- 第一試合
- いざ、大阪!冬の陣!!6人タッグマッチ30分1本勝負
- 10分16秒
- 逆エビ固め
先発は一と守屋。一は守屋とのロックアップをスカして「エナジャイズ!」とお株を奪うポーズを決めるが、これが守屋の怒りを買う。守屋は得意の逆水平チョップを連発して一を追い込んでいく。
だが、続くパワーボムを阻止した一は逆にパワーボムへ。これを守屋はショルダースルーで返すと、エルボードロップを投下。だが、一もこれを自爆させて、逆にエルボードロップ。お互いに技をスカし合う展開となった。
続いては仁木が伊香保と対峙。ここは伊香保がパワーで圧倒する。続く加偉は大門寺に対してドロップキックを連発。これで倒れないとエルボーアタックを連発だ。しかし、大門寺は張り手一発で加偉をダウンさせる。
ならばと加偉は追走式のバックエルボー。ボディスラムを仕掛ける。これを大門寺は逆にボディスラムで叩きつけ、自軍のコーナーに連行。タッチを受けた守屋が串刺し式ラリアットからマシンガンチョップを連発だ。
さらにステップキックを見舞う守屋。続けてブレーンバスターからストレッチプラムに捕獲する。さらに大門寺との連携で加偉を追い込むと、大門寺がスリーパーだ。大門寺バックエルボーで攻め立てると、伊香保は回の攻撃を受け止めて逆水平チョップを炸裂させる。
しかし、劣勢の加偉もドロップキックでようやく反撃。代わった仁木がエルボーアタック、ボディスラムで伊香保を攻め立てる。そして、逆エビ固めに捕獲した仁木。しかし、伊香保はこれを脱出するとカウンターのランニングネックブリーカードロップで反撃だ。
そして、タッチを受けた大門寺は仁木に張り手で一撃。ならばと仁木もドロップキックを食らわせると、加偉も入ってきてダブルのドロップキックを炸裂させる。そして一も入ってきての連携攻撃から、仁木がブレーンバスター。さらにスピアー、バックドロップで大門寺を追い込んでいく。
しかし、大門寺はカウンターの張り手で仁木の動きを止めるとスピアーでお返し。そして逆エビ固めだ。ここはなんとかロープエスケープした仁木だったが、すぐさま大門寺はリング中央に引きずり戻す。たまらず仁木もタップし、大門寺が勝利を飾ったのだった。
一&加偉&仁木のコメント
加偉 今日大晦日で締め2019年を締めくくりましたけど、負けて2019年を終えることになってしまいました。僕自身、『CRUISER FES』の出場も決まっているので、2020年は大躍進の年にします。
一 年内のW-1の最終興行でした。今日はエナジャイズを決められたのか、決められてないのか、結局なんだろう? あんまわかんなかったです。でも、なんとなく掴みました。次は俺のエナジャイズをエナジャイズにエナジャイズします。
仁木 今年デビューしてまだ2カ月。今月だけ見れば冬フェスで『CRUISER FES』を争ったり、後楽園の第0試合から本戦に上がったり、今日大きな舞台で闘えている。こんなにチャンスが与えられているのに何も残せなかった。今年は終わりなんで、来年はもっともっと強くなります。
一 次の後楽園、またなんで第0なんだ? 仕切り直さなくていいから。何考えてんだよ。ふざけるのも大概にしろ!
守屋&大門寺&伊香保のコメント
守屋 やっぱリ凄いですね、ランズエンド。負けるはずないわ。それにしても一ちゃん、何しとんねん。ふざけとんのか? あいつエナジャイズを試合中にしてたけど、がんばってほしいなって思っています。
伊香保 まずは年末に呼んでいただいたW-1さん、ありがとうございます。若手ですが、また試合やりたいです。いつでもやりたいです。
大門寺 2019年、僕自身最後にいろいろなことがあって、2020年は大きく出ていきたいところがあるんで、こんなところで躓くわけにはいかないでしょう。崔さんと組んでアジアタッグをやるんで。W-1はもちろん初めてですけど、今後先、また上がった時には一っていう選手? あっちから獲りたかったですけどね。
守屋 ちょっとムカつくよね。
大門寺 次は彼から獲って、2020年止まらないんで、見ていてください。
守屋 エナジャーイズ! じゃ、おりゃおえ〜!
- 第二試合
- Mission:機械を破壊せよ!6人タッグマッチ30分1本勝負
- 11分11秒
- 魔神風車固め
W-1vsドラゴンゲートの対抗戦の第1ラウンドはアレハンドロ軍団vsストロングマシーン軍団。まずはアレハンドロがJを捕獲。河野、岩石と早いタッチワークでJを攻め立てる。しかし、Jも逆襲に転じてバックエルボー。今度はストロングマシーン軍団が岩石に集中攻撃だ。ストロングマシーン軍団は代わる代わる岩石に逆片エビ固めを仕掛けていためつけていく。
しかし、岩石は河津落としでようやく脱出。代わった河野がジャンピングニーを連続で炸裂させ、アレハンドロがすぐさまミサイルキックで続く。一度は囲まれてしまうものの、すぐさま機動力で脱出。場外に出たところにトペ・コンヒーロだ。
しかし、再び登場した岩石をストロングマシーン軍団は巧妙に入れ替わって攻め立てる。岩石もバックドロップで逆襲し、そこにアレハンドロがヒャッホーイを投下。続けて河野がランニングニーアタックを炸裂させ、流れを譲らない。
ならばとストロングマシーン軍団は3人がかりで河野を攻め立てダウンに追い込む。救出に入った岩石もツープラトン攻撃で排除。サンドイッチラリアットの餌食にもしてしまう。しかし、岩石も払い腰で反撃。Jを捕獲すると腕ひしぎを仕掛けていく。
だが、救出されたJはパワースラム。続けてダイビングヘッドバットを投下すると最後は魔神風車固めで3カウントを奪ったのだった。
ストロングマシーン・Jのコメント
「大晦日、初の他団体ということでね、ドラゴンゲートではユニットは休止状態になっている中で元から組んでいるカードだったのでやりましたけど、久々に組んでみるといいですね。こういう場が今後もないと思うと寂しい気持ちもありますけど、今年デビューしていい形で締めくくれたんじゃないかなと思うので、私個人としてはソロでやっていくことになりましたけど、一歩も二歩も前進して、ストロングマシーン軍団を組む時は楽しみにしたいと思います」
岩石のコメント
「なんだっけ? 平田さん? あんた平田ただろう! なんなんだ? なんなんだ、あいつ! 新人賞? 無敗記録? スーパー・ストロング・マシンの息子? 十分味わいました。もう一回やりたいね。負けた人間だから言う権利はないけど、もう一回やりたい。ストロングマシーン・Jやろうぜ! もう一回やろうよ! 2019年終わったな。いろいろあったけど、納得なんてしてないから。これが俺の生き方かって言われたら、全然違う。土方さんとあんなことがあって一皮剥けた俺はこんなもんじゃないから! 2020年、自分から動いてやる! 封印されたあのベルトだってあるんだろ? 2020年、タナカ岩石、驀進します!」
- 第三試合
- Jungle Montage〜力の限り〜タッグマッチ30分1本勝負
- 9分36秒
- サイバーボム→エビ固め
W-1vsドラゴンゲートの第2ラウンドは場外乱闘からスタート。リングに戻ると土肥と吉田が正面から激突する。吉田は「シャラップ!」と叫んで地獄突き。ならばと土肥もショルダータックルでお返しだ。
続いて本田と清水が対峙。本田は果敢にエルボーで立ち向かい、エルボーアタックで清水をダウンさせる。しかし、後ろから吉田に足を引っ張られてダウン。土肥も清水に場外に排除されると、その隙きに本田は吉田と清水のチェーン攻撃の餌食となってしまう。
土肥は何度も救出に向かうが、そのたびに排除されて本田はローンバトルを強いられる。清水のフライングショルダータックルを被弾した本田。しかし、なんとかブレーンバスターで反撃して、土肥にタッチだ。
再び土肥と吉田が激突。土肥は吉田にアルゼンチンバックブリーカー。さらに串刺し式ラリアットからバックドロップを炸裂させる。そしてタッチをした本田とサンドイッチエルボーを決めると、本田がノーザンライトスープレックスだ。
しかし、これを返した吉田は土肥と本田2人を相手に地獄突きを連発。2人まとめてラリアットでなぎ倒す。そして清水との連携攻撃を食らわせると、清水がコーナートップからダイビングボディプレス、吉田がダイビングエルボードロップを投下だ。最後は吉田がサイバーボムで本田にトドメを刺し、3カウントを奪取。ドラゴンゲート軍が2連勝を飾ったのだった。
試合後も吉田と清水は本田をいたぶるなど、やりたい放題だった。
吉田&清水のコメント
吉田 見たか! サイバーボム炸裂!
清水 W-1、こんなもんか! 5割も出してねえぞ。4割しか出してねえぞ! こんなんで勝てると思ってんのか!?
吉田 甘すぎるんじゃ! これでわかったやろ! 2020年も俺らの年や! シャラップ!
土肥&本田のコメント
土肥 とんだ恥かかされちまったぜ。勝ち逃げは許さねえぞ。俺はいつでもやってやる。今日は本田とのタッグだったけど、まあまだまだだったな。しょうがねえよ。
本田 今日せっかくW-1とドラゴンゲートの対抗戦に選ばれて、結果を残せなかったのが本当に悔しいです。
土肥 一つ言っておくぞ。ああいう奴らだけは絶対許さねえからな。次リングであったらギッタンギッタンだ!
本田 もう一回チャンスがあるなら闘って、W-1の人間として恥かかないようにして、勝ちにいきたいと思います。
- 第四試合
- Drawing the future タッグマッチ 30分1本勝負
- 11分43秒
- ファイヤーバードスプラッシュ→片エビ固め
W-1vsドラゴンゲートの第3ラウンド。試合は頓所と堀口でスタート。続いてペガソがKzyと対峙。まずはペガソがティヘラからドロップキックを決める。これで頓所との連携でKzyを攻め立てる。
続いて頓所がKzyに挑むが、張り手でダウン。堀口がすかさず出てきてゴムパッチンだ。さらにKzyと堀口は連携攻撃で頓所を追い込んでいく。頓所も堀口にドロップキックを放つが、スカされてしまう。しかし、ならばと堀口のスイング式DDTを逆にスカして、ドロップキックでお返しだ。
そして、ペガソがダブルドロップキックでKzyと堀口を2人まとめて蹴散らし、すぐさまトペ・スイシーダを発射する。続けてミサイルキック、エルボーアタック、フェースクラッシャーを連続で繰り出したペガソ。
だが、堀口がスイング式DDTで反撃。Kzyにタッチをするが、ペガソはその反撃を許さない。頓所との連携でKzyの動きを止めると、ファイヤーバードスプラッシュを狙う。しかし、コーナーに上がったところでKzyも追いかけて阻止。
ならばとダイブしたペガソをエルボースマッシュで迎撃すると、堀口とKzyは連携攻撃で逆にペガソを追い詰めていく。この窮地を頓所が救いに入ると、堀口に頓所のトラースキックとペガソの変形みちのくドライバーの合体攻撃だ。
頓所はKzyも場外に排除するとコーナーからトペ・コンヒーロ。その間にペガソが堀口にファイヤーバードスプラッシュを炸裂させ、見事に3カウントを奪ったのだった。
頓所&ペガソのコメント
ペガソ まあ、今日対戦カードの上に未来とかフューチャーとか書いてあったけど、もうそれを言われるのは今日で終わり。来年からは未来なんじゃなくて、今だから。来年は俺も頓所隼もトップ戦線に食い込んでいく。
頓所 おい、ドラゴンゲート、大したことねえな。俺ら2人でもしっかり3カウントを獲れたからな。悔しかったら、ウチのリングでも、ドラゴンゲートのリングでも、いつでもどこでもやってやるよ。次やった時も結果は一緒だよ。
Kzy&堀口のコメント
堀口 一つ言っておくぞ。負けは認めといてやるよ。作戦がたまたま当たっただけだからな。作戦が何かわかるか? 俺みたいなジジイをいじめることだ。おい頓所! ハタチだってな? お前がオギャーと生まれた時からプロレスをやってんだよ!
Kzy まあ、プロレスを長くやってると負けてしまうこともある。めったに他団体に出ることがないんで負けてしまったのちょっと悔しいかなという。また機会があれば行きたいと思いますし。
堀口 やったらいいよ。俺はもう今日で終わりだ。
Kzy また出てやるよ。その時はタッチルール、もっと勉強してきます。
- 第五試合
- 師弟vs強心〜闘いのクロスワードパズル〜タッグマッチ30分1本勝負
- 8分27秒
- S・K→片エビ固め
先発はTAJIRIと入江。TAJIRIは入江の先制となるショルダータックルを食らうが、スルリスルリと場外へ逃亡。追撃を許さない。続いて児玉と吉岡が対峙。一転して素早い攻防の中、吉岡がミドルキック、ランニングキックを炸裂させる。
さらにキックで児玉を攻め立てる吉岡。しかし、児玉は蹴り足をキャッチするとサミングで反撃。自軍のコーナーに追い込み、さらにサミングだ。タッチを受けたTAJIRIも吉岡の顔面をロープに擦りつけていたぶる。
児玉顔面を踏みつけ、吉岡が反撃してきてもTAJIRIがサミングと流れを譲らない。児玉はセントーン・アトミコを吉岡に投下。そして垂直落下式のリバースDDTを狙う。だが、吉岡はこれを脱出。シザースキックを決めて入江にタッチだ。
入江と吉岡は連携攻撃でTAJIRIと児玉をダウンさせ、入江がキャノンボール。続く吉岡もミドルキックで攻め立てる。しかし、ロープに飛んだところを場外からTAJIRIが足を引っ張ってダウンさせると、児玉がセントーン・アトミコだ。
これはかわされるが、すぐさま児玉はサミングで反撃。そしてTAJIRIがグリーンミストを発射。しかし、これが児玉に誤爆。さらに視界を塞がれた児玉の攻撃もTAJIRIに誤爆すると、その隙きに入江と吉岡が攻め立て、最後は吉岡がS・Kで児玉から3カウントを奪ったのだった。
吉岡&入江のコメント
吉岡 汗もかいてねえ。反則ばっかして自滅だ。策士、策に溺れるってやつか? OWEのチャンピオン! クルーザーのチャンピオン! もうちょっとやる気出してこいよ! 真正面からバチバチと。
入江 今日はT-Hawkもリンダマンもいないので、吉岡さんが全部しゃべってくれた。ありがとうございました。
TAJIRIのコメント
「向こうはしょっちゅう組んでいる2人だから、こっちはギクシャクしちゃいましたね。だいぶ頭の中が児玉と右と左に分かれちゃって。あいつもこのままでいいんですかね? どういう活躍して
いるのか知らないけど、あいつが思い描いていた将来って違うところだと思うんですよね。クッシーとかイケメンはそっちに向かったと思うんですよ。あいつはが昔目指していたところは、違うような気がするんですよね。まあ、人間は変わるから」
- 第六試合
- 新しい航海 シングルマッチ30分1本勝負
- 11分35秒
- 赤川鉄橋→片エビ固め
静かな立ち上がりでスタートした試合だが、羆嵐がショルダータックルを連発して崔をダウンさせる。ならばと崔もサッカーボールキックで反撃。さらにミドルキックで攻め込み、羆嵐をダウンさせる。
崔はキック、さらにチョップで羆嵐を攻め立てる。羆嵐もエルボーで反撃するが、すぐさま崔の強烈なキックが飛んでくる。しかし、これをしのいだ羆嵐はカウンターのフライングソーセージで反撃。
続けて崔をバックフリップで叩きつけ、セントーンで追撃だ。さらに串刺し式ラリアットを放った羆嵐はセカンドロープからダイビングセントーン。だが、崔はこれを自爆させるとキックを連発だ。
そしてバックを奪った崔。羆嵐の反撃もかわして、ブレーンバスターで叩きつける。さらに羆嵐の背中にサッカーボールキックを連発する崔。トドメの那智の滝を狙う。しかし、羆嵐はこれをかわすとラリアット。そして、セカンドロープからのダイビングセントーンだ。
続けて埼玉に乾杯!で叩きつけ、トップロープへ。トドメのダイビングセントーンだ。しかし、崔は立ち上がって追いかけるとこれを阻止。下から蹴り上げて羆嵐の動きを止めるとトップロープから雪崩式のブレーンバスターだ。そして最後は赤川鉄橋を炸裂させて3カウントを奪取した。
崔領二のコメント
「実は今日この大会に参戦している選手の中で旗揚げもいた選手っていうのは数えるほどしかいなくて、俺もその一人で、W-1は実のところ旗揚げから出てるから。記念すべき第一回目。凄い思い入れもあるし、デスペラードというユニットもやってたし、クマとその他の奴らはまだ練習生やったし。なんかいろいろ噂も聞くようになって、シングル組まれていざやってみたけど、もう俺の中では看板選手でしょう。もう十分でしょう。あとはタイミングとか、きっかけ待ちみたいなところはあるけどもう十分でしょう。ここはしっかりと育成ができているなっていう。恐ろしスピードで伸びてるしね。もう羆嵐、タイトル戦線に絡んでくるような選手だと思うし、横一線でしょう。日本のトップレスラーの横一線でしょう。遜色ない選手だと思います。身体があれだけでかいのに使いこなせる身体能力があるということで、まあめちゃくちゃいい選手ですね。これきっかけにクマともやりたいと思うし、バックステージのこと言っていいのかわからないけど、河野とちょっと話しました。河野の最近の悩みとか近況報告を聞きました。なんか河野は河野で考えてることがあるみたいで、いつか一緒になんかできたらいいなと。これは完全に俺が個人的に思っていることだけど、いろんな選手がいて、他の見たことのない選手もたくさんいるんで、ウチの選手も入れてもらったけど、いろんなことを含めてやっていきたいと思います。羆嵐、一線級の選手です。もうイチ若手じゃない。チャレンジマッチじゃないし、あの身体つきでコスチュームを着こなせているる時点で普通のヘビー級じゃない。本当に一線級です。ぜひまたやりたいと思います。ありがとうございました」
羆嵐のコメント
「やばかったな、崔領二。全てが規格外だな。この俺が動き止められちまったよ。伊藤貴則と吉岡世起の蹴りをミックスさせたような重くて、的確に射抜くような蹴りだった。でも、あの2人とは違う。未知との遭遇でした。完敗です。26日、稲葉に負けて、自分で何が悪いのかなとか、俺は弱いのかって自問自答したけど、今日崔領二、いや崔さんと当たって確信しました。俺は弱い。また俺とやってくださいよ。勝ち逃げはダメですよ、崔さん。ランズエンドっ呼んでくださいよ。素晴らしいレスラーいるんでしょ? 俺はあんたを超えてヘビー級でてっぺん獲るからよ。このタイミングであなたと試合できてよかった。負けたのにしゃべりすぎだな。これだけは伝えたかった。俺とまたやってください。俺はまだ弱い」
- 第七試合
- ストリートファイトテキサストルネードバンクハウス電流爆破6人タッグデスマッチ 〜NO WILD,NO LIFE〜2019秒1本勝負
- 13分36秒
- 爆破バット→片エビ固め
征矢&大森&AKIRAのワイルド連合軍、Full Metal Wild=FMWが大仁田厚との電流爆破マッチに挑む。大晦日ということで大仁田の要望により3倍の威力になったという電流爆破バットによって行なわれるこの試合。大仁田たちが入場するとすぐさま場外乱闘で試合開始。6人が入り乱れて暴れまわる。
リングに戻ると田中がAKIRAに串刺しエルボー。しかし、すぐさま征矢も生還し、2人がかりの攻撃を食らわせてワイルドポーズを決める。そこに大仁田が登場。征矢の脳天をイスでぶっ叩く。
しかし、征矢は仁王立ちでこれを受けるとラリアットだ。続いて大森がレザーと対峙。身軽にドロップキックを決めるレザーに対し、大森もショルダータックルだ。続いて大仁田を捕獲するとコーナーにテーブルをたてかけ、3人でトレイン攻撃を開始。
そして、リング中央にテーブルを設置してパイルドライバーを狙う。だが、レザーたちが入ってきてこれを阻止。逆に大仁田が得意のテーブル上でのパイルドライバーを仕掛けていく。一度は失敗したものの、すぐさまやり直して成功させた大仁田。
AKIRAを田中とレザーに捕まえさせると、電流爆破バットをセット! しかし、これを大森がスイッチを逆に押してストップさせる。今度は征矢が電流爆破バットに持ちセット。大仁田に電流爆破バットを炸裂させる。
まず爆破の餌食になったのは大仁田だ。これで大仁田を捕まえたFMWの3人は大仁田を攻め立てる。しかし、大仁田は征矢の串刺し式ラリアットを自爆させると。すぐさま田中が入ってきて征矢をラリアットで蹴散らす。
しかし、FMWはレザーを捕獲。トレイン攻撃で攻め立てると、征矢のデスバレーボムからAKIRAのムササビプレスだ。そして、大森と征矢がサンドイッチボンバー。征矢のワイルドボンバーとAKIRAの延髄斬りも炸裂する。そして、大仁田にもサンドイッチボンバーを食らわせたFMW。
しかし、征矢がテーブルの破片を振り上げたところで大仁田が毒霧を発射。視界を塞がれた征矢にDDOを食らわせ、テーブルの破片でぶっ叩く。そして田中がバックドロップで叩きつけると、大仁田が電流爆破バットをセット。征矢の土手っ腹にバットをぶちかます。
グロッキー状態となった征矢に田中がエルボー。そして再びDDOで叩きつけてから、もう一度大仁田は電流爆破バットをセット。上段から征矢に叩きつける。これで万事休す。バットによって爆破された征矢が3カウントを奪われ、大仁田が勝利を飾ったのだった。
試合後、大仁田は水をリングサイドに集まった観客に振りまき、マイクを握る。「こんばんは! 大仁田厚です! 僕は普段はこんな軟派者じゃありません。いたって普通です。僕はこのW-1に! W-1に! W-1に! 爆破を持ち込んだ以上、目指すは! 目指すは! ムタの首一つ!」と絶叫し、大仁田劇場を締めくくったのだった。
征矢&大森&AKIRAのコメント
征矢 これが邪道か。チクショウ! 電流爆破? 電流バットか? どっちでもいいや。チクショウ! クソ!
大森 想像以上だったな。電流爆破の威力は。
征矢 今日は悪いな。せっかくの3人のタッグがこんな形で終わってしまいました。
AKIRA 一発目も凄かったからなあ。あの衝撃でビビったぜ。
大森 食らってない人間でもふっ飛ばされたぜ。あの爆破を含めて大仁田厚ということがわかったよ。恐ろしい男だ。
AKIRA 大丈夫?
征矢 でも、一つだけ……。
大森 一つだけ何が言いてえんだ!
征矢 俺の電流爆破に付き合ってくれてありがとう。
大森 爆破しやがってよ! 男らしいな! なんてワイルドな野郎だ! 爆破されたままで終わりじゃねえぞ!
征矢 ネクストがあるのかよ?
AKIRA 今日はいい経験させてもらったよ。でも、まだやりてえよな。
大森 通常の5倍にっていうアナウンスがあったけど、聞いてねえんですけど、W-1さん。3倍とか5倍とか聞いてねえよ。
征矢 俺もAKIRAさんも聞いてねえよ。296倍なんなのか知らねえけど、とにかくよ……。
大森 男らしく被爆しやがってよ。この爆破兄貴が!
- 第八試合
- 黒船襲来!〜Who is famous?〜GAORA TV チャンピオンシップ60分1本勝負
- 10分4秒
- ヨシタツ幻想(ファンタジー)→レフェリーストップ
※第17代王者・ヨシタツが4度目の防衛に成功。
立花がヨシタツが持つ全日本プロレスのGAORA TVのベルトに挑戦するタイトルマッチ。ゴングが鳴り、観客のコールを煽るヨシタツを、立花は背後から襲撃。立花はヨシタツを場外に出すと、場外乱闘を仕掛けていく。
しかし、立花はすぐさまキックで逆襲を開始。鉄柵に叩きつけていたぶっていく。リングに戻ってもキックを連発。立花を追い込んでいく。立花がチョップで反撃しても、ボディスラムで叩きつけ逆片エビ固めだ。
立花がこれを逃れてもコーナーに追い詰めてニーリフト。しかし、立花もヨシタツがロープに飛んだところで武者返しでのカウンター攻撃。さらにマンハッタンドロップ、バックドロップと続けて攻勢に出る。
さらにコーナーでパンチを連打した立花。しかし、ヨシタツは串刺し式のフロントキックで動きを止めると顔面ウォッシュで反撃を開始する。さらにミドルキックで追撃したヨシタツ。しかし、立花もドロップキックで反撃して追撃を許さない。
エルボーでヨシタツの動きを止めるとえびす落とし。さらにイケメン落としを仕掛けていく。しかし、ヨシタツはこれを阻止して掌底からのローリングソバットで反撃。最後はヨシタツ幻想(ファンタジー)に捕獲。レフェリーがレフェリーストップを告げ、ヨシタツの防衛成功となった。
ヨシタツのコメント
「初めて僕ちゃんじゃなくて、立花って呼ばせてもらうけど、立花いいね。やっていて気持ちいい。やられてもやられても向かって来る。ヤングライオン。素晴らしいね。思ったよりもやるね。最後のほうは焦っちゃっていろいろ技食らっちゃって、予想外の展開になったけど。偉そうなことを言うだけのことあるとは言わないけど、それなりだったなっていうね。あと、コスチューム俺の言うことを聞かなかったから。あれはワールドフェイマス的視点から言うと、俺が言ったようにしたほうがいいんだけど、もっといいキャラクターしてるんだから。精度を高めてというかね、キャラクター作りしいったほうがいいんだけど、言う通りにしてこなかったということに関しては評価していて、この業界、先輩の言うことを『はい!』と言う奴はそこまでなんですよ。自分の考えていることを誰に言われようが、頑として曲げないっていう芯の強さを感じましたよ。あんだけSNSでやり合ってきたけど、あれもやったかいがあったと思うしね。今日やってみて、やってよかったなっていう。彼とやってよかったっていうのはありますね。今回GAORAの俺の掲げてるコンセプト、地方豪族討伐、無名だけど地方で力のある選手を発掘するというコンセプトからはずれてしまいましたけど、ずれたついでにもうちょっとずれようかなと。次は海外の豪族に目を向けようかなと思います。その続きはStay tune. We can do it!」
立花のコメント
「ワールドフェイマス、ヨシタツ。試合やっててぜってえに俺は勝てると思ったよ。確実にベルトはもらったぞって試合中に確信したよ。でも、手のひらで転がされていたっていう感じだな。ワールドフェイマスって言われるだけのことはあるじゃねえか。何よりも一番悔しいのはレフェリーストップっていうところだよ。負けるんだったら自分で手を叩いて負けたかったよ。一番情けねえレフェリーストップ。二度とレフェリーストップってしてやんねえ」
- 第九試合
- NOT EASY WAY〜See you again〜6人タッグマッチ60分1本勝負
- 14分6秒
- パワープラント→片エビ固め
イケメンの日本での最後の試合であり、伊藤の復帰戦。先発はイケメンとカズだ。まずはカズがショルダータックルで先制攻撃。しかし、イケメンはすぐに立ち上がってポーズを決める。そして、アームホイップで投げ飛ばしバックエルボーだ。
続いてはアンディと大谷が対峙。アンディがエルボーを振るえば、大谷はチョップで対抗。両者一歩も引かずに打ち合う。大谷が張り手で一撃を見舞えば、アンディもきりもみ式のキックでお返しだ。
次はこれが復帰戦となる伊藤が秋山と対峙。伊藤はエルボーで立ち向かうが、秋山は強烈なエルボーで殴り返していく。そして伊藤をダウンさせると、ストンピングだ。ひるまない伊藤が立ち上がって蹴ってくるとその蹴り足をキャッチ。エルボーで殴り倒す。
そしてカズもヒップトスで伊藤を叩きつけるが、立ち上がった伊藤はコーナーの秋山へ。カズにロープに振られても、秋山にフロントキックだ。これに怒った秋山は場外で伊藤を迎え撃ち、硬い床の上でボディスラム。さらにヒザを突き立てていたぶっていく。
リングに戻ると今度は大谷が串刺し式のドロップキックで顔面を撃ち抜く。そして再び秋山登場。伊藤もエルボーで反撃するが、秋山はジャンピングニーアタック。しかし、退かない伊藤はブレーンバスターでお返しだ。
続いてイケメンが登場し、ジャケットパンチを連発。ロープの反動を利用したムーンサルトプレスを投下すると、バックを奪う。しかし、これを逃れた秋山はラリアット。そしてタッチを受けた大谷がとダブルのショルダータックルを炸裂させる。
大谷は投げっぱなしのジャーマンスープレックス。そしてイケメンをコーナーに追い詰めると、顔面ウォッシュだ。しかし、イケメンもカウンターのジャケットパンチでお返しをしてアンディにタッチ。
アンディはドロップキック、水面蹴りを決めると、コーナートップからスイング式のDDT。そして飛鴻を仕掛ける。だが、大谷はこれを防ぐと水面蹴り。代わったカズが正面からドロップキックだ。
アンディも伊藤にタッチ。伊藤は3人に捕まりかけるが、トレイン攻撃をフライングニールキックで打破して脱出。ブロックバスターも決める。そしてカズにサッカーボールキックを食らわせてから雄叫びを上げると、ジャーマンへ。
しかし、カズはこれを回転して着地。ソバットを決めると、大谷がミサイルキック。そして秋山がヒザで追撃だ。さらにカズがハンドスプリング式レッグラリアットを炸裂させると、最後はパワープラントで叩きつけ3カウントを奪ったのだった。
カズ&秋山&大谷のコメント
秋山 あいつは何か恨みが俺にあるの?(笑)。
カズ すいません。ウチの若い者は血気盛んなもので。
──お二人の対談で無視されたとTwitterで怒ってました。
秋山 Twitterで怒ってた? 俺無視したかな?
カズ 話はそこに振ったんですが、なんのこともなく(笑)。ありがとうございました。大谷さんもありがとうございます。試合は種を蒔くっていう話をしたんですけど、どのような花を咲かせるかが楽しみです。
秋山 伊藤選手のことは種を蒔けっていう作戦かと思ったんだけど。
カズ 蒔きましたね。あんなにやってくるとは思わなかったです。
秋山 よかったです。ああいう血気盛んな若い選手がいるといいですね。
カズ アンディも大谷さんばっかり意識してましたね。
大谷 ずっとこっちばっかり見ているんですよ。でも、ウチの若い者をぶつけたいな。秋山さんにもぶつけて。
秋山 それは勘弁してほしい(笑)。
大谷 そういうつながる関係でいきたいと思います。
──同じ92年デビュー組で組んでみていかがでしたか?
大谷 何年も秋山さんとは離れている期間があって、全日本で輝かしい光を浴びながらデビューしてメインやセミでやっていた秋山さんを見ていたんで、負けられないと思っていたのは事実なんですね。次につなげたいと思います。
秋山 何が起こるかわかんないし、大谷さんと組んで、カズさんと組んでやるのもおもしろいだろうし、いろいろ考えておもしろくなるように、プロレス界を盛り上げられるように。僕らはプロレス界に恩返しするぐらいの位置にいると思うので、できればいいなと思います。
カズ 92年デビューって言っても格が違いますよね(笑)。でも、いろんなプロレスがあって、爆破も凄かったじゃないですか? プロレスは全部引っくるめてプロレス。初めは拒否反応も凄えあるんですけど、それを乗り越えなきゃいけないし。それを見せるのもプロレスラーだし、せっかく蒔けた種ですからね。今後どうなるのかが楽しみです。
アンディ&伊藤&イケメンのコメント
アンディ 伊藤、おかえり。
伊藤 イケメンさんの国内最後の試合で、僕は1年3カ月ぶりに戻ってきながら負けてしまいましたけど、あとは暴れて、伊藤貴則がW-1の頂点に立って、どんどん他団体もぶっ潰して、この俺がプロレス界の主役になってきたいと思います。
イケメン 行ってきまーーーーす!
アンディ いってらっしゃい。俺は『CRUISER FES』もあるけど、また新しくおもろい敵を見つけたぞ。大谷晋二郎、またいつかやらせてくれ。
- 第十試合
- GAORA スペシャル6人タッグマッチ
- 16分43秒
- シャイニングウィザード→体固め
先発は全日本分裂以来の遭遇となる武藤と諏訪魔。まずはレスリングの攻防からスタートすると、諏訪魔は容赦なく武藤のヒザに関節技を仕掛けていく。さらに諏訪魔はヘッドロック。続けてショルダータックルでふっ飛ばす。しかし、武藤も諏訪魔のエルボードロップをスカして望月にタッチだ。
続いて望月と石川の攻防に。望月はキックを食らわせるが、すぐさま石川がタックルで逆襲。高々と抱えあげてボディスラムで叩きつける。続いてはゼウスと近藤が対峙。お互いにチョップとエルボーを打ち合う中、ゼウスが近藤を捕獲。自軍のコーナーに連行する。
そして、タッチを受けた武藤がフラッシングエルボー。さらにSTFに捕獲する。これは諏訪魔がストンピングでカット。しかし、タッチを受けた望月がキック攻撃で続く。近藤もKUBINAGEで反撃。すると、これを合図に諏訪魔と石川も襲いかかって場外乱闘を開始だ。
リングに戻ると、望月が集中砲火を食らう。諏訪魔は望月の蹴りをキャッチしてマフラーホールド。望月がチョップで反撃してきても、ダブルチョップで黙らせ、バックドロップで叩きつける。
さらにタッチを受けた近藤がランサルセ。しかし、望月は近藤にロープに飛ばされたのを利用してコーナーで二角蹴りを諏訪魔に食らわせて脱出。タッチを受けたゼウスはフライングラリアットで石川をふっ飛ばし、ブレーンバスターも炸裂させる。
そしてチョークスラムの体勢へ。しかし、石川はこれを阻止してラリアット。続く諏訪魔もジャンピングショルダータックルを決める。さらにフロントスープレックスでゼウスを投げる諏訪魔。しかし、ゼウスもスパインバスターで反撃だ。
タッチを受けた武藤は諏訪魔に低空のドロップキックを食らわせると、ドラゴンスクリューで近藤と石川も蹴散らす。そして諏訪魔には足4の字固めだ。さらに諏訪魔に串刺し式のシャイニングウィザードを食らわせた武藤。続けて正調のシャイニングウィザードを発射する。
しかし、諏訪魔はこれをブロック。武藤の足首を捕獲してアンクルホールドだ。さらに近藤と石川も入ってきてトレイン攻撃。諏訪魔と近藤はサンドイッチラリアットも武藤に決める。そして、諏訪魔はラストライドの体勢に。
しかし、ここはゼウスがラリアットでカット。近藤には望月がミサイルキック。ならばと近藤もブレーンバスターだ。そしてラリアットを発射するが、望月もキックでカット。武藤を諏訪魔が投げると、武藤もシャイニングウィザードでお返しだ。
乱戦の中、近藤にゼウスがラリアット。さらに望月が三角蹴りで畳みかけると、最後は武藤のシャイニング弾が炸裂。近藤から3カウントを奪い、武藤組が勝利を上げたのだった。
武藤&ゼウス&望月のコメント
武藤 今年のベストタッグ? それに近藤が入って、ある意味非常に強敵だったっすよ。ウチらは組むのは初めてだからな。そんな中勝つことができたのは頼もしいパートナーの2人のおかげ。まあまあ諏訪魔、かなり俺を意識してたけど、いい意味でも悪い意味でもあんまり変わってないというか、今年はタッグの賞をいただいたみたいだけど、あいつも来年はシングルでも、羽ばたくところを本当は見てみたいけどな。今は働きが聞こえてこないというか、あえて来年は諏訪魔に期待していますよ。
ゼウス こういう武藤さんと望月さんと組ませてもらって楽しかったです。最高の2019年の試合ができたと思います。まあ自分ももちろん全日本で三冠獲って、それだけじゃなくて、日本でどんどん有名になって目立っていけるようなレスラーになっていきたいと思います。
望月 僕はダントツで身体が小さかったんですけど、今年はヘビー級への挑戦もありましたけど、石川修司、諏訪魔選手、なかなかいないスーパーヘビーなんでね。でも、僕の役割はわかってたんで、自分が捕まってつなげば、行けるんじゃないかと思って、うまく自分の仕事に徹しられたかなと。最後にこういう素晴らしいカードを組んでもらえて、いい形で終われました。
──武藤選手、諏訪魔選手については?
武藤 あいつ自身も全日本に残って苦労したんだよ。でも、廃業しなくてよかったじゃん。がんばった証拠だよ。本来、あいつはアウトローだからな。やっぱり暴れる姿を期待したいよ。まあ、ゼウスといい望月といい、点から線にするのが俺のプロレスで、来年あたりは2人とベストタッグを狙ったりもしちゃうよ?
近藤&諏訪魔&石川のコメント
諏訪魔 6人タッグじゃ物足んねえ。シングルじゃねえと納得いかねえよ。今日は分裂から初めて全日本の代表としてW-1に参戦したけど、初めのぶん殴ったあれで6〜7年の積み重なったてたものは、俺は全部溶けたな。負けたけど。悔しいな。でも、これで俺の中でのW-1との冷戦は終わった。そう言えるね。じゃあ、こっからだよ。どうすんだ、W-1? 近藤くんよ。終わりか?
近藤 2人は素晴らしいレスラーだよ。W-1にないものを持っている2人。どっかで呼ぶ。
諏訪魔 どこだよ!
石川 諏訪魔さんともう一人、大仁田厚、どっちが武藤敬司を獲るかの勝負になってきますよ。でも、他に選手いっぱいたんで。全然やりたいね、やっぱ。
諏訪魔 まだまだ俺の試練の7番勝負は止まってんだ。これどうすんだよ。
石川 ゼウス、1月2日見とけよ。暴走大巨人に手も足も出ませんしたって言わせてやる。
諏訪魔 世界タッグのベルトは取り戻してやるよ。
石川 発言権を取り戻して、もう一回W-1。
諏訪魔 行っちゃう? 呼べ!
- 第十一試合
- It's the
- 20分9秒
- タイガースープレックス178
W-1とノアの若きメインイベンターたちが集合したメインイベント。先発は清宮と芦野。基本的な攻防で肌を合わせると、清宮は稲葉と交代。芦野も中嶋とタッチしようとするが、中嶋はこれを拒んでしまう。
結局、芦野は少し稲葉と絡んでから、強引に中嶋とタッチした。リングに出てきた中嶋だが、積極的に稲葉に絡もうとせず、ろくに攻防をかわすことなく強引に芦野にタッチだ。これに怒ったか、稲葉は芦野の攻撃をかいくぐって中嶋に一撃見舞う。
だが、そこで隙きができてしまい、芦野にぶん投げられてしまう。芦野がロープに振ったところでエプロンから中嶋が稲葉を捕獲。勝手に場外に連れ出すとキックでいためつけて、リングに戻す。
稲葉もリングに戻るとフライングショルダータックルで反撃して清宮にタッチ。清宮は芦野にエルボーを連発。するとリングに入ってきた中嶋にも清宮はドロップキックだ。さらに場外に出た芦野と中嶋にエプロンからトペ・コンヒーロを炸裂させる。
勢いに乗る清宮は芦野をミサイルキックで撃ち抜く。しかし、芦野も清宮の足首を捕まえてアンクルロック。さらにエルボースマッシュで追撃だ。しかし、芦野がロープに飛んだところで今度は中嶋が強引にタッチ。
呆気にとられる芦野に構うことなく清宮にエルボーを叩き込んでいく。稲葉が入ってきても、2人まとめてキックで蹴散らす中嶋。さらに清宮にはキックを連発していく。清宮もドロップキックで反撃。
代わった稲葉はエルボーから顔面ウォッシュを狙う。しかし、芦野がカット。その芦野をエルボーで黙らせた稲葉はキャノンボールを連発だ。さらに中嶋をブルーサンダーで叩きつけた稲葉。中嶋も低空のドロップキックで反撃すると、延髄斬りを炸裂させる。
中嶋は串刺し式のフロントキックからロープに寄りかかっての踏みつけでカメラに向かってポーズを決める。そして稲葉がエルボーで向かってくると、ミドルキックで対抗だ。得意のキックで稲葉を追い込んでいく中嶋。座った状態の稲葉に胸板、背中に蹴りを連発だ。
稲葉も頭突きで反撃するが、中嶋はすぐさまバックドロップでそれを断ち切る。だが、このチャンスで中嶋は芦野にタッチ。芦野は稲葉、救出に入った清宮もジャーマンで投げ飛ばす。そしてT-ボーンスープレックスの体勢に。稲葉がこれを逃れるとアンクルロックに捕獲する。
ここは清宮がミサイルキックでカット。稲葉と清宮のコンビネーションが炸裂すると、2人同時にジャーマンスープレックス。そして清宮が叩きつけたところで、稲葉がダイビングヘッドバットを投下する。
ここは中嶋がカットしたものの、稲葉は芦野にタイガースープレックスで追撃。最後はタイガースープレックス178で3カウントを奪ったのだった。
試合後、マイクを握った稲葉。「12月31日、いろんなイベントがある中で、このW-1の興行を選んでくれて、ありがとうございました。大晦日、いろんなテレビ番組とかたくさんありますけど、W-1、大晦日=プロレスとなるようにがんばっていきますので、その時はまた来てください。今日は長時間ありがとうございました!」と挨拶をして、2019年のW-1を締めくくったのだった。
稲葉&清宮のコメント
清宮 プロレスリング・ノアを代表して、新しい景色を広めに来ましたけど、新しい可能性が今日で広がったんじゃないですか?
稲葉 今日はなかな組めない清宮さんと組んで、肌で感じるものがあったし、負けたくないと思ったし、意味のある大会だったと思います。
清宮 同じ世代で団体を背負っていく、近いものを感じました。これから2年、3年とかではないかもしれないけど、10年かかるかもしれないけど、お互いトップとして団体を引っ張った時に稲葉選手と、同じリングで闘いたいなとも思います。
※清宮が立ち去る。
稲葉 やっぱり大晦日という日にプロレスの興行をW-1として……。
※稲葉が一人でコメントしているところに中嶋が登場。
中嶋 今日試合して名前覚えたよ。ベルトを持ってたんだね。よく持てるね? もっと輝いてるはずなのに、あなたと同じでくすんじゃってるよ。なおさら今日で興味がなくなったよ。がんばって。
稲葉 ちょっと待ってくださいよ! そんなこと言うなら、次のW-1の無差別級の挑戦者、あなたにお願いします。俺と闘ってくださいよ。
中嶋 俺はいい。興味ないから。好きにして。行くかわかんないけども、好きにして。
稲葉 次期挑戦者はまだ決まってないんで。あんなこと言われたら、俺も逃げるわけにはいかないんで、次期挑戦者に中嶋勝彦選手を指名します。あとは会社が決めること。そしてW-1のベルトをノアにも広めていきたいと思います。