- 第一試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 5分29秒
- 腕ひしぎ十字固め
まずは本田がエルボーで果敢に攻める。これを受けて立った岩石もエルボーで返していくが、本田はひるまずショルダータックルだ。一方岩石は串刺し式でスピアーを決めると、水車落としで追撃。そして得意の腕責めに移行する。
岩石はグラウンドに持ち込みアームロック。続いて腕十字を仕掛けていく。本田が逃げてもストンピングで追撃だ。しかし、本田もスピアーで反撃。バックエルボー、エルボー、ショルダータックルを連続で放つと、ブレーンバスターも決めてみせる。
そして雄叫びを上げて、ジャーマンスープレックスの体勢に。しかし、これを回避した岩石は払い腰へ。本田が踏ん張ると頭突きをぶち込み、改めて払い腰。本田が返すとすかさず腕十字だ。一度は本田が押さえ込みにかかったが、これを跳ね返すときっちりと極めて、タップを奪った。
本田のコメント
「過去に何回も何回もシングルマッチをやってるのに、結果が変わらない。悔しい。ここで何かを残さないと一生終わってしまうと思うので、次はそれを見つけて勝利につなげたいと思います」
- 第二試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 13分29秒
- ジャーマンスープレックスホールド
先発はペガソとリンダマン。25歳になったというリンダマンはペガソとグラウンドで渡り合うが調子よくヘッドスプリングを決めたところでペガソにフロントキックを食らってしまう。続いては頓所と吉岡がマッチアップ。
軽快な動きで吉岡にドロップキック、延髄斬りを決めた頓所。ペガソがすぐさま出てきて、トンペガバスターの体勢に入る。しかし、これをリンダマンがカット。リンヨシドライバーと称して、強制的にペガソが頓所にパイルドライバーを仕掛けさせる合体技を披露した。
これで頓所を捕まえた#STRONGHEARTS。吉岡がキックでいたぶれば、リンダマンもストンピングからの顔面踏みつけで頓所を蹂躙だ。さらに吉岡が頓所をキャメルクラッチで捕獲。そこにリンダマンが低空のドロップキックを顔面に炸裂させていく。
頓所もリンダマンに対してエルボーで反撃。これをサミングで動きを止めたリンダマンは、逆にエルボーで頓所を追い込んでいく。しかし、頓所はロープ際で飛んできたリンダマンを捕獲。そのまま後方の場外に投げようとする。
リンダマンはこれを踏ん張り、DDTに切り返す。そして頓所をコーナーへ。しかし、頓所はこの動きを避けてカニバサミでコーナーに自爆させると、ドロップキックだ。続いてペガソがミサイルキック。救出に入ってきた吉岡にもソバットから串刺し式のエルボーアタック。さらにフォアアームをぶつけていく。
吉岡のキック攻撃で動きを止められたものの、自力で連携攻撃から脱出したペガソはリンダマンに前方回転エビ固めからのフットスタンプを投下。さらに頓所との連携攻撃でダブルインパクト式のフットスタンプも決めると、ペガトンバスターだ。
しかし、勝負を託された頓所がリンダマンに逆転を許す。吉岡のアシストを得たリンダマンはジャーマンスープレックスホールドで3カウントを奪ったのだった。
吉岡&リンダマンのコメント
吉岡 久しぶりにリンダさん、ご帰国されて久々のタッグ。
リンダマン 吉岡さん、寂しかった!
吉岡 ホームシックという噂は聞いた(笑)。
リンダマン 連絡もくれなかったし。
吉岡 いや、行ったメンバーでむしろ連絡くれなかったのはリンダさんだけだから。
リンダマン 追いかけるのは苦手なタイプなんで。チクショウ。まあタコスパワーで今日も勝ちましたんで、タコス切れにならない限りは#STRONGHEARTS、まだまだ勝ちます。
頓所&ペガソのコメント
ペガソ タッグリーグの時からブロックが違うのにいちゃもんつけてきて、結果負けちゃったから何も言えないけど、大晦日俺らドラゴンゲートの選手に勝ってるし、俺らだってタッグを大田区でやりたかったですよね。
頓所 でも、タッグベルト、諦めてないから。
ペガソ 大田区後でもいいから挑戦して獲りましょう。
頓所 よっしゃ! 必ずタッグチャンピオンになります。
- 第三試合
- 征矢学復帰戦!シングルマッチ 30分1本勝負
- 13分21秒
- 反則
征矢の復帰戦の相手は因縁の伊藤。のっけから場外戦を展開する両者。伊藤は欠場の原因となった征矢の負傷した右腕を攻め立てる。征矢も痛む右腕で反撃をする。すぐに伊藤のキックで動きを止められてしまうが、なんとかかいくぐると渾身のワイルドスピアーだ。
そしてバックエルボーを食らわせると、ブルドッキングヘッドロック。続けてショルダーネックブリーカーで追撃だ。伊藤の反撃を食らいながらも、チョップで攻め立てる征矢。伊藤のフライングニールキックを食らってしまうが、それでもワイルドボンバーを発射だ。
しかし、伊藤はその右腕をキャッチ。脇固めで締め上げていく。これを脱した征矢。伊藤はならばとハンマーを持ち出す。だが、征矢はこれを避けるとデスバレーボム。そして後方からワイルドボンバーを炸裂させる。
しかし、正面から打とうとすると、伊藤は立ち上がらない。征矢が近づくと、伊藤はレフェリーを征矢にぶつける。その隙きに急所に一撃。レフェリーを場外に投げ飛ばすと、伊藤の反則負けが宣告された。
試合後も征矢をいたぶる伊藤。そこになんとブードゥー・マーダーズの歳三が登場。2人がかりで征矢に暴行だ。そこに今度はリンダマン、立花、近藤が登場。両陣営がにらみ合う中、マイクを持った歳三はMAZADA、伊藤ともう一人を加えた4vs4で大田区総合体育館での激突を提案した。
これを征矢も受け入れ、大田区で伊藤軍vsワイルド混成軍の激突が濃厚となった。
伊藤&歳三のコメント
歳三 急遽歳三で来ましたけど、MAZADAから伊藤がまだ悩んでると聞いたので、悪いことやりたいならいいんじゃないですか? いくらでも協力しますよ。ブードゥーっていうのはそういものなんだよ。何かあったら友のために駆けつけるそれがブードゥー・マーダーズ。MAZADAもいるよ。伊藤もいるよ。あと一人。悪いことしたい奴はたくさんいるからね。見つからなかったら3人でもいいっすよ。俺たちは人数は気にしない。お前らより絆は遥かに強いから。大田区、久しぶりの歳三、楽しみにしていてもらいましょう。
伊藤 新メンバーの歳三や。マエストラと歳三、ドンドン勢力拡大してくからな。征矢は潰す。
征矢&近藤&立花&リンダマンのコメント
征矢 大田区で組めよ、4vs4。DQはもう懲り懲りだ。ちゃんと決着つけよう。ルールはなんでもいいぞ。なあ兄貴な? お前の命をかけてもいいぞ。
立花 なんで俺の命をかけるんだよ!
征矢 まずお前の命をかけるんだ。
近藤 そうだな。それかリンダマンどっちかだな。
リンダマン おかしいだろ! 安くないぞ! 何がやりたいんだこら!
- 第四試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 12分14秒
- ジャーマンスープレックスホールド
まずはアンディと竹田が対峙。アンディは竹田の回転エビ固めを踏ん張ったところで、いきなコスチュームをめくられ、ケツ丸出し状態にされてしまう。これでリズムを掴んだか、続く一が仁木を追い込み、竹田とサンドイッチ式のドロップキックだ。
仁木もエルボーで反撃するが、一はニードロップにレッグドロップを炸裂させる。しかし、ようやくドロップキックで一矢報いて、アンディにタッチ。アンディは一を場外に追いやると三角飛び式のプランチャ。さらにミサイルキックをぶち込んでいく。
エルボーで反撃する一をフロントキックで迎撃するが、一は時間差のエルボーアタック。そしてアンディのキックを避けると、コンプリートショットだ。ここでタッチを受けた竹田はソバット。さらに蹴り上げてからバックエルボー、フットスタンプを投下する。
続けて串刺し式スピアー、ミサイルキックの波状攻撃だ。そしてもう一度コーナートップに上がった竹田。だが、アンディはこれを逆立ち式のヘッドシザースで落として仁木にタッチ。仁木とアンディはダブルドロップキック、続けて合体ブレーンバスターも決めてみせる。
しかし、竹田はドロップキックで反撃。一がプランチャでアンディを場外に釘付けにしている間に、ハリケンドライバーを炸裂させると、最後はジャーマンスープレックスホールドで仁木から3カウントを奪ったのだった。
一&竹田のコメント
竹田 勝ちました! W-1に出て初勝利! むちゃくちゃうれしい。どれくらいぶりの勝利ですか?
一 どれぐらいぶりなんだろう? 本戦では復帰してから勝ったかどうかわからない。
竹田 良かった。
一 竹田選手と絡んだのは2年ぶりぐらい? 勝てたのでよかった。
アンディ&仁木のコメント
アンディ 竹田選手初めてやりましたけど、おもしろいですね。もっとやりたいですね。ただ、俺のケツは出すな! 俺ちゃうやろ。
仁木 初めて竹田選手とやって、他団体の選手とやるのはいい刺激になると思います。大田区まで時間もないですし、もっともっと自分を出して勝てるようにがんばっていきます。以上です。
- 第五試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負
- 14分45秒
- 逆エビ固め
先発は加偉とパンテーラ。パンテーラと果敢にグラウンドの攻防に挑む加偉だったが、巧みにロープ際で体勢を入れ替えられて腕を極められてしまう。パンテーラは自由自在に動き回ってリバースのインディアンデスロックに捕獲。
加偉もチョップで反撃。パンテーラの素早い動きについていって、ティヘラ、ドロップキック、さらにプランチャも炸裂させる。そして、場外でパンテーラをいたぶってからリングへ。しかし、パンテーラも自軍のコーナーに連行してアレハンドロとタッチ。
アレハンドロは厳しく加偉をエルボーで攻め立てる。続いて河野からも厳しい攻撃を受けた加偉。しかし、代わったアレハンドロにブレーンバスターを決めて、ようやく立花とタッチだ。立花はコーナーパンチからバックドロップを決めて、近藤にタッチ。
近藤は立花と合体スタナーを決めると、ランサルセを炸裂させる。続いて河野と立花が対峙。立花はうんこ座りで河野を迎え撃ち、フロントキックを連続で食らう。さらに代わったパンテーラの串刺し式三角飛びのドロップキックも被弾。相手側のコーナーに捕まってしまう。
河野のストンピングを食らってしまう立花。エルボーで反撃を試みるが、逆に河野のエルボーで追い込まれてしまう。しかし、ロープに飛ばされたところを攻撃をかいくぐって、エルボーアタックを炸裂させて、加偉にタッチだ。
加偉は串刺し式のドロップキックを連発すると、ボディスラムへ。しかし、河野の巨体は持ち上がらない。逆に河野にロープに飛ばされて、ヒップトスで投げられてしまう。そして、河野たちはトレイン攻撃。
続けて河野がブレーンバスターだ。そしてアレハンドロとパンテーラが場外へトペ・コンヒーロを発射している間に逆エビ固め。近藤と立花が何度かカットに入るが、パンテーラとアレハンドロが排除する。
河野のシュミット式バックブリーカー、パンテーラの低空ドロップキック、アレハンドロのヒャッホーイが炸裂。河野が再び逆エビ固めを極める。必死にプッシュアップして一度はロープエスケープした加偉だったが、再びリング中央に引きずり戻されてついに力尽きてタップアウト。健闘むなしく、加偉が敗北を喫した。
試合後、立花の粋な計らいで、健闘した加偉がマイクを握る。そして、自身がプロデュースする3月1日の『WRESTLE SOUL』をアピールし、同大会で羆嵐と対戦することを宣言したのだった。
加偉のコメント
「今日も負けてしまいました、先輩に。でも、さっきリング上で言ったようにプロデュース興行が控えています。それは無理だって声も聞こえてきましたけど、僕はドンドン大きな壁にぶつかっていくことで、自分自身の存在も大きくなるということで、プロデューサーという立場を使って対戦相手に羆嵐を指名しました。本気でぶつかります。その姿を3月1日、見に来てください」
- 第六試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負
- 23分29秒
- T-ボーンスープレックス→片エビ固め
3.15大田区総合体育館大会でW-1タッグチャンピオンシップで対戦する芦野&児玉と、稲葉&土肥の前哨戦の6人タッグマッチ。先発は土肥と児玉。児玉が不気味に匍匐前進すると、すかさず土肥も場外に逃げる。ここで稲葉と芦野にタッチ。まずはロックアップで組み合うが、芦野がカニバサミでテイクダウンし、早速アンクルロックを狙う。
これを脱出した稲葉は卍固めへ。これは芦野も極めさせない。ロープワークの攻防から稲葉がジャンピングショルダータックルを決めると、土肥も出てきてツープラトン攻撃で芦野を孤立させる。
そして稲葉がブルーサンダーから卍固めへ。さらにタッチを受けたカズが芦野の足を攻め立てる。続く土肥もレッグロック。しかし、ここで児玉がカットに入る。ここからEnfants Terriblesが場外戦に持ち込み、花道の硬い床で芦野が稲葉にブレーンバスターだ。
これで流れを掴んだEnfants Terribles。稲葉を捕まえると、羆嵐、児玉、芦野と順繰りにいたぶっていく。芦野は稲葉の腰をボディシザースでいためつける。さらに児玉がセントーン・アトミコ、芦野が俵返し、そして羆嵐はセントーンを投下だ。
しかし、稲葉は逆エビ固めからなんとか脱出。延髄斬りを羆嵐に食らわせるとカズにタッチだ。カズは唸り声を発しながら羆嵐にボディブローを連打。シーソーフリップをロープ際で決めてノドにダメージを与えると、場外から走り込んでこめかみにパンチを炸裂させる。
しかし、羆嵐は続くカズのフライングソーセージをキャッチ。リングに叩きつけてから、セントーンだ。続いて児玉と土肥が攻防を展開。リング中央でエルボー合戦を開始する。ここはロープの反動を利用した児玉が打ち勝ち、蹴り上げを食らわせる。
しかし、土肥もハーフネルソンスープレックスで反撃。ならばと児玉はドロップキックを炸裂させる。そして両陣営、稲葉と芦野に交代。エルボー合戦から稲葉が延髄斬りを打てば、芦野もエルボースマッシュを放って一歩も退かない。
ここは稲葉が頭突きと延髄斬りを決めて打ち勝つと、キャノンボールを発射。そしてフィッシャーマンズバスターで叩きつける。しかし、芦野も稲葉がコーナーに上がったところで追いかけて雪崩式のフロントスープレックスだ。
両者アンクルロックと卍固めの掛け合いをするが、ここは芦野が極める。これをカズと土肥がカット。その両者を羆嵐がラリアットで排除し、児玉がトペ・コンヒーロで釘付けにする。その間に芦野はロコモーション式のジャーマンで稲葉を追い込んでいく。
しかし、稲葉も卍固めで反撃。これを児玉がカットすると、合体ジャーマン。さらに芦野はジャーマンを連発すると、最後はT−ボーンスープレックスで叩きつけ、稲葉から3カウントを奪った。
試合後、マイクを握った芦野。海外に行こうとした稲葉に対して、「前はもっとギラついていた。大田区ではタッグのタイトルマッチ、一番おもしれえ試合をしようじゃねえかよ」と呼びかけた。
一方の稲葉もこれに呼応。「大田区でW-1同士で一番おもしろいタイトルマッチをやる」と宣言し、興行を締めくくったのだった。
稲葉&土肥&カズのコメント
稲葉 芦野からああいうことを言われたけど、今の俺はタッグのことしか考えてないんで。土肥さんから言われて何か残さないといけないと思って、巻きたいと持っているし、ギラギラが足りないなら、もっとギラギラして大田区に行く。純粋なW-1のタイトルマッチが一番おもしろいって言われるようにやってやります。あんなこと言われて黙ってられないです。
土肥 稲葉大樹のギラギラはなくなってないよ。ギラギラがなくなったら稲葉大樹じゃない。ただちょっと曇りがかっているだけだから。もっとギラギラになってタッグベルトを獲ります。
カズ 今のW-1のプロレスを作り上げているのは彼らです。彼らがプライドを持って、責任を持って、いろいろなプレッシャーに打ち勝って、そうして今のW-1のリングを作ってきた。ただ、どうしても僕が今回中嶋勝彦と闘わなくちゃいけない。彼らが作り上げたものだと重々わかっているけど、今回は行かせてもらいます。
芦野&児玉&羆嵐のコメント
芦野 会社は挑戦したいと言ったら組むだろう。でも、理由づけするのはチャレンジャー側だぞ? わかってるか? トーナメントで負けたりしたけど、結局インパクト残っているのは誰だ? タッグのベルトを持っているのは俺と裕輔なんだよ。俺たちが正真正銘、W-1を全てにおいて引っ張っているんだよ。これは紛れもない事実。これは覆らない。その俺たちに挑戦したい。メディアで発表して言えば挑戦できるのか? やりてえなら理由づけして持って来い。でも、今やったら必ず同じ結果だよ。海外行かせないぞ、この野郎。新弟子からやり直せ。次負けたら新弟子からやり直せ。稲葉は俺が必ず仕留めてやる。大田区は防衛回数がまた伸びてしまいますね。もう一回W-1のファン、日本のプロレスファン、いや世界のプロレスファンに示さないといけない。
羆嵐 大田区、やっと組まれたな、岡林裕二。俺がこの業界に入って、一番憧れているのが関本&岡林の両選手。中でも岡林選手は日本でナンバーワンのパワーファイターだと思っているからよ。その壁をぶっ壊す。その壁をぶっ壊して、大田区総合体育館をぶっ壊す闘いをしてやるからよ。先月のサイラス同様、やってやるからよ。(『WRESTLE SOUL』については?)藤村加偉か? べつにやってやってもいいぞ。その代わり甘えた考えじゃ死ぬぞ。叩き潰してやるよ。クソガキが!