからって一緒にするんじゃねえよ。後楽園では土方さんとまさかのタッグマッチ。相手側じゃなくてこっちのコーナー。しかも隣りにいるんだよ。納得いかないよね。見ている人だって納得いってないよ。でも、一番納得いってないのは俺! 仲間であろうがパートナであろうがあの人に食らいつくのは変わりないから」

本田のコメント
「2週間前と同じ相手に同じ負け方をしてしまいました。とても悔しいです。来週足利、再来週後楽園とあって自分のできることを精一杯やって初勝利を目指したいと思います」

第二試合
3WAYマッチ 30分1本勝負
    • アンディ・ウー

    • 頓所 隼

    • 吉岡 世起

  • 8分20秒
  • パケテ・ア・ラ・ハポネサ

 頓所とアンディが試合前に握手。これを見た吉岡は「2vs1だ!」と抗議してリングを降りる。その間にアンディと頓所で攻防をスタートさせるが、すぐさま吉岡も飛び込んできて3人同時にドロップキックを発射だ。

 続いてエルボー合戦が始まるが、頓所とアンディは吉岡だけに打ち返し、さらにダブルのドロップキックで場外に排除だ。しかし、頓所は隙きを突いてアンディにスクールボーイ。途端に2人で攻防を始めるが、吉岡が場外からアンディの足を引っ張って再びリングイン。

 その吉岡を頓所はキャメルクラッチに捕獲する。そこに戻ってきたアンディがランニングネックブリーカーを頓所に食らわせる。続いて3人で打撃の打ち合いとなるが、吉岡と頓所がダブルのトラースキックをアンディに発射。さらに吉岡は得意のキック攻撃で頓所をいためつける。

 だが、頓所もスイング式DDTで反撃。その頓所にアンディがダイビングボディアタックだ。アンディは頓所にローリングクレイドル。だが、吉岡もアンディにラ・ミスティカだ。頓所もランニングニーで反撃するが、アンディは吉岡を踏み台にして蹴り飛ばしながら頓所を投げるとヒップトスからクルクルと丸め込み(パケテ・ア・ラ・ハポネサ)、3カウントを奪ったのだった。

アンディのコメント
「頓所、まだまだやな。最後強引にいったけど、あのままいっても俺が勝ったやろう。次の挑戦者に誰がふさわしいんや? 誰でも来い」

頓所のコメント
「クルーザーチャンピオンと試合する機会はなかなかないんですけど、チャンスを活かしきれなかったですね。いやあ、これからちょっといろいろ考えていかないといけないかもしれないですね」

第三試合
シングルマッチ 30分1本勝負
    • 才木 玲佳

    • 杏ちゃむ

  • 7分53秒
  • アルゼンチンバックブリーカー

 序盤から才木はパワーで圧倒。杏ちゃむのフライングボディアタックをキャッチしてバックブリーカーに持ち込む。杏ちゃむがボーアンドアローを仕掛けてきてもすぐさま潰し、キャメルクラッチだ。

 これを逃れた杏ちゃむはコーナートップからのフライングボディアタック、さらにヒップドロップを連発。しかし、才木はこれを自爆させるとサッカーボールキックだ。そしてアルゼンチンバックブリーカーの体勢に。

 だが、杏ちゃむはこれを腕ひしぎに切り返す。悶絶する才木はなんとか逃れたものの、杏ちゃむのラリアット、さらにはシャイニングウィザードも被弾してしまう。だが、これで火が着いたか、すぐさまカウンターのラリアットで反撃。杏ちゃむをなぎ倒すと、最後はアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げ、ギブアップを奪ったのだった。


杏ちゃむのコメント
「初めて才木さんと試合をさせていただいて、自分もグラビアアイドルだし負けたくなかったんですけど、やり合って身をもって体感しました。でも、ここ本拠地で負けたくなかったんですけど、東京でも何度でも闘いたいと思いました。今日は1日ありがとうございました」

才木のコメント
「初の巡業勝ちました。後楽園ではレジェンドとやっているんですけど、こうして勝つことができて嬉しいです。杏ちゃむ選手はキャリアが1年ぐらいの選手でどんな感じで闘ってくるのかと思いましたけど、最初にグラビアポーズをやったりと自分のキャラクターを押し出してきましたけど、最初だけそういうので、後半はしっかりとした感じでガンガン攻めてきて、ファイティングスピリッツが感じられる選手だと思いました。普段闘ったことのない選手と勝負するのは改めて刺激的だなと思いましたし、もっともっといろんな相手とやって強くなりたいと思いました。あと2週間切りましたが、KAORU選手との闘い。ハードコアは初めてですけど、どういう感じで闘ってくるのか未知なんですよ。でも、何が来ても対応できるように、何が来ても対応して、自分の強みを活かして勝てるように諦めずに勝ちに行きたいと思います」

第四試合
6人タッグマッチ 30分1本勝負
    • カズ・ハヤシ

    • 征矢学ばない

    • ダイヤモンド☆フユカイ

    • 征矢 学

    • アレハンドロ

    • オレガスター大

  • 15分37秒
  • ワイルドボンバー→片エビ固め

 まずはカズとオレガスターで試合はスタート。武藤のモノマネレスラーであるオレガスターはカズの攻撃を受けると、なぜかヒザを押さえて悶絶。しかし、カズのエルボードロップを自爆させると、フラッシングエルボーを炸裂させてみせた。

 続いてはフユカイとアレハンドロの対戦。アレハンドロがドロップキックで先制するが、フユカイはショルダータックルで反撃。そしていよいよ学ばないと征矢が対峙。両者「ワイルド!」と叫びながらチョップ合戦で一歩も譲らない。

 だが、ここを押し込んだ征矢はアレハンドロとツープラトン攻撃。しかし、間違えて学ばないと一緒にアレハンドロを攻撃し、一緒にワイルドポーズまで決めてしまった。続いてタッチを受けたオレガスターが学ばないにスペースローリングエルボー、フェイスクラッシャー、そしてキーロックと緩やかな動きながらかつての武藤のフルコースを披露だ。

 だが、学ばないは代わったアレハンドロにボディスラムを食らわせて流れを変える。カズとフユカイのツープラトン攻撃がアレハンドロに炸裂し、そこから両軍場外乱闘だ。征矢と学ばないがやり合い、オレガスターはエプロンから武藤ばりのミサイルキックを発射し、カズのヒザを打ち抜く。

 それでもアレハンドロの窮地は変わらない。リングに戻ってもカズにいためつけられる。しかし、コーナーでのスクールボーイで反撃に移ると、代わったオレガスターがカズに低空ドロップキックからドラゴンスクリューを連発。そして足4の字固めだ。

 これは仕留めきれなかったものの、フユカイに低空ドロップキックを食らわせて征矢にタッチ。征矢はショルダーネックブリーカーからワイルドボンバーを発射。だが、フユカイはスリングブレイドで切り返すと、カズと学ばないも入ってきてトレイン攻撃だ。

 しかし、途中で学ばないのカツラが取れてしまい中断。その間にアレハンドロが入ってきてカズたちを蹴散らし、場外にトペ・コンヒーロだ。リング上ではフユカイにオレガスターがシャイニング弾を発射。続いて征矢がデスバレーボムからワイルドボンバーを食らわし、フユカイをフォール。見事に地元凱旋を飾ったのだった。

コメント
アレハンドロ 武藤さん、ありがとうございました。最後決まりましたね、シャイニングウィザード。
征矢 ちょいちょい! 最後、なんでみんな握手しない!
アレハンドロ ニセモノの方は向こう行ってください。征矢さん!(と言って、学ばないたちを呼び込む)。
征矢 なんでニセモノの肩を持つんですか!
カズ (学ばないと握手して)征矢くん、良かったよ。ありがとうございました(と言うと、みんな征矢を無視して次々と学ばないと握手)。
征矢 全員病院に行ったほうがいいぞ!
カズ (なおも学ばないと握手して)征矢くん、良かったよ。

第五試合
タッグマッチ 30分1本勝負
    • 近藤 修司/TriggeR

    • 立花 誠吾

    • ペガソ・イルミナル

    • エル・イホ・デル・パンテーラ

  • 12分39秒
  • えびす落とし→片エビ固め

 新タッグ王者の近藤と立花がベルト獲得後初登場。先発は近藤とパンテーラ。両者素早い動きからまずはパンテーラがドロップキック。すぐさま立花も入ってくるが、パンテーラはこれも場外に蹴散らすとペガソを呼び込んで同時にダイブしようとする。しかし、これはフェイントで近藤&立花を戸惑わせてみせた。

 続いて立花とペガソが対峙。ペガソが素早い動きからドロップキックを炸裂させるが、立花はマンハッタンドロップでその動きを止める。代わった近藤はチンロックでペガソを固めていためつけると、キチンシンクで追撃だ。

 さらに立花が入ってきてフットスタンプ。そして立花はボディシザーズだ。さらに立花はアームバーも極めていく。ペガソもエルボーで反撃するが、代わった近藤は逆水平チョップでペガソをなぎ倒し、ブレーンバスターの体勢からロープの上に投下。

 続いて代わった立花がコーナーでパンチの連打を決めれば、再び出てきた近藤がストマックブロックからランサルセだ。一方的にやられていたペガソだったが、近藤に側転式のフォアアームを食らわせてパンテーラにタッチ。

 代わったパンテーラは一人で動き回り、場外の立花にトペ・スイシーダ。近藤にはフライングクロスボディを炸裂させる。だが、ロープにトンだところを背中に一撃食らい動きがストップ。それでも立花と近藤のツープラトン攻撃をコルバタで切り返す。

 そしてタッチを受けたペガソがミサイルキック。パンテーラとの連携を決めると、パンテーラがスワントーンボムだ。さらにペガソはローリングソバットで立花を追い込み変形のみちのくドライバーの体勢に。

 だが、立花はこれを逃れるとペガソを担いでイケメン落としの体勢に入る。そこにすかさず近藤が入ってきて合体イケメン落としだ。これで両者ダウンとなったところから、立花とペガソはエルボー合戦。これに打ち勝った立花はシットダウン式のC.T.Bからえびす落とし。ペガソから3カウントを奪ったのだった。

立花のコメント
「タッグチャンピオンになって初めての試合だよ。でも、ベルト持つってのはいい気分だな。でも、ベルト獲ってからがスタートだ。一人俺がやりたい相手がいるんだよ。タッグチャンピオンとして闘いたい相手がいるんだよ。誰かは言わねえけどよ。楽しみにしとけ、舎弟ども。ああ〜ん?」

第六試合
「WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019」準決勝前哨戦!6人タッグマッチ 30分1本勝負
    • 河野 真幸/TriggeR

    • 稲葉 大樹

    • 土肥 孝司

    • 芦野 祥太郎/Enfants Terribles

    • 児玉 裕輔/Enfants Terribles

    • 羆嵐/Enfants Terribles

  • 18分18秒
  • 極反り卍固め

 まずは準決勝で当たる土肥と芦野で試合はスタート。芦野がアンクルロックを仕掛ければ、土肥もショルダータックルでふっ飛ばすなど両者一歩も譲らない。続いて稲葉と羆嵐が対峙。稲葉は羆嵐に飛びついてスリーパーを極める。ならばと羆嵐もアルゼンチンバックブリーカー。だが、これを逃れた稲葉はフライングショルダータックルをぶちかます。

 これに怒りエキサイトした羆嵐は場外でイスを持ち出すが、ここは冷静な児玉が強引に交代。しかし、その児玉が捕まる。河野、土肥に連続攻撃を食らう児玉。稲葉も児玉の足にストンピングを連打。さらにレッグブリーカーでいためつけていく。

 しかし、ここに羆嵐が乱入。稲葉に襲いかかり場外に連れ出すと場外乱闘のスタートだ。羆嵐は稲葉をイスで殴打。これで流れを掴むとリングに戻っても稲葉にセントーンを投下。続く芦野もマフラーホールドだ。

 稲葉はエルボーで反撃するも、児玉がサミングで黙らせ、続く羆嵐が踏みつけ攻撃。さらに児玉はキャメルクラッチだ。しかし、児玉は羆嵐にネックハンギングから投げられながらも延髄斬りで反撃。

 代わった土肥は羆嵐の身体の上に児玉をボディスラムで叩きつける。ならばと羆嵐はフライングソーセージでお返しだ。そこに芦野がエルボースマッシュをぶつけ、俵返しで投げ飛ばす。一方の土肥もエルボーで反撃。芦野もエルボースマッシュで打ち返し、両者一歩も譲らず打ち合う。

 ここはボディへのエルボーで土肥が押し込むが、芦野はジャーマンでお返し。救出に入った河野もジャーマンで投げ飛ばす。そして、土肥に対してT-ボーンスープレックスの体勢に。しかし、土肥もスクラップバスターで切り返す。ならばと芦野は再びジャーマン。土肥もラリアットを打ち返して両者稲葉と児玉にタッチだ。

 稲葉は児玉を追い詰めるが、そこに羆嵐が登場。ラリアットからセントーンを投下すると、芦野が抱えて、羆嵐の身体を稲葉に投下。そして児玉がマッドスプラッシュを発射だ。しかし、3カウントは入らない。

 ならばと芦野がレフェリーを引きつけている間に羆嵐がイスを持ってリングイン。児玉に羽交い締めにされている稲葉にイスを振りかざす。だが、稲葉はこれをフロントキックで阻止。羆嵐をイスごとドロップキックで打ち抜くと、入ってきた芦野にはブルーサンダー。

 さらに河野がランニングニーで児玉を打ち抜き、続けて稲葉が児玉にもブルーサンダー。最後は極反り卍固めでガッチリ締めあげ、児玉からギブアップを奪った。試合後もベスト4の4人は大乱闘。土肥と羆嵐が最後までやり合っていたが、周囲に止められて羆嵐は退場。最後は稲葉がマイクで長野への帰還を約束して興行を締めくくったのだった。

土肥のコメント
「羆嵐の野郎茶々入れやがってよ。あいつ決勝に上がってきたらただじゃおかねえぞ。まあそこは冷静になって、まずは準決勝、芦野祥太郎。正々堂々真っ向勝負だよ。それ以外望まねえ。あいつは1年だか2年だかW-1を引っ張ってきたという自負があるかもしれねえ。そんなのW-1の所属選手である以上、誰でも思ってんだよ。あとあいつは地方で団体背負うような試合をしてんのかって。こっちは地方大会で勝っても負けてもマイクで締めてサイン会やってんだよ。そういう責任感のなさが露呈してるぜ。まあ真っ向勝負だ。それ以外ない。あと羆嵐だ。覚悟しとけ」

稲葉のコメント
「とにかく7月2日、2つ勝って優勝。優勝すると誰も文句言わないでしょう。そして文体。文体のメインでT-Hawkからベルトを獲り返す。とにかく7月2日優勝します」

芦野のコメント
「土肥も復帰してから本調子じゃなかったけど、戻ってきたなという感じがしますね。まあまあまあまあいつも言ってますけど、相手じゃないな。土肥も稲葉も羆嵐も通過点にしか過ぎないんだよ。稲葉、元気ねえな。あいつが優勝してT-Hawkから獲り返す? 俺は信じられねえよ。あいつは俺を信用しろって言ったよな? 誰も信用できない。土肥も信頼できないし、羆嵐にも任せられない。文体で堂々とメイン張って挑戦できるのは俺しかいねえだろう。まあ7月2日、決勝。そこで優勝してT-Hawkからベルトを獲り返す。みんな言ってんだろ? 俺はその先を考えているから。文体どころじゃねえんだよ。文体で最高のスタートダッシュできるようにがんばります」

羆嵐のコメント
「稲葉、とんだ腰抜けだな? 俺のことが怖えのか? 俺は勝つためならなんでもするよ。正々堂々と真正面からどんな手を使ってもぶちのめしてやるからな。そこまでやる気出さなくても勝てるからよ。なぜだかわかるか? 腰抜けだからだよ。腰抜けのこんにゃくクネクネ野郎だ。ぶっ殺してやる!」

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