- 第一試合
- ~べろ~家presents~シングルマッチ 30分1本勝負
- 5分50秒
- マッドスプラッシュ→片エビ固め
試合前のオープニングのCheer♡1のダンスに欠場中の才木玲佳がコスチューム姿で登場。Cheer♡1のメンバーと一緒にダンスを行なった。才木は「プロレスラーになったのもこのW-1があったからです。何より今まで支えてくれたファンの皆様、選手の皆様、スタッフ・関係者の皆様、本当にありがとうございました」と、感謝の言葉を述べた。また、他のメンバーも口々に最後の挨拶を行なった。
第1試合では、昨年10月の後楽園大会でデビューした仁木が児玉とシングルマッチで激突する。ゴングが鳴ると仁木は低空タックル。児玉にこれをしのがれると、今度はロックアップからバックを奪う。
一旦ブレイクしたのち、再びロックアップ。ここで児玉がリストを奪うが、仁木はすぐさまエルボー。しかし、児玉もバックエルボーを放って仁木の動きを止めるとボディスラムだ。仁木がエルボーで反撃してくると、さらにエルボーを放って殴り倒し、続けてセントーン・アトミコをお見舞いだ。
それでも仁木はチョップを放って反撃していく。そして児玉がロープに走ったところをドロップキックで迎え撃つ。さらにチョップ合戦からエルボーアタックを放った仁木。渾身の力で児玉を持ち上げ、ブレーンバスターだ。
そして、スワンダイブ式のミサイルキックで追撃した仁木。続けてもう一発ミサイルキックを発射する。しかし、児玉はこれをスカして自爆させると逆エビ固めに捕獲だ。仁木がロープに近づくと逆片エビ固めに移行してさらに締め上げる。
それでもなんとかロープエスケープした仁木。ならばと児玉はさらに逆エビ固めを仕掛けるが、仁木は回転エビ固めに切り返して張り手で一撃。そしてロープに飛ぶ。だが、児玉はこれをドロップキックで迎撃。倒れた仁木にコーナートップからマッドスプラッシュを投下し、3カウントを奪った。
児玉のコメント
「終わりました。一足先にW-1人生が終わっちゃいました。仁木くんが相手だったんですけど、今のW-1を見せるのも大事だし、ああいう若い子に先輩としての何かを伝えられることがあれば、少しでも伝えられるようにするっていうのが上の人間の役割だと思いますね。何か一つでも感じ取ってくれれば。まあ、終わりました。これにて、W-1、終了でございます。皆さんありがとうございました。まあ、W-1は終わりますけど、選手もスタッフもファンのみんなもここで人生が終わるわけじゃないんで、僕らもW-1のない世界で行きていくことになると思いますけど、お互いどこかで会えたらいいなと思います」
仁木のコメント
「W-1ラストマッチ、僕のファン時代の憧れである児玉さんとシングルをさせていただきました。最後、最後の最後に児玉さんとやれてうれしかったですし、いろんなものを吸収したいと思いました。今日でW-1は終わりますけど、僕自身プロレスやりたいと思っていますし、まだまだデビューして半年、もっともっとリング上でうれしい思いとか、楽しいとか、悔しい、痛い、そんな思いをしていきたいと思うので、これからも仁木琢郎の応援お願いします」
- 第二試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負 ※変更カード
- 10分10秒
- オクラホマスタンピード→片エビ固め
一の欠場により、ラスト興行に佐藤が里帰り。新井&MAZADAと組んでの6人タッグマッチに登場だ。先発の土方とMAZADA、本田と新井がやり合ったあと、かつてタッグを組んでいた岩石と佐藤が激突。
ここで岩石が新井の罠にハマって捕まってしまう。続いて佐藤がバックエルボーからエルボードロップ。倒れた岩石を無理やりMAZADAがブレーンバスターに持ち込もうとする。しかし、これを回避した岩石はスピアーだ。
続いて登場した土方がMAZADAにサッカーボールキックを炸裂させる。しかし、MAZADAもすぐさまマンハッタンドロップからのDDTで反撃だ。ここでリング上は本田と新井に交代。新井のリストを極めに行く本田を洗いはサミングで外すと、代わった佐藤がエルボーアタックだ。
しかし、本田はすぐさまエルボーアタックで反撃。ノーザンライトスープレックスを決めてみせる。新井とMAZADAはすぐさま本田を捕獲するが、誤爆してしまいチャンス逸すると、岩石たちは佐藤に対してトレイン攻撃だ。
しかし、新井たちも譲らない。場外に岩石を誘い出して流れを変えると、リングに戻れば岩石のエルボーを本田に誤爆させる。そして、リング上は本田と佐藤の一騎打ち。エルボーで攻め立てる本田を佐藤はラリアットで黙らせる。最後はオクラホマスタンピードで叩きつけ、3カウントを奪ったのだった。
岩石&本田&土方のコメント
土方 こういう形で試合をすることになって、無念な気持ちでいっぱいなのは選手だけではないと思います。自分はキャリアが23年目ということできっとそんなに長くはプロレスできないとは思いますが、その晩年ともいうこの時期にW-1に上がれたことと、こういう仲間とプロレスができたことを俺は誇らしく思っています。無観客での試合というのは初めてでした。いろんな日本の厳しい状況があって、誰が悪いわけでもない。悔しいのはみんな一緒だと思います。ただ、W-1の若手には長いプロレス人生があると思っているし、そうであってもらわなきゃ、これからのプロレスに俺は未来はないと思う。彼らがキャリアを積んで、自分のレスラー人生を振り返った時にあんな日があったなと、笑える大会になったらいいなと思います。でも、W-1はあくまで活動を休止するって言っただけで、解散するわけでもない。俺らのプロレス人生はまだ終わらない。またこのメンバーで闘えることを信じて、俺はこれからも歩んでいきたいと思います。
本田 デビューして1年半。自分なりにやってきたんですけど、なかなか結果が出すことができませんでした。まだ自分はハタチで、上に行けると思います。とりあえず自分はゼロからやり直したいと思います。これからもがんばりますので、応援をよろしくお願いします。
岩石 終わりました。最後の最後まで自分らしく終わったような気がします。明日からどうやって生きようかな。人間・田中太嘉文として再スタートです。タナカ岩石じゃなくて。
佐藤のコメント
「今日W-1最後ということで、一選手は地元が一緒で友達みたいな感じでしたので、つらいなとは思いますが、また元気になってW-1じゃなくても仲良くしていているので、これからもそういう関係を築いていけたらと思います。また休止前にこうやってW-1のリングに立ったのは、辞めて1年経ちますが、僕の夢に向かって進んでいきたいというものを、ハヤシさん、武藤さんが応援してくれたおかげですし、足を踏み出して、違う舞台で活躍したいと思っています。このW-1が休止するということで、僕もフリーとしてやっている身なので、みんなライバルだと思って、プロレス界で暴れていきたいと思っています。そして今上がっているZERO1、全日本で、W-1で学んだことを大きな相手にぶつけて、有名になりたいと思います」
- 第三試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 9分10秒
- ESO ES TODO→片エビ固め
アレハンドロと加偉は、1.18横浜大会での一騎打ちに続き、最後の大会で2度目の一騎打ち。アレハンドロは序盤からキャメルクラッチで厳しく締め上げ、強烈なチョップを打ち込んでいく。しかし、加偉もエルボーアタックで反撃。得意の串刺し式のドロップキックを連発していく。
そしてバックドロップで叩きつけた加偉は逆エビ固めに捕獲して、ギブアップを迫る。アレハンドロがエスケープするとすぐさまブレーンバスターで追撃に入る。しかし、アレハンドロも許さない。
これを踏ん張るとコーナーに投げられたところでカウンターで返し、ドロップキックをお見舞いだ。しかし、加偉もアレハンドロに対してスモールパッケージ。さらにドロップキック、ブレーンバスターを決めてみせる。
そして逆エビ固めに捕獲した加偉。アレハンドロが逃れるとフィヤーマンズキャリーで持ち上げる。しかし、アレハンドロはこれも脱出してセカンドロープからのミサイルキック。続けてヒャッホーイを炸裂させると、飛びつき式DDTで追撃だ。
そして雄叫びを上げてESO ES TODO。これがぐさりと炸裂し、アレハンドロが加偉から3カウント。勝利を飾った。
アレハンドロのコメント
「W-1、ついに活動休止、ラストですね。日本のこの状況でなんとか無観客だけど最後、W-1のメンバーで闘うことができてうれしいです。まだまだW-1の選手たちはプロレスを辞めるわけじゃない。どんどんどんプロレスラーとして自分を発信していきます、そしてまだまだ日本厳しいと思いますけど、みんなでがんばりましょう! ソイ・アレハンドロ!」
加偉のコメント
「最後の大会、こういう無観客という中、不甲斐ない結果ではありますけど、たくさんの応援をありがとうございました。僕はW-1の歴史の中ではまだまだ短い間でしたけど、僕にとってももちろんW-1がスタートで、これからW-1でもっと上で闘っていくってそういう気持ちでやってきて、こういう結果になったのが凄く悔しいです。この先はまだわからないですけど、本当にこれまでW-1を、そして藤村加偉を応援していただいてありがとうございました」
- 第四試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負
- 12分4秒
- ドラゴンスープレックスホールド
先発は#STRONGHEARTSとの抗争の火蓋を切った頓所がCIMAと激突。デビュー時のコスチュームで登場した頓所はCIMAとロックアップからグラウンドの攻防を挑む。続いてはパンテーラが鬼塚とマッチアップ。鬼塚はパンテーラに対して果敢にドロップキックを見舞う。
そしてクルーザー級のライバルであるアンディと吉岡が対峙。お互いに素早く打撃を繰り出し合い、ドロップキックを同時に発射。しかし、ここで吉岡がミドルキックでアンディの動きを止めて捕獲。すかさCIMAが出てきて、鬼塚と連携攻撃だ。
しかし、アンディもローンバトルを打破するとパンテーラにタッチ。パンテーラ、頓所と代わる代わる鬼塚を攻め立てる。アンディも逆立ち式ヘッドシザース、ミサイルキックを被弾した鬼塚。アンディはさらにブレーンバスターで追撃に出る。
しかし、鬼塚はこれを踏ん張って逆にブレーンバスター。そして吉岡にタッチだ。アンディもパンテーラにタッチするが、吉岡はこれをキック攻撃で攻め立てる。頓所が入ってくると、その頓所を踏み台にしてスイング式DDTだ。
さらにパンテーラの打撃をかわすとロビンソンスペシャル。さらに延髄に一撃食らわせてからCIMAにタッチだ。しかし、パンテーラはケブラドーラ・コンヒーロで迎撃。代わった頓所もドロップキックでCIMAに攻め込んでいく。
だが、CIMAは吉岡との連携攻撃で逆に頓所を追い詰める。そして、タッチを受けた鬼塚が頓所にチョップ。しかし、頓所はコーナーで体勢を入れ替えてスイング式DDT。パンテーラとアンディがダブルトラースキックを決めると、頓所がランニングニーで続く。
さらに吉岡も場外に排除すると、アンディとパンテーラは2人同時に三角飛び式プランチャ。そして頓所がトラースキックを2連発。最後は得意のドラゴンスープレックスで鬼塚をマットに沈めた。
アンディ&頓所&パンテーラのコメント
パンテーラ (日本語で)今日でラストマッチで凄いうれしい。でも、悲しい。だけどもアンディさん、頓所、パートナーで凄いうれしかった。
アンディ 団体活動休止と無観客試合を同時に味わうのはこの先あるわからないし、これを糧にW-1で学んだプロレスLOVEの精神を持って、これからもプロレスラーとしてがんがんやっていきます。
頓所 W-1が活動休止するということで、最後かもしれないけど、必ずここに戻ってきます。
CIMA&吉岡&鬼塚のコメント
CIMA いやあ、W-1最後の大会になっちゃいました。まだ信じられへん。ホンマに日本が大変な時期ですけど、最後の大会がなんとか開催できたんですけど、ノーピープルマッチ、初めてです。上海でもないよね。
鬼塚 ないです。
CIMA 上海で30人ぐらい、カンボジアでも50人ぐらいはおったからな。でもノーピープルだろうがなんだろうが、#STRONGHEARTSは吉岡世起に途中で加入してもらいましたけど、W-1に初めて拾ってもらった恩がありますので。AEWにも所属しているんですけど、毎回許可もらって、ムタプロモーションなら好きなだけ行ってこいってって送っていただいて、同じ気持ちです。最後までW−1でやりたかったんで。最後に3人で組めたし、吉岡がチャピオンでよかった。
吉岡 ほぼ7年間、いろんな景色を見てきましたし、辞めていく人もいましたし、いろんな景色を見てきて感慨深いです。このベルトは責任持って封印します。最後にCIMAさんたちと組めてよかったですね。
CIMA 最高のプロモーションだよ。俺休憩明けの曲好きやから、OWEとかやることがあったら使わせてもらおう。好きなところがいっぱいあるから。
- 第五試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 8分29秒
- スクールボーイ
征矢とリンダマンは対戦するはずなのに、GET WILDを生歌で歌いながら一緒に入場。しかし、リングに上がったところでT-Hawkと立花がそれぞれ襲撃だ。そして場外乱闘へ。征矢は台車にリンダマンを載せて場内を滑走。鉄の板に叩きつける。
しかし、リンダマンもお返しとばかりに本部席からプランチャを敢行だ。T-Hawkはリングに立花を戻すと得意の逆水平チョップで攻め立てる。しかし、立花もT-Hawkとリンダマンをまとめてブレーンバスターで投げ飛ばす。
そしてタッチを受けた征矢もまとめてで追撃だ。さらにブレーンバスターで追撃した征矢。だが、リンダマンはロープを緩めると征矢を場外へ。再び両軍揃って場外で暴れ始める。リングに戻るとリンダマンと征矢がチョップ合戦。だが、征矢がカウンターで捕まえてデスバレーボムだ。
そして、征矢がワイルドボンバーを発射。しかし、リンダマンはこれをフランケンシュタイナーで切り返す。そして、なんと征矢のパンツをずりおろし、焦ったところを丸め込み。意外な形で征矢から3カウントを奪ったのだった。
征矢&立花のコメント
征矢 あいつ脱がすのが早くて着るのが早いって言ってたな。気づいてたらこんなになってたんだよ。両手誰かに縛られて。誰だあいつ? 仲間だろ。あれで勝利が変わるのかって話だろう。
立花 関係ねえだろう!
征矢 これを履いたら最後の勝利をくれるんですか? 活動休止の最後の大会を勝利で飾りたかった。
立花 お前、コロナウイルスだろう! 頭がコロナウイルスだろう!
征矢 それはタブーだろ! まだまだW-1は終わらねえぞ!
T-Hawk&リンダマンのコメント
T-Hawk もうあれでしょう。お客さんがいようがいまいが関係ないね。最近、征矢さんとYouTubeでやってるらしいからね。
リンダマン リング上は別々なんでバチバチで。血で血を洗う死闘をやりました。
T-Hawk 間違いない。
リンダマン GAORAで放送されたあとの反応が楽しみですね。
- 第六試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 13分49秒
- ジャーマンスープレックスホールド
3.15大田区大会で謎の因縁を作った両者が最後の大会で一騎打ち。序盤、ペガソのトペ・スイシーダが炸裂すると、これをきっかけに場外乱闘。伊藤とペガソはエルボーで打ち合うが、ここは伊藤に軍配。
リングに戻ると逆水平チョップで追撃し、ペガソが反撃してくるとミドルキックで黙らせる。必死に食らいつことうするペガソを伊藤はキック、エルボーで跳ね返していく。しかし、ペガソもコーナーで足を伸ばして反撃。前転式のフォアアームを炸裂させる。
そして、串刺し式エルボーアタックからソバット、ショットガンドロップキックで追撃したペガソ。変形のみちのくドライバーも仕掛けていく。伊藤がこれを踏ん張ると、ブレーンバスターに切り替えたペガソ。
しかし、伊藤もニールキックで反撃し、すぐさまラリアットだ。ここで両者ダウン。立ち上がるとエルボー合戦を展開する両者。しかし、伊藤の打撃をかわしたペガソがジャーマン。そしてソバットで伊藤をダウンさせる。
さらにペガソは変形のみちのくドライバーで追撃すると、コーナートップへ。しかし、伊藤もこれを追いかける。ペガソはエルボーで迎撃するが、伊藤はならばとニールキック。ペガソの動きを止めると雪崩式のバックフリップだ。
しかし、ペガソはすぐさま立ち上がってエルボーで反撃。そのペガソを捕まえた伊藤はぶっこ抜きのジャーマン。さらにニーリフト、水面蹴りからPKを発射する。ペガソはこれを避けてホワイトホースで3カウントを狙うが、伊藤はキックアウト。
バックドロップで追撃するとPKで蹴り倒す。そして、最後はジャーマンスープレックスホールド。ペガソからしっかりと3カウントを奪った。
ペガソのコメント
「今日でW-1最後だったけど、セミで伊藤さんとシングルやれてめちゃくちゃ楽しかったし、うれしかったです。最後がこういう形で無観客試合になっちゃったけど、俺はお客さんがいると思って試合したし、俺にはしっかり声援とか応援とかちゃんと聞こえました。俺はW-1に最初からいたわけじゃないけど、5番勝負やらせてもらったり、シングルのベルトもタッグのベルトも挑戦させてもらったり、むちゃくちゃいい経験をさせてもらいました。でも、俺はこれで終わりじゃないし、これからもこのペガソ・イルミナルを応援よろしくお願いします。
伊藤&MAZADAのコメント
MAZADA いやいや、有終の美という言葉は伊藤くんのためにある言葉じゃないですかね。お客がいたらおひねりが飛んでましたよ。
伊藤 マエストロのおかげですよ。
MAZADA 今日で最後かもしれないけど、チーム名も決まってないし、4〜5人ですけど、これからドンドン膨らませていかないと。世界規模の話ですから。日本とかそんなにちっちゃな話をしてないので。
伊藤 マエストロの人脈が凄いですからね。日本語以外も覚えておきますわ。
MAZADA 全然そういうのできる環境にするので、いいようにセッティングしますんで。まあ、楽しみですね。さすがですわ。先が楽しみだ。
伊藤 これからもどうぞ、よろしく。
MAZADA はい、さすがです。
伊藤 俺がプロレス始めたのはW-1やから。怪我で会社に迷惑かけたけど、最後にペガソと闘えて楽しかったよ。俺が言いたいのはありがとうW-1、またなW-1。
- 第七試合
- 8人タッグマッチ 30分1本勝負
- 19分51秒
- ダイビングセントーン→片エビ固め
旗揚げメンバーである武藤&カズ&近藤&河野にここ数年のトップ戦線を支えてきた稲葉&土肥&芦野&羆嵐が8人タッグマッチで激突する。先発は武藤と芦野。まずはグラウンドの攻防を展開だ。
続いては河野と羆嵐が登場。真正面からロックアップで組み合うと、続けて羆嵐がショルダータックルを放っていく。河野やり返し、両者タックル合戦。お互い一歩も譲らずにぶつかり合うが、ここは羆嵐が競り勝ってみせる。
さらに土肥が入ってくると土肥クマの連携攻撃。そして土肥が河野をコーナーに追い詰めてストンピングを連打だ。そしてタッチを受けた稲葉がランニングヘッドバットを投下。さらにエルボーで追撃していく。
河野も上からエルボーを振り下ろして対抗。しかし、これに競り勝った稲葉がブレーンバスター、続けてダイビングヘッドバットを投下していく。ならばと河野も滞空時間の長いボディスラムで反撃してカズにタッチ。
カズは稲葉にセントーン・アトミコからメキシカンストレッチに絡め取る。これを脱出した稲葉はエルボーで反撃。だが、近藤が入ってきてこれ黙らせる。そして、稲葉を場外に放り投げると、すかさず河野が無人の客席に叩きつけていく。
リングに戻ると、近藤がフットスタンプ。そしてタッチを受けた武藤がフラッシングエルボーだ。さらに武藤はレッグブリーカーからSTFに稲葉を捕獲。稲葉がギブアップしないとクロスフェースに切り替える。
ここは稲葉もなんとかロープエスケープ。その稲葉にタッチを受けた河野がジャンピングニーアタック。さらにパワーボムで叩きつけると、近藤がランサルセ。そしてキングコングラリアットを発射だ。
しかし、これを避けた稲葉はブルーサンダー。そして土肥にタッチだ。土肥は河野、近藤、カズをショルダータックル、さらにボディスラムで叩きつける。最後に入ってきた武藤も持ち上げて、ボディスラムで叩きつけてみせた。
そして近藤をショートレンジのラリアットでなぎ倒すと、ハーフネルソンスープレックスの体勢に。しかし、近藤はこれをKUBINAGEで回避。タッチを受けた武藤がリングに入ってくると、稲葉、芦野、羆嵐、土肥の順番でドラゴンスクリューで蹴散らしていく。
そして土肥には足4の字固め。ここは芦野がカットに入ったが、武藤はもう一度ドラゴンスクリューへ。しかし、これを踏ん張った土肥はラリアットで武藤をなぎ倒し、続けてブレーンバスターだ。
そして芦野にタッチ。芦野は武藤を投げっぱなしジャーマンからアンクルロックに捕獲。武藤が足で突き放そうとしても、芦野は外さない。武藤は悶絶しながらロープエスケープだ。しかし、今度はタッチを受けた稲葉が武藤に襲いかかる。
稲葉は延髄斬り2連発から卍固めへ。しかし、これでも決まらない。今度は羆嵐が登場。武藤の巨体を持ち上げるとバックフリップ。続けてセントーンを投下だ。羆嵐はさらにセカンドロープからのダイビングセントーンを発射。
しかし、これを避けて自爆させた武藤はカズにタッチ。カズは魂のこもったボディブローを連打。だが、羆嵐もチョップでやり返す。ならばとカズはハンドスプリング式レッグラリアット。そこに近藤と河野が入ってきてバックドロップとチョークスラムの合体技だ。
さらにカズのトラースキック、近藤のキングコングラリアット、河野のランニングニーが連続で炸裂。続けて武藤が「カメラどこだ!」とTVカメラを確認してから、その前でLOVEポーズ。シャイニングウィザードを発射だ。
そしてカズがトドメのファイナルカット。しかし、羆嵐もキックアウト。ならばとカズはコーナートップへ。これを土肥が捕まえてファイヤーマンズキャリー。その土肥を羆嵐が肩車して、そのまま後方に倒れて叩きつける。
羆嵐は埼玉に乾杯!の体勢に。カズが逃れるとフライングソーセージで圧殺し、改めて埼玉に乾杯!で叩きつける。最後はコーナートップからの必殺のダイビングセントーンを投下。カズから3カウントを奪い、勝利を飾ったのだった。
試合後、羆嵐はカズの前で正座をして礼。そしてカズがマイクを握る。
「W-1、活動休止前、本当は中止という判断もしなくちゃいけない時に、こうして映像で僕たち生の声がいま現状の生の声が皆さんに届けることができて、本当によかったです。これからW-1の選手みんながいろいろな道を進んでいくと思います。それは選手の今後というものを見ていただきたいです。Twitter、インスタグラムもあります。追いかけて、どうやって生きていくか、その生き様を見てほしいです。W-1の選手のみんな、リングに上がってください。#STRONGHEARTSにも来てほしいな〜」
このカズのマイクに応じて、出場した選手たちが次々とリングに上がる。「ここで最後の言葉と言いたいところなんですけども、今日やっぱり肌合わせてない選手がいるんで、ここでみんなでね、バトルロイヤルをやりたいなと思っております」と、カズはバトルロイヤルの開始を宣言した。
しかし、武藤がマイクを持つ。「俺、だいぶ若い奴にやられたからよ。代わりにW-1に関わってたビッグなゲストがいるからよ。カモン!」と呼び込むと、なんとかつての所属選手であるAKIRA、中之上靖文、浜亮太が登場だ。
さらに『HELLO』が鳴り響き、黒潮“イケメン”二郎もリングイン。これで開始かと思われた瞬間、今度は大和ヒロシの入場曲が鳴り響き、本人が歌いながら登場するが、歌い始めたところで曲がストップしてゴング。バトルロイヤルが始まると、一番最初に失格となってしまった。
リング上は大混戦。羆嵐と浜の巨ケツでペガソが圧殺されたり、征矢がその浜の巨ケツにしがみついたりと、あちらこちらでカオスな攻防が繰り広げられる。浜とCIMAが相撲対決をする場面も見られた。
さらにリンダマンの呼びかけにより、才木がリングイン。CIMAに串刺し式ラリアット、シャイニングウィザードを見舞って、CIMAを失格に追いやった。さらにイケメンが征矢と立花に煽られて、まさかのトペ・コンヒーロを発射し失格だ。
次々と選手たちが失格していく中、残ったのは近藤、立花、征矢、リンダマン、羆嵐、AKIRAの6人。征矢は羆嵐とAKIRAのnew Wild orderを裏切り、近藤たちと共闘へ。だが、近藤が失格してしまう。
逆に征矢が追い詰められる展開となるが、ダイビングセントーンを自爆した羆嵐が自爆して、フォールを奪われ失格。さらにAKIRAがリンダマンに促されてムササビプレスを発射するが、征矢が切り返して、AKIRAが失格となった。
残るは立花、リンダマン、征矢の3人。リンダマンは立花のパンツを半分ずりおろしてフォールを奪う。そのリンダマンの後頭部に征矢はワイルドボンバー。続けて正面から放っていく。リンダマンは先程の試合と同じくフランケンシュタイナーでの切り返しを狙うが、征矢は踏ん張ってパワーボム。もう一度ワイルドボンバーを正面から発射。リンダマンから3カウントを奪い、W-1最後の勝者となった。
マイクを握った征矢。「今日、この大会に参加した選手の皆さん、今一度リングに間隔を空けて上がってください」と呼びかけ、再び全員集合。征矢は「このような事態の中、W-1の活動最後の興行やらせていだき本当にありがとうございました! W-1は潰れるわけじゃない。活動休止ということは団体自体は生きているんですよね? ということは4年後、5年後、6年後、何年後かはわからないですけど、ここにいる全員がいるかいないか関係なしに、もう一度W-1活動する時はまたこのメンバーで。そして元々所属していたメンバー全員で、今度はお客さんが見ている前で大会を開催させてくれ。そして、これからはみんなバラバラですけど、今後の活躍に皆さん応援をどうかよろしくお願い致します」と挨拶した。
征矢は最後にカズにマイクを託そうとしたが、カズは拒否。結局征矢自ら「では、ありがとう!」と強引に締めくくったのだった。
武藤のコメント
「正直36年やって来たんですけど、無観客試合は初めての経験でなかなか難しいものがあって、本当は全客が泣くような試合をやりたかったんだけどな。なかなか客がいないと難しいわな。ただ、W-1は一旦活動休止するけど、プロレスは永遠に不滅だからね。この経験をかさにして、自信を持ってみんな、大部分はプロレスを続けると思うんだけど、またいつかどこのリングになるかわからないけど、またいつか、出会うことができたらいいね。今のこの時点は、言ったら通過点だよ。本当はな、俺のことを言わせてもらうと、前向いて走ろうと思ったんだけど、まあまあコロナのせいで3月4月の仕事は、9割以上キャンセルになってさ。まあまあ崖っぷちであることは確かで。ただ、今日若い奴の技を全部受け止めた。それは俺の自信になるし、こればっかりは相手がコロナだと不安がいっぱいだけど、許される限り自分の身を磨くことをして行こうと思っています。(これからはフリー?)フリーだよ。多分みんなプロレス界に残ると思うけど、条件は一緒だからね。ただ、全日本、W-1といい経験したからね。30人食わせいてくことを考えたら、フリーって気が楽だからな。俺も自信を持って生きていきます」
カズのコメント
「リングの上でも言ったんですけど、全選手、これからの行動をチェックしていただきたいなと思っております。彼らは今までにない壁っていうものにぶち当たっていくんで、それを乗り越えていく姿を見せていくはずなんで、僕もできることなら一緒にやっていきたいし、そういう場所も作っていきたいし、ただそれだけです」
#STRONGHEARTSのコメント
吉岡 7年弱やってきて、#STRONGHEARTSに入って1年半。凄く楽しくやらせてもらって、いろんな刺激を受けたんですけど、活動休止するに当たって、一回#STRONGHEARTSの看板を降ろして、一人で自分の力でプロレス業界を生き残って、試してみたいなと思ったので、CIMAさんには相談させてもらったんですけど、脱退することとになりました。
CIMA #STRONGHEARTSは自由な集団やからね。入江もいろんな団体に出たりしてますんでね。僕らは常に一緒に活動してるわけでもないし、これだけの選手ですから、羽ばたいていけると思います。快く行って来いみたいな感じですけど。
T-Hawk 業界は一緒ですから。会うと思います。
リンダマン 対角線だったら敵だし、中野の路上で会ったら敵で。まあ元気にやってくれれば、どこかのリング上で会うと思います。
CIMA どこに言っても元気にやれるのが一番ですから。元気に行くのが一番ですね。#STRONGHEARTSは攻撃しか知らないんで、鬼塚もカンボジア行きは伸びてしまいましたけど、落ち着いらた行くと思いますんで、背中を見て行きましょう。
リンダマン 次会う時はもっと持っと成長した姿で仲間になれるようにがんばります。今までありがとうございました。
T-Hawk 業界は一緒だから、絶対会うと思うんで、その時は遠慮なく。
鬼塚 僕も何回かやらせてもらったんですけど、次会う時は思いっきり行かせてもらいますんで、吉岡さんも蹴りをよろしくお願いします。