- 第一試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 8分21秒
- ジャーマンスープレックスホールド
第1試合前にプロレス総合学院の卒業試合が行なわれた。
9期生の植松が、講師の近藤との試合に挑む。植松は果敢にロックアップで組合い、チョップを打ち込んでいく。近藤からプロの洗礼である強烈なエルボーを食らいながらもしっかりと耐え、コーナーに投げられた時はひらりとかわす身の軽さも見せつける。容赦ない近藤のブレーンバスターを2発食らいながらも最後まで耐え抜き、3分間を闘い抜いたのだった。
試合後には校長代理のカズから卒業証書を授与された。
先発は一とパンテーラ。パンテーラはマネキンの首を持つ一を気味悪がりながらも、ドロップキックで先制する。続く本田と仁木は真っ向からぶつかり合う。仁木がドロップキックを決めれば、本田もボディスラムですぐさまやり返し、エルボードロップを投下だ。
そしてその仁木が変態的な一が襲いかかる。レッグドロップにストンピングで仁木を攻め立てる一。しかし、仁木もドロップキックで反撃。続くパンテーラが一を捕らえる、本田が救出に向かうが、これをあしらったパンテーラは仁木を呼び寄せるとプランチャを発射させる。
そして、自身はトペ・スイシーダで追撃だ。一をリングに戻したパンテーラはトラースキックで顔面に一撃。そしてスペシャルDDTの体勢に入る。だが、一はこれを回避してフランケンシュタイナー。そして本田にタッチだ。
パンテーラも仁木にタッチし、2人が激突。仁木がエルボーで攻め立て、バックドロップ。さらにスピアーを放つが、これを受け止めた本田。ノーザンライトスープレックスを決めると、最後はジャーマンスープレックスホールドでうれしい初勝利を飾った。
パンテーラ&仁木のコメント
仁木 今日、所属最後の試合、絶対俺が獲るって臨んだんですけどダメでした。次、所属じゃないですけど、4月1日後楽園、今日のところは切り替えて、次の児玉さん。僕のあこがれの選手でもあるので、必ず勝って最後の試合、いい形で終わりたいと思います。
パンテーラ (日本語で)今日の新木場最後でうれしいです。いっぱいメモリーありますから。お客さんもありがとうございます。また4月1日お願いします。
本田のコメント
「W-1でデビュして1年半経って、今日やっと勝つことができました。相手は後輩で当たり前の結果ですけど、凄いうれしくて。どんどん強くなって、4月1日後楽園ホールでもしっかり勝利をして、次につなげたいと思います」
- 第二試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 11分12秒
- ファイヤーバードスプラッシュ→エビ固め
序盤から加偉は軽快な動き。コーナーに飛び乗ってのミサイルキックを頓所に炸裂させる。そしてアレハンドロとのサンドイッチ式ドロップキックも決めてみせた。続くアレハンドロも頓所に低空のドロップキック。
そして再び登場した加偉はエルボーで頓所に攻め込む。だが、これを受け止めた頓所は風車式のバックブリーカー。代わったペガソと頓所のコンビネーションの前に加偉が捕まってしまう展開となる。
なんとかペガソに食らいつき、攻め込む加偉。ペガソは容赦なくストンピングを打ち込み、エルボーで殴り倒す。劣勢の加偉は観客の声援を受けてエルボーでペガソをダウンさせてようやくアレハンドロにタッチ。
アレハンドロは飛びつきのDDT。ペガソのカットに合うが、2人まとめてセカンドロープからのミサイルキックで蹴散らし、場外に落ちたところでトペ・コンヒーロだ。さらにアレハンドロはヒャッホーイで追撃だ。
そして代わった加偉がやはりタッチを受けたペガソに攻め込む。加偉はペガソの前転式のフォアアームをドロップキックで迎撃。ペガソの顔面めがけて串刺し式ドロップキックを炸裂させると、ブレーンバスターも決めてみせる。
しかし、頓所がペガソとのコンビネーションで加偉の動きを止める。ペガソはクロスフェースに捕獲しギブアップを迫る。これをなんとか逃れた加偉に今度は変形のみちのくドライバー。さらにペガトンバスターを炸裂させる。しかし、いずれもアレハンドロがカット。ならばと最後はファイヤーバードスプラッシュを決めて、加偉を力でねじ伏せてみせた。
頓所&ペガソのコメント
頓所 所属ラストマッチ、トンペガで勝てました。これはお客さんのおかげですね。お客さんあっての勝利だと思います。
ペガソ でも、別に俺らプロレス辞めるわけじゃないし、これで終わりじゃないんで。W-1じゃないところでも組んでいきましょう。
頓所 バンバン!
ペガソ バンバンいきましょう。ベルト獲りましょう。僕らに何もないですから。
頓所 ベルト目指していきましょう。
アレハンドロ&加偉のコメント
アレハンドロ 卒業シーズン、僕たちW-1も卒業です。プロレスを辞めるわけじゃないですから、いい未来に向かって突っ走って行きます。ソイ・アレハンドロ!
加偉 今日、正確には所属として最後の試合でした。タッグ対決でしたけど、トンペガタッグって勢いがあって、レベルの差もありました。でも、この負けは忘れません。そして所属ラストではありますけど、また4月1日、W-1のリングに上がる以上は所属とか関係なく、W-1のリングに立ちたいと思います。
- 第三試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 10分44秒
- スーパーひまわりボム→エビ固め
ハッスル、SMASH、WNC、そしてW-1と同じ道を歩んできた土肥と児玉の一騎打ち。グラウンドでじっくりとした攻防から試合はスタート。土肥は児玉を捕らえてリバースのインディアンデスロック。続けて鎌固めに移行する。
児玉がこれを逃れるとコーナーに張り付けてドロップキックで左足を狙い撃ちだ。さらに土肥は串刺し式のラリアットを発射する。しかし、児玉はこれを避けると、エプロンから場外に落ちるようにアームブリーカー。さらにコーナートップからフライングフォアアームを炸裂させる。
児玉は先程のお返しとばかりに土肥に回転十字架固めから腹固め。土肥もラリアットで反撃するが、これをすぐさまドロップキックで黙らせ、コーナートップへ。そして土肥が追いかけてきたところを雪崩式の腕ひしぎに捕獲する。
ならばと土肥は強引にこれを持ち上げて叩きつけて脱出。続けてエルボーを打ち込んでいく。児玉もエルボーで返して、エルボー合戦。土肥はチョップを打ち込むが、児玉はロープの反動を利用したエルボーで土肥をダウンさせてみせた。
そしてトラースキックを発射。だが、これを避けるとラリアット。続けてハーフネルソンスープレックスで投げ飛ばし、飛びついてきた児玉をパワーボムで叩きつける。さらにラリアットで殴り倒すと、最後は必殺のスーパーひまわりボムで児玉にトドメを刺した。
土肥のコメント
「たった10分間、されど10分間の濃厚なリング上での会話ができたと思いました。気持ちのいい試合だった。次、いつどこで当たるか? 4月入ってすぐ当たるかもしれないし、新人から10年近く一緒にいて、8年ぐらいシングルやってなくて、お互いキャリア積んでシングルできてよかったと思いました。やっぱりプロレス好きだなと思いました」
児玉のコメント
「W-1はあと1日。4月1日の1日が最後。一つのお話が終わると、新しいお話の始まりだから、W-1という団体もW-1のレスラーというものもなくなりますけど、またそっから一から新しい気持ちでW-1のレスラーたちもいろんな方向でまたがんばると思いますけど、闘っている姿を見届けていただいけたらと思います。僕もそうやって団体なくなっちゃうの多いんですけど、土肥孝司もそうですけど、なんやかんやずっとやってきて、また今日やって、土肥孝司と一緒になるか別々になるかわからないですけど、それを含めてみんなに楽しんでもらえたらなと思います。人生と一緒で、一つ終わったらここで終わりじゃないんで」
- 第四試合
- タッグマッチ 30分1本勝負
- 14分38秒
- ワイルドボンバー→エビ固め
久々に征矢と羆嵐がワイルドを復活。伊藤&岩石の総合学院2期生コンビと対戦だ。羆嵐に対して、場内からは熊ゴローコールが起こる。羆嵐はこのコールに気を良くしたのか、伊藤とショルダータックル合戦を展開。伊藤をふっ飛ばす。
続いては征矢と岩石が対峙。両者真正面からチョップをぶつけ合う。岩石は頭突きで征矢をダウンさせるが、征矢もすぐさまワイルドチョップで反撃。羆嵐も入ってきて連携攻撃だ。しかし、久々に組んだためか呼吸が合わない。
2人は互いに胸をド突合って仲間割れを始める。しかし、岩石が襲いかかってくると、2人で蹴散らしてワイルドポーズだ。それでも呼吸が合わない。誤爆をきっかけに伊藤が羆嵐を場外に追いやっていたぶり、岩石も征矢をストンピングでいためつける。
続く伊藤も征矢とチョップ合戦から、ミドルキックを連発し追い込んでいく。だが、征矢はフライングラリアットで反撃。代わった羆嵐が伊藤にバックフリップを決める。さらに岩石が救出に入ってくるとダブルラリアット。そして、伊藤をアルゼンチンバックブリーカーに捕獲だ。
これを脱出した伊藤はチョップ。さらにパワースラムで羆嵐を叩きつける。そしてタッチを受けた岩石がヘッドバットの連発から腕ひしぎだ。これを脱出した岩石はフライングソーセージを放って征矢にタッチ。
征矢はブルドッキングヘッドロックからワイルドショルダーネックブリーカーを決める。しかし、続くブレーンバスターは岩石に脇固めに切り替えされてしまう。伊藤のアシストもあって、岩石は征矢に払い腰。
だが、ここは羆嵐がカット。伊藤と羆嵐が互いにバックドロップを放ち合いやり合うが、復活した征矢がスピアーを岩石に炸裂させる。そしてデスバレーボムを決めると、最後はワイルドボンバーを後頭部、前方から2連発。岩石から3カウントを奪ったのだった。
試合後、2人は抱き合って、ガッチリと握手。再びワイルドポーズを決めたのだった。
伊藤&岩石のコメント
伊藤 今日で所属として最後の試合。今日はマエストロとか、いろいろ忘れて、普通に熊ゴローも出たしな。久々に同期で組めて楽しかった。
岩石 言いたいこととか思っていたことはあるけど、今日は伊藤ありがとう。伊藤とはいろいろあったし、征矢さんとかクマさんとかいろいろあったけど、今日はありがとう。それだけです。
征矢&羆嵐のコメント
征矢 new Wild orderは終わってねえんだよ。まだ存在してるんだよ。今日はこいつのほうが乗り気だっただろう。熊ゴローだったな。
羆嵐 おい、リングアナ!
征矢 あれはリングアナが空気読んで、名前を変えたんだよ。お客さんがワーッとなっただろう。結果OKだ。W-1は今日が最後かもしれないけど、みんなと同じセリフは言わねえからよ。もしかしたら、俺たちWAR行くかもしれねえぞ。ピーと入れておけ。海外に行くぞ。次は誰を入れる?
羆嵐 戻そうぜ、純ちゃん。
征矢 逆輸入だ。
羆嵐 純ちゃん、ノガちゃんじゃないの? 増員だな。
征矢 お前が後輩だろう。練習生だっただろう。また4人で揃うことがあるかもしれないからよ。終わってねえから。お前は今日で終わりだ。返せ(と言ってタイツを脱がせる)。
羆嵐 今日は1日限定だからよ。ふざけやがって。裸一貫だよ。いつでもやってやるよ。
- 第五試合
- シングルマッチ 30分1本勝負
- 19分22秒
- アンクルロック
序盤からグラウンドで渡り合う両者。回転エビ固めを仕掛け合い、一旦ブレイクだ。続いて立花が再びグラウンドで芦野に挑む。立花は得意の腕責めへ。シルバーロックの布石を打っていく。
芦野が脱出しようとしても体勢を入れ替えて、キャッチした左腕を放さない。ハンマーロックに極めて芦野をいたぶっていく。しかし、芦野も蟹挟みからようやく体勢を逆転。レッグロックに固めて、お返しとばかりに足責めだ。
芦野は場外に出ると、エプロンを利用してレッグブリーカー。さらに鉄柱を使って立花の左足をいためつけていく。リングに戻すとしつこくカバーしたあと、マフラホールド。立花も悶絶だ。これをロープエスケープした立花だったが、芦野にコーナーに振られても途中でダウンしてしまう。
なんとか挽回したい立花はエルボーから、先程いためつけた芦野の左腕を蹴り上げ武者返し。さらにエルボーを連発していく。続けてドロップキックを打ち込んだ立花。しかし、芦野もエルボースマッシュで返していく。ならばと立花もエルボーで応戦。両者打ち合うが、ここは芦野が打ち勝つ。
芦野は倒れた立花に容赦なくエルボースマッシュを連発する。グロッキー状態に思われた立花だったが、続いて放ってきた芦野の一撃を脇固めに切り返し、すぐさま腕ひしぎに移行。ならばと芦野はアンクルロックに切り返す。
これを立花は再び腕ひしぎへ。さらにシルバーロックに移行しようとする。だが、芦野はこれを強引に足を殴りつけて脱出。続けて立花の背中を殴りまくる。だが、これを耐えた立花は芦野を捕まえるとイケメン落とし。そして、再びシルバーロックだ。
しかし、芦野はこれを脱出。ならばと立花はえびす落としで追撃だ。しかし、芦野も譲らない。近づいてきた立花の足首をキャッチしてアンクルロック。立花が蹴りを放って脱出しようとしても放さない。
逃げようとする立花をリング中央まで引きずり戻すと、もう一方の足も自らの足でロック。完全に身動きできない状態にすると、さすがの立花もタップアウトせざるを得なかった。
立花&芦野のコメント
立花 今日最後に所属として、同じ団体に所属して、W-1という団体で芦野祥太郎とシングルマッチができるのはこれが最後かもしれねえ。何があるかわからないから、もしかしたらまた同じ団体でシングルやるかもしれねえけど。芦野祥太郎からずっと教わっていて、イケメンからも教わって、でも俺は2人がいる間に並ぶことができなかった。それがW-1にある唯一の悔いだよ。
(芦野がやってくる)
芦野 こうやって最後の試合でシングルマッチできたんでうれしいっす。学院の時は17歳か? まだガリガリの60キロしかない、誰がどっから見てもプロレスラーじゃなかった男からここまで成長しました。こいつは俺とイケメンとかのこと言うかもしれないけどね、一番がんばってたのはこいつだよ。結果がついてこない時もあったかもしれないけど、まだ4年だろ? 俺も6年だよ。プロレス界ではまだまだちっぽけな存在だし、俺たちもっともっと大きくなっていかなきゃならねえから。もっと大きな舞台でまたお前と試合できるのを楽しみにしてるから、お互いがんばろう。今日でアンファン無期限謹慎処分は解いてやるよ。戻ってきたかったら戻ってきもいいし、そのままやりたきゃそのままやれ。こいつはこのままやっていけると思うんで。
- 第六試合
- 6人タッグマッチ 30分1本勝負
- 30分00秒
- 時間切れ
旗揚げ時にいたメンバーが揃っての6人タッグマッチ。まずはカズとアンディで試合スタート。アンディは軽快な動きでカズを翻弄する。続いては近藤と吉岡が対峙。吉岡は鋭いローキックを放つが、近藤はチョップで打ち返す。
すると吉岡もチョップで対抗。分が悪いものの、果敢に挑むとニーリフトから背中にサッカーボールキックだ。続いては稲葉が登場するが、近藤はヘッドロックに捕まったところからバックドロップを放ってカズにタッチ。稲葉とカズはエルボー合戦を展開。
さらに両者熱くなり、顔面を張り合っていく。再びアンディが登場すると、アンディはカズのボディに正拳突き。さらに顔面を踏みつけていく。続いて登場した吉岡はカズのパンチを食らいながらも、ミドルキックでお返し。背中を強烈に蹴りつけていく。
だが、カズは吉岡の足を攻め立てて形勢逆転。代わった河野は吉岡を場外に落とすと、すかさず近藤がいたぶりにかかる。近藤は吉岡を捕まえると鉄柱に足をぶつける。リングに戻すと河野がニークラッシャーから足4の字固めだ。
なんとかロープエスケープしたものの、河野のエルボーの前に苦戦を強いられる吉岡。ミドルキックを打ってもしのがれてしまう。ならばとゼロ戦キックでようやく一矢報いて稲葉にタッチだ。
稲葉は河野をショルダータックルでふっ飛ばすことに成功。しかし、代わった近藤の串刺し式ラリアットを被弾。エルボーで反撃するが、近藤は一歩も引かずにこれを受け、逆に強烈な一発でお返しだ。
稲葉もお返しとばかりにエルボー。そして代わったアンディはミサイルキックだ。しかし、近藤はアンディをKUBINAGEで叩きつけると、ゴリラクラッチに捕獲。そして河野とバックドロップとチョークスラムの合体技を炸裂させる。
だが、アンディも水面蹴りで反撃して吉岡にタッチ。近藤も河野にタッチする。吉岡は河野にミドルキックで攻め込み、ヒザを使ったチンクラッシャー。カズと近藤が入ってくると、近藤を踏み台にしてのスイング式DDTでカズを蹴散らす。そして河野にはミドルキックを連発だ。
河野が反撃しようとすると、稲葉とアンディが入ってきて3人同時にドロップキックを発射。さらに延髄斬りで河野たちを場外に追いやると、今度は3人同時にプランチャを発射する。そしてアンディがミサイルキック。稲葉がブルーサンダーを決めると、吉岡がロビンソンスペシャルだ。
そして稲葉が延髄斬りを連発してから卍固めへ。アンディと吉岡も近藤とカズを捕まえてアシストする。だが、これを脱出した近藤がカット。今度は稲葉をタッチを受けたカズ、そして近藤が246の連携攻撃で追い詰めていく。
カズは稲葉をコーナートップへ。稲葉が抵抗すると、今度は河野が上がって雪崩式のバックフリップだ。これをなんとか返した稲葉にカズと近藤がサンドイッチ攻撃。そして近藤のラリアットから、カズがファイナルカットを炸裂させる。
しかし、稲葉も屈しない。カズは蹴り上げ、トラースキックで追い込むが、それでも稲葉はキックアウト。そしてカズの攻撃をかいくぐるとエルボーアタックだ。6人が一斉にリングに上がって入り乱れる中、全員がダウン。場内からはレッスルワンコールが沸き起こる。
残り時間3分から、カズと稲葉はエルボー合戦。稲葉は頭突きから延髄斬り、そして投げっぱなしジャーマンからラリアット。さらにタイガースープレックスから卍固めで勝負に出る。一度は逃れられたが、再び捕獲。しかし、ついにタイムアップ。30分時間切れに終わった。
試合後、ベテラン勢が引き上げたあと、マイクを持った稲葉だったが、「このまましゃべると泣きそうなので」とアンディにバトンタッチ。
アンディ 俺だけベルト巻いてへんけど、旗揚げから1日も休まずにやってきました。それをプライドに突っ走っていきます。
吉岡 イナビーのこのマイクを嫌がる感じ懐かしいな(笑)。何年ぶりだ? この3人で一回UWAのベルトを獲って号泣して、そのあと文体で無差別のベルト獲って、そん時も号泣して、しまいに花道で手も上げずにそそくさと帰ろうとしたよな。イナビーの世話を焼くのも懐かしいよ。でもさ、俺は湿っぽいのは嫌いだから。ラスト1試合ガンガン盛り上げていくけど、今日だけは泣いてもみんな許してくれっから。
稲葉 皆さん、旗揚げから見ていただいた人も、途中から好きになってくれた人もありがとうございます。やばいな(涙声)。4月1日残ってますんで、僕らそれまでがんばりますから応援しに来てください。
3人それぞれマイクで挨拶を行ない、揃って手を挙げて興行を締めくくったのだった。
稲葉&アンディ&吉岡のコメント
吉岡 何年ぶりですか? 最初の道場生がこの3人でしたから。ちょっと複雑ですけど、昔を思い出しました。
アンディ リング上でも言ったけど、僕の腰だけべルトがないけど、もう一回組めたんでうれしかったですね。4月1日も当たるんで、今日のことは忘れてガッチリやっていきます。
稲葉 またこの3人で組めたことがうれしかったです。所属としては最後ですけど、4月1日が最後ですから。次は泣かずに終わらせたいと思います。
吉岡 絶対泣くほうに賭ける(笑)。
稲葉 最後は笑顔でいられれば。ありがとうございました。
カズのコメント
「最後のW-1、活動休止前の最後のW-1、所属としてはですね。最後なんですけど、目一杯、彼らと肌を合わすことができて、やっぱり良かったなって感じました。いいですね、みんな。でも、1日が残ってますから。それに向けてまた体調を良くして、さらに良くして、挑みたいと思います。万全の体調で後楽園に行きます。立ち上げメンバーというのは、道場がないところから始まったんで。W-1にかける思いっていうのは大きかったメンバーですからね。6年半が詰まった、一生懸命闘える相手でした。(成長は感じられました?)いや全然ですよ。みんなが一緒になって作り上げたものですから。誰が引っ張ったというより、みんなで作り上げたW-1ですからね。一人ひとり自分の仕事を持ち、どうやったらこの会社が良くなっていくかっていうのを考えてきたメンバーで、僕がどうこう、選手がどうこうじゃなくて、頼もしい人たちです。そういうふうな、こうしたら良くなるんじゃないかっていうのをちゃんと考えている人たちに囲まれて幸せですよ。幸せなW-1人生を迎えています」