- 第一試合
- 「WRESTLE-1 CRUISER FES 2020」直前シャッフルスペシャル6人タッグマッチ
- 5分56秒
- スモールパッケージホールド
出場選手:アンディ・ウー、頓所隼、藤村加偉、エル・イホ・デル・パンテーラ、吉岡世起(#STRONGHEARTS)、MAZADA(東京愚連隊)
※当日抽選によって対戦カードを決定する
抽選によってチーム編成を決める6人タッグマッチ。試合前に抽選が行なわれ、吉岡&アンディ&パンテーラvs頓所&加偉&MAZADAという組み合わせに決まった。
ゴングと同時に加偉がクルーザー王者の吉岡に突撃。エルボーで攻め込み、ブレーンバスターも決める。吉岡もミドルキックで反撃するが、頓所が入ってきてドロップキック。さらに加偉と頓所でダブルヒップトスでぶん投げ、サンドイッチ式の低空ドロップキックをお見舞いだ。
そのままタッチを受けた頓所は串刺し式のドロップキック。さらにトラースキックを炸裂させる。続いてはMAZADAとパンテーラが対峙。まずはパンテーラがティヘラからドロップキック。たまらずMAZADAは場外へ。MAZADAがリングに戻ってくるとアンディが出てきて、連携攻撃を決めていく。
アンディはダブルニーアタック、ティヘラを決めるが、MAZADAもラリアットで逆襲。そして、再び吉岡と加偉の対戦へ。吉岡はミドルキック、シザースキックを決めるが、ロープに飛んだところでMAZADAが背後からキック。頓所もすかさず出てきて、MAZADAとダブルのフラップジャック。そして加偉がボディスラムだ。
加偉は続けてバックドロップで吉岡を叩きつける。しかし、パンテーラとアンディが出てきて、頓所とMAZADAの誤爆を誘うと、パンテーラが場外へトペ・コンヒーロ。その間に息を吹き返した吉岡がキック攻撃からファルコンアローだ。
そして、S・Kを放とうとした吉岡。だが、ロープに飛んだところでアンディが強引にタッチ。吉岡を場外に追い出して試合権利を奪うと、延髄斬りで加偉を攻め立て、コーナートップからミサイルキックを炸裂させる。
そして、加偉を背後から捕まえると、パンテーラが入ってきてトラースキック。ところが、加偉が避けたため、これがアンディに誤爆。加偉はすぐさまスクールボーイで丸め込み、アンディから大金星を奪った。試合後、パンテーラとアンディは胸を突き飛ばして揉め始めてしまった。
吉岡&アンディ&パンテーラのコメント
吉岡 おい、アンディ・ウー! くじ引きで組むって決まったんだから、大人だろ? 大人なら味方らしくしろ!
パンテーラ (日本語で)アンディ。今日はアクシデント。あなた、私の友達からアクシデントだよ。アクシデントだけど、次の1月26日春日部大会、アンディ・ウーvsエル・イホ・デル・パンテーラ、またアンディ、パンテーラ!
アンディ 俺からベルトを獲った前チャンピオンがあんなことしかできへんのか? 次の1回戦、一発であいつを叩きのめして、俺が必ず優勝する!
頓所&加偉のコメント
加偉 僕がこの試合、3つ獲りました! 1回戦、対アレハンドロ! 必ず突破します!
頓所 まあ自分で獲れなかったのは課題ですね。2020年が始まって1カ月経ってないんで、『CRUISER FES』1回戦がっちり勝って、決勝まで行って、必ず優勝します。それと25日、自分のプロデュースする大会がありますんで、皆さん見に来てください。
- 第二試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 2分28秒
- リバーススプラッシュ→片エビ固め
巨体のサイラスに本田は果敢にエルボーで突撃。初勝利を目指してがむしゃらに攻撃を仕掛ける。だが、サイラスはすぐに反撃。パワーで圧倒して、本田を叩きのめしてしまう。それでも本田はドロップキックで反撃するが、サイラスはジャーマン。最後はリバーススプラッシュでトドメを刺し、完勝を飾った。
- 第三試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 10分25秒
- T-ボーンスープレックス→片エビ固め
大晦日にGAORA TVのベルトをかけて闘った立花とヨシタツがタッグを結成。Enfants Terriblesの芦野&羆嵐とタッグマッチで激突だ。先発は芦野とヨシタツ。ショルダータックル合戦を繰り広げたあと、羆嵐が出てきてセントーンを投下。巧みにヨシタツを孤立させ、羆嵐が踏みつけ攻撃だ。
しかし、ヨシタツもフライングニールキックで反撃。ようやく立花にタッチすると、その立花はバックドロップを仕掛ける。一度は投げられなかったものの、2回目のチャレンジで投げ飛ばした立花。続けてビッグブーツを放っていく。
これを羆嵐が仁王立ちで受けると、立花はドロップキック。さらにヨシタツが入ってきてトレイン攻撃を決める。しかし、羆嵐は2人まとめてフライングソーセージで圧殺。タッチを受けた芦野が立花を俵返しで投げ飛ばす。
さらに芦野はクロスチョップからエルボースマッシュ。立花もエルボーで反撃して、芦野を殴り倒してみせる。続いて、2人はエルボー合戦。次第に立花が押し始め、芦野をダウンに追い込む。そしてイケメン落としの体勢に。
しかし、芦野は回転エビ固めで切り返してアンクルロックだ。これをヨシタツがカットに入り、ストンピング。ついでとばかりに立花も蹴飛ばして、気合いを入れる。そして、立ち上がった立花は改めてイケメン落としだ。
これを芦野はキックアウト。すかさずジャーマンで反撃する。芦野は救出に入ったヨシタツもぶん投げると、続けて立花にもう一発ジャーマン。しかし、立花も屈せずにエルボーで反撃する。しかし、ここに羆嵐が登場。ラリアットで殴り倒し、セントーンを投下だ。
さらに芦野が羆嵐を抱えて、立花の身体に投下。ヨシタツを羆嵐が場外に連れ出していたぶっている間に、T−ボーンスープレックスで立花にトドメを刺したのだった。
立花&ヨシタツのコメント
ヨシタツ なんだこれは情けねえなあ! ちゃんとしろって、おら! 俺は夜、全日本が山梨で試合があるんだよ。お前のために昼間から出て来てるのに、なんだ、これは! いつになったらボンタンに直すんだ?
立花 実はボンタン作ってたけどよ……。
ヨシタツ 試合終わったらTバックみたいになってただろう。求めてねえんだよ! いい加減にしろ、こら! お前、このままじゃ終われねえな。
立花 そうだよ。このまま終わるわけねえだろう。
芦野&羆嵐のコメント
芦野 まあ第3試合で前半戦ということで納得いってないけど、俺と羆嵐のアンファンのプロレスが今日もしっかり見せられたと思いますね。立花に関しては首怪我して、怪我したおかげでこのベルトが回ってきているわけだから。そこをあいつは考えたことないのか? ヨシタツに関してはSNSで指導するとか言ってたけど、指導不足かな?
羆嵐 汗かいてねえよ。汗かいてねえよ。
芦野 サウナに5分ぐらい入ったぐらいかな。
羆嵐 ピンピンしてるよ。
芦野 まだヨシタツ本来のプロレスを出してないからもう少し味わいたいけど、このタッグのベルト挑戦者が出てこないんで。
羆嵐 ヒマなんか?
芦野 アラケンさんと羆嵐でやっちゃう? チャンピオンに提案させるなよ。何を考えているかわからないけど、いいんじゃないか?
羆嵐 今年もアンファン一色だな。
芦野 うかうか、チンタラプロレスしてたら、人生終わっちゃうよ。
- 第四試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 7分43秒
- ランニングニーアタック→片エビ固め
今回お試しにタッグを結成する河野と児玉。序盤、勢いのあるアレハンドロだったが、パートナーの河野が容赦なくアレハンドロを攻め立てる。息も絶え絶えのアレハンドロはチョップで反撃するが、河野はこれを突き飛ばすと、児玉が背後からキック。そこに河野がキチンシンクだ。
そしてクロスフェースに捕獲した河野。なんとか脱出したアレハンドロはセカンドロープの反動を利用したミサイルキックで反撃だ。そしてタッチを受けた伊藤がキックで攻め立てる。伊藤はカットに入ってきた児玉もキックで蹴散らすと、河野にミドルキック、水面蹴り、PKを連続ではなっていく。
そして、タッチを受けたアレハンドロがヒャッホーイを投下。コーナーの児玉も蹴散らすと、続けてもう一発ヒャッホーイだ。そして「まさゆき!」と叫んでブレーンバスターへ。しかし、河野の巨体は持ち上がらない。
逆に河野はアレハンドロを捕獲。すかさず児玉がドロップキックを炸裂させ、児玉のバックエルボーから河野がチョークスラム。さらにネックハンギングボムで追撃だ。伊藤がカットに入ってくるが、児玉がドロップキックで排除。
そして、河野はブレーンバスターを仕掛ける。アレハンドロはMASAYUKIで切り返すが、これをキックアウトした河野はニーアタック。続けてもう一発炸裂させる。ここもなんとか返したアレハンドロに、河野は容赦なくランニングニーアタックをぶち込み、3カウントを奪ったのだった。
試合後、河野はアレハンドロを抱き起こし、一緒に引き上げていった。
伊藤のコメント
「今日の試合、俺にとってはどうでもいい。休みの間に溜まっているフラストレーション爆発させるだけだから。もっと上で自分の全部爆発させるから」
河野&児玉のコメント
児玉 いかがでしたでしょうか? Enfants Terriblesの河野真幸、素晴らしいですね。アレハンドロと組んでた時より。(河野がアレハンドロを連れて登場)なんで連れてきたの? 小さいのいらないでしょう。僕が河野さんを誘ったのはEnfants Terriblesにより身体の大きい荒々しい選手が来ると力になると思って。
河野 俺はもう一回、こいつと児玉の持っているタッグのベルトに挑戦したい。だから、それまで待ってくれ。もう一回、タッグ挑戦。
児玉 これとですか?
河野 今日がんばってただろ? 児玉的にもがんばってただろ?
児玉 アンファンにはいらないです。
河野 じゃあ、タッグに挑戦して、俺たちが勝ったら、お前こっちな。
児玉 え? なんで? なんだお前。あれ、結局、河野さんアンファン入ってくれたのかな? どっちだろう?
- 第五試合
- ペガソ・イルミナル試練の5番勝負第5戦!スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
- 9分5秒
- スライディングD→片エビ固め
ペガソ試練の5番勝負の第5戦。ZERO1の田中将斗は序盤から強烈なエルボーを連発。ペガソを圧倒していく。エルボーで殴り倒し、ボディスラムで叩きつける田中。ペガソも必死にエルボーを放って反撃。なんとか田中を殴り倒してみせる。
しかし、再び立ち上がった田中は強烈なエルボー。たまらずダウンしたペガソにストンピングで追撃し、さらにラリアットでなぎ倒す。だが、ペガソもショットガンドロップキックで反撃。田中が串刺し式エルボーアタックを放ってくると、すぐさま追走してエルボーをぶち込む。
さらに反転式のフォアアームを炸裂させ、変形のみちのくドライバーへ。だが、これを踏ん張った田中は体勢を入れ替えてDDTでペガソをマットに串刺しだ。続けて串刺し式ラリアットを炸裂させると、雪崩式のブレーンバスターだ。
しかし、これを立ち上がったペガソはセカンドロープでジャンプしてのフォアアーム。さらに変形のみちのくドライバーで叩きつけると、トドメのファイヤーバードスプラッシュを発射。しかし、田中は剣山で受け止め、逆にコーナートップからスーパーフライを発射だ。
ペガソもこれを剣山で迎撃。悶絶する2人はヒザ立ちになりエルボーを打ち合う。さらに立ち上がってエルボー合戦を展開する田中とペガソ。田中のワンツーエルボーに押され始めたペガソだったがソバットで打開すると、田中の背後からダブルニーを炸裂させる。
しかし、田中も振り向きざまのラリアットで反撃。スーパーフライ、垂直落下式ブレーンバスターを続けて放つと、最後はスライディングD。必殺の一撃でペガソから3カウントを奪った。
田中のコメント
「まあ、残りあるかもしれなけど、5番目で選んでいただいてありがとうございます。本当に均整の取れた身体でね、まだ年とかわからないから若いのかどうかっていうのはわからないですけど、デビューしてそんなに俺らみたいに年月経ってへんと思うし、本当に均整の取れた身体で肉つけたら凄い選手になるかもね。最初にトペ来た時は、度肝抜かれたからね。体重あったら苦労してたかなと思います。バチバチやり合いたいっていうのをSNSとかで見たんで、そういうふうに臨まれるのであれば、グラウンドとかそういうのでやるんではなく、バチバチやってやろうという気持ちがこっちにはあるんで、意地っつうのは出ましたけど、やってておもしろかったね。またいずれ闘うことがあれば、もっと違う闘いになると思うので、その時は楽しみにしていますよ」
ペガソのコメント
「5番勝負、今日で5戦目が終わりました。今日、闘った田中将斗選手、俺は今できることを全てぶつけたつもりです。それでも敵わなかったです。でも、俺はもっともっと田中将斗選手からいろんなもんを吸収して、もとっと強くなりたいです。これで終わりじゃなくて、2020年、これからドンドンもっともっと飛躍していきます」
- 第六試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 9分55秒
- ジャーマンスープレックスホールド
入場するなり、岩石がT-Hawkとリンダマンに突撃。すぐさま場外乱闘でぶつかり合う。リングに戻ると岩石はT-Hawkとショルダータックル合戦。岩石が競り勝つと、すかさずタッチを受けたカズがセントーン・アトミコだ。
さらにダブルショルダータックルでT-Hawkをダウンさせた岩石とカズ。岩石はストンピングでT-Hawkをコーナーに追い詰める。T-Hawkが逆水平チョップを放ってくると飛びつき腕十字を仕掛けた岩石。
だが、T-Hawkはそのまま岩石を叩きつける。そして強烈な逆水平チョップをお見舞いだ。続くリンダマンは岩石を捕獲して顔面をかきむしり、T-Hawkとダブルエルボー。続けてボディプレスを炸裂させる。
岩石もチョップで反撃するが、これを受け止めたT-Hawkは逆水平チョップでお仕置き。しかし、岩石はこれを耐えると、ブレーンバスターで反撃だ。そしてタッチを受けたカズは、やはりタッチを受けたリンダマンにボディブローを連発。
ならばとリンダマンもボディブローを連発してカズを追い込むが、ミサイルキックを自爆させてしまい、カズのクランチループに捕まってしまう。カットに入ってきたT-Hawkを岩石もコブラツイストで捕獲だ。
ここはなんとか逃れたリンダマンに岩石とカズはトレイン攻撃。さらにカズがハンドスプリング式レッグラリアットで追撃する。しかし、続く攻撃をかわしたリンダマン。すぐさまT-Hawkが入ってきてネックハンギングボムだ。
岩石もバックドロップで反撃するが、T-Hawkが入ってきてニーリフト。さらにチョップの連打からリバースパワースラムを決める。カズがロープをまたいで救出に入ろうとしたが、リンダマンがロープを蹴飛ばして股間に一撃。カズが悶絶している間にリンダマンがエルボーを連発し、最後はジャーマンスープレックスで岩石から3カウントを奪取した。
カズ&岩石&一のコメント
岩石 憶えてないかもしれないけどさ、一番最初に#STRONGHEARTSGが来て、リングに来たのは新木場で一番最初に突っかかったのは俺なんだよ! ずっと下でやってるから対抗試合ができないってわかってんだよ! でも、新年一発目で組まれたんだ。頭のT-Hawkだっているんだ! でも、このざまだよ! だけど、諦めてねえんだ! このままじゃいけないんだ! 自分が一番わかってんだ! 社長、俺は自分から突っ走ってもいいですか? 好き勝手に暴れてもいいですか?
カズ それはお前が責任持ってやることだから。こうしちゃいけないっつうのはW-1にはない。お前が好きなようにやれ。せっかくプロレスラーになったんだから、やれ!(岩石の顔を張り飛ばす)。がんばれ!
岩石 絶対証明してみせます!
※今度は一が登場。
一 社長! なんで俺2カ月連続で第0なんですか!
カズ なんだあの消極的な試合はよ! お前がやる気がないからだろう? やる気あんのかよ!
一 俺はいつでもありますよ!
カズ じゃあ、とりあえず俺がやってやるよ。シングルマッチやってやるよ。それで見せてみろよ。
一 お願いします!
- 第七試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 9分8秒
- ノーコンテスト
近藤は序盤から征矢の右腕に集中攻撃。悶絶する征矢の右腕をロープに絡め、アームブリーカーなどでいたぶっていく。しかし、征矢もフライングラリアットで反撃。バックエルボーからブルドッキングエルボーを決めると、ショルダーネックブリーカーで追撃だ。
しかし、近藤はマンハッタンドロップで征矢の動きを止めると、低空のDDT。たまらず征矢が場外へ逃げ出そうとすると追いかけて、エプロンでパイルドライガーを仕掛ける。征矢が踏ん張って持ち上げてくると、これをさらに踏ん張った近藤はDDTだ。
そしてイスを持ち出した近藤はエプロン上で征矢に殴りかかる。しかし、征矢はこれをかわすと、下から足を引っ張って近藤を倒す。そしてコーナーに持ち上げると雪崩式ブレーンバスターだ。
続けてスピアータックルを放った征矢は珍しいドリル・ア・ホール・パイルドライバー。そして、トドメのワイルドボンバーへ、後頭部に一撃決めると、続けて正面から一発。しかし、近藤はこれを避けると後頭部にラリアット。さらにジャーマンスープレックス、ドラゴンスープレックスで追撃するとラリアットで一撃だ。
倒れた征矢が立ち上がったところでランサルセを決めた近藤。だが、征矢も近藤のパイルドライバーをショルダースルーで切り返し、掟破りのランサルセを発射。近藤に受け止められるが、これを強引に持ち上げて、デスバレーボムで叩きつける。
そして、再びワイルドボンバー。しかし、正面から放った一撃を、近藤はカウンターのラリアットで迎撃だ。ここで両者ダウン状態に。と、ここでなんと伊藤が乱入! 近藤をPKで蹴り倒し、レフェリーを場外へ追い出すと、征矢にはニールキック。続けて征矢にもPKだ。
征矢のセコンドについていたリンダマンが救出に入るが、伊藤はこれをジャーマンで排除。そしてリング下からイスを取り出すと、止めに入る若手たちを排除して、イスで征矢の右手を挟んで、もう一脚のイスで叩きつける。
マイクを持った伊藤。「おい、征矢! 刺激足りへんやろうから、俺から刺激をやろう。お年玉や。俺は1年3カ月ぶりに戻ってきてものごっつフラストレーション溜まってんねん。1年3カ月前憶えてるか? 文体や大阪府立でチャンピオンシップやってたよな? お前みたいに強いくせにヘラヘラしてるのがムカつくんじゃ。だからこいつみたいなベテランや、中堅より元気のない若手とかいらついているんじゃ。フラストレーションをこのリングの上で発散する。自分の好きなようにやらせてもらうからな」と吐き捨てた。
しゃべり終わった伊藤は、リンダマンをもイスで殴り倒して引き上げていったのだった。
伊藤のコメント
「おい、見たか! これがフラストレーションをの発散の仕方よ。征矢が一発目。これからドンドン発散して、リングで自由に暴れまわるからよ。よく注目しとけ!」
近藤&征矢のコメント
近藤 一旦WAR論争はおいといて、伊藤は潰さなきゃいけないだろう。あんな生意気な若手は。
征矢 これからWARがどうなっていくか大事なシングルマッチだったんだよ。なんだあいつは! 復帰して、どの顔でリング上がってきてんだよ。若い奴らが何やってもいいって、この世の中自体間違ってんだ。
近藤 2月の後楽園、征矢と伊藤のシングルだ。そのあと俺とシングル組め。
征矢 やってやるよ!
近藤 戦争だ、戦争!
征矢 近藤さんの前に俺が片付けますから。
- 第八試合
- OWE無差別級選手権試合 時間無制限1本勝負
- 13分5秒
- ビーストボンバー→片エビ固め
※第2代王者・入江茂弘が初防衛に成功。
土肥の希望で実現したシングルマッチ。入江からの申し出により、自身が保持するOWE無差別級王座がかけられてのタイトルマッチとなった。まずは入江がセントーンとボディプレスで先制。しかし、土肥もエルボーで反撃。ショルダーネックブリーカーで倒すと、首4の字固めを仕掛けていく。さらにストンピングとエルボで攻め込む入江。
しかし、入江もエルボーで打ち返す。ならばと土肥もエルボーで応戦。フラップジャックで叩きつけ、串刺し式のラリアットだ。だが、これを避けた入江はブレーンバスターへ。土肥が踏ん張ってガットショットを放ってくると、その蹴り足をキャッチ。背中に抱えて、そのまま後ろに倒れて圧殺だ。
さらに入江はブレーンバスターで叩きつけ、コーナートップへ。だが、土肥が立ち上がって突き落としてしまう。しかし、入江もすぐにリングに戻ってトペ・スイシーダ。そして、再びコーナーへ。
しかし、土肥もこれ以上の攻撃を許さない。入江を追いかけコーナーに上がり、雪崩式ブレーンバスターを仕掛ける。入江はこれをヘッドバットで叩き落とし、ダイビングボディプレスを発射。自身が一回転するほどの威力で土肥を圧殺だ。
しかし、土肥は続いて突進してきた入江を捕獲。南京錠固めでギブアップを迫る。これを脱出した入江。土肥とショルダータックルでぶつかる。さらに両者はラリアットで激突する。何度もぶつかり合った中、競り勝ったのは土肥だ。
そして垂直落下式ブレーンバスターを仕掛ける土肥。入江も逃げるが、すぐさまハーフネルソンスープレックスで追撃。さらにラリアットでなぎ倒すと、垂直落下式ブレーンバスターを今度こそ決めてみせる。
しかし、入江はキックアウト。ならばと土肥はニーリフトを食らわせてから、スーパーひまわりボムの体勢に。入江はこれを逃れると投げっぱなしのジャーマンだ。そしてコーナーにもたれかかった土肥にキャノンボールを発射。
土肥も頭突きで反撃するが、入江はすぐさまラリアットでなぎ倒す。そしてロープにもたれかかった土肥の背中にもう一発キャノンボール。最後はビーストボンバーで土肥にトドメを刺し、OWEのベルトの防衛に成功したのだった。
入江&リンダマンのコメント
入江 リンさん。僕がしゃべりたいことは全部エル・リンダマンが言ってくれるから。聞いてください。
リンダマン 試合で見せてくれましたよ。男と男の闘いに言葉はいらねえよ。土肥孝司も凄かったけど、入江茂弘が防衛したぞ。W-1、これを引っさげて引っ掻き回していきましょう。世界中の全てを獲りに行くぞ!
入江 サムズ・アップ、サムズ・ダウン!
土肥のコメント
「また新年一発目で躓いちまったけど、シングルマッチで入江茂弘と闘えてよかった。俺の中でいろいろ感じたものも受け取ったものもあるよ。ただ、一回で終わらせない。勝つまで入江茂弘に挑戦していきたい。それでベルトもついてきたら一石二鳥だ。チクショウ! 2020年、土肥孝司、まだまだこれからだ」
- 第九試合
- WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本勝負
- 13分48秒
- ヴァーティカルスパイク→片エビ固め
※第15代王者・稲葉大樹が2度目の防衛に失敗。中嶋勝彦が第16代王者となる。
まずは中嶋がビッグブーツを連発するが、稲葉もショルダータックルで反撃。しかし、すぐに中嶋もミドルキックを土手っ腹にぶち込み、稲葉の動きを止める。宙に浮くほどの威力で稲葉も思わず場外へ逃亡だ。
これを追いかけた中嶋は、エプロンを走って立ち上がった稲葉の胸板を蹴り飛ばす。そしてリングに戻ってくるとコーナーで稲葉の顔面を踏みつけていく。さらに蹴りで追撃する中嶋。だが、稲葉も延髄斬りで反撃。コーナーに追い詰めてエルボーを連打していく。
そして、顔面ウォッシュを放つ稲葉。続けてキャノンボールを発射すると、ブレーンバスターで追撃だ。さらにコーナーに上がった稲葉。中嶋も立ち上がってこれを追いかける。稲葉も頭突きで一度は落とすものの、中嶋はすぐさまニールキック。
そして、稲葉を雪崩式ブレーンバスターで叩きつける。さらにミドルキックで攻め立てる中嶋。稲葉もエルボーで反撃するとエルボー合戦だ。ここは中嶋が優勢に。稲葉は何度も立ち上がって反撃するものの、次第に手が出なくなりダウンしてしまう。
しかし、中嶋も攻撃の手を緩めない。バックドロップを3発連続で放つと、続けてPKで蹴り飛ばす。そしてヴァーティカルスパイクの体勢に。これを稲葉は卍固めで切り返すが、中嶋はすぐに脱出。トラースキックを連発して稲葉の動きを止めると、再びヴァーティカルスパイクへ。
しかし、稲葉はこれをブレーンバスターで切り返す。そして延髄斬りを連発して中嶋の動きを止めると、タイガースープレックス。中嶋が返すとタイガースープレックス178を仕掛ける。だが、中嶋はこれを脱出してハイキックを炸裂させる。
中嶋は倒れた稲葉を無理やり起こすと背中と胸板に蹴りを連発。グロッキー状態になった稲葉をヴァーティカルスパイクでトドメを刺して3カウント。中嶋がW-1王座を手に入れたのだった。中嶋はW-1王座のベルトを場外に放り捨てる。そして自らリングを降りると、そのベルトを踏みつけてみせた。
マイクを持った中嶋。「おい、声援なのかブーイングなのか、どっちなんだよ。そこはブーイングだよ。まずは遅くなりましたが、2回目ですけども、W-1の皆さん、どうも初めまして、プロレスリング・ノアの中嶋勝彦です。ダメだ、このリング。こんなにぬるいリングに浸かっていると、そりゃあんなのもできるわ。よくあんなんでベルトを持ったもんだ。ノアの中嶋勝彦がW-1のベルトを持ってるのに、見てみろ、誰も来ねえじゃん」とW-1の選手を挑発する。
これに応じて芦野が登場。
中嶋 大晦日でタッグ組んだね? え〜っと、そうだ、芦野だよ。で、何か?
芦野 おい、その態度、大晦日からクソ気に食わねえんだよ。中嶋勝彦とは組んだって何も作り出せなかったよ。だけどよ、こうやって闘えば凄えもの作り出せると思うんだよ。しかも、ベルトどこだよ。
中嶋 獲りに行けよ。獲りに行けば、話は聞いてやるよ。獲りに行かないなら話はき〜かない。
芦野 クソムカつくな、お前。
中嶋 獲りに行くのか行かないのか、ハッキリしろよ。イエスか、ノーか。忙しいから、試合があるんだよ。
リングを降りてベルトを獲りに行った芦野。「イエスに決まってんだろバカ野郎!」と言って、中嶋にベルトを渡すが、中嶋は今度は別の方向にベルトを捨ててしまう。
中嶋 あんなところにあるよ。早くしてくれよ。時間がないの、俺には。
芦野はこれを再びリングを降りて、ベルトを持ってリングへ。
中嶋 ありがとう。お前たちが一生懸命作り上げてきた歴史を俺が一瞬で奪っちゃったもんな。
芦野 一瞬で奪った? お前、まだ闘ってねえだろう。じゃあ、ベルト持ってきたんだからよ。
中嶋 話、聞いてやるよ。
芦野 2月12日の後楽園で俺とやれ。
中嶋 急だね〜。どうせお前たちは勝手に決めてやるんだろ?
芦野 ここでイエスかノーか言えよ。
中嶋 イエスかノーかで言えば、ノーだ。ただ、W-1のファンの皆さんが見たいっていうんならやってもいいかな。さっきの稲葉といい、芦野といい、お客さんファンなの? ここまでお膳立てしてやってんだ、お前もお前らファンの皆さんももっと応援しろよ。見たいのか、お前ら?
観客から歓声が起こる。
中嶋 見たいのか? 忙しいけど、俺、優しいからやってやる。あとこれだけは忘れるな。現W-1の無差別のチャンピオンはノアの中嶋勝彦、この俺だ。あとこれいらないから、保管しといて。
中嶋はそう吐き捨てると、ベルトをリングに置いたまま退場したのだった。
芦野 W-1に入って一番頭にきてます。俺たちが作り上げてきたこの歴史、あの中嶋勝彦が踏みにじったんで、俺が必ず2月12日に獲り返します。それができるのはW-1で俺しかいないです。今日は最悪の気分で皆さん帰ると思います。でも、2月、俺がこのベルトを必ず獲り返して、最高の気分でお帰りできるようにがんばります。俺が必ず獲り返します。中嶋勝彦、ここのリングで必ずタップアウトさせてみせます!
中嶋のコメント
「やべえ獲っちゃった。W-1が一生懸命作り上げてきたベルトの価値。興味ないのに、興味ないのに獲ってしまったよ。どうしよかと思ったよ、マジで。まあ、芦野選手が挑戦表明しに来たから、面倒くさいけど、やってあげるよ。これW-1のカメラ? 一生懸命応援してきたけど、どういう気持ちよ。俺に獲られて。それを見て、お前ら、もうちょっとさ、一生懸命、選手とスタッフ、ファンと一丸になって、作り上げてきたんでしょ? なんだ、あの声援。W-1の選手もしょぼけりゃファンもしょぼいな。しょっぱいよ。応援してやってくれよ。俺もやりがいがないからさ。次は頼むよ、W-1のファンの皆さん。次いつだか聞いてなかったけど、いつだっけか? 2月12日? うんって言っちゃったからね。しょうがねえ。また来てやるよ。なんもないか? ベルトはいらない。邪魔だもん。保管しといてね。また俺が来るまで磨いておくんだよ。ゲストだから。チャンピオン。頼むよ」
芦野コメント
「完全に中嶋勝彦ペース。ただ、俺と中嶋勝彦は闘ってない。闘ってプロレスのリングの上で勝負するしかないんですよ。俺が獲り返すしかないんですよ。W-1のファンもバカにされているんで、俺が全部覆す。俺が必ず獲り返す。以上です」
- 第〇試合
- シングルマッチ 15分1本勝負
- 3分58秒
- 逆片エビ固め
仁木をからかうように頭を蹴飛ばす一。怒りの仁木がエルボーで攻め込むが、一もエルボーで応戦。エルボー合戦から仁木をランニングエルボーで殴り倒してみせる。さらにストンピングで攻め立てる一。さらにヒップトスでぶん投げ、ボディスラムで叩きつけていく。
しかし、仁木もドロップキックで反撃。逆エビ固めを狙う。だが、一はこれを回転エビ固めで切り返して仁木の片足をキャッチ。そのまま逆片エビ固めで締め上げ、ギブアップを奪ったのだった。
一のコメント
「何も言うことねえよ!」
仁木のコメント
「絶対に一さんには負けたくなかったけど、Twitterでも負けない、負けないって言ってて、結局負けてしまった。ただただ悔しいです。まだ勝ててないんで、2月の後楽園は本戦に出て、僕が勝ちます」